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隙間時間でまったり色々なお話ししましょ! マイナスをプラスに変換するのが得意です。多少強引でもこじつけちゃいます! 趣味は手工芸,チマチマ物作りが好きです😊メルカリにも出品してます。 どんな事でも楽しみたい😊 愚痴でも世間話でも,心に溜まったストレスでも気軽に声かけて下さい。 最近は小さな物語も書いています。 https://note.com/sizikazeshion
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「地獄のトラウマ」 3

現在へ

「お前は、あのとき溺れかけた。だから水や暗闇、そして閉所を怖がるんだ」

シンの言葉に、将太は何も言えなかった。ただ、震える拳を握りしめる。

「……僕は、ずっとあの時のことを忘れられなかった。でも……」

将太は顔を上げた。

「でも、克服したい」

ニックとシンは顔を見合わせ、静かに頷いた。

「ならば、次の訓練は水中耐性強化だ」

「今回は、お前が自分の力で恐怖を超える番だ」

将太は深く息を吸い込む。そして、決意を込めて頷いた。

「やるよ……僕は、変わる」

それが、彼の新たな戦いの始まりだった。
シンは将太の目を見て言った。

「今までは俺やニックが、お前を抱えてプールに飛び込んできたな。いきなり全部出来る様になれとは言わない!…だが自分の意志で入るんだ。頑張れるな!」

将太は震える体を必死に抑え込んで頷いた

プールの前で立ち尽くす将太。
シンは黙って見守る。15分が経過した。
シンは将太の後ろに立ち、ゆっくり背中を押しながら声を掛けた。

「将太、力入ってるな〜、背中押しても、戻ってきちゃってるぞ。後ろに下がるんじゃなくて一歩前に出るんだ。」

ニックがプールの中から声を掛ける。

「おーい、将太〜、プールのヘリに座ってみ。」

震えながら少しずつヘリに近付いていく。
後ろからシンが将太の肩に手を置き、しゃがませる。

「イイ子だ。そのまま足をプールに出してみようか?座るだけだ。自分で出来るか?」

首を横に振り涙を堪えながら小刻みに震えていた。
小さな声で「ごめん」と何度も謝っている。

その時マサヤが現れた。
ニックがプールの中から声を掛ける。

「おーい、マサヤ〜来てくれたか〜、将太は自分の力でプールに入ろうとしてるんだけど、力貸してくれよ。」

マサヤは震える将太の元に行き、声を掛けた。

「後チョットじゃないか、頑張ったな!少し手伝うか…」

将太の足をプールの方へ払った。
ニックとシンは意外そうな顔をして口を開いた。

「結構強引だなぁ、イイのか?ソレで」

マサヤはハッキリ言った。

「イイんです。」

そして将太の後ろから抱き抱える様にしてニックに言った。

「将太の足をプール引っ張って下さい。絶対に沈めないで下さいね!」

将太は怖くてマサヤの腕にしがみついて叫んだ。

「や…やめ…こ…怖いんだよぉ!」

ニックは一気に将太の足を引きプールに引きずり込んだでも顔は水に付けずに支えて
声を掛ける。

「将太〜よく出来ました!次は力を抜いてみようか〜、言う事聞けたらご褒美だ。でも抵抗したら罰を与える。」

とニッコリ笑顔で言ってきた。

「将太、ちゃんと言うんだ。隠さず自分の気持ちを伝えろ!」

プールサイドからシンが言った。

「どーすればイイのか分からないんだよ!」

ニックは優しく

「深呼吸だ。落ち着け。俺が支えてるから大丈夫だ。」

徐々に力が抜ける様になってきた。
根気よく何度も繰り返し、ニックが支えてくれる安心感があり自分でプールに入れる様になった。

プールサイドに上がるとニッコリ笑顔でシンが言った。

「よく頑張ったな!足がつかない深いプールで、怖かったろ?でもお前は自分の中の恐怖に勝てたんだぞ!目標達成だな!」

将太は照れくさそうに笑い

「ありがとう」

元気に答えた。
珍しくニックが真剣な表情で言った。

「イイか将太、絶対無理なんて言うな!一回で出来なくてもイイんだ。何度でもチャレンジして諦めなければ必ず達成出来るんだ。」

その言葉を胸に、自信とやる気が湧き起こっていった。
「僕は…もう逃げない!絶対に克服してみせる!……多分……頑張れる……と思う……思いたい……」

後半は口ごもったが、その決意を聞いてシンとニックは次の作戦を練るのだった。
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「地獄のトラウマ」2

幼少期の悪夢

将太の父親は、かつてニックとシンの指導教官だった。彼は幼い将太を連れ、何人かの子供たちと一緒に離島へキャンプに行った。

その島には、潮が満ちると消えてしまう海の洞窟があった。海岸の岩場に続くその洞窟は、鉱物が採掘できる場所でもあり、父親は子供たちに「潮が満ちる前に戻ること」を何度も注意しながら探索を行っていた。

父親が山菜を採りに行き、夕飯の食料調達を終えてテントに戻ったとき、将太の姿が見当たらなかった。

「将太がいない?」

子供たちに尋ねると、しばらく前までは一緒にいたが、いつの間にか姿が消えていたらしい。嫌な予感がした父親は、すぐに島中を捜索した。そして、海岸でようやく将太を見つけた。

しかし、彼のいた場所は最悪だった。

満ちていく潮に取り残され、将太は洞窟の奥の岩場に閉じ込められていた。洞窟の入り口は、すでに水で塞がれかけており、波が押し寄せるたびに洞窟内の水位がじわじわと上がっていた。

「将太!」

父親の呼びかけに、将太は泣きながら必死に手を振った。だが、そこから救出する術がなかった。海岸からは手が届かず、潮が完全に満ちれば、洞窟内は水没する。

父親は決断した。

「ホースを持ってこい!」

仲間の子供たちに指示し、長いホースを持ってこさせた。

「将太! これを咥えて、しっかり持ってろ!もし水が上がってきたら、このホースで息をするんだ。出来るな!俺が行くまで、頑張るんだぞ!」

将太はパニック状態だったが、父親の必死の説得でホースを咥えた。しかし、恐怖で手が震え、口も力が入らない。このままでは、いずれホースを咥え続けることもできなくなるだろう。

「お前たちはここで彼を見守れ!」

父親はそう告げると、一息に海に飛び込んだ。

彼が行うのは、軍隊で訓練されたハイパーベンチュレーションという特殊な呼吸法を用いた長時間潜水だった。呼吸を整え、身体中に酸素を巡らせ、そして海中へ潜る。

水の中は暗く、洞窟の奥へと進むにつれて冷たさが増していく。海流も複雑で、油断すれば逆流に巻き込まれる。だが、父親は迷うことなく進んだ。

洞窟の奥で、震える将太を見つける。
水位は思ったよりも早く上がっていて顔がやっと出るくらいまでになっていた。

「大丈夫だ、将太、よく頑張ったな!」

父親は手を伸ばし、将太の体を抱きしめた。そして、ホースを一度将太から借りて深く息を吸い込む。

「行くぞ!」

父親は将太を抱えたまま、再び長い海中の道を戻っていった。

息が苦しい。酸素が足りなくなる。だが、負けるわけにはいかない。

やがて光が見えた瞬間、父親は将太を抱えたまま海面へ飛び出した。
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「地獄のトラウマ」 1

米軍基地の特殊部隊に所属するシンとエースパイロットのニックは、今日も基地内のトレーニングルームで少年・将太の訓練に付き合っていた。将太は本来ならば中学生として普通の生活を送るはずだったが、ある事件によって妙な薬を投与され、恐怖心が極限に達すると幼児化してしまう特異体質になってしまった。

機密扱いとなった将太は一般の病院での治療も難しく、基地の関係者しか立ち入れないこの場所が、唯一安心して過ごせる場所となっていた。シンとニックは、そんな将太の身元引受人として、彼の恐怖耐性を高める訓練を行っていた。
毎月行われる検診は将太にとって、とても憂鬱なモノだった。
緊張しながらベッドに横になっている将太にシンは声を掛ける。

「将太、力を抜いて、リラックスだ。」

「今日の数値はどうだ?」

シンがモニターに映る将太のバイタルデータを確認しながらニックに尋ねた。

「前回よりは安定しているが、まだ基準値には達していないな」

ニックが腕を組みながら答える。将太の訓練は過酷だった。高高度降下訓練、水恐怖症克服潜水訓練、暗闇や無音質での精神耐性強化、サバイバル環境下でのゲテモノ食訓練、過度のGに耐える耐性トレーニング……どれも普通の中学生には到底耐えられないものばかりだった。しかし、将太の体質を克服するためには、この訓練が必要不可欠だった。

「今日は、水中耐性テストだ」

ニックの言葉に、将太の表情が一瞬強張る。

「えぇぇぇぇ⁉︎い、いや、大丈夫だよ、必要ないって…だって、だって…その…」

言い訳の言葉が全く出てこない、思考が停止して軽いパニック状態に陥っていた。

ニックが将太の肩を抱きながらポンポン叩き軽い調子で声を掛ける。

「大丈夫、大丈だから〜、そんなに怖がるなよ〜、ソレに前回言っただろ。次は水中訓練をやるってさ、忘れる訳ねーよな〜」

チョット意地悪そうな笑みを浮かべてからかう様に言った。

将太は無意識に拳を握りしめた。シンとニックは知っていた。将太が水を異常に怖がる理由を。しかし、彼自身の口からその過去を語ることはなかった。

「お前の父親から、聞いたぞ」

シンが静かに口を開く。将太の目が揺れた。

「……父さんが?」

「お前が小さい頃、キャンプに行った話だ」

シンの言葉に、将太の表情が固まる。その記憶は、彼にとってあまりにも恐ろしいものだった。
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素朴な疑問 2

