
こ〜ちゃん🌱
50代男性です💪フォローはどうぞ👌フォロバ100%👍アウトドアが大好き。小さなアジやサバを釣ることが多いですが、次はもっと大物を!
趣味は登山や釣り、DIY、BBQを楽しんでいます。釣った魚を使って料理を作るのが好きです。筋トレを始めて、体を鍛えることにも力を入れています💪
「イケオジ」目指して頑張っています。料理投稿多めのです。見ていただけると嬉しいです。いいね❤️してくれると嬉しいです
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こ〜ちゃん🌱
パタン、と玄関のドアが閉まる音がして、こ〜ちゃんは時計をちらりと見た。午後5時半。そろそろ孫たちが帰ってくる時間。外はすっかり暗くなった
「あったかい気持ちになれるおやつを」と、こ〜ちゃんはエプロンをぎゅっと結び直した。
先日作ったプリンは、4歳の男の子が「おいし〜!」と目をきらきらさせて食べてくれたのに、2歳の女の子はスプーンを置いて、ぷいっと顔を背けた。「やっぱりまだ好みがあるんだなあ」と、ちょっぴりしょんぼりしながらも、その分だけ「次はあの子にも笑顔を」と思いを込める。
思い浮かんだのは、チョコレートの甘く香ばしいお菓子。ふわっとした生地に、ところどころゴロッとした板チョコが顔を出し、トッピングのアーモンドがカリッと香る。そう、あの子が前に手をのばして食べてくれたチョコのケーキ。今回はそこに、少しだけスライスアーモンドをのせてみた。
キッチンに広がるチョコの香りと、オーブンの「ちーん」という音。しばらくして、「ただいま〜」という声が響き、玄関にあわただしい足音が近づいてくる。
「今日のおやつはね、チョコのケーキだよ」
■材料
薄力粉:200g
ベーキングパウダー:小さじ1(約4g)
卵:2個
マーガリン:100g(バターでも可)
砂糖:80〜100g(甘さはお好みで)
板チョコ:50g(粗く砕く)
スライスアーモンド:30g(生地用20g + トッピング用10g)
作り方
1. マーガリンと卵は室温に戻しておく
薄力粉とベーキングパウダーは合わせてふるう
オーブンは170℃に予熱する
パウンド型にクッキングシートを敷くか、薄く油を塗る
2. ボウルにマーガリンを入れてクリーム状に練り、砂糖を加えて白っぽくふんわりするまでよく混ぜる
3. 溶き卵を数回に分けて加え、そのつどよく混ぜる。分離しないように少しずつ加えるのがポイント
4. ふるった粉類を加え、ゴムベラでさっくりと混ぜる
5. 粗く砕いたチョコと、スライスアーモンド20gを加えて、全体を均一に混ぜる
6.生地を型に流し入れ、表面をならす。残りのアーモンド10gを上から散らす
7. 170℃のオーブンで40〜45分焼く。竹串を刺して、生地がついてこなければ焼き上がり。焦げそうな場合は途中でアルミホイルをかぶせる
8. 型から外し粗熱が取れたらラップで包み、一晩おくとしっとり感が増す










こ〜ちゃん🌱
こ〜ちゃんの、やさしい手と甘い香り
夕暮れどき、仕事で残業になった「ママ」は、お迎えが遅れそうだと、こ〜ちゃんにLINEをしてきた。
「今日も暗くなってからになるかも」
外はしとしと、雨の気配。少しでも家に帰ってホッとできるように、そして、お腹を空かせた子供の頬がふっくらほころぶように。
こ〜ちゃんは、台所で「よしっ」とつぶやいて、ふわふわの食パン作りに取りかかる。
トントン…こね台の音。くるくる…丸める手のリズム。オーブンの中から、バター風味のマーガリンとクリープが奏でる、甘くやさしい香りがぷわ〜んと漂ってくる。
「ただいまーっ!」とドアが開いた瞬間、
「わぁ!パンのにおいー!」と笑顔になったゆうくんと、
「…すごいね、こ〜ちゃん」と目を細めたママ。
そんな夕暮れの、ちいさなしあわせ。
今日のパンは、やさしさの味。
🧂材料(1斤分)
強力粉 … 250g
砂糖 … 大さじ2
塩 … 小さじ2/3
バター風味のマーガリン … 15g
クリープ(粉末タイプ) … 10g(※牛乳100ccでも代用可)
ドライイースト … 3g(※塩と直接触れないように)
ぬるま湯(約40℃) … 175cc(※牛乳代用時は85cc)
👨🍳作り方
1. こねる
すべての材料をボウルに入れてよく混ぜ、粉気がなくなったら生地を台に出す。
手のひらで押して戻してを繰り返しながら、20〜30分ほどしっかりこねる。生地がなめらかになり、弾力が出てきたらOK
2. 一次発酵(約30分)
生地をボウルに戻し、ラップをかけて40℃のオーブン発酵機能で30分。
室温の場合は30〜40分、ふんわり2倍の大きさにふくらめば発酵完了
3. 分割・ベンチタイム(10分)
軽くガスを抜き、生地を2等分して丸める
ラップと濡れ布巾をかぶせて10分間休ませる
4. 成形
型に薄くバターを塗る
生地を楕円形に伸ばし、手前からふんわりと巻く。
巻き終わりを下にして、2つを型に並べて入れる
5. 二次発酵(20分)
再びラップと濡れ布巾をかけ、室温で20分ほど発酵。
型の高さの8分目くらいまで膨らんでいれば準備OK
6. 焼成(200℃ / 20〜25分)
200℃に予熱したオーブンで20〜25分焼く。
焼きムラを防ぐため、焼き上がり5分前に前後を入れ替えるとより美しく焼ける。










こ〜ちゃん🌱
「こ〜ちゃんの、小松菜ときのこのバター炒め」
夕暮れがにじむ台所に、こ〜ちゃんのエプロン姿が映える。
56歳になった今でも、毎晩の夕食づくりは彼の小さな誇りだった
仕事と育児に追われる義理の娘の“ママ”に代わって、4歳のやんちゃな男の子と、2歳の甘えんぼ娘のお腹を満たすのは、こ〜ちゃんの腕の見せどころ
「今日はあと一品、シャキッとしたのが欲しいな…」
冷蔵庫を“パタン”と開けると、奥に見つけたのは小松菜としめじ、エリンギ。
これがあれば、バターの香りでごはんがもりもりすすむおかずができる
📝 材料(2人分)
小松菜:1/2束(約100g)
しめじ:1/2パック
エリンギ:1本
無塩バター(または有塩):10g
しょうゆ:適量
塩・粗挽き黒こしょう:各適量
🍳 作り方
1. 下ごしらえ
「よし、シャキッといこう」
小松菜は3〜4cm幅に“トントン”と切る。
しめじは石づきを落として、優しく“ほぐほぐ”。
エリンギは包丁を使わず、手で“ぱかっ”と割いていく
…そう、手でさくと、味がよく染みるのだ
2. きのこを炒める
フライパンにバターを“ぽとり”。
きのこたちを一緒に入れて、強火で一気に“ジュワッ”と炒める
少し焦げ目がつくくらいが、うまみを引き出す合図
※フタをして蒸し焼きにすると、時短にも◎
3. 小松菜を加える
きのこが香ばしく色づいてきたら、小松菜を投入
シャキシャキ感が残るように、手早くサッと炒めるのがコツ
4. 味付けして仕上げ
塩と粗挽き黒こしょうを“パラパラ”。
仕上げにしょうゆを“くるり”と回しかけ、全体をサッと混ぜたら、
ほら、もうできあがり
💡 おいしくなるコツ
エリンギは手で割くことで、凹凸にバターやしょうゆがよく絡み、旨みアップ♩
強火で一気に炒めることで、水分が出すぎず、食感もバッチリ!
📖 小さな日常の、あたたかな一皿
> 「こ〜ちゃん、これ、なに?」「おいしい〜!」
小さな手がつまんだ小松菜を“ぱくっ”と口に運ぶ。
その笑顔に、こ〜ちゃんの心が“ふわり”とほどける。
疲れたママも、ホッとした表情で「ありがとう、お義父さん」と微笑んだ。
たとえごちそうじゃなくても、こうして囲む食卓が、いちばんのごちそうだ
今夜も、小さな幸せが“じんわり”と広がる
こ〜ちゃんの台所から、また一つ、ぬくもりが生まれた




こ〜ちゃん🌱
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今夜の夕食は、夫婦ふたりきり。
普段は孫たちの「キャッキャ」「ワイワイ」とした声に包まれる夕暮れ時も、今日は静けさが部屋にしっとりと流れている。
「たまにはこういう夜も、悪くないな」とこ〜ちゃんは心の中で微笑んだ。
ミニトマトを買い忘れていたことに気づき、代わりにキッチンのかごにあった中玉のトマトを手に取った。
「これでじゅうぶんかな」と、トントン、くし形に切って甘酢炒めに加える。
ジュッと弾ける音とともに広がる香りが、なんだか胸の奥までほぐしてくれるようだった。
子育てと仕事に追われる義理の娘も、今日は子どもたちと一緒に自分の実家に行っている
だから、こ〜ちゃんも少しゆっくり。
妻と2人、アマゾンプライムで選んだ映画を見ながら、湯気の立つ皿を囲んだ。
「今日の、優しい味だね」
「うん、あのトマト、ちょうどよかったわ」
そんな会話がぽつぽつと。
湯のみには焼酎のお湯割りをそっと注ぎ、静かな夜にカランと氷が溶ける音だけが響いた。
明日からまたにぎやかな日常が戻る。
でも、今日のこの“ふたりきりの静けさ”もまた、かけがえのない一日。
「よし、明日はもっと子どもたちが喜ぶ献立、考えとこか」
そんなふうに、こ〜ちゃんの心には、次の優しさの種がふんわり芽を出していた。
お酒との相性はバッチリ!
トマトの酸味とごまの香ばしさが、口の中でふわっと広がります
🛒 材料(2人分)
材料 分量
鶏もも肉 1枚(250g)
ズッキーニ 1/2本
トマト(中玉) 1個(約150g)
塩こしょう 少々
片栗粉 適量
サラダ油 大さじ1
☆甘酢だれ
酒:大さじ1
砂糖:大さじ1
酢:大さじ1
醤油:大さじ1/2
ケチャップ:大さじ1
白いりごま:大さじ1
👨🍳 作り方
1. 鶏もも肉は一口大に切り、塩こしょうを軽くふって、片栗粉をまぶす
2. ズッキーニはヘタを落として1cm幅の輪切りに。トマトはやわらかいので、くし形に8等分しておく(炒めすぎ注意)
3. フライパンにサラダ油を熱し、鶏肉をじゅわっと焼く。
4. 肉の色が変わったらズッキーニを加え、さっと炒める。仕上げにトマトをふわりと加えて、軽く火を通す。
5. 甘酢だれを回しかけ、全体を手早く炒め合わせて完成!