「でもさぁ〜、やっぱ結ばれない恋って言われてもなぁ〜、来世に期待するなんて…やっぱ、わかんね〜よ」

将太の率直な疑問に、シンとニックは少し困惑した表情を浮かべた。恋愛感情、特に叶わぬ恋に対する切なさは、子供である将太にはまだ理解し難いものだった。

「将太、お前はまだお子ちゃまだから〜、そういう感情が分からないのかもしれないな。」

ニックは苦笑いを浮かべながら言った。

「でも、人間は、時に、理屈では説明できない感情に突き動かされることがあるんだ。」

シンは、少しだけ真剣な表情で言った。

「例えば、愛という感情もその一つだ。愛は、時に、人を狂わせるほどの力を持つ。そして、愛は、時に、人を切なくさせる。」

将太は、二人の言葉に納得がいかないといった表情で言った。
「何言ってるか分かんねーよ〜。狂うとか切なくなるとか…もっと単純になれねーのかなぁ?」
「だって、どんなに好き合ってても、結ばれないんだったら意味ないじゃん。目の前に人参ぶら下げられてる馬みたいで嫌だけどな。どんなに頑張っても食えないんだろ?そんなの無いのと同じじゃねーか。女ってのは、マゾなのか?」

将太の率直すぎる言葉に、シンとニックは言葉を失った。
しかし、将太の疑問は、彼らが避けて通れないものでもあった。

「将太、疑似体験って知ってるか?」

シンは、話題を変えるように言った。

「アニメや映画を見て、その中の登場人物になった気になることだ。ゲームでも同じだな」

将太は、シンの言葉に頷いた。

「ソレは分かるけど、どーせなら楽しい方がイイじゃん!何で辛い方を想像したりするんだよ?やっぱ意味わかんねーよ、俺。」

ニックは、将太の頭をくしゃっと撫でながら言った。

「将太はまだ、お子ちゃまだからねぇ。分かりにくいかなぁ。」

将太は、頬を膨らませて言った。

「なんだよ、ソレ!」

シンは、将太を見つめて言った。

「イメージトレーニングってあるだろ?出来る自分を想像することで、不可能を可能にすることができる。」

将太は、シンの言葉に興味を持ったように身を乗り出した。

「逆に悪い事をイメージすると何が起きるか分かるか?」

シンは、将太に問いかけた。
将太は少し考えて言った。

「悪い結果のイメージに引っ張られて、上手くいくことも不可能になるんじゃねーかなぁ。」

ニックが補足する。

「ソレもあるねぇ。でも、逆手にとったプラスに変換する方法もあるんだよ。」

将太は、さらに興味を持って身を乗り出した。

「何?ソレ?プラスになるのかよ?マジで?」

シンが続ける。

「悪い結果をイメージすることで、対応策を練れないか?最悪を想定して動くってのは、考え方次第ではプラスαにする事が出来るんだ。」

将太はハッとして言った。

「良い方と悪い方の両方を考える事が、大事って事か。」

シンは、将太の言葉に頷いた。

「そうだ。良い事ばかり考えていると、悪い事が起きた時に対応できない。逆に、悪い事ばかり考えていると、何もできなくなってしまう。だから、良い事と悪い事の両方を考えて、バランスを取ることが大切なんだ。」

ニックは、将太の肩を叩きながら言った。

「将太、お前はまだ若いから、色々なことを経験して、自分なりの考え方を見つけていくといい。そして、どんな時も、良い面と悪い面の両方を考えることを忘れないでほしい。」

将太は、シンとニックの言葉をじっくりと噛み締め、少しだけ大人になったような気がした。そして、恋愛感情についても、もう少し考えてみようと思った。
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素朴な疑問 1

将太の疑問に、シンとニックは少し驚いた表情を見せた。
普段、歌の歌詞について深く考えることのない将太が、珍しく真剣な顔で質問してきたからだ。

「将太、お前がそんなことを気にするなんて珍しいな。」

シンは、少し意地悪そうな笑みを浮かべながら言った。

「その歌の歌詞は、確かになかなか難解だな。俺も、若い頃は同じようなことを考えていた。」

ニックは、少し懐かしそうな表情で言った。

「でも、将太、歌の歌詞に正解なんてないんだ。作者が込めた想いや、聴く人の解釈によって、意味はいくらでも変わる。」

「でもよ、シンもニックも言ってることおかしいじゃん。だってよ、今好き同士なんだろ?だったら今の時間を大切にしろよ。来世とか、前世とか、そんなの知らねーし、意味わかんねーよ。」

将太は、納得がいかないといった表情で言った。

「将太、お前の言うことももっともだ。確かに、今を大切にすることは、とても重要なことだ。」

シンは、将太の言葉に頷きながら言った。

「しかし、歌の歌詞は、必ずしも現実をそのまま描いているわけじゃない。作者の理想や願望、あるいは、現実では叶えられない想いを表現していることもある。」

「例えば、その歌の歌詞の作者は、現世で結ばれない二人の悲しい運命を描くことで、聴く人の心を揺さぶりたかったのかもしれないし〜、あるいは、来世での再会を信じることで、現世の苦しみを乗り越えようとしたのかもしれないよねぇ〜」

ニックは、優しく語りかけた。

「でもよ、そんなのただの言い訳じゃん。だって、来世で出会える保証なんてどこにもねーじゃん。そんな不確かなものに希望を託すなんて、俺には理解できない。」

将太は、まだ納得がいかないといった表情で言った。

「将太、お前はまだ若いから、分からないこともあるだろう。しかし、人生には、理屈では説明できないことや、割り切れない感情がたくさんあるんだ。」

シンは、少しだけ真剣な表情で言った。

「例えば、愛という感情も、その一つだ。愛は、理屈ではなく、心の奥底から湧き上がってくるものだ。そして、愛は、時に、人を狂わせるほどの力を持つ。」

「その歌の歌詞の二人は、愛に狂ってしまったのかもしれないし、あるいは、愛に生かされたのかもしれない。それは、誰にも分からない。」

ニックは、少しだけ寂しそうな表情で言った。

「だから、将太、歌の歌詞を理解しようとするんじゃなくて、感じてみることが大切なんだよ〜。歌詞の中に込められた感情や想いを、自分の心で感じてみれば、何かが見えてくるかもしれないねぇ〜」

将太は、シンとニックの言葉をじっくりと噛み締め、少しだけ考え込んだ。そして、静かに言った。

「シン、ニック、ありがとう。少しだけ、分かった気がする。」

「将太、お前は、まだ若い。これから、色々な経験を通して、人生について深く考えるようになるだろう。その時、今日の会話が、お前の役に立つかもしれない。」

シンは、少しだけ微笑みながら言った。

「ああ、将太。人生は、時に、歌の歌詞よりも奇妙で、美しいものだよ。だから、色々なことを経験して、自分なりの答えを見つけてみろよ」

ニックは、優しく将太の背中を叩き、笑顔で言った。
将太は、シンとニックの言葉を胸に、少しだけ大人になったような気がした。そして、歌の歌詞について、もう少し考えてみようと思った。
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「猛獣と将太と逃げ場なし」1

基地の敷地内にはサーカスが来ていた。
カラフルなテント、華やかな衣装を纏ったパフォーマーたち、軽快な音楽が鳴り響き、人々の笑い声があちこちから聞こえる。
普段は厳格な雰囲気が漂う基地も、この日ばかりは祭りのような賑わいを見せていた。

しかし、将太はその賑わいに心奪われることなく、ある一台のトラックに近づいていた。駐車場の隅にぽつんと停まっているそれは、サーカス関係の車両らしく、横には動物輸送用のロゴが貼られている。
中から何かの鳴き声が微かに聞こえた。

「…ん? 猛獣でも乗ってるのか?」

将太は好奇心を抑えきれず、トラックの荷台を覗いてみた。
すると、そこには檻があり、中に巨大な猛獣が横たわっていた。

「うわっ……でか……」

それはライオンや虎とは明らかに異なる、異様な大きさの猛獣だった。
濃い金色のたてがみがあり、黒い縞模様が混じっている。
鋭い爪は地面を引き裂きそうなほど長く、鋭い牙が口から覗いていた。
まるで神話に出てくる幻獣のような迫力だ。

――サーカスってこんなヤバい生き物を連れてくるのか?

興味が湧いた将太は、無謀にもトラックの荷台に足を踏み入れた。
もっと近くで見てみたかったのだ。
すると、その瞬間、バタンッ! と背後で扉が閉まる音がした。

「……え?」

慌てて振り向くが、扉はしっかり閉じられている。

――マジかよ! 閉じ込められた!?

焦る将太。
しかし、それ以上に問題なのは、目の前の猛獣だった。
最初は檻の中にいると思っていた。
だが、よく見ると――

「……え?」

檻の格子の向こう側に猛獣はいる。
つまり、猛獣は檻の中ではなく、外にいたのだ。

「えええええええええええええ!?」

心臓が跳ね上がる。
巨大な獣はゆっくりと頭を持ち上げ、鋭い瞳で将太をじっと見つめた。

――ヤバいヤバいヤバい!!

将太は本能的に近くの檻に飛び込んだ。
そして、すぐに扉を内側から閉めた。
かつてないほど素早い動きだった。

「はぁ、はぁ、はぁ……!」

一瞬、獣が動く気配がなかったが、次の瞬間、ズシン……と重たい音が響いた。
猛獣がこちらに向かって歩み寄ってきたのだ。将太は息を呑んだ。

――これ、普通に食われるパターンじゃねぇ!?