こ〜ちゃん🌱
〜こ〜ちゃんと週末の小さな物語〜
先週、お客様がいらしたときに、ミスタードーナツをお土産に持ってきてくれました。箱を開けた瞬間、孫たちの目がキラキラしていたのを、こ〜ちゃんはちゃんと見ていました。
けれど、最後のひとつをめぐって事件発生…。
4歳のお兄ちゃんと、2歳の妹ちゃんが小さなドーナツを取り合いに。
お兄ちゃんが口に入れた瞬間、妹ちゃんがぽろぽろ泣いてしまいました。
その日の夜、「もっと食べさせてあげたかったなあ…」と、こ〜ちゃんは心の中で思ったのです。
だから今日は、朝のうちにたっぷり作ろうと決めていました。
家族がまだ布団の中で夢を見ている頃。
こ〜ちゃんは少しだけ早起きして、台所で静かに準備を始めます。
「バターと砂糖、しっかり混ぜて…卵は少しずつだぞ」
小さな声でつぶやきながら、粉をふるい、寝かせた生地を丁寧に丸めていきます。
廊下ではワンちゃんが「まだ?」と尻尾をふりふり。
「ごめんごめん、ドーナツできたら行くから、ちょっと待っててな」
そう声をかけて、ドーナツを油に落とします。じゅわっと立ちのぼるいい香り。
揚げたてのドーナツを少し冷ましてから、こ〜ちゃんは湯煎でチョコを溶かし、片面にとろりとかけます。
仕上げにカラフルなスプレーをパラパラ。お兄ちゃんも妹ちゃんも、これを見たら絶対に笑顔になる。
10分後、冷蔵庫から出したチョコがけドーナツがずらりと並んだころ、家族が起きてきました。
「うわぁ〜!今日はドーナツ屋さんみたい!」
妹ちゃんの瞳が、涙じゃなくて喜びでうるうるしてる。
こ〜ちゃんは、ホッと笑います。
「今日はケンカしなくていいくらい、いっぱいあるぞ。遠慮せんで、好きなだけ食べてね」
そう言ってから、こ〜ちゃんはリードを手に取ります。
「さあ、ワンちゃん。お待たせ。今度はお散歩の時間やな」
家族が起きる前にこっそりと。
誰かの笑顔を思って作る、こ〜ちゃんの優しい週末の朝でした。










こ〜ちゃん🌱
夕暮れ前、庭の隅で土の匂いに包まれながら、4歳と2歳の孫が「ここにもあったー!」と歓声を上げる。
その手には、まだ少し泥のついた小さな新じゃが。
先日、こ〜ちゃんと一緒にジャガイモ掘りをしたときのことだった。
その日も、ママは仕事で帰りが遅くなるとのこと。
「帰ってくるころには、空腹でグーグー言ってるだろうな」
そう思ったこ〜ちゃんは、孫が掘ったジャガイモを使って、おやつにもなるフライドポテトを作ることにした。
サクッ、カリッ。
いつも食べているファストフード店のような、あの軽やかな音を目指して──。
工夫を重ねて仕上げたフライドポテトをひとくち食べた孫は、まあるい目をさらに丸くして「これ、ぼくのじゃがいもだよね?」と嬉しそうに笑った。
雨の中、外から帰ってきたママが、ドアを開けた瞬間にこぼしたひと言──
「あ、ポテトの匂い。うれしい……」
こ〜ちゃんは心の中で、ふふっと笑った。
料理は、やっぱり誰かが喜んでくれるから、楽しいのだ。
材料(作りやすい分量)
新じゃがいも(中サイズ)…4〜5個
揚げ油…適量
塩…少々
作り方
1. じゃがいもの準備
皮ごとよく洗い、食べやすい細さ(スティック状)に切ります。
2. 下ゆで(レンジ加熱)
切ったじゃがいもを耐熱皿に並べ、ラップをふんわりかけて電子レンジ(600W)で約4分加熱します。
中まで少し火が入る程度でOK。熱が取れるまでそのまま冷まします。
3. 乾燥させる
粗熱が取れたじゃがいもをキッチンペーパーで軽く水分を拭き取り、網に並べて扇風機の風で3時間ほどしっかり乾燥させます。
(表面が白っぽく乾いてくると、カリッと揚がりやすくなります)
4. 揚げる
フライパンまたは揚げ鍋に油を入れ、160〜170℃でこんがり色づくまで揚げます。
油を切って、熱いうちに塩をふりましょう。
ほんのり甘く、香ばしいじゃがいもの香りに包まれる夕方。
それは、土の中から見つけたちいさな宝物と、優しさをひとつまみ混ぜた、こ〜ちゃんの贈りものです。










こ〜ちゃん🌱
こ〜ちゃん、夕暮れに心を込めて
梅雨が始まったばかり、どこかぽわんと霞んでいて、吹き抜ける風にはほんの少しだけ夏の匂いが混じっていた
「今日は、ちょっとやさしい味にしようかねぇ」
こ〜ちゃん、56歳。家族のために台所に立つのが、何よりの楽しみ
夕飯の支度を始めるときのあの心地よい緊張感に、胸がじんわり温まるのだ
冷蔵庫を開けると、今朝、近所の農協で買ったミニトマトが、ころころと笑っていた
まるで「出番まだ〜?」とでも言いたげに
「よし、今日はこいつで炊き込みご飯だ。塩麹も使って、体にやさしいやつ、いこう」
【材料】(2合分)
米 … 2合
ミニトマト … 100〜120g
塩麹 … 大さじ2
だし(または水)… 適量(2合の目盛りまで)
オリーブオイル … 小さじ1
黒こしょう … 少々
大葉 … 数枚
【作り方】
1. 米をとぐ
しゃばしゃば、さらさら
静かな台所に、水を切る音が響く。
お米はやさしくといで、30分ほど水に浸してから、そっとざるにあげておく
2. 炊飯釜に材料をセット
浸水させたお米を炊飯釜に入れ、塩麹をぽとん
やさしく混ぜて、だし(または水)を2合の目盛りまで注ぐ
3. ミニトマトをのせる
ころん、ころころん
ミニトマトのヘタを取り、そのままごはんの上にのせる
甘みをしっかり引き出したい時は、半分に切っても◎
4. 炊飯スタート
白米モードに設定して、ぽちり
「さぁ、しばし休憩タイム」
5. 炊き上がったら混ぜる
炊飯器の蓋を開けると、ふわぁ〜っと立ちのぼる香り
ミニトマトが、まるでジャムのようにとろりと柔らかくなっている
木べらでそっと崩しながら混ぜると、赤と白がまじりあって、なんとも愛らしい色合いに
オリーブオイルを小さじ1回しかけると、香りがふわんっと広がって、まるで洋風のおこわ
6. 盛り付け&仕上げ
お茶碗によそって、大葉をふわり。
黒こしょうをひと振りすれば、大人も嬉しいアクセントに
「今日はね、ミニトマトが主役なんだよ」と、帰ってきたママと孫にニコニコ話すこ〜ちゃん
「トマト嫌いでも、これは食べられた!って言ってくれると、うれしいんだよなぁ」
今夜も、笑顔の食卓
湯気の向こうで、孫が「おかわり!」って言ってくれるのが、こ〜ちゃんのいちばんのごちそう。
「さて、次は何を作ろうかな」
にこにこと、お腹も心もぽかぽかの、こ〜ちゃんの夕暮れ







こ〜ちゃん🌱
午後、56歳のこ〜ちゃんは、冷蔵庫に残った鶏もも肉を見てふと思った。
「よし、今日はパリッと香ばしいチキンにしよう。ママも孫たちも、きっと喜ぶ」
手を洗いながら、小さな幸せの準備を始めた
🧂材料
鶏もも肉 … 1枚(約300g)
長ねぎ … 1/2本(約80g)
塩こしょう … 少々
薄力粉 … 適量
サラダ油 … 大さじ1
★ねぎ塩だれ
塩 … 小さじ1/3
鶏ガラスープの素 … 小さじ1/3
酢 … 大さじ1と1/2
ごま油 … 大さじ1/2
こしょう … 少々
🍳作り方
① じゅわっと香る、ねぎ塩だれを用意する
長ねぎを、カリカリと包丁の音を響かせながらみじん切りに。
すぐに香りがふわりと広がる。
ボウルに切ったねぎと★の調味料を加え、くるくると優しく混ぜる
「これだけで、ごはんがいけそうだな」なんて、独り言まじりにこ〜ちゃんが笑う。
② 鶏肉の下ごしらえ
鶏もも肉をまな板にのせ、余分な脂をていねいに切り落とす。
分厚いところには、十字にそっと包丁を入れて火が通りやすいように工夫。
「じゅわ〜っと美味しくなれよ」
そう言いながら、塩こしょうをふり、薄力粉をふわっとまとわせる
余分な粉は、ぱんぱんと軽くはたく。
③ 皮目をパリッと焼く
フライパンにサラダ油を注ぎ、中火にかける
ジューッと音を立てて鶏肉を皮目から焼くと、台所に香ばしい香りが立ちのぼる。
こ〜ちゃんは、目を細めてフライパンを見つめる。
「お前、いい音たてるなぁ」
④ 蒸し焼きでふっくらジューシーに
こんがりきつね色に焼けたら裏返し、ふたをして弱火に
じっくり7分
そのあいだにテーブルの上を整え、キッチンから顔を出して
「あとちょっとでできるよ〜」と、ママに声をかける
⑤ 仕上げに心を添えて
ふたを取って、水分をしゅわっと飛ばすように焼き上げたら、食べやすい大きさに切り分ける
湯気がふわ〜っと立ち上るチキンの上に、作っておいたねぎ塩だれをたっぷり。
「さあ、召し上がれ」
そう言ってこ〜ちゃんは、みんなの顔を見ながらそっと微笑む
📝こ〜ちゃんのひとこと
皮はしっかり焼いて“パリッ”と香ばしく。
薄力粉をまぶすことで、うま味をぎゅっと閉じ込めてジューシーに仕上がるんだ
食卓に、みんなの「おいしい!」が広がっていく
そんな音を聞けるだけで、こ〜ちゃんは今日も満たされる