彼は震える手でポケットの中のスマートフォンを取り出し、助けを求めることにした。

「ニック、助けて……!」

電話越しの絶望

「将太か? どうした〜?…そろそろ検査の時間…だ、け、ど……まさか…逃げたりしてないよねぇ〜?」

ニックの呑気な声が耳に届く。
しかし、将太にそんな冗談を言っている余裕はなかった。

「ニック…信じてくれる?…俺…逃げたんじゃなくてさ…今トラックの中で…巨大な猛獣が目の前にいて…俺…檻に入ってる…助けて…!」

「……え?」

ニックの声が止まる。
完全に状況が飲み込めていないようだった。その後ろから、もう一つの声が聞こえた。

「どうかしたのか?ニック⁈」

――ヤバい。シンだ。

ニックは苦笑いしながら、電話をスピーカーにした。

「ニックぅ〜?聞いてる?…出来れば…シンに内緒でお願いしたいんだけど…」

「誰に内緒だって〜?」

シンの声が意地悪く響いた。

「おい!将太〜! お前、今…どこで、何してる?」

「えっ⁉︎ シン…な、何で……い、イヤ…違うんだぁぁぁぁーーー! 俺、逃げた訳じゃないんだ…信じてよ! 助けて…俺…今…トラックの中で…大きな猛獣が目の前にいて…怖くて檻に入ったんだ…出れない……助けて……」

シンは一瞬黙った後、静かに言った。

「基地内にいるんだな?今GPS見て行くから待ってろ…後でお説教だからな!」

「うん、ありがと…」

電話を切った瞬間、将太は再び目の前の猛獣を見た。
獣はまだ動かず、じっとこちらを見つめている。だが、次の瞬間――

「ガルルルル……」

低く唸る音が響いた。
将太は冷や汗をかきながら、小さくつぶやいた。

「シン……早く来て……」
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「シンからの問題」2

ニックが優しく言った。

「将太〜方程式とか、その他の計算式って
分かる?知ってる?」

将太は胸を張って言った。

「小学生時代から算数は苦手で全然分かんね〜!」

シンがため息をついて言った。

「分かった……説明してやる……ちゃんと勉強しろよぉ〜……お前……」

ニックが椅子を引いて隣に座り、
シンがホワイトボードを引っ張ってきた。

「いいか、将太。まず前半の問題を
見てみろ。」

シンはマーカーを手に、丁寧に書き始めた。

「『ある数字』を x とする。
 すると問題はこうなる:
((x × 3) + 3) ÷ 3 − 3 = 7
これを式に直すと、
(((x * 3) + 3) / 3) - 3 = 7」

将太はうーんと唸った。

「意味わからん……なんでそんな式になるんだよ……」

「順番に追えばいい。まず、x に 3 を掛ける。つまり x × 3。そのあとに 3 を足す。で、3で割る。そして最後に 3 を引く。それで 7 になるっていうんだから、この式で正しい。」

ニックが優しく続ける。

「そしたら、この式を解いていくよ。まず、
(((x * 3) + 3) / 3) - 3 = 7
この『−3』を右辺に移す。逆の操作をするってやつだよ。」

「つまり、
((x * 3) + 3) / 3 = 10」

将太が言った。。。

「だから〜言い難いんだけどさぁ〜…
 -3を右に移したからって……
 何で10って答えになるんだよぉ〜
 何か計算してるから10になったんだろ?
 逆の操作ってなんだよぉ〜?」

…………沈黙………

将太の疑問に、シンが少しムッとしながらも、落ち着いた声で説明を始めた。

「おい将太。*『逆の操作』*ってのはな、
等式のバランスを保つために、両辺に同じことをするって意味だ。たとえばな、お前が
 A − 3 = 7
 って言われたら、
『Aって何?』って考えるだろ?
じゃあ、この式の両辺に**+3すれば、−3が打ち消されてAが出てくる**んだよ。」

シンはホワイトボードに書いた。
A − 3 = 7
A − 3 + 3 = 7 + 3
A = 10
ニックがにこにこしながら補足した。

「つまり〜、今回の式
 (((x * 3) + 3) / 3) − 3 = 7
 で言えば、『−3』を消すために、両辺に +3 をするんだよ。そうすると──」

シンが続けた。

(((x * 3) + 3) / 3) − 3 + 3 = 7 + 3
((x * 3) + 3) / 3 = 10

将太が「あっ」と目を見開いた。

「そっか!3引かれてたから、元に戻すには3足せばいいのか……!」

「そうだ。そうやって少しずつ戻していく。それが“逆の操作”だ。」

ニックが笑って言った。

「ね?意外と単純なことだったでしょ〜?
“なぜ”って思った時は、実際にやってみて、自分の手で確かめるのが大事だよ〜。」

将太は渋い顔をしながらも、もう一度ペンを取った。

「じゃあ、このあとどうやるのか……
 もうちょっと頑張ってみるか……」

よし、じゃあ続きやっていこうか。

シンがホワイトボードに式の続きを書く。

「さっきの式、ここまできたな。」

((x × 3) + 3) / 3 = 10

「次はどうする?」

将太が考えながら言った。

「……分母の3を、なくすには……
 3を掛ける?」

シンがうなずく。

「正解だ。“÷3”の逆は“×3”だから、
 両辺に3を掛ける。」

((x × 3) + 3) / 3 × 3 = 10 × 3
(x × 3) + 3 = 30

ニックが横で拍手しながら笑った。

「いいね〜将太、順番通りにやれてるよ〜!」

将太は少し自信がついてきたように、
次を考える。

「次は……+3をなくすには……
 −3をすればいいんだな?」

シンが口元を少し緩める。

「その通りだ。両辺から3を引く。」

(x × 3) + 3 − 3 = 30 − 3
x × 3 = 27

「……最後に、×3をなくすには、÷3……!」

x = 27 ÷ 3
x = 9

将太が勢いよく立ち上がって叫んだ。

「出たぁーっ!x = 9! 
 これが“ある数字”だ!」

ニックが拍手しながら言った。

「やったじゃん、将太!すごいすごい〜!」

シンも静かにうなずく。

「……ふん。今回はちゃんと手順通りできたな。」
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「シンからの問題」1

将太は、いつものようにリビングのソファーにだらしなく座っていた。
ペンを耳に挟みながら、テレビをぼんやりと見ていたが、シンの声がそれを遮った。

「おい、将太。問題出すぞ。」

「えぇ〜、今テレビ観てたのにぃ〜……」

「黙って聞け。」

シンは容赦なく言った。

「ある数字に3を掛け、3を足し、3で割って、3を引いたら、7になる。
ある数字に7を掛け、7を足し、7で割って、7を引いたら、3になる。さて。
ある数字とはなんでしょう〜?」

将太は目を丸くした。

「えええ〜〜〜……な、何それ……無理無理無理だってぇ〜数字苦手なんだよ〜俺〜」

「イイから、紙に書いてイイから考えろ。」

渋々将太はペンを取り、テーブルの上に
あった紙に向かった。

「3を掛けて……3を足して……で……3で割って……ううっ……」

ニックが横から覗き込み、にやにやと笑った。

「将太は数字苦手だもんねぇ〜。でも、
こういうのも大事なんだよ〜。体だけじゃなくて、頭も鍛えないと〜。」

「分かってるけどさぁ……どー考えりゃいいんだよ、コレぇ……」

「順を追って整理してみろ。」

シンが冷静に促す。

「まずは、前半の式を文字にしてみろ。」

「ある数字を x とすると……」

将太がつぶやいた。

「でもさ〜XとかYとかaとかさぁ〜、
かっこで区切って導き出すってやつだろ〜?分解して考えるって……意味分かんねぇ〜んだけど……」

「Xにしたって数字出てこねーよ……
何でそ~なるのか全く分かんねぇ〜……」

将太はぶつぶつ言いながらペンをカチカチ
鳴らす。

「だってよぉ〜、X×3+3÷3=7って事だろー?……1から順番に当てはめていくくらいしか思い浮かばね〜んだけど……計算方法とか全然分かんね〜んだけど……」

リビングに一瞬静寂が走った。
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「責任の本質」 2
リビングが静寂に包まれた。

シンとニックは、目の前の少年を見つめる。

「俺は……間違ったことを言ったかな?」

将太の言葉は、真剣だった。

本当に、自分の考えが正しかったのかを
確かめたかったのだ。

しばらくの沈黙の後、シンが静かに口を
開いた。

「……お前の考え方は、間違ってはいない。」

将太は驚いたように顔を上げる。

「でもな、正しいことを言えば、
全てが解決するわけじゃない。」

「……どういうこと?」

シンは少し考えるように腕を組み、
ゆっくりと言葉を選ぶ。

「お前は、『犯人探しなんて意味がない』と思ったんだよな?」

「うん。」

「確かに、それは一理ある。
でも、責任を追及することには、
それなりの意味もある。」

将太は眉をひそめた。

「だって、犯人探しをしても意味がない
じゃん。過去にばっかり囚われて、
前に進めない。」

「そうだな。でもな、“なぜ”過去に囚われる必要があるのか、考えたことはあるか?」

「……?」

「誰が悪かったのかをはっきりさせることで、“次にどうすればいいか”を考えられることもあるんだ。」

将太は、黙り込んだ。

「例えば、お前が今、軍で訓練を受けてるとする。そこであるミスが起きた。
作戦が失敗したとする。そのとき、
“これからどうするかが大事だから、
過去のことはどうでもいい”って言われたら
どう思う?」

「……それは……」

「問題の原因を突き止めることで、
同じ失敗を繰り返さないようにする。
それは”前に進む”ために必要なこと
なんだ。」

将太は、少し納得したように頷いた。

「じゃあ、やっぱり俺が言ったことは
間違ってたってこと?」

「いや〜、そうじゃないよ〜。」

横で聞いていたニックが、
ゆるい笑みを浮かべた。

「将太は、“責任を押し付け合うこと”に
怒ったんでしょ?」

「……そう。」

「責任を追及すること自体は大事。
でもね〜、“押し付け合い”になると、
それはただの逃げだよ。」

「逃げ……?」

「うん〜。“俺は悪くない”っていう言い訳をしたいだけ。誰か一人を犯人にして終わらせようとするのは、問題の本質を見ようとしていない証拠だね〜。」

シンがゆっくりと頷いた。

「責任を押し付け合うだけじゃ、何の解決にもならない。でも、責任を”認める”ことができれば、そこから先に進める。」

将太は、考え込んだ。

「……じゃあ、俺はどうすればよかったんだ?」

シンは、静かに微笑んだ。

「お前の考え方は間違ってなかった。
でもな、“どう伝えるか”が重要だったんだ。」

「どう伝えるか……?」

「“犯人がいるとしたら全員だ”って言い方だと、結局、誰も責任を認めないままになっちまう。」

「じゃあ、なんて言えばよかったの?」

「“みんながこの問題に関わっていたのは確かだ。でも、大事なのは、これからどうするかを一緒に考えることだ”……そう言えば、少しは違ったかもな。」

将太は、ゆっくりと頷いた。

「……そっか。」

ニックがふわりと笑い、肩を叩いた。

「ま、次からは言い方を工夫すればいいん
じゃない?」

「……うん。」

シンとニックは、納得した様子の将太を
見て、安心したように微笑んだ。

“責任”とは、ただ押し付けるものではなく、受け止めて、未来に活かすもの。

それを、少しでも理解できたなら——今日の出来事も、決して無駄ではないはずだった。
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「責任の本質」 1

将太は、苛立ちを隠せないまま、基地の門をくぐった。

午前中に学校から帰ってきたのは初めてだった。

いつもなら、学校にシン達が迎えに来てくれていたが今日は違う。

靴を脱ぎ、リビングに向かうと、
そこにはシンがいた。

ちょうど書類を整理していたシンは、
将太の姿を見るなり眉をひそめた。

「……お前、なんでこんなに早く帰ってきた?」

将太は何も答えなかった。

無言のまま、ソファにどさっと座る。

シンは将太の顔色を見て、
何かあったことを察した。

「どうかしたのか?」

しかし、将太は口をつぐんだまま、
そっぽを向いた。

シンはしばらく彼の様子を見ていたが、
やがて静かに言った。

「……隠し事はしないと約束しただろう?」

将太の肩が、びくっと動いた。

「……」

「言いたくないなら、それでもいい。
ただ、お前が苦しいなら話せ。俺は聞く。」

シンの落ち着いた声が、部屋に響く。

それでもしばらくの間、将太は唇を噛み締めていたが、やがて観念したように口を開いた。

「……学校で喧嘩した。」

「……喧嘩?」

ちょうどキッチンからやってきたニックが、興味深そうに首を傾げた。

「また喧嘩〜? 将太は最近トラブルが多いね〜。」

「違う……これは、ただの喧嘩じゃない。」

将太は険しい顔で言った。

「みんな、責任を押し付け合ってばっかりで……イライラして……」

シンとニックは黙って続きを促す。

「教室で物が壊れたんだ。誰かがふざけて
蹴飛ばして、窓ガラスが割れた。
先生が『誰がやったんだ?』って聞いたら、みんな犯人探しを始めた。」

「お前が蹴ったんだろ!」

「いや、違う! 俺は見てただけだ!」

「でも、お前が先にやれって言ったじゃん!」

「そんな言い合いがずっと続いてさ……」

将太は拳を握りしめる。

「誰の責任とか、どうでもいいだろ!
これからどうすればいいか考えるほうが大事だろう! って言ったんだ。」

「でも、みんな納得しなくて……結局、
『誰が犯人か?』『誰が元凶か?』って話になって……」

将太は奥歯を噛み締めた。

「頭に来て……言ったんだ。
『犯人がいるとしたら、全員だろ!』って。」

「……それで?」

「それで、もういいやって思って……
途中で帰ってきちゃった。」
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仕返しの始まり3

第四章:反省の時間

家に連れ戻された将太。

リビングの椅子に座らされ、シンとニックに挟まれる形で座らされる。

シンが厳しい目で言う。

「全部話せ。隠すな。」

将太はポツポツと話し始めた。

砂糖を塩に変えたこと。ペーパーを隠したこと。学校で人参を投げたこと。

すべてを話し終えると、シンは静かに言った。

「謝るってことは、自分が悪いって分かってるんだよな?」

将太は小さく頷く。

「…ごめんなさい…」

その言葉を聞いて、シンは少し表情を和らげた。

「次から、イタズラするんじゃねぇぞ。バレないと思うな。」

ニックも笑いながら言う。

「それに、仕返しってのはな、された側がもっと傷つくもんだぞ。お前、いつも最終的に自滅してんじゃん。」

将太は「うう…」とうつむいた。

シンが将太の顔を覗き込みながらニヤニヤして言った。

「さてと…罰を受けてもらうか……お前がイタズラした混ぜた調味料は…お前が責任持って食え!とびっきりマズイ料理を作ってやる!」

将太は青ざめ必死に謝り倒した。

「うげぇーーーー!そ、そんなぁぁぁぁ!
ごめんなさい!もう2度としません‼︎許して…下さい‼︎」

シンの冷たい声が響く

「ダメだ!…食べ物を粗末にするな!」

そして1時間後…約束通り将太の前には見た目は美味しそうな料理が並んだ……
震える手で料理を小皿に取る将太……

シンとニックがジッと見ている。

「どうした?遠慮しないで、食え!」

「残しちゃダメだよ〜。全部食べるまで許さないからなぁ〜」

将太は覚悟を決めて口に運んだ……
有言実行…マジでクソマズイ!コレはもはや凶器…たまらず吐き出す……

「おやおや〜どうしたのかなぁ〜?」

「食べれないなら、手伝ってやろう」

「うげぇぇぇぇぇ!勘弁して下さい‼︎……えぐっ……オェっ……」

そして地獄の様な食事が終わり…涙目になる将太に追い打ちをかける様に…オレンジ色のドリンクが目の前に出された……
人参ジュースだ……マジで鬼だ…この2人…

泣きながら謝る将太にシンは一言

「コレで最後だ。お前人参が嫌いなんだよなぁ〜…コレを飲めば。許してやる。」

ニックが将太の口に流し込む。……

「……ん⁉︎…コレ…本当に人参?……」

シンはニッコリ笑って言った

「美味いだろ?」

「うん、オレンジジュースみたいな他の味も混ざってる…フルーツジュースって感じ!」

シンとニックが顔を見合わせて微笑んだ。

「嫌いな食べ物も美味しくしたり、細かくしたりすれば抵抗なく食べれる…最初はそこから始めるか」

「徐々に食べれる様になろうね〜、将太〜」


その夜、将太はベッドの中でつぶやいた。

「次こそ…絶対成功させてやる…!」

「でも。あの最後の人参ジュースは…確かに美味かったな…やっぱシンって凄いんだな…」

懲りない将太のイタズラ魂は、まだまだ燃え続けるのだった——。
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仕返しの始まり2
第二章:学校での失態

シンとニックに仕返しをと思ってたのに、なぜか全部罰が自分に来てる…おかしい…何かがおかしいぞ!と将太はイライラしていた。

散々な朝を迎えた将太は、学校でもトラブルを引き起こしていた。

給食の時間、苦手な人参をよけていたら、クラスメイトに「食えよ!」と人参を盛られた。

「うわっ…無理!」

将太は思わず人参を床に投げ捨てた。

これが先生の目に止まり、即呼び出し。

「シン先生に連絡します。」

その言葉を聞いた瞬間、将太は青ざめた。

やばい…怒られる…絶対怒られる…!

親友の健太に泣きつく。

「どうしよう…帰りたくない…健太、助けて!」

健太はため息をつきながら言った。

「今日はうちに泊まれよ…」

将太はホッとした。でも、それも束の間だった。

第三章:逃げられない結末

将太を学校に送り届けてリビングでシンはため息をついてニックに言う。

「最近、将太のイタズラが過ぎるな…1つ1つは取り留めない子供のイタズラなんだが、この塩と砂糖を混ぜるのはどうも許せん!」

ニックも呆れた表情で言った

「流石に、あれだけイタズラされると…ウザイねぇ〜」

その時、シンの携帯が鳴った…将太の担任からだった…

深く息を吐き
「全く…何やってんだよ〜アイツは…」

シンが学校に到着した。

将太は慌てて電話をかける。

「今日は健太の家に泊まるから!」

シンの返答は冷たい。

「ダメだ。今すぐ降りてこい。」

もう逃げられない。

涙目で健太に訴える将太

「絶対逃げちゃダメだぞ!すぐに降りよう!俺も一緒に謝ってやるからさ〜」

健太も一緒に謝ると言ってくれたが、扉が勢いよく開いた。

そこにはシンとニック。

将太は反射的に逃げ出したが、すぐに襟を掴まれた。

「どこへ行く?」

シンの低い声が響く。

「ちょっと…トイレに…」

「嘘をつくな。」

そして引きずられ車に乗せられる将太。
健太も将太の鞄を持ち車に乗り込んだ。

将太はビクビクしながら言った…

「……ごめんなさい…」

シンはバックミラー越しに将太をチラッと見て言った。

「何で謝る?…謝るって事は悪い事をした自覚があるって事だな…」

「……は…い……」
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仕返しの始まり1

将太はベッドに寝転がりながら、天井をぼんやりと見つめていた。

「くっそ〜…あの潜水艦の訓練のせいで、怖い思いしたのに…シンもニックも全然同情してくれなかった…」

確かに、訓練の途中でパニックになって泣きそうになったのは悔しい。
でもそれを笑ってからかってきたシンとニックには、どうしても仕返しがしたかった。

今までのイタズラはことごとくバレて、逆に怒られてばっかりだった。
でも今回は違う。小さくて地味なイタズラならバレないはずだ。

「シンはいつもコーヒー飲んでるし、砂糖を塩にすり替えたら…ふふふ…顔を歪めるに違いない!」

将太は夜中にこっそり起き出して、キッチンの砂糖入れの中身を塩と入れ替えた。

完璧だ。

彼は勝利を確信して、満足げにベッドに潜り込んだ。

翌朝、シンはいつも通りコーヒーを入れた。

将太はわくわくしながら見守る。

ところが…。

「…あれ?シンって、ブラック派だった…」

しまった!そうだった!シンは砂糖を入れない…。

将太の期待は一瞬で崩れ去る。

「おい、将太。お前もまだ眠そうだな。」

シンはニヤリと笑って、温かいホットミルクを作り始めた。

「砂糖たっぷり入れてやるよ。」

その言葉を聞いた瞬間、将太の背筋が冷えた。

そうだ。あの砂糖入れはもう塩だったんだ…。

目の前でシンはたっぷり塩を入れて、優しく言った。

「ほら、飲め。」

将太は逃げられない。
泣く泣くカップを手に取り、一気に飲み干した。

塩辛い…まずい…胃がひっくり返りそう…。

そのまま将太はトイレに駆け込んだ。

そして、次なる悲劇が起こる。

「…あれ?ペーパーがない!!」

そういえば、昨日の夜、自分でトイレットペーパーを隠したんだった…。

やばい!どうしよう!