こ〜ちゃん🌱
キッチンに立つと、ジュワジュワと心地よい音が油の中から聞こえてくる。
その音に誘われるように、小さな足音がトコトコと近づいてきた。
「ねえ、こ〜ちゃん。ひとつ、ちょーだい。」
そう言って、まだ火の前に立つ私の腕に、そっと小さな手が触れる。
熱いから気をつけてねと笑いながら、少しだけ冷ましたナゲットを手渡すと、うれしそうに「ふふっ」と笑って駆けていく。
でも、しばらくすると―
「ねえ、もう一個だけ……いい?」
ふたたびやって来たその顔には、さっきよりもほんの少しだけ欲しがる気持ちがにじんでいた。
そんなふうに「おいしい」を伝えてくれるのが、何よりもうれしい。
🐔ふんわりやさしいチキンナゲット
材料
鶏むね肉:600g
酒:大さじ1
マヨネーズ:大さじ2
醤油:小さじ1
すりおろしにんにく:1片分
すりおろし生姜:1片分
塩:小さじ1/2
こしょう:少々
卵:1個
片栗粉:大さじ3
小麦粉:大さじ3
揚げ油:適量
作り方
1. 鶏むね肉を刻む
今日は、フープロを使いました。
2. 下味をつける
ボウルに鶏肉を入れ、酒、マヨネーズ、醤油、にんにく、生姜、塩こしょうを加える。
さらに卵、片栗粉、小麦粉を加えて、くるくるっと全体がまとまるまでよく混ぜる。
粘りが出てきたら準備OK。
3. 成形する
スプーンを2本使って、一口サイズにふんわりとすくい取り、形を整える
4. 揚げる
170〜180℃の油で、ジュワ〜ッと音が鳴るまで揚げる。
両面がきつね色になり、ぷっくりふくらんだら取り出して油を切る。
香ばしい匂いが部屋いっぱいに広がる頃、子どもはそばにいる。
🍖やさしい甘さのバーベキューソーす
材料
ケチャップ:大さじ4
ウスターソース:大さじ2
はちみつ(または砂糖):大さじ2
醤油:小さじ1
酢:小さじ1(お好みで)
にんにく(チューブ):2〜3cm(お好みで)
黒こしょう:少々
作り方
1. 小鍋にすべての材料を入れて中火にかける
2. フツフツと煮立つ前に弱火にし、クルクルとかき混ぜながら2〜3分煮詰める
ほんのりとろみが出たら完成
お好みで、はちみつを少し足すとよりやさしい甘さに
夕暮れ、揚げ終えたナゲットをお皿に並べると、またあの足音がトコトコ
「おかわり、ある?」
今日の『おいしい』が、明日への元気になりますように
やさしい気持ちで包み込んだ、我が家のチキンナゲットです










こ〜ちゃん🌱
「これは……今日の散歩は無理かな。」
毎朝の日課。それは、16歳になる我が家の老犬との散歩だ。
ゆっくり、ゆっくり歩くあの時間が、私にとっても犬にとっても大切なひとときになっている。
だが、今日のような土砂降りでは、さすがに連れ出すわけにもいかない。
「じゃあ、今日はちょっと気分を変えて、ホットケーキでも作ろうか。」
戸棚を開けてみたけれど、ホットケーキミックスの袋は空っぽ。
でも大丈夫。薄力粉150g、砂糖40g、ベーキングパウダー10g。
慣れた手つきでささっと材料を混ぜ、そこに卵と牛乳をとぽとぽと注いでくるくると混ぜていく。
キッチンに漂い始めた甘い香りに誘われて、2歳と4歳の孫たちがとてとてと小走りでやってきた。
「なにしてるのー?」
「ホットケーキつくってるの?」
「いっしょにたべるー!」
フライパンに生地を流し込むと、じゅわっと焼ける音が響き、表面にぷつぷつと小さな泡が浮かんでくる。
その間に、熟れたパイナップルの皮をむき、甘い果汁がじゅわっと指先に広がった。
ホットケーキの上にホイップクリームをふんわり乗せ、パイナップルをころんと添えて完成。
「いただきまーす!」
テーブルの上でホットケーキを頬張る孫たちの顔は、朝の曇り空なんて忘れさせてくれるくらいにこにこだ。
「おいし〜い!」
「ホイップいっぱいつけた!」
笑い声が弾けて、キッチンがちいさな陽だまりのようにあたたかくなる。
ふと窓の外を見ると、雨はいつの間にか止み、空の向こうにうっすらと青が見え始めていた。
「よし、おじいちゃんも待ってるね。」
寝そべっていた老犬が、こちらを見上げてゆっくり尻尾をふる。
リードを手に、孫たちと一緒に玄関を出ると、雨上がりの匂いが鼻をくすぐった。
てくてく歩く老犬の背中を見守りながら、今日という日が、思いがけず素敵な朝になったことを心の中で静かにかみしめた。










こ〜ちゃん🌱
庭の片隅で、そっと葉を揺らしているパセリ
あれは、四週間前の週末、ホームセンターでふと目に留まった、小さな苗だった
そんな小さな期待を胸に、家に連れて帰ったパセリは、春風にゆらゆら、雨にしっとりと濡れながら、少しずつ少しずつ大きくなった
今日、そのパセリをそっと摘んで、一品、心を込めて作ることにした。
その名も
ナポリタン風ポークステーキ
厚切りの豚肉に、洋食屋さんのナポリタンを思わせる、どこか懐かしい甘酸っぱいソースをたっぷりまとわせた、子どもも大人もにっこり笑顔になれる一皿。
キッチンには、ジュワジュワ、カランコロンと、軽やかな音が響く
材料
豚ロース肉(とんかつ用):4枚
玉ねぎ:1個
ピーマン:2個
しめじ:1パック
塩こしょう:少々
薄力粉:大さじ1
サラダ油:大さじ2
【ソース用調味料】
ケチャップ:大さじ4
塩こしょう:少々
水:200cc
【仕上げ用】
粉チーズ:小さじ1
パセリ(刻み):少々
作り方
1. 包丁を入れ、脂身との境目を数カ所、丁寧に筋切り
両面に塩こしょうをぱらぱら振り、薄力粉をふんわりまとわせる
2. 玉ねぎはシャクシャクと薄切りに。
ピーマンは縦半分に切ったあと、ヘタと種をやさしく取り除き、くるくるっと横にスライス。
しめじは、ぽろぽろとほぐしておく
3. フライパンにサラダ油をじゅわっと熱し、豚肉を並べる。
ジュ〜ッという音とともに、こんがり焼き色がついたら、そっと裏返してさらに2分ほど。
焼き上がったら一度取り出して、小休憩
4. 同じフライパンに玉ねぎ、ピーマン、しめじを入れ、しゃきしゃき炒める。
玉ねぎが透明にしんなりしてきたら、ケチャップと水、塩こしょうを加え、くつくつ弱火で2分ほど煮込む
5. 豚肉をフライパンに戻し、ソースを絡めながら、とろ〜り煮からめる。
お肉にしっかり火が通り、ソースがとろりとまとったら、いよいよ仕上げ
6. お皿にふわりと盛りつけ、仕上げに粉チーズをふりふり。
そして、庭で大切に育てたパセリを、ぽんぽんっと散らす
出来上がり
ふわっと湯気が立ちのぼり、甘酸っぱい香りに、思わず「おなかすいた!」と声が漏れる
ひとくち食べれば、ジュワッと広がる肉汁と、どこか懐かしいナポリタンのソース。
そっと添えたパセリが、ほろりとした緑のアクセントになって、心までほっこりと温まる
今日も、小さな幸せを、テーブルの上に。
「いただきます」の声が、嬉しく弾む






こ〜ちゃん🌱
家族の笑顔がこぼれる食卓に
夕暮れ時、キッチンにはじんわりと温かい香りが満ちていた。
こ〜ちゃんは、今日も家族の「おかえり」に間に合うよう、エプロンのひもをきゅっと結んだ。
冷蔵庫から取り出したのは、厚切りの豚ロース肉。ずっしりとした重みが、今日も一日がんばったご褒美のように思えた。
材料
豚ロース厚切り肉:4枚(500g)
塩こしょう:適量
片栗粉:適量
サラダ油:大さじ1
☆ピリ辛たれ(混ぜておく)
砂糖:小さじ2
酢:大さじ1
しょうゆ:大さじ1
コチュジャン:大さじ2
水:大さじ2
作り方
豚肉は、ふにふにとした脂の層の上から、両面に縦に2mm間隔でやさしく切れ込みを入れる。「お疲れさま」と語りかけるように、塩こしょうをパラパラ。
そのあと、ふわりと片栗粉をまぶすと、まるで肉がうっすらと羽織をまとったようだった。
ボウルの中では、調味料たちがくるくると踊るように混ざり合う。
砂糖と酢がやさしく抱き合い、コチュジャンの赤が、まるで夕焼けのように鮮やかに混ざり込んでいった。
フライパンにサラダ油を敷き、「ジュワ〜ッ」と小気味よい音とともに肉を並べる。
中火で表面がこんがりするまで焼いたら、裏返してふたをし、火を弱めて4分ほどじっくり火を通す。
フライパンの中から、ふわんと甘辛い香りが立ち上り、まるで家族の笑顔が浮かぶようだった。
余分な油をさっと拭き取り、混ぜておいたたれを流し入れると、
「とろ〜り」「つやつや」としたたれが、肉に絡みついていく。まるで優しさをまとわせるように。
肉を食べやすい大きさに切り分けて皿に盛り、フライパンに残ったたれをとろりとかければ完成。
湯気の向こうに、ママと子どもたちのにっこり笑顔が浮かんだ。
「うわ〜!いい匂い!お腹すいた〜!」
「今日もこ〜ちゃんのごはん、最高だね!」
その一言に、こ〜ちゃんの胸がじんわりとあたたかくなった。
料理は、ただお腹を満たすだけじゃない。心をぽかぽかにする魔法なんだと、あらためて思ったのだった。






こ〜ちゃん🌱
夕方のスーパーは、少しだけ賑やかで、どこかしら落ち着かない空気が漂っていた。
「今日は何を作ろうか」なんて心の中でつぶやきながら、お肉売り場の前でふと足を止める
そこに―キラリ
“半額”のシールがまるで宝物のように貼られた、牛もも肉の塊が静かに並んでいた
「これにしよう」
そう決めた瞬間、心の中がふわりと弾んだ
久しぶりに、ローストビーフを作ることにした
手間はかかるけれど、そのぶん、家族の笑顔も“じんわり”増える気がして
材料
・牛もも肉(塊)… 約400g
・塩 … 4g
・油 … 小さじ2
・水 … 適量
作り方
1. まずは牛もも肉に、ぱらぱらと塩をまんべんなくすり込み、油と一緒にフリーザーバッグへ。お肉の表面は、すでにしっとりと美味しそうな予感
2. 空気をふうっと抜いて、袋をしっかり密閉する。その様子はまるで、優しく眠りにつかせるような手つき
3. 内鍋に袋ごとそっと入れ、水を“たぷたぷ”になるまで注ぎ込む
4. 低温調理は発酵モード(60℃)で2時間。キッチンには、静かな温もりと期待が“じんわり”と漂う
5. 仕上げは中火〜強火で表面にさっと焼き色を。ジュッという音に、心まで踊り出しそう
6. 粗熱が取れたら、薄くスライス。断面のピンク色に、思わずうっとり
ローストビーフのタレ
材料
・みりん … 大さじ1
・砂糖 … 小さじ1
・しょうゆ … 大さじ1
・おろしにんにく … 小さじ1/3(お好みで)
・こしょう … 少々
・水 … 大さじ1
作り方
1. 耐熱容器にすべての材料を入れて、くるくる混ぜる
2. ラップなしで600Wのレンジで20秒チン
3. 取り出して、砂糖がとろりと溶けるまでよく混ぜる。
粗熱が取れたら、できあがり
晩ごはんには、ローストビーフを、静かにお皿に盛りつけて
冷たいビールの音が「プシュッ」と響き、家族の笑い声が“ぽかぽか”と食卓を包む
「うまっ!」と口をそろえてくれる瞬間に、作ったかいがあったなと、胸が“きゅん”と鳴る
自分で作ると、たっぷり食べられる
お店では少ししか食べられなかったあの味も、今日は思う存分楽しめる
その夜は、お酒のつまみにもぴったりで、大人たちもほっこり大満足
食後のキッチンには、いい香りと、やさしい時間の余韻だけが残っていた😋








こ〜ちゃん🌱
ある晴れた昼下がり、小さな庭に目をやると、朝露をはらったばかりのサラダ菜が、そよそよと風に揺れていた。
「今日のランチは、この子たちにしようか」
そうつぶやきながら、やさしくサラダ菜を摘み、キッチンに戻った。
冷蔵庫にはハムとミニトマト。棚にはスパゲティと、おなじみの調味料たち。
今日は、家族が笑顔になる、まろやかなオーロラソースのサラダパスタをつくる日。
---
材料(2人分):
スパゲティ:100g
ハム:2枚(食べやすくカット)
サラダ菜(庭で採れたもの):ひとつかみほど(やさしくちぎる)
ミニトマト:4個(ぷちんと半分に切る)
☆オーロラソース(混ぜ合わせておく):
マヨネーズ:大さじ2
ケチャップ:大さじ2
酢:小さじ2
砂糖:ひとつまみ(小さじ1/4ほど)
(お好みで)黒胡椒:少々
作り方:
1. 下ごしらえ
ハムは、くるりと巻いて細く切っても、四角くても大丈夫。ミニトマトはじゅわっと果汁がこぼれぬよう、そっと半分に。サラダ菜は、ふわりと手でちぎって。
2. スパゲティを茹でる
大きな鍋にたっぷりのお湯を沸かし、ふわりふわりとスパゲティを泳がせる。袋の表示時間通りに茹でたら、冷水でキュッと締めて、水気をしっかり切る。
3. オーロラソースを作る
ボウルに☆の調味料を入れ、くるくる、くるくる。甘酸っぱくてコクのある、あの優しい色のソースが、ふわっと香ってくる。
4. パスタとソースを和える
よく冷えたスパゲティを3のボウルに入れて、やさしく混ぜる。ソースが全体に絡んで、つやつやと光る瞬間がたまらない。
5. 具材を加えて仕上げる
ハム、ミニトマト、そして庭のサラダ菜を加えて、ふわっとひと混ぜ。シャキシャキとしたサラダ菜が、全体をさわやかに包み込む。
6. 盛り付ける
お気に入りのお皿にそっと盛りつけて、仕上げに黒胡椒をぱらり。見た目にも嬉しく、心もぽかぽかと温まる。
ふだん何気なく過ごしている日も、こんな一皿でちょっぴり特別になる。
食卓の向こうから「おいしい!」という声が聞こえるたびに、心の中でそっと思う。
──庭のサラダ菜、今日もありがとう。










こ〜ちゃん🌱
冷蔵庫の中に、数日前に買っておいた椎茸があった。
「今日あたり、あれを使ってしまわないと…」
そう思っていた矢先、ふと思い出したのが——一度冷凍した椎茸は、旨味がぎゅっと凝縮されて、炒め物にするとびっくりするほど美味しい、ということ。
よし、今日はあの椎茸を使って、バター醤油の香ばしい炒め物にしよう。
ふわっと立ちのぼる香りに、きっと家族の顔もほころぶはず——そんな思いを胸に、台所に立ちました。
夕方。玄関のドアがカチャリと開いて、家族が「ただいま」と声をかける。
「今日は何の匂い〜?」と、鼻をひくひくさせてキッチンをのぞく子どもたち。
「椎茸、冷凍しておいたやつを使ったんだよ」と私が言うと、
「えっ、冷凍の椎茸ってこんなに美味しいの?」と驚きながら、もぐもぐ、もぐもぐ。
鶏肉はぷりっ、玉ねぎはとろっ。椎茸の旨味がじゅわっと口の中に広がって、
おかわりの声がぽんぽんと飛び交う、にぎやかな夕食になりました
「また作ってね」——そんな一言が、何よりも嬉しいごちそうでした。
◆ 材料
鶏もも肉:1枚(約300g)
玉ねぎ:2個
生椎茸:1パック※冷凍しておいたものを使用
サラダ油:大さじ2
細ねぎ:適量(仕上げ用)
しょうゆ:大さじ2
塩こしょう:少々
有塩バター:20g
◆ 作り方
1. 下ごしらえ
玉ねぎはくし形に切って、ふんわり4cm幅に。
椎茸は軸を取り、冷凍しておいたものは自然解凍して、大きければ半分に。
鶏もも肉はぷりっとした弾力のある一口大に切る。細ねぎは小口切りにしておく
2. 炒める
フライパンにサラダ油を入れて中火で熱し、鶏もも肉を皮目を下にして並べる。
「じゅわっ」と心地よい音が響き、少しずつこんがりとした焼き色がついていく。
裏返したら、椎茸と玉ねぎを加え、全体を炒め合わせる。椎茸の香りがふわっと立ち上がり、玉ねぎが透き通ってきたら——。
3. 仕上げ
しょうゆ、塩こしょうを加え、全体をさっと炒めて味をなじませる。
最後にバターを加えると、とろりと溶けて具材に絡み、何とも言えない香ばしさがキッチンいっぱいに広がる。
4. 盛りつけ
器に盛りつけたら、細ねぎをぱらり。
仕上げに少しだけ、愛情をそっと添えて。









こ〜ちゃん🌱
この日の晩ごはんは、野菜のスープと、ごはんと、そしてこのミニホットドッグ。
「これ、ソーセージ?おさかななの?」と、4歳の娘が不思議そうに聞く。
「お魚のソーセージなんだよ。今日はちょっとがんばって魚メニューにしてみたの」
「やった〜!おいしい!」「これもっと食べたい〜!」と、笑顔がぱあっと広がった。
2歳の弟も「カリッ!ふわっ!」と夢中でほおばって、食べ終わったあとには満足そうにごちそうさま。
苦手だったはずのお魚が、こうして家族の笑顔になる。
そんな瞬間が、なによりもうれしい、やさしい夕ごはんになりました。
材料(約40個分)
ホットケーキミックス…50g
水…適量(ゆるめの衣になる程度)
魚肉ソーセージ…4本(1本を10等分、計40個にカット)
爪楊枝…40本程度
揚げ油…適量
ケチャップ…お好みで
作り方
夕方、キッチンに立つと、ふと「最近、肉料理ばかりだったな」と気がついた。
野菜も魚も、もっと食卓にのせたい。
でも、うちの子どもたちは魚がちょっぴり苦手。
ならば――と、魚肉ソーセージを使って、ちょっと工夫した一品を作ることにした。
1. 魚肉ソーセージを1本につき10個、コロコロと一口大にカットし、全部で40個にします。
2. それぞれに爪楊枝を刺し、小さな串を作ります。手に取りやすく、見た目もちょっと楽しい。
3. ホットケーキミックスに少しずつ水を加えて、“とろ〜り”とした衣をつくります。
4. ソーセージ串を衣にくぐらせ、ジュワッと油の中へ。
ふわふわ、ぷくぷく…おいしい音が広がって、気持ちもふんわり。
5. 両面がこんがりきつね色になったら油をきって、器に盛りつけて完成です。お好みでケチャップを少し添えてどうぞ。