将太は絶望しながら、震える声で叫ぶ。

「シン〜!ニック〜!助けて〜!!」

ニックが楽しそうに言う。

「おかしいな〜。昨日まであったのになぁ〜、ねぇ将太?」

「……うぅ……」

その時、扉が少し開いてティッシュが差し込まれた。

「ありがと…」

ホッとしたのも束の間、シンの冷たい声が響く。

「それ流すなよ!拭いたら持って出てこい。」

将太は蒼白になっていく…
イタズラがバレて…
このティッシュ口に押し込まれるんじゃ…
と言う怖いイメージしか頭に浮かばずトイレから出れなくなり…

シンがイライラして扉を開けようとするが必死に扉を押さえながら叫ぶ将太

「ごめんなさい〜…もうしません〜!許してください〜」

ニックはニコニコしながら

「将太〜何訳のわからない事
言ってんの?」

そのまま扉は開かれた

「罰としてコレ食わせる気だろー!」

すかさずシンとニックが同時に叫ぶ

「そんな事…するか‼︎」
「馬鹿か。お前…」

シンはビニール袋を差し出して言った

「そんな、ばっちぃーモノはコレに入れて、捨てる!」

将太は素直に返事して従う。


将太、絶望。
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5. テロリストとの決戦

テロリストたちの目的は、生物兵器を使った大規模なテロだった。
その製薬工場を壊滅させるため、特殊部隊は作戦を開始した。

「お前は絶対に前に出るな」

シンの言葉を守りながら、将太は隊の後方にいた。
しかし、戦況が変わった。
爆発によって仲間が負傷し、将太が持つ
テロリストの情報が作戦の鍵になったのだ。

「将太、お前の知ってることを教えろ」

「工場の地下に貯蔵庫があるはずです!」

その情報のおかげで、部隊は最深部に到達し、敵を殲滅することができた。

作戦終了後、基地に戻った将太はある人物と対面した。

「……父さん?」

そこにいたのは、父だった。

「将太…お前………その姿……懐かしいなぁ〜なんて可愛い〜んだ‼︎」

と抱き上げられ、熱烈に頬ずりした親バカがソコに居た。
周りの冷ややかな視線に気付き「ゴホン」と咳払いをし真剣な表情に変わり、何事もなかった様に話し始めた。

「お前を巻き込むつもりはなかったが……事情を説明しよう」

父はかつてこの部隊の一員だった。
そして、テロリストの動きを探るため、
影で情報収集をしていたのだ。

「お前があの時計を持っていたから、すぐに気づいたよ」

将太が受け取った腕時計には、部隊の情報が記録されていたのだ。

6. そして、日常へ

将太は特殊な治療を受ける為、診察台に乗った。
不安な表情をする将太にシンは

「心配することはない、海に入った時と同じだ、何も怖いことはない、寝てる間に全て終わっている。」
と子供の姿の将太の頭を撫でてやった。
そして、元の姿に戻ることができた。

「これからどうする?」

シンにそう聞かれ、将太は笑って答えた。

「普通の生活に戻ります。でも……」

「でも?」

「いつか、本当にここに戻って来ます」

特殊部隊の隊員として──そう誓いながら、将太は父と共に日常へと戻っていった。

腕には、あの特別な腕時計をつけたまま。

シンは将太を見送りながら呆れた顔で呟いた。
「アイツ、毎月の検診でココに来なきゃならねーの…忘れてんじゃねーか…?」

シンは笑いながら基地の中へ消えていった。
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─数時間後、船の上にある倉庫の一室。

将太は拘束され、薄暗い室内で震えていた。テロリストたちは、本物のスパイと勘違いしているようだった。
何度も尋問されたが、もちろん答えられることなどない。

そのとき、静かに扉が開いた。

「無事か?」

暗闇から現れたのは、シンだった。
銃を構えながら周囲を警戒し、将太の拘束を解く。

「……助けに来てくれたんですか?」

「まあな」

しかし、すぐに足音が響く。
敵が近づいていた。

「時間がない」

シンは将太を抱き上げると、倉庫の窓へと向かった。

「お前、3分息止められるか?」

「無理です!!」

「じゃあ基地で蘇生させるから」

「はぁ!?」

恐怖で暴れる将太に、ため息混じりに呟く

「怖いか?」

パニックになっていた将太は泣きながら必死に訴えた。

「当たり前じゃないですか!蘇生⁈
ソレって死ぬって事ですよね!
助けに来てくれたんですよね〜僕を…
そんな…@&¥$%」

後半は言葉にならないくらいジタバタしていた。

「分かった、分かった。少し落ち着け、痛いのも、苦しいのも、嫌だよな〜。ソレじゃ怖くないようにしてやるから、目を閉じろ!」

シンは将太の首元に触れ、将太は意識を失った。

次の瞬間、シンは将太を抱えたまま海へと飛び込んだ。

4. 謎の薬と変化

基地に運ばれた将太は、気がつくと奇妙な感覚に包まれていた。

「……体が、おかしい?」

鏡を見ると、そこには幼い子供の姿をした自分がいた。

「なんで!? なんで子供になってるの!?」

「お前、特殊な薬を打たれてたらしい」

シンが腕を組みながら答える。

「おそらく、テロリストの実験対象にされかけていたんだろう。普通なら返すところだが、子供のまま民間に戻すわけにもいかない」

「じゃあ……」

「しばらく俺たちと行動しろ」

こうして、将太は本物の特殊部隊と共に過ごすことになった。
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1. 憧れの腕時計 ①

「これは、お前に託すよ」

父の手から差し出されたのは、黒く無骨な腕時計だった。
文字盤には見覚えのあるエンブレムが刻まれている。

「これ……憧れのチームだけが持てるやつ!?」

将太は驚きと興奮で目を輝かせた。
幼い頃から特殊部隊に憧れていた。
サバゲーを始め、仲間とともに戦術を磨くのが何よりの楽しみだった。
この腕時計は、父が昔所属していたチームが特注で作ったものだという。

「大切にな」

父の言葉にうなずきながら、将太はそっと腕にはめた。
まるで本物の隊員になったかのような気分だった。

2. サバゲー大会と迷子

数日後、将太は仲間と共にサバゲーの大会に参加した。
広大なフィールド、リアルな装備、そして本物の軍人のような出場者たち。
まるで映画の中に入り込んだようだった。

しかし、ゲームが進む中で事件が起きた。
敵との撃ち合いに夢中になり、気づけば仲間とはぐれていた。

「マズいな……」

周囲を見渡しても、フィールドの境界が見当たらない。
どうやらエリア外に出てしまったらしい。

そのとき、遠くで低い声が響いた。

「ターゲット発見……排除する」

将太は背筋を凍らせた。
そこには、本物の武装部隊がいた。
黒い装備に身を包み、銃を構える彼らは、明らかにサバゲーの参加者ではなかった。

──まずい!!

身を隠そうとしたが、遅かった。

「動くな!」

銃口を向けられた。将太は両手を挙げる。

「ち、違います! 僕はサバゲーに──」

「テロリストの偽装かもしれん。
連れて行け」

そして、将太はあっという間に拘束されてしまった。

3. 特殊部隊の救出

その様子を遠くから見ていた者がいた。
特殊部隊のシンだ。

「……民間人か?」

イヤホン越しに隊長の声が響く。

「可能性は高いが、連れ去られた以上は助けるしかない」

シンは低く呟くと、静かに影へと消えた。
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運命のハガキ②

それから1ヶ月後。

「当たったぁぁぁぁ!!!」

叶恵の家に届いたハガキを見て、2人は飛び跳ねた。

説明会に行くと、選択肢が与えられた。

「通常飛行か、高G飛行かを選べます。高G飛行には特別訓練が必要です」

「もちろん、訓練します!」

2人は迷わず答えた。

4. 過酷な訓練の日々

訓練では、強い遠心力に耐えるためのトレーニング、スキューバー体験、筋力強化が行われた。

「うぅ、これ、本当に戦闘機乗るのと関係あるのか?」

「あるある。パイロットって体力勝負だからね」

きつい訓練だったが、2人は諦めなかった。そして、ついに体験飛行の日を迎えた。

5. 空を駆ける翼と叶恵

叶恵の担当はポール。穏やかで紳士的なパイロットだった。

「リラックスして、楽しんで」

一方、翼の担当はニック。少し意地悪そうな笑みを浮かべていた。

「さて、どこまで耐えられるかな?」

飛行が始まると、ニックは容赦なくGをかけてきた。

「うわぁぁぁぁ!!!」

翼はヘトヘトになりながらも、負けずに耐えた。

飛行後、エースパイロットたちは2人を気に入り、射撃や戦闘訓練を体験させてくれた。

特に翼はニックに目をつけられ、射撃訓練や戦闘訓練、さらには海に落とされる訓練まで受けることに。

「もう、俺って、完全におもちゃ扱いじゃん……」

それでも翼は負けずに挑戦し続けた。

6. それぞれの道へ

イベントが終わった後も、2人は基地に呼ばれ、親睦を深めた。

そして、時が経ち——

叶恵は別の道へ進むことを決めた。しかし、翼は違った。

「俺、パイロットになりたい」

「本気か?」

「うん。本気。だから、ニック……俺を弟子にしてくれ!」

ニックは笑い、手を差し出した。

「面白い。じゃあ、お前を鍛えてやる」

こうして、翼は新たな夢に向かって飛び立った。

——どんな夢でも、行動すれば実現する可能性がある。
諦めなければ、夢に近づくことはできる。
翼は、そう信じていた。
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「蒼き空の夢」 ①

1. 映画から始まった興奮

夏休みの午後、叶恵(かなえ)と翼(つばさ)は、翼の部屋で映画を見ていた。

「うわっ、かっこいい!」

画面の中では、エースパイロットたちが戦闘機で華麗な空戦を繰り広げていた。爆音とともに空を駆け抜ける姿に、2人は釘付けになった。

「なぁ、戦闘機ってどこで見られるんだろう?」

「ちょっと検索してみる」

何気なくスマホをいじっていた叶恵が、ふと目を見開いた。

「来週、米軍基地のイベントがあるんだって! しかも、映画に出てた空母も来るって!」

「えっ、本物の空母⁉ 行くしかないじゃん!」

こうして、2人の冒険が始まった。

2. 映画の中に入ったかのような基地

イベント当日。基地のゲートをくぐると、まるで映画の世界に迷い込んだようだった。戦闘機が並び、迷彩服の軍人たちが忙しそうに動いている。

「見て! バッジとかワッペンも売ってる!」

2人は米ドルを持ち、お土産を買い漁った。写真を撮りながら、興奮は最高潮に達していた。

その時、スピーカーからアナウンスが流れる。

「これより抽選会を開始します。当選者は、エースパイロットによる体験飛行にご招待!」

「ええっ⁉ そんなのあるの⁉」

「やるしかないだろ!」

2人は願いを込めて応募券を投函した。

夜、公園で花火を見ながら、「当たるといいね」と話し合い、帰路についた。
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「千鶴?」

「な、なに?」

「お前さ、最近親父に妙に緊張してない?」

「そ、そんなことないよ!」

 千秋はじっと千鶴を見つめた。
いつも軽い調子でふざける彼が、今は真剣な表情をしている。

「……お前、親父のこと好きなのか?」

「――!」

 心臓が大きく跳ねる。

「ち、ちが……!」

「嘘つけ。お前、親父と目が合うとすぐに顔赤くするし、前より大人しくなったし」

「ち、違うの! ただ、その……助けてもらったから……」

「それ、本当に“好き”ってやつか?」

 千秋が静かに言った。

「え?」

「俺さ、ずっとお前が好きだったんだよ」

 千鶴の息が止まる。

「子どもの頃からずっと、お前が好きだった。でも、俺なんかじゃダメか?」

 千秋の目が真っ直ぐに千鶴を見つめる。
その瞳の奥には、ふざけた態度の裏に隠していた本当の想いがあった。

「千秋……?」

「俺じゃダメなら、ちゃんと振ってくれ。
でも……もし迷ってるなら、少しは俺にもチャンスをくれ」

 千秋の言葉が心に響く。

 ――私、本当に父さんのことが好き?