こ〜ちゃん🌱
「ただいま」と口にするのは、少し照れくさいくらいに久しぶりのことだった。
実家の玄関を開けると、かすかに懐かしい香りが胸の奥をくすぐった。
ここは、関東の町にある私の実家。
今はもう900キロ以上離れた土地で暮らしているから、頻繁には帰ってこられない。
それでも、半年に一度くらいはこうして顔を見せる。母のために。そして、この家の庭のために。
というのも――
玄関の脇を抜けて庭に足を踏み入れると、やっぱり、という思いがこみ上げてきた。
わずか半年前、汗だくになりながら手入れしたはずの庭は、すっかり「ジャングル」に戻っていた。
膝を超えるほど伸びた雑草。
自由気ままに空を目指す庭木たち。
自然の生命力は、放っておくとあっという間に家を呑み込もうとする。
「また、やらなきゃな」
誰に言うでもなく、そうつぶやいた。
母は10年ほど前に脳梗塞を患い、それ以来、左手と左足に不自由が残っている。
リハビリを必死にがんばって、今ではなんとか一人で暮らしてはいるけれど、
庭の手入れまでは、とてもじゃないけれど無理だ。
だから、私が帰るときは、庭仕事がひとつの恒例行事になる。
2日間、晴天に恵まれた。
朝から軍手をはめ、草を引き抜き、枝を剪定し、大きなゴミ袋を次々に満たしていく。
気がつけば、50袋近い庭の恵みが積み上がっていた。
手は土と汗で黒くなり、腰にはじんわりと疲労が滲む。
でも、不思議と心は晴れやかだった。
草を引き抜いたときの指先の感触、風にそよぐ新たな空間、母が「ありがとうね」と笑う声。
どれもが、私にとっての「帰ってきた」という実感をくれる。
夕暮れ、汗を流したあとの冷たいビールが、沁みるほど美味しかった。
少し日焼けした肌と、心地よい筋肉痛。
それらは、母と家とをつなぐ、静かな証のようだった。
半年後、またここに戻ってきたとき、庭はきっと再びジャングルのようになっているだろう。
けれどそれでいい。
私はまた、その草を抜き、枝を切り、風の通り道を作っていく。
この小さな約束を、私の手で続けていくために。






こ〜ちゃん🌱
ある午後。そろそろ幼稚園のお迎えの時間
2歳の孫は、どうやらチョコレートがお気に入り。チョコパンをもぐもぐと頬張っている姿をよく見かけます。
「きっと、手作りのチョコのケーキを出したら、ぱあっと笑ってくれるかな?」
そんな思いを胸に、ココアとチョコを使って、しっとりケーキを焼くことにしたのです
ケーキの香りが、部屋いっぱいにふんわりと広がるころ、玄関のドアがカチャリと開いて、小さな足音がトタトタと近づいてきました
「これ、なあに?」と目を輝かせてケーキに駆け寄る孫
「チョコのケーキだよ。食べてみる?」
「うん、たべたい!」
その一言だけで、今日のすべてが報われたような気がしました
小さな手で、ちょこんとケーキをつかみ、ぱくり
もぐもぐ…「もっと食べる」とぽつり。
その言葉が、ふわりと胸にしみ込んで、なんともいえない幸せな時間が流れていきました
ケーキの甘さと同じくらい、優しい午後。
またいつか、この味を覚えていてくれたら嬉しいな……そんな想いで、オーブンの熱を少しだけ名残惜しく感じました
ホットケーキミックスを使えば、特別な材料がなくても、ほろ苦くてやさしいチョコの香りがふわりと広がる、しっとりココアパウンドケーキが簡単に作れます。
バター不要で、材料をぐるぐる混ぜるだけ。小さな子どもにも食べやすい、甘さ控えめのやさしいおやつです
◆ 材料(21×8×5cmパウンド型・約8切れ分):
卵:2個
砂糖:80g
サラダ油:80cc
ホットケーキミックス:150g
純ココア:大さじ2
板チョコ:1枚(50g)※粗く砕いておく
◆ 作り方:
1. 下準備
オーブンは180℃に予熱しておき、パウンド型にはクッキングシートを敷いておきます
2. 生地作り
ボウルに卵と砂糖を入れ、ふんわりと白っぽくなるまでよく混ぜます。
次にサラダ油を少しずつ加えて、つやつやになるまで混ぜ合わせます。
ホットケーキミックスと純ココアをふるいながら加え、ゴムベラでさっくりと切るように混ぜます。
最後に、砕いたチョコレートをパラパラと加え、全体にやさしく混ぜ合わせます
3. 焼く
生地を型に流し入れて表面をならし、180℃のオーブンで30〜40分、こんがりと焼きます










こ〜ちゃん🌱
今日はちょっとだけ、工夫が必要な日。
こ〜ちゃんはスーパーの野菜売り場で赤パプリカの値札を見て、うーんと唸った。
「こんなに高いのかあ……」
だけど、落ち込む暇はない。冷蔵庫の奥に、昨日ゆでておいたにんじんがひょっこりと顔を出していた。
「これでいこう。にんじんの甘さもきっと、バターに合うはず」
材料(2人分)
鶏もも肉:1枚(約250g)
ズッキーニ:1/2本(約85g)
茹でたにんじん:中1/2本分(食べやすくカット)
にんにく:1かけ
塩こしょう:少々
片栗粉:小さじ1と1/2
有塩バター:20g
めんつゆ(3倍濃縮):大さじ1と1/2
作り方
ズッキーニはころころっと2cm幅にカット。やわらかく茹でてあるにんじんは、そのまま使える頼もしさ。
にんにくの芯をとり、薄くスライスする手つきに、今日も少しのやさしさを込めて。
鶏もも肉に塩こしょうをふり、片栗粉をまぶすと、さらっと手のひらにまとわりつく感触が心地いい。
バターを溶かしたフライパンに、にんにくの香りがふわりと立ちのぼると、鶏肉を並べて中火でじっくり焼く。
焼き色がついたらズッキーニとにんじんを加え、軽やかに炒め合わせる。最後にめんつゆを回しかければ、じゅわっと湯気が立ち上り、なんとも食欲そそる香りに。
「赤じゃなくても、ちゃんとおいしいよ」
そんな一皿を、今日は妻とふたり、ゆっくり味わう夕食になった。









こ〜ちゃん🌱
穏やかな午後。今日は、子供たちが大好きなチョコパンを手作りする。
粉をそっとボウルへ。パン生地を作るための大切な粉たちです。そこに、お砂糖、ドライイースト、お塩。
ゆっくりと混ぜ合わせます。
手のひらを優しく使って、生地を丁寧にこねていきます。生地がだんだんとなめらかになっていくのを感じます。
丸めた生地を、ボウルに戻し、温かいオーブンの発酵機能(40℃程度)に入れます。すると、生地はゆっくりとふっくらと膨らんでいくのです。
約30分ほど、見守りましょう。
その間に、チョコの準備を。
1枚50gの板チョコをまな板に置き、包丁を使って小さく細かく砕いていきます。
「トントン」と心地よい音を響かせながら、まんべんなくカット。
手頃なチョコでも、こうして丁寧に刻むことで、パンの中でとろける贅沢な味わいになります。
ふっくらと発酵したパン生地を、手のひらで優しく四等分にします。大切に円形に伸ばして。
生地の中央に、刻んだチョコをたっぷりと乗せていきます。
生地で優しく包み込み、チョコがこぼれないように、そっと閉じます。
成形したパン生地を、クッキングシートを敷いた天板にそっと並べます。
再び、温かいオーブンの発酵機能(40℃程度)にそっと入れ、約30分ほど、ふっくらとひとまわり大きくなるまで優しく見守ります。
オーブンからそっと取り出し、溶き卵をハケで丁寧に塗ってあげましょう。焼き上がりが、つやつやと美しく輝きますように…と願いながら。
180℃に温めておいたオーブンに天板をそっと入れます。
オーブンの中では、チョコパンが「こんがり」と色づき始めます。甘く香ばしい匂いが、キッチンいっぱいに広がり、待ちきれない気持ちが「わくわく」と高まります。
約15分ほど、焼き色を見ながら、焦げ付かないように優しく見守りましょう。
焼き上がったチョコパンは、ほんのり温かく、ふっくらふわふわ。中からは、「とろっ」と溶けたチョコが顔を出し、ひとくち頬張ると、甘さがじんわりと広がります。
「わあ、おいしそう!」
子供たちの歓声が、何よりの宝物。熱々を頬張る笑顔を見ていると、作ってよかったと心から思いました。









こ〜ちゃん🌱
午後の光がやさしく差し込むキッチンで、ふと思った。
「今日はカステラを焼こう」
いつものレシピを手に、材料を並べていく。強力粉100g、卵4個、砂糖100g、そして、みりん、はちみつ、サラダ油をそれぞれ大さじ2ずつ。
…ざらめがない。
カステラの底にカリッとした甘さをくれるあのざらめ。けれど、慌てない。代わりに棚の奥で見つけた三温糖を30g、そっと取り出した。
粉をふるって準備を整え、卵を常温に戻して湯煎にかけ、砂糖を加えてフードプロセッサーで泡立てる。ブイーンと響く音とともに、生地がふんわりと膨らんでいく。リボン状に落ちるまで泡立てたら、低速で泡のキメを整える。
次にサラダ油、みりん、はちみつを加える。本みりんは600Wのレンジで30秒加熱して、アルコールを飛ばしてから混ぜた。これで焼き色も香りも良くなる。
ふるった粉を3回に分けて加え、ゴムベラで底からすくうように混ぜる。混ぜすぎないように、そっと、やさしく。
型にクッキングシートを敷いて三温糖を広げ、生地を流し入れてトントンと空気を抜く。オーブンで180℃10分、140℃に下げて30〜40分焼く。甘い香りが部屋いっぱいに広がった。
焼き上がった型を少し落として焼き縮みを防ぎ、粗熱が取れたらシートをはがす。切り分けてみると…ちょっと形が崩れた。でも、それもまたご愛嬌。
ひと口食べれば、ふんわり、しっとり、じんわりとやさしい甘さが広がる。
ざらめじゃない三温糖の底も、ほんのり香ばしくて美味しい。
「ちょっと失敗しても、手作りは心があたたかいな」
そんな気持ちが、今日を少しやさしくしてくれた










こ〜ちゃん🌱
穏やかな午後。今日は、子供たちが大好きなクリームパンを手作りする
粉をそっとボウルへ。パン生地を作るための大切な粉たちです。そこに、お砂糖、ドライイースト、お塩
ゆっくりと混ぜ合わせます
手のひらを優しく使って、生地を丁寧にこねていきます。生地がだんだんとなめらかになっていくのを感じます
丸めた生地を、ボウルに戻し、温かいオーブンの発酵機能(40℃程度)に入れます。すると、生地はゆっくりとふっくらと膨らんでいくのです。
約30分ほど、見守りましょう。
次は、とろけるカスタードクリーム作り。ボウルに、卵黄とお砂糖を入れ、「くるくる」と混ぜ合わせます。そこに、薄力粉をそっとふるい入れ、「まぜまぜ」。牛乳を少しずつ加えていくと、甘く優しい香りが「ぷわん」と広がります。
電子レンジの中で、カスタードクリームは「じゅわじゅわ」と、とろみを増していきます。仕上げに、バニラオイルを数滴。「ふわん」と、さらに甘く幸せな香りが広がります。できたカスタードクリームは、ラップで包んで、冷蔵庫で冷やしてあげましょう。
ふっくらとしたパン生地を、手のひらで優しく四等分にします。大切に円形に伸ばして。生地の中央に、冷やしておいたカスタードクリームをたっぷりと乗せていきます。生地で優しく包み込みます。
成形したパン生地を、クッキングシートを敷いた天板にそっと並べます。再び、温かいオーブンの発酵機能(40℃程度)にそっと入れ、約30分ほど、ふっくらとひとまわり大きくなるまで優しく見守ります。オーブンからそっと取り出し、溶き卵をハケで丁寧に塗ってあげましょう。焼き上がりが、黄金色に輝きますように…と願いながら
180℃に温めておいたオーブンに天板をそっと入れます。オーブンの中では、クリームパンが「こんがり」と色づき始めます。甘く香ばしい匂いが、キッチンいっぱいに広がり、待ちきれない気持ちが「わくわく」と高まります。約15分ほど、焼き色を見ながら、焦げ付かないように優しく見守りましょう。
焼き上がったクリームパンは、ほんのり温かく、ふっくらふわふわ。「とろり」とあふれ出すカスタードクリームは、口にした瞬間、優しい甘さがじんわりと広がります。
「わあ、おいしそう!」
子供たちの歓声が、何よりの宝物。熱々を頬張る笑顔を見ていると、作ってよかったと心から思いました










こ〜ちゃん🌱
今日は、久しぶりに魚料理を作ることにした。
ふと、ここ最近の食卓を思い返してみた。
気づけば、並んでいたのは肉料理ばかり。
2歳と4歳の孫たちに、ついつい食べやすいお肉を選んでいたけれど、「たまにはお魚も食べさせてあげたいな」と思ったのだ。
けれど、魚は子どもにとってちょっと苦手な存在でもある。骨があったり、風味が独特だったり――。
だからこそ、できるだけ楽しく、美味しく食べてもらいたい。そう思って選んだのが、サーモンのフライだった。
サーモンならクセが少なく、ふんわりとした甘みがある。これなら孫たちも喜んでくれるかもしれない。
ちょうどスーパーで買い物をしていたとき、サーモンが半額になって並んでいた。
「これはいいチャンス」――そう思って、迷わず手に取った。
作り方はいたって簡単。
サーモンは食べやすい大きさに切り分け、軽く塩こしょうで下味をつける。
片栗粉と薄力粉を合わせた粉をまぶし、溶き卵にくぐらせ、最後にパン粉をまとわせて、こんがりと油で揚げていく。
子どもたちには、手でつまんで食べられるように、小さなサイズで。
大人用は少し大きめにして、サクッとした食感を楽しめるように仕上げた。
揚げているあいだ、サーモンの香ばしい匂いがキッチンに広がって、孫たちは「もうできた?」と小さな声でのぞき込んできた。
その目の輝きに、思わず笑みがこぼれた。
食卓に並んだサーモンフライを、ふたりはパクパクと夢中で頬張ってくれた。
「おさかな、おいしいね」――そんな言葉が、今日一番のごちそうだった。
たまには、こういう優しい食卓もいいものだと思いながら、私はゆっくりと自分のフライに箸を伸ばした。










こ〜ちゃん🌱
今日は、少しだけ特別な週末だった。
いつもなら、誰かが出かけていたり、それぞれが好きなタイミングで昼食を済ませてしまう。けれど今日は違った。ふと気づけば、家族みんながリビングにそろっていた。窓の外からやさしい陽ざしが差し込み、なんとも言えない穏やかな空気が流れていた。
「こんな日もあるんだなぁ」
私は台所に立ち、先日スーパーで安く手に入れた焼きそばの麺を思い出した。何かのタイミングで作ろうと買っておいたものだ。今日はその出番。
冷蔵庫にはキャベツと人参があったので、ざくざく、トントンと刻む。フライパンに油を熱し、野菜を炒めると、シャキシャキという音が心地よく響く。麺を入れて、ジュージューと炒め合わせ、ソースの香りがふわっと立ち上がった瞬間、背中の方から小さな足音が聞こえた。
「こ〜ちゃん、いいにおい〜!」
4歳と2歳の孫が、目をきらきらさせてのぞきこんでくる。その姿が愛おしくて、私はふふっと笑った。
仕上げに青のりをパラパラッとふりかけると、香ばしい香りがふわりと広がった。テーブルに並べた焼きそばを囲んで、家族みんなが「いただきます」と手を合わせる。
孫たちは小さな手でフォークを握り、もぐもぐと夢中になって焼きそばを頬張っていた。その頬はソースで少しだけ汚れていて、それさえも可愛らしかった。
何気ない、けれど心に残る昼ごはん。
こんな風に、ひとつの大皿から湯気と笑顔が広がる時間を、
私はきっと、ずっと覚えていると思う。




こ〜ちゃん🌱
まずは、スーパーで買ってきた、鮮やかなオレンジ色をした人参を二本、選び丁寧に皮をむきます。まな板の上では、とんとんとん、と心地よい包丁の音が響きます。おろし器を手に取り、丁寧に力を込めると、シャッシャッシャッ、と人参が細かくすりおろされていきます。こんなにたくさんの人参も、こうすれば美味しく食べられるだろう、と少し安心しました
鍋にバターを入れ、中火にかけます。「ジュワ〜…」と、甘く香ばしい香りが広がってきました。そこへ、先ほどすりおろした人参を加えます。「コトコト…」と、優しい音を立てながら、人参はバターの中でゆっくりと色を変えていきます。二、三分ほど炒めると、人参の甘い香りが一層増してきました
薄力粉をそっと加えます。焦げ付かないように、丁寧に混ぜ合わせます。「サラサラ…」としていた粉っぽさがなくなり、全体がしっとりとするまで炒めるのが大切です
いよいよ、牛乳の出番です。鍋に注ぎ入れると、オレンジ色の中に白い色がじんわりと広がっていきます。コンソメをぱらぱらと振り入れ、塩を少々。「フツフツ…」と、スープが温まり始めます。焦げ付かないように、優しく、優しく混ぜていきます。ダマにならないように、丁寧に
「ふう、これで無駄にせずに済みそうですね」こうちゃんは、鍋の中のオレンジ色のスープを見つめながら、そう思いました。最後に、味見をしてみます。「ちょうど良い塩加減ですね」
食卓には、湯気を立てる温かい人参スープ。その優しいオレンジ色は、こうちゃんの「もったいない」という優しい気持ちも表しているようです。「さあ、召し上がってください」と、こうちゃんの優しい声が、夕食の始まりを告げます。きっと、娘さんもお孫さんたちも、この温かいスープを飲んで、ほっとした笑顔を見せてくれるでしょう。こうちゃんの心は、少しの失敗も温かい気持ちに変えられたことに、じんわりと満たされていくのでした