 たしかに憧れはあった。
でも、それは「好き」ではなく「尊敬」に近い気がする。
心の奥底で、本当に一緒にいたいと思っていたのは――。

 目の前にいる、この人だった。

「……千秋」

 千鶴はゆっくりと口を開いた。

「私、たぶん父さんのことを“恋”だと勘違いしてた。でも……本当に好きだったのは、ずっとそばにいてくれた千秋だったのかもしれない」

 千秋の目が驚きに見開かれる。
そして、ゆっくりと笑った。

「そっか……。じゃあ、これからは“兄妹”じゃなくて、ちゃんと“恋人”になれるように頑張るわ」

 千鶴は真っ赤になりながらも、小さく頷いた。

 波音が静かに二人を包み込む。
 夏の海に、淡い恋が実った瞬間だった。
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「波間に揺れる恋」①

 夏の太陽がじりじりと照りつける午後、千鶴は砂浜に座り、波打ち際を眺めていた。
潮風が肌を撫で、遠くで子どもたちの笑い声が響く。

「千鶴、またぼーっとしてるのか?」

 声をかけたのは千秋だった。
軽く日焼けした肌、ゆるく流した髪、そして爽やかな笑顔。
女子の間で人気のチャラ男――
それが千秋だ。

「べつに。ただ、少し海を眺めていただけ」

「ふーん。でも危ないぞ? お前、泳ぎ下手だろ」

「うるさいな、余計なお世話!」

 千鶴はぷいっと横を向いた。
千秋とは幼馴染で、今では義理の兄妹という関係になった。
千鶴の母親と千秋の父親が再婚して、同じ家で暮らし始めたのは半年前のことだ。

 初めはぎこちなかったものの、すぐに昔のように話せるようになった。
千秋は今も変わらず千鶴をからかってくるが、義理の兄として優しく接してくれることも増えた。

「ったく、海に来たのに泳がねぇの?」

「……そのうちね」

 千鶴は小さく息を吐いた。

 実は去年、海で溺れたことがある。
そのとき助けてくれたのは、新しい父親だった。
鍛えられた腕に抱かれ、冷たい水の中から引き上げられたとき、千鶴は心臓が跳ね上がるほどにドキドキした。

(……あのときから、私は父さんのことが気になっている)

 もちろん、本当の父親ではない。でも、母親の再婚相手に恋心を抱くなんて――
いけないことだ。
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数ヶ月後

健司は少しずつ成長していた。最初は何も分からなかった彼も、今では少しの異常音に気づき、自分なりに原因を探るようになった。だが、それでも難しい問題は多い。ある日、また機械が異常音を立てた。

健司は一瞬迷ったが、加藤の言葉を思い出した。

「観察して、分析して、予測する……」

彼は機械の音や状況を注意深く観察し、異常の原因を探り始めた。しかし、どうしても分からない部分が出てきた。

「加藤さん!」

彼は迷わず助けを求めた。加藤は健司のところに駆け寄り、一緒に状況を確認した。そして、彼の行動を評価するように言った。

「よくやった、健司。お前が観察して考えたこと、全部正しい。ただ、少し経験が足りないだけだ。」

その言葉に、健司の胸が熱くなった。彼は間違ってもいい、分からないなら聞けばいい、そのために「考える」ことをやめないことが大事なのだと気づいた。

未来への一歩

半年後、健司はすっかり工場の一員として馴染んでいた。加藤からの教えは、彼の中で確固たる指針となった。

「観察して、分析して、予測する。そして動く。それでも分からなければ教えを請う。」

彼はその教えを胸に刻みながら、日々新たな課題に挑戦している。

ある日、新人が工場にやってきた。困惑しながら右往左往するその姿に、健司はかつての自分を思い出した。そして、加藤から教わった言葉をその新人に伝えることを決めた。

「お前は動物じゃない。人間だろ?なら、考えろ。そして動け。それでも分からないなら分からないって言え。俺が教えてやるから。」

その言葉には、かつての自分を救った加藤の声が重なっていた。

健司は微笑み、新人と共に前を向いた。その背中には、確かな自信と、未来への希望が宿っていた。
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「止まるな、動け。そして考えろ」①

森下健司(もりした けんじ)は、小さな町工場の新人社員だった。職場に飛び交う機械の音と焦げた油の匂いにまだ慣れない彼は、何をするにも不安だった。右も左も分からない状態で始めた仕事には、思った以上に厳しいルールと責任が求められた。

そんな健司の教育係である加藤修一(かとう しゅういち)は、工場内でも特に厳格で知られる人物だった。言葉は荒く、細かいミスも見逃さない性格。健司は日々怒鳴られながらも、必死に食らいついていた。しかし、ある日のことだった。

「健司!なにボーッとしてんだ!」

加藤の声が響いたのは、機械が突然異常音を立てて止まった瞬間だった。健司は驚き、どうしていいか分からず立ち尽くしてしまったのだ。

「す、すみません!」

慌てて謝る健司に、加藤は怒鳴った。

「謝ってる暇があるなら考えろ!今、何が起きてんだ?」

「えっと、機械が止まって……えっと……」

言葉に詰まる健司を、加藤はじっと見据えた後、深く息を吐いて言った。

「お前は動物か?人間だろ?なら、考えろ。そして動け!」

その言葉に、健司はハッとした。だが、何をどう考えればいいのか分からない。混乱する頭の中で、ただ焦りだけが募る。

「でも……動いたらまた怒られるじゃないですか!」

思わず吐き出した言葉に、加藤はにやりと笑った。

「そうだな。考えなしで動いたら怒られる。それは当たり前だ。勢いだけでどうにかなるもんじゃないからな。でもな、何もしないよりマシだろう?」

健司は言葉を失った。加藤は続ける。

「分からないなら分からないって言え。誰も一発で正解を出せなんて言ってねぇよ。観察して、分析して、予測しろ。それができれば、大抵のことは切り抜けられる。それでも分からないなら、俺が教えてやる。それが俺の仕事だからな。」

その後、加藤は健司に機械の仕組みやトラブル対処の基本を一つひとつ丁寧に教えた。乱暴な言葉とは裏腹に、その指導には思いやりと確固たる信念があった。
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空が青い秘密  3
空が青い理由を科学的な面からです。

空が青い理由

空が青く見えるのは、大気中の分子や微粒子が太陽光を散乱させるからです。
この現象は「レイリー散乱」と呼ばれています。
具体的には、太陽光が地球の大気に入ると、光の波長が短い、青色の光が大気中の窒素分子や酸素分子によって散乱されやすくなります。
太陽光は、赤、橙、黄、緑、青、藍、紫の7色からなる白色光です。
これらの光は異なる波長を持っていて、青色の光は比較的短い波長を持っています。
レイリー散乱は、波長の短い光が大気中の微小な粒子や分子によって強く散乱される現象です。
青色の光は波長が短いので、大気中で他の色の光よりも多く散乱されます。
この散乱した青色の光が、空全体に広がって見えるから空は青く見えるんです。
太陽が地平線に近い朝や夕方には、光が大気中を通る距離が長くなるので、青色の光はさらに散乱され、赤や橙色の光が目立つ様になります。
コレが朝焼けや夕焼けが赤く見える理由です。
空が青く見えるのは、大気中での光の散乱!って事ですね
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空が青い秘密 2

アイオニアが空を青くした後も、その美しさは続きました。
しかし時折訪れる嵐や雲が空の青さを隠す事がありました。
そこでアイオニアは、空の青さを永遠に守る為に特別な守り神、アオラを創り出しました。
アオラは青い翼を持つ美しい鳥で、空を飛び回り、
青さを保つ為の魔法をかけ続けました。
彼女の羽ばたきは風となり、雲を吹き飛ばし、嵐を鎮める力を持っていました。
地上の人々は、アオラの存在を知り、彼女に感謝の祈りを捧げました。
ある日、アオラは不思議な夢を見ました。
夢の中で、空が徐々に色褪せていく様子が映し出されました。
目を覚ましたアオラは、この夢が警告である事に気付きました。
空の青さを守る為に、更に強い魔法が必要だと悟った彼女は、アイオニアの元に向かいました。
アイオニアはアオラの話を聞き、新たな魔法の力を授けました。
「これからも、空を青く保ち、人々の平和を守ってください。」と言って、アイオニアはアオラに力を注ぎました。
アオラはその力を受け取り、再び空を飛び回り、青さを守り為の魔法をかけ続けました。
トムは母親の話に感動し、
「だから、空はいつも青いんだね。」
と言いました。
母親は微笑んで頷きました。
「そうよトム、空の青さはアイオニアとアオラのおかげなの。彼女達の愛と魔法が、私達に美しい青い空をもたらしてくれているの。」
トムはその後も、空を見上げるたびに、アイオニアとアオラの伝説を思い出し、彼女達に感謝の気持ちを抱きました。
こうして、青い空の秘密はトムの心に深く刻まれたのでした。
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詩音