こ〜ちゃん🌱
ある日の午後
窓の外では、春の風がそよそよとカーテンを揺らしていました。
「今日は、みんなが大好きな“甘辛ケチャップ炒め”を作ろう」
そう思い立ち、私はエプロンをキュッと結びました。
材料
鶏もも肉:400g(約2枚)
玉ねぎ:1個
サラダ油:大さじ2
〈肉下味用〉
塩こしょう:少々
酒:大さじ2
片栗粉:大さじ4
〈☆調味料〉
酒:大さじ2
みりん:大さじ2
しょうゆ:小さじ4
ケチャップ:大さじ4
はちみつ:大さじ2
作り方
1. 鶏肉の下ごしらえ
鶏もも肉をコロコロと一口大に切り、ボウルにぽとん、ぽとんと落としていきます。
塩こしょうをふわっと振りかけ、酒をとろりとかけたら、手でやさしく揉み込みます。
最後に片栗粉をまぶして、ふんわりと白い衣をまとわせます。
2. 玉ねぎの準備
玉ねぎの皮をツルリとむき、シャクシャクと小気味よい音を立てながら薄切りに。
涙が少しだけにじむけれど、それも美味しいご飯のため。
3. 炒める
フライパンにサラダ油をひとたらし。
中火にかけると、じわじわと温まり、いい匂いがしてきます。
鶏肉を並べると、ジュワァァッと心地いい音が広がり、キッチンが一気に食欲を誘う空間に。
両面がこんがりと色づいたら、玉ねぎを加えて、シャカシャカと炒めます。
4. タレを絡める
玉ねぎがしんなりと透き通ったら、いよいよ☆の調味料たちを投入。
ケチャップの赤とはちみつのやわらかな甘い香りが、ふわりと立ち上ります。
全体をくるくると絡め、弱火でコトコト煮詰めていくと、タレがとろりと艶やかに。
5. 仕上げ
できあがった鶏もも肉をそっと器に盛りつけます。
仕上げに、青ねぎをパラパラ、ゴマをふわっと散らせば、彩りも香りもぐっと豊かに。
あつあつの白いご飯と一緒に食卓へ運ぶと――
「わぁ〜!」と、目を輝かせた2歳と4歳の子どもたちが、パタパタと駆け寄ってきました。
小さな手でスプーンを握りしめ、一口ぱくり。
「おいし〜!」と、ほっぺたをふくらませながら、嬉しそうに食べる姿に、思わずこちらもにっこり。
あっという間に、お皿はぴかぴかになりました
あったかい湯気に包まれながら、家族みんなでほおばる甘辛炒め。
今日も、ほっとする幸せな食卓が広がりました。










こ〜ちゃん🌱
休日のお昼どき。
「今日は特別なごちそうだぞ」
そう言って、こ〜ちゃんはエプロンを結び、冷蔵庫からぷりぷりの鶏もも肉を取り出した。
500グラムの肉をとんとんと丁寧に切り分けていくと、台所に静かなリズムが生まれる。
「ケンタッキーみたいなチキン、作れるかなあ?」と孫がのぞき込むと、こ〜ちゃんはにっこり笑ってこう言った。
「本物より、愛情はたっぷりだぞ」
味の決め手はスパイス。
白胡椒小さじ1、ブラックペッパー小さじ2。そこに塩と味の素を各8グラム。
「この黄金バランスが、あの香りを生むんだ」
そう言いながら、こ〜ちゃんは手でもみもみ、お肉を包み込むようにスパイスをすり込んでいく。
冷蔵庫ですやすやと30分。肉がじっくり味を吸い込むその間に、バッター液を用意する。
強力粉大さじ3に、水をとろ〜り加えて、ちょうど良い濃度に。そこへスパイス香るお肉を潜らせ、さらに強力粉をさらさらとまぶしていく。
さあ、揚げの時間。
まずは140度の油に、ひとつずつそっと落とすと、**ジュワ〜ッ!と弾ける音が台所に広がる。片面4分、裏返して3分。
「焦らず、じっくり。中までふっくら、外はカリカリに」
こ〜ちゃんは目を細めながら、温度を200度に上げて仕上げに入る。最後はカリッカリ!**の衣ができあがるまで、数十秒。
盛りつけをしていると、孫が目を輝かせて駆け寄ってきた。
「わあ、本当にケンタッキーみたい!」
「ふふ、味はどうかな?」と一口ほおばった孫の顔がぱあっと明るくなる。
「カリカリ!ジュワジュワ!おいしすぎる〜!」
その言葉が、こ〜ちゃんにとって何よりのごほうびだった。
スパイスが香る、あつあつのチキン。その一つひとつに、こ〜ちゃんのやさしさがぎゅっと詰まっている。
今日は、おうちが世界で一番のレストラン。
ケンタッキーも顔負けの、愛情フライドチキンの出来あがりだ。










こ〜ちゃん🌱
56歳という年齢もあって、無理のない、ゆっくりとしたペースだ。呼吸を整えながら、日常に溶け込むように足を進める
よく走るコースは、約8キロ。ゆったり走れば、およそ1時間ほどの道のりだ。信号待ちで少し立ち止まることもあるが、それすらもリズムの一部。赤信号にふと立ち止まり、空を見上げては深呼吸。そんな時間も悪くない
やがて街の喧騒を抜けて、川沿いの道へと差しかかる
視界がぱっと開けて、向こう岸に広がる山々が穏やかなシルエットを描く。空が茜色に染まり始めていた。タイミングが良ければ、美しい夕焼けと出会えるのだ。今日も、その予感がした
川沿いの道は、最近草が綺麗に刈り取られていて、どこか整然とした優しさを感じさせる。ふかふかとした草の上で、そっとしゃがみ込むと、腕立て伏せを始める。
「よいしょ…」と心の中で呟きながら、50回。途中で「はぁ、はぁ…」と息が上がるが、それもまた生きている実感だ
立ち上がって、ふたたび静かに走り出す。
風が頬をなで、夕焼けが背中を押す。息が落ち着いたところで、今度は30回。ゆっくりと地面に手をつき、再び「よいしょ…」。筋肉がじんわりと熱を帯びる。疲労が、やさしく身体を包み込むようだ
また走り出し、最後にもう一度。川沿いを離れる前に、締めくくりの20回。腕がぷるぷると震えるが、それも心地よい
「よし、これで今日は終わり」と、小さな達成感に胸を温めながら再び走り出す
町の灯りがぽつぽつと灯り始める中、家路につく
全身に残る軽い疲労感は、だんだんと満足感へと変わっていく
足取りは軽く、心は穏やかに。今日という日が、静かに終わろうとしていた。玄関の扉を開けると、カチャカチャと小さな足音が駆け寄ってくる
「おかえり」と言わんばかりに、しっぽをぶんぶん振りながら愛犬が待っていた。大きな瞳でこちらを見上げ、玄関のリードをちらりと見つめるその仕草に、思わず笑みがこぼれる
「よし、行こうか」
走ったあとの少し重たい脚にもうひと踏ん張りの力を込めて、ふたりで外へ出る
夕方の風がひんやりと肌をなで、愛犬はぴょこぴょこと軽やかに歩く
道の角を曲がるたびに、しっぽがふわりと揺れて、こちらの疲れを和らげてくれるようだ
ただ歩くだけのこの時間が、いちばん心にしみる
今日も元気でいてくれてありがとう
そんな小さな感謝を胸にしまいながら、ゆっくりと家へと帰っていく










こ〜ちゃん🌱
日が傾きはじめた夕暮れどき。
こ〜ちゃんは、冷蔵庫の野菜室をごそごそと探っていた。
「今日は何を作ろうかねぇ…」と呟きながら手に取ったのは、ころんと丸い玉ねぎ。
家族は今日はちょっとお疲れ気味。
「手間はかけすぎずに、でも、ほっとする一品を」と考えながら、こ〜ちゃんの目がキラリと光った。
「これにしよう。“丸ごと玉ねぎのおかかポン酢”。」
くしゅっ、くしゅっと玉ねぎの皮をむき、やさしく切り込みを入れる。
レンジの中でほかほかと蒸された玉ねぎが湯気をまとって現れるころには、台所にやわらかい香りが広がっていた。
こ〜ちゃんはそっと仕上げにとりかかる。
ふわりと踊るかつお節。とろりと流れるポン酢。
その上から、ごま油をちょんちょんと垂らし、細ねぎをぱらぱらとふりかける。
さぁ、できあがり。
丸ごと玉ねぎのおかかポン酢
玉ねぎ:1個
かつお節:5g
ポン酢しょうゆ:大さじ1
ごま油:小さじ1
水:大さじ1
細ねぎ(刻み):適量
作り方:
1. 玉ねぎの上下を少し切り落とし、上部に十字の切り込みを入れる。
2. 耐熱容器に玉ねぎと水を入れ、ラップをふんわりかけて電子レンジ(600W)で5分加熱。
3. 器に盛って、かつお節・刻みねぎをのせ、ポン酢とごま油をかけて完成!
食卓に並べた瞬間、「わぁ〜、いい香り!」と家族の声がはずむ。
孫も興味津々にのぞきこみ、こ〜ちゃんはにっこりと微笑んだ。
じんわりと甘い玉ねぎに、ポン酢のさっぱり感。
疲れた心と体をほっこりと包んでくれる、そんな一皿だった。



こ〜ちゃん🌱
週末の朝、コーヒーの香りがふんわりと部屋に漂う頃、家族と一緒にテレビを見ていました。
いつものように流れてきたのは、「ひたすら試してランキング」というコーナー。
その日の特集は、スーパーやコンビニで買える“抹茶スイーツ”のランキングでした。
画面の向こうに並ぶお菓子たちを見ながら、家族のひとりがぽつりと呟きました。
「抹茶スイーツ、食べたくなってきたね」
そのひと言に、私の中で小さなひらめきが「ぴこん」と灯りました
そういえば、棚の奥に抹茶パウダーがあったはず。
ホワイトチョコの板チョコもある
「よし、作ってみよう」
ちょっと大人っぽい味になるかもしれないけれど、甘くてやさしいホワイトチョコなら、きっと子どもたちも食べてくれるはず
そんな思いで、家族の笑顔を想像しながら、抹茶とホワイトチョコを使ったパウンドケーキ作りを始めました。
材料
薄力粉:140g
サラダ油:100ml
砂糖:120
卵:2個
ベーキングパウダー:小さじ1(約4g)
ホワイトチョコレート:板チョコ1枚(約50g)
抹茶パウダー:大さじ1
作り方
1. ・卵は室温に戻しておく。
・オーブンは170℃に予熱しておく。
・パウンド型にクッキングシートを敷く。
2. ボウルに卵を入れて軽くときほぐし、砂糖を加える
白っぽくもったりするまで、ハンドミキサーでシャカシャカ泡立てていく。
3. サラダ油を少しずつ加えながら、分離しないよう丁寧に混ぜる
4. ふるった粉類を2〜3回に分けて加え、ゴムベラでさっくりと混ぜる
粉っぽさがなくなったら、混ぜすぎに注意して止める
5. 生地の半量を型に流し入れ、中央にホワイトチョコを「すっと」1列に並べ、軽く押し込む。
残りの生地をやさしくかぶせ、表面を「つるん」と整える
6. 170℃のオーブンで約40〜45分、ゆっくりと焼く
部屋中に甘い香りが「ふわ〜ん」と漂ってきたら、そろそろ。
竹串を刺して何もついてこなければ、焼き上がり
7. 粗熱が取れたらラップで包む。
一晩寝かせれば、生地はしっとり、「じゅわっ」とやさしい口どけに
焼き上がったケーキを切り分けると、中央からホワイトチョコがとろけるように顔をのぞかせました
最初は「ちょっと苦いのかな?」と不安そうにしていた2歳と4歳の子どもたち。
でも一口食べると目をまんまるにして、「おいしい!」と声をそろえて笑ってくれました