詩音

空が青い秘密 1

ある晴れた日の事、小さな村に住む少年トムは、母親と一緒に野原で遊んでいました。
ふと空を見上げたトムは、この広大な青い空に目を奪われました。
そして母親に尋ねました。
「お母さん、なぜ空は青いの?」
母親は優しく微笑み、トムの手を握りしめながら話し始めました。
それはね、とても古い伝説があるのよ。昔々、地上と天界が繋がっていた時代のお話よ。
その頃、天界には、美しい女神、アイオニアが住んでいました。
アイオニアは空の女神で、その役目は空を彩る事でした。
アイオニアは空に様々な色を試しました。
赤、緑、紫、金色…しかし、どれも地上の人々には合いませんでした。
ある日、アイオニアは地上を訪れ、人々の暮らしや自然の美しさを観察しました。
彼女は地上の青い海と緑豊かな大地を見て、その美しさに心を打たれました。
「地上の人々が愛する、この青い海と調和する色を空に取り入れたい。」と思ったアイオニアは、天界の青い湖から水を汲み上げ、その水を空に散りばめました。
すると、空は美しい青色に染まり、地上の海と見事に調和しました。
トムは母親の話に夢中になり、
「その後、どうなったの?」
と続きを求めました。
母親は微笑みながら続けました。
アイオニアが空を青く彩ったその日、地上の人々は空を見上げ、その美しさに感謝しました。
そして、空の青さは地上の人々に平和と希望をもたらしたのです。
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詩音

詩音

ターコイズの守護石


昔々、遠い砂漠の国にアミラという少女が住んでいました。
アミラは村の外れにある小さなオアシスで毎日水を汲んでいました。
ある日、彼女はオアシスの水底で美しい青い石を見つけました。
それは、まるで空の色を閉じ込めたかの様なターコイズの石でした。
アミラはその石を大切に持ち帰り、首飾りにして身に付けることにしました。
その日から不思議な事が起こり始めました。
アミラが村を歩くと、病気だった人々が次々と元気になり、村全体が活気を取り戻していったのです。
ある夜、アミラの夢に古代の賢者が現れました。
賢者は言いました。
「そのターコイズの石は、癒しと保護の力を持っている。あなたがその石を大切にする限り、村は平和と繁栄するであろう。」
アミラは目を覚まし、石の力を信じる様になりました。
彼女は毎日、村の人々の為に祈りを捧げ、石を清めました。
その結果、村はますます豊かになり、人々は幸せに暮らしました。
しかし、ある日、遠くの国から悪い王が村を襲いに来ました。
アミラは勇気を振り絞り、ターコイズの石を掲げて王に立ち向かいました。
すると石から眩い光が放たれ、王とその軍勢は退散しました。
村人達はアミラの勇気とターコイズの石の力に感謝し彼女を村の守護者として敬う様になりました。
そしてアミラはその後もずっと、ターコイズの石と共に村を守り続けました。

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詩音

詩音

----影の向こうに----

遠い昔、天空と大地の境界にある
「二面の世界」
と呼ばれる場所があった。
そこには、光が満ちる「光の谷」と、
闇が覆う「影の森」という
二つの対照的な領域があった。
光の谷に住む人々は、
いつも温かな陽光を浴びながら
幸せに暮らしていた。
しかし、彼らは影の森を恐れ、
決してその境界を越えようとしなかった。
影の森には、影が生み出す
恐ろしい存在が住んでいると
信じられていたからだ。

しかし、ある日、光の谷に住む
若い娘リラは、どうしても
その境界の向こう側に
惹かれる何かを感じた。
彼女は幼い頃から、影を見るたびに
「影がなければ光はわからない」
と感じていた。
皆が影を恐れる中、リラだけは
影が持つ秘密に興味を
抱いていたのだ。

ある夕暮れ、リラは一人で
影の森へと足を踏み入れた。
森の中は静かで、木々が重なり合い、
闇が深くなるほどその静けさは
増していった。
しかし、リラは怖くなかった。
むしろ、森を歩くたびに、
自分の中に眠っていた不思議な感覚が
呼び覚まされていくのを感じた。
彼女はそのまま進み、
森の奥へと足を進めた。

しばらく進んだ先に、小さな湖が現れた。
湖面は森の闇を映し、黒く沈んでいた。
しかし、リラが湖に向かって
歩を進めると、突然、月の光が
雲間から顔を出し、湖全体を
柔らかな光で照らした。
その瞬間、湖面に映っていた闇は消え、
美しい光の反射が彼女を包み込んだ。

リラはその瞬間、気づいた。
影は光がないと生まれない。
そして、
影がある場所には必ず光が存在する。
彼女は湖に映る自分の姿を見つめながら、
心の中で静かに言った。
「影を恐れる必要はない。光があれば、
 影もまた存在するもの。
 少し角度を変えれば、
 その向こうには光が必ずある。」

リラはその言葉を胸に、
光の谷へと帰った。
彼女は皆に影の森での出来事を話し、
影はただの闇ではなく、
光の証でもあるのだと説いた。
彼女の言葉に少しずつ光の谷の人々も
影を受け入れるようになり、
影と光が共存する
「二面の世界」は、
より豊かで深い場所となった。

そしてリラは、自分の心に宿る
光と影を大切にしながら、
前を向いて歩き続けたのだった。
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年末はバイクが壊れて乗り換えました。
そして風邪でダウンの寝正月になってしまいましたが。
1年最後の厄祓いって事で善とします。
新年になって、いい事もありました。
今まで何台もバイクに乗って来ましたが、一度も自分のバイクのプラモが無く悲しかったのですが、
遂に、遂に…私にも春が来ました〜[大笑い]
おニューのバイクのプラモがあり
早速作りました。
プラモ初心者に優しい、塗装済みのぱっちんプラモです[笑う]
切っては行けない所を切ってしまったり、
ポッチを折ってしまったりで結局接着剤を使ったり、でも流し込みの接着剤なのでテンって感じでイイんだからと言われたのに…塗り過ぎてプラが溶けてゴム状になりつかなくなったりして…
主人に補正してもらいました…
でも何とか完成して
自分のバイクと並べて撮影〜
並べると大きさがヤバイですね〜
携帯くらいの大きさです。
初めてでしたが楽しかったです〜#[大笑い][大笑い]
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今年もビーズのサンタ犬を作りました〜
昨日はアニメを見ながらチマチマ作ってたんですけど
久し振りに作って気付いたのは
老眼が進行してる〜[泣き笑い]
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前に作ったミニ本で心理テストと英語版も作ってみました[笑う]
心理テストは物語を読んだ後に
物語に関した8個の質問を答える感じです。
性格や価値観などを鑑定する感じです。
名刺半分サイズの小さな物語はメルカリに出品していたんですが、一旦停止して
日本語の物語と心理テスト鑑定結果をセットで出品したいと思ってます。
こんな感じも面白いですよね〜
でも鑑定結果は分厚いので2冊に分けたりしないと閉じれない感じなので少し作り替えようかと思います[笑う]
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感情は雲の様…そんな想いを小さな物語にしてみました。

----空に浮かぶ心----

小さな村に住むリリという少女がいた。
彼女は心配性で、周りの人の顔色を常に気にしていた。
「私のせいで誰かが不機嫌になったらどうしよう」
「あの人が怒っているのは、私が何か言ったから?」
そんな思いが胸を締めつける日々だった。

ある日、村の外れの丘でリリは不思議な老人に出会った。
老人は木製の杖を持ち、空をじっと見上げていた。
興味を引かれたリリが話しかけると、老人はにっこりと笑い、手を空に向けて言った。

「お嬢ちゃん、あの雲を見てごらん。」

リリは空を見上げた。
白くて大きな雲がのんびりと漂っている。
すると、次の瞬間、風が吹き、その形がみるみるうちに変わった。

「雲って面白いよね。さっきまで羊みたいだったのに、今は龍みたいになってる。」

老人はそう言って目を細めた。
リリは頷きながらも、どうしてそんな話をするのだろうと思った。

「雲はね、感情みたいなものだよ。」
老人は続けた。
「見てごらん、風が吹けば形を変えるし、太陽が出れば輝き、雨が降れば消える。けれど、雲自身はただ空に浮かんでいるだけなんだ。」

リリは首を傾げた。
「でも、感情ってどうしても気になります。怒っている雲があったら、避けたほうがいいんじゃないですか?」

老人は笑い声を上げた。
「面白い発想だ。でもね、怒っている雲も風が吹けば消えてしまう。だからいちいち恐れる必要はないんだよ。自分で風を起こすこともできるしね。」

「自分で風を?」
リリは目を丸くした。

「そう、自分の心が作る風さ。誰かが怒っていても、それを気にしすぎて自分の心を曇らせる必要はない。雲は雲、君の空は君の空だ。気にするよりも、自分の空にどんな風を吹かせたいかを考えるんだ。」

老人の言葉は、リリに深く響いた。
その日から彼女は、自分の空を思い描くようになった。
誰かの雲が近づいてきても、自分の風でそっと流すことができると気づいたのだ。

やがてリリは、村の誰もが気にするほど穏やかな雰囲気を持つ少女になった。
「リリと話すと、まるで晴れた日の空の下にいるみたい」
と人々は言った。

そして彼女は時々、村の丘に立って空を見上げる。
「感情は雲のように変わる。だから私はただ、風を起こす。」
そう呟きながら、穏やかに微笑むのだった。
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冬になるとチマチマ何か作りたくなるんですよね〜
100均で毛糸を買ったんですけど、
木製の立体パズルも売ってたので〜
編み物は小休止して作ってみました[笑う]
組み立てた後に茶色い紙が入っていて…
カミヤスリだと気付いた…
バリとかコレで取れたんじゃん…
バリとか無視して組み立てちまった〜[大笑い]
まあ、イイか…
この木製パズルは他にも買ったんで、次はちゃんとバリを取って組み立てたいと思います[笑う]
木製のトリケラトプスでした〜[笑う]
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友達からカイヤナイトのピアスが欲しいと注文を受けたので作ってみました。
サージカルピアスの金具で金属アレルギーにも対応…
以前シリコンの金具を使った事はあったのですが
やはりピアスの金具は金属っぽい方がデザイン的にもイイ感じになる気がします[笑う]
コレも友達に選んでもらったらメルカリにミニ本とセットで出品してみるつもりです[笑う]
ピアス作るのも久し振りでしたが楽しかったです[大笑い]
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ミニ本が完成したので、
早速十五夜ウサギのお飾りとセット
5cmくらいのプチ編みぐるみとセット
この2つをメルカリに出品しました〜[大笑い]
AIと協力して作りました。
本当AIって凄いんだなーって未来に期待しちゃいます[大笑い]
読めるくらいに字も大きくしたので
私にとってはイメージ通りに形になり満足です[照れる]
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ミニ本を作り初めて
最初はプリンターがなかったので、
ネットプリントを利用して厚紙に貼り付けて作っていたんですが、
プリンターをGETして
名刺半分のサイズでミニ本を作りました[笑う]
プリンター使っても試行錯誤でなかなか上手くいかなかったんですけど、
小さ過ぎて文字が見えないーとか
でも豆本は虫眼鏡で読むもんだ…って言われましたが
私のは読めないと嫌〜って思ったので
文字を大きくして読める様にしました。
小さな物語です…[笑う]
チマチマ作ったハンドメイドにミニ本を付けて販売したかったんですよね〜[笑う]
って事で、
このミニ本も増殖させます[笑う]
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先週、伊勢に行ってから出雲大社に行ってきました。
稲佐の浜でお砂を持って、出雲大社に行って奉納して、お砂をいただく。この砂は御守りの様な神聖なモノだとか。
10月は神無月ですが、出雲では神在月と言って神様が居る月なんですって…[笑う]
だから10月を選んだんです。
稲佐の浜に神様が降り立つから、大岩の周りの砂にパワーが宿ってるって事なんでしょうかね〜
出雲大社の中は平日だと言うのに観光客が結構居ましたけど、神聖な感じがして心地良い風が気持ち良く沢山のお社を周り、まるで一生分のお参りをした気分になりました。
ウサギさんの石像も沢山あって可愛かったです。
神楽殿の裏手には古めかしいお社があって誰も居なく静寂な中に南部鉄の風鈴の音色が妙に大きく聞こえ神様が居るのかなーなんて思ったり…
お土産や御守りを購入して夕方近くまで散策してました。
車で20分程行った所にホテルがあり、周りには商業施設が立ち並び大きな病院もあり、違和感なく移住出来そうな雰囲気でした。
家賃とか求人を調べたりしちゃいました…
凄くイイ所でした〜
ファミレスのジョイフルもありました〜
安くて美味いーお気に入りです[大笑い]
何だか運気が上がった様な気になりました[照れる]
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伊勢神宮横にある「おかげ横丁」に行って来ました。
組紐のお店で、店内には色とりどりの組紐が並び、奥には機織りに使う様な大きな織り機から小さなモノまで展示されていました。
伊勢神宮も回ろうかと思ったのですが時間がないので今回は見送ることにしました。
厄除けの鈴の付いた組紐を購入しました。
結ぶって事で縁結びとかの意味があるそうですね[笑う]
縁ん結びって言うと恋愛関係を想像しがちですが、色々な縁を繋ぐって意味でもあるんですって[大笑い]
私もイイ縁に出会えます様に〜ってカバンに付けました。
おかげ横丁を散策しました。
お土産屋さんや飲食店が沢山あって、夕方近くまで見てまわりました。
伊勢神宮の横って事で伊勢神宮系の御守りとか売ってるかと期待したんですけど、見つかりませんでした〜残念…
平日だと言うのに結構混雑していて観光客が沢山でした。
休みの日だったら駐車場も空いてなかったでしょうね〜
ラッキー🤞でした。
おかげ横丁は古い街並みみたいで大昔はこんな感じの家が並んでたんだろうなぁーって
タイムスリップした気になりました。
郵便局やスターバックスも気付かないくらい外観が変わってました。
お香屋さんも覗いてみたんですが、色々な種類のお香があって楽しめました[笑う]
家から400キロの山に囲まれた神様の住む町
次回は時間をたっぷりとって巡ってみようと思います。
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ハッピーハロウィン🎃
ハロウィンっぽいのを作ろうと前回作って
楽しかったので気分が乗ってる内に増殖させちゃおう〜って
部屋にある資材を物色してました。
以前作ったミニチュアのクリスマスリースとかが出てきて、小さなドライフラワーとかネイルシールも発見💡
ドライフラワーは何か合わない感じがしたので
こんな感じになりました。
厚紙にネイルシール貼っただけなんですけどね〜

ただいま増殖中〜[笑う]
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ハロウィンっぽいのを作りたくて
ミニチュアのリースを作りましたm大きさは3cmくらいです。
クラフトパンチで切り抜くんですが、ミニサイズの大量セットで購入したパンチは硬かったり上手く切り抜けなくて少し手間取りましたが…[冷や汗]

なんとか形にはなりました〜

普通の大きさのパンチは快調でサクサク切り抜けてお花も可愛く出来たので満足です[笑う]
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今ハマってるのはペーパークラフト
クラフトパンチで切り抜いたのを使ってます。
ミニチュアのバラはハートのパンチを使用しました。
お花のくす玉🎊は丸いクラフトパンチを使いました
色付けは色鉛筆とペンでやってみたんですけど
ペンの方が色がハッキリしていてイイ感じになった気がします。
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厚紙で作ったカボチャ…
クラフトパンチでパチパチ切り抜き
ハロウィンっぽくオレンジのカボチャを作ってみました。
クラフトパンチって凄く沢山種類があって面白いですね〜
小さなパンチでも作ってみようと思いミニチュアもサイズは1cmあるかないかくらいの大きさです

これ以上小さいのは私には無理ですね〜
小さいパンチ詰め合わせのセットもあるので
しおり🔖みたいなのも作ってみようと思います[笑う]
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いつも作ってる天然石のブレスレットとは違う感じのブレスレットを作ってみました。
シリコンゴムではなく紐を使っているので穴が2ミリくらいないと通らないんですけどね
幾つか繋げて長くすればペンダントにも出来そうです。
色々な色の紐があるので作りたくなってしまいました
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前に作ったローズクオーツのブレスレットを男性用の17cmに作り替えてみました。
デザインも変更
ローズクオーツは恋愛系で有名で女性に人気がある天然石ですが男性がつけてもイイですよね〜
淡いピンクが女性らしさを感じさせてしまいますが、別の天然石と組み合わせれば男女問わず違和感ない感じになる様な気がします。
ローズクオーツには魅力を高めるって意味が自信を持てる様になり表情も明るくなるからですね
アメジストには調整って意味があります。
理想と現実の差が大きいって感じたりする時は
アメジストが理想を現実に近付けるサポートをしてくれます
ターコイズは災いを遠ざける意味から
御守りとして旅立つ人に贈られていたそうです。
対人関係のトラブルに有効とされています。
今回はシンセティックオパールの6ミリ玉も使用しています。
シンセティックオパールは人工石なんですが効果はオパールと同じ何ですって
って事は癒す効果も追加されたって訳ですね〜
物語風にしてみましょうか…
傷付いた君はショーウインドウに映る自分の顔を見て別人に思えた、昨日までの自分はこんなじゃなかったと…。フッと店のカウンターに売れ残った淡い輝きのシンセティックオパールが気になりカウンターの奥でグラスを磨くマスターに声を掛けた、蓮の花の様な置物に一粒のシンセティックオパール…マスターは「君にはソレが見えるのかい?」と言った…
なぜそんな事を聞くのだろうと不思議に思ったがマスターは続けた
「もし君に見えるのなら、君は石に選ばれたんじゃろうから持ち帰りなさい。そしてたまにココに顔を出してくれんか?」
家に帰った君は家族に石を見せてみた…
不思議な事に自分以外にはただの黒い石に見えるらしい……
って感じにブレスに使ってる石を登場させるのも悪くない小さな物語になりそうです。
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お祭りの時に食べたくなるアレ?お祭りの時に食べたくなるアレ?

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イカ焼き
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今まで作ってた天然石ブレスレットは8ミリ玉だったんですけど
今回は6ミリ玉で作ってみました。
ビーズステッチのパーツも6ミリ玉に合わせて小さくしてみたんです。
6ミリ玉は穴が小さいので2重くらいにか出来ませんでしたね…σ(^_^;)
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この前のよりも毛足の短い普通のモールで作ってみようと…
なんか得体の知れない生き物が完成しました…σ(^_^;)
2枚目は犬です
ちょっと歪さはありますが…まあ可愛く出来たと思います…(^з^)-☆

100本あるのでタップリ練習できます。
動画か何か見た方が良さそうですね
基本があるんでしょうから…
適当にやってしまうから変なのが生まれてしまう確率がメッチャ高いんですよね〜私のハンドメイドは…(^◇^;)
でもまさしく一点ものって意味では間違いないですね〜
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モコモコモールで作ったクマさんです

モールも進化したんですね〜

こんなに毛足の長いのがあるなんてビックリです

まあまあ少し歪ではありますが…

初めてにしては上出来です…

これから練習したり作り方を調べていけば

可愛いのが作れる様になるかなぁ〜(*´∀`*)
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結構、天然石が増えたので
ブレスレットを作り直しました
3本分くらいになっちゃうので

太めに作ってみました…
大きめの勾玉がちょうどイイ感じに収まりましたので…
コレはコレでイイか…自分用なので多少歪でもOKです。

6ミリ玉とか4ミリ玉を使えば、
もう少しマシになりそうですけど
4ミリ玉は穴の内径が小さいんですよね〜
細いゴムで一回しか通せないので切れたらバラバラになっちゃいますから1回って嫌なんですよね…(~_~;)
細いのを2本どりでギリギリって感じですね
結構キツキツになるので通してる時に切れちゃったりすると中断…やる気なくします…(^◇^;)

天然石は一つ一つ意味があるのでイイ組み合わせにしようと思っていたんですが、
オニキスとモリオンは真っ黒で区別がつかなくなってしまいました〜(T ^ T)

まだ到着してませんけど…6ミリ玉を使ったブレスレットも作ろうと思い、ビーズステッチのパーツも小さめにしようと金具を注文中です♪
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最近作っていた天然石ブレスレットに組み込むビーズステッチのパーツを作っていたのですが、
ルーン文字を入れてみようと思い作ったんです

…が…作ってから気付いてしまいました繋げる時に表裏を逆につけてしまいました〜(T ^ T)

ルーン文字にもそれぞれ意味があるんですよね〜
アルファベットを変換する事も出来て
幾つかの文字を組み合わせて自分だけのオリジナルの御守りを作ったりも出来るんです…(*´꒳`*)

面白いですよね〜
色にも意味があったりして
色々なのを組み合わせてーって考えてるだけでも楽しいです😀

今度作る天然石ブレスレットはルーン文字の意味も加えてみようと思います
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