こ〜ちゃん🌱
春の陽光が穏やかに降り注ぐ午後、台所の窓辺からは、庭の若竹がそよぐ優しい音が聞こえていました。その日の私は、ふとした思いつきから、香ばしく焼いたたけのこを使った、心温まる副菜を拵えてみようと考えました。
春の食卓を彩る、ほっこりとした味わいの 焼きたけのこのめんつゆ和え
【春の恵み】
たけのこ[水煮]:ふっくらと、春の息吹を閉じ込めたような260g
若葉の香り:細ねぎ(刻み):食卓に彩りを添える、大さじ2
黄金の雫:ごま油:優しく香ばしい、大さじ2
隠し味の魔法:おろしにんにく:ほんの少し、食欲をそそる小さな魔法、小さじ2/3
大地の贈り物:塩こしょう:そっと、素材の味を引き立てる、少々
【とっておきの調味料】
春色の雫:めんつゆ[3倍濃縮]:出汁の優しい味わい、大さじ1
白い宝石:白いりごま:香ばしさと、ほんのりとした甘さ、大さじ1
【あの日の記憶】
* まず、たけのこに包丁を入れました。春の土から顔を出したばかりの、みずみずしいその姿を想いながら、丁寧に。穂先は、陽の光を浴びたように輝いており、縦に半分、さらに召し上がりやすい大きさに分けました。根元は、しっかりと大地を踏みしめていた証のように、半分に切り、優しい手つきで7mm幅に刻みました。
* 温めたフライパンにごま油をそっと注ぎますと、あたりには香ばしい匂いがふわりと広がりました。そこに、刻んだたけのこ、そして、ほんの少しのおろしにんにくを加え、じっくりと焼き色がつくまで炒めました。パチパチと音を立てるたけのこは、まるで春の喜びを奏でているようでした。仕上げに、塩こしょうをそっと振りかけ、全体を優しく混ぜ合わせました。
* 大きめのボウルに、炒めたばかりの温かいたけのこを入れ、めんつゆ、そして、白いごまを散らし、刻んだばかりの若々しい細ねぎを添えました。全体をそっと混ぜ合わせますと、春の香りが食卓いっぱいに広がりました。
あの和え物を食卓に出しますと、家族の皆様の顔がほころだかな?。たけのこの素朴な味わいと、めんつゆの優しい出汁の風味が、心と体にじんわりと染み渡るようでした。それは、まるで春の温かい日差しのように、そっと私たちを包み込んでくれる、そんな一品でした😋








こ〜ちゃん🌱
一週間のがんばりが、ふわっとほどけていくような、そんな魔法の時間。
幼稚園がお休みになる週末の前の日
そんな“ひと息つける夜”に、みんなの笑顔が見たくて
私は、手作りのミニバーガーを用意することにした
キッチンに立つと、パン生地の香りと、じんわり温まるオーブンのぬくもり。
生地をこねる手に、ぷにぷにとした感触が伝わる
手作りミニバンズ
材料(12個分)
強力粉:200g
薄力粉:50g
砂糖:大さじ1
ドライイースト:小さじ2
塩:小さじ1/2
水:130cc
無塩バター:20g
白いりごま:30g
溶き卵:1個分
作り方
1. 天板にクッキングシートを敷いておく
2. ボウルに強力粉・薄力粉・砂糖・ドライイーストを入れ、よく混ぜる。そこへ塩と水を加え、粉気がなくなるまでぐるぐる混ぜる
3. 生地を台に出し、手につきにくくなるまでこねこね。バターを加えてなじませ、ペタペタ、パンパンとたたきつけるようにしてなめらかに
4. 表面がつるんとするまでこねあがったら丸めてボウルに戻し、ふんわりラップ。常温で1時間ほど、一回り大きく膨らむまで置く(一次発酵)
5. 打ち粉をした台に取り出し、手のひらでポンポンと軽くたたいてガス抜き。生地を8等分し、それぞれ丸めて再び天板に並べる
6. 軽くつぶしてラップをかけ、ふんわりと1.5倍に膨らむまで40分ほど(二次発酵)
7. オーブンを200℃に予熱。バンズに溶き卵を塗り、白ごまをふんわりのせて、15分焼く
ハンバーガー用ミニパティ
材料
合いびき肉:350g
塩:小さじ1/3
こしょう:少々
ナツメグ:少々
サラダ油:小さじ1
作り方
1. ボウルにひき肉、塩、こしょう、ナツメグを入れ、ヘラでぐるぐる。体温で脂が溶けないように、手ではなく道具を使って、混ぜていく。
2. 肉だねを8等分にし、ラップで包ん形を整えながら空気を抜いて成形
3. 冷蔵庫で休ませる
4. フライパンにサラダ油を熱し焼く
😃あっかんべーバーガーデコレーション
パティにはケチャップ、レタスにはマヨネーズを
焼いたベーコンの先を、ちょんと丸くカットして、ぺろっと出した舌のようにバンズの間からのぞかせたら…あっかんべー!
チーズと海苔で作った目玉をのせて、顔に。
2歳と4歳の孫たちが、と声を上げて笑った
「おめめついてる〜!」「ぺろってしてる〜!」
ちいさな手で、ぎゅっとミニバーガーを持って、かぶりつく










こ〜ちゃん🌱
夕暮れ時、少しずつ空が茜色に染まり始めたころ
「今日の晩ごはんは、こ〜ちゃんが作るからな」と、こ〜ちゃんはエプロンの紐をキュッと結んだ
キッチンに立つその背中を、ママと小さな孫が見守っている。ママは仕事帰りで少し疲れた顔だったけれど、こ〜ちゃんの申し出に「ありがとう」と柔らかく微笑んでいた
冷凍庫から取り出したシーフードミックスを見て、こ〜ちゃんはふふっと小さく笑った。「これがあると、ちょっとごちそうっぽくなるんだよな」
材料
オリーブオイル:大さじ2
シーフードミックス:1袋
米:3合
ターメリック:小さじ1
塩:小さじ1
コンソメ:小さじ2
水:540cc
ピザ用チーズ:150g
ピーマン:2個
パセリ:お好み
作り方
まず、大きめのフライパンにオリーブオイルをたっぷりとひいて、冷たいままのフライパンに米とシーフードミックスをざざっと入れる
「よしよし、まだ火はつけないぞ〜」と、孫に語りかけるように言いながら、木べらで優しくまぜまぜ
オリーブオイルが米と魚介にふんわり絡む感触が、なんとも気持ちいい
次に、水と一緒にターメリック、塩、コンソメを加える。黄金色に染まる水に「うわぁ、きれい」と、孫が小さな声でつぶやいた。こ〜ちゃんはその声を聞いて、少し胸がじんと温かくなる
フタをして、今度は強火に
「しゅ〜」と蒸気が立ちのぼり、10分ほど経ったところで、火を中火に落とす。さらに10分、ゆっくりゆっくり、水気がなくなるまで炊いていく
やがて「パチパチ」という小さな音がフライパンの中から聞こえてきた。「お、そろそろいい頃だな」と、こ〜ちゃんはそっとチーズとピーマンをのせて、もう一度フタを閉める
今度は弱火で5分
ふわりと漂う魚介とチーズの香り
火を止めて、そのまま5分蒸らせば、完成
蓋を開ける瞬間、こ〜ちゃんは深呼吸して、「じゃ〜ん!」と
「わあ!」と目を丸くするママと孫。ふっくら炊きあがった黄金色のお米の上に、ピーマンの緑とチーズのとろけた白が鮮やかに彩りを添える
「アツアツだから気をつけてな」と言いながら、器に丁寧に盛りつけるこ〜ちゃん。パセリをふりかけると、仕上がりもパリッと引き締まる
一口食べた孫が、「おいしい…!また作って!」と笑顔になった瞬間、こ〜ちゃんは思わず目を細めて、「うん、また作ろうな」と優しく答えました







こ〜ちゃん🌱
春の陽が傾きかけた頃、台所からはほんのり温かい匂いが漂ってきた。こ〜ちゃんは、まな板の上でちくわを丁寧に扱っている。義理の娘である「ママ」と、その愛らしい子どもたち、2歳と4歳の孫たちのために、今夜はみんなが大好きなちくわの磯辺揚げを作るのだ
「こ〜ちゃん、なにしてるの?」
小さな足音が近づいてきた。4歳の子供が、キラキラした瞳でこ〜ちゃんの足元を覗き込む。
いい匂いがするだろう? 今日はね、みんなの大好きなちくわの磯辺揚げを作るんだよ」
こ〜ちゃんはにっこり笑って答えた。すると、2歳になる子供やもやってきて、こ〜ちゃんのズボンをちょこんと引っ張る。
「こ〜ちゃん!」
まだ言葉はたどたどしいけれど、その瞳は期待でいっぱいだ。こ〜ちゃんは二人の孫を交互に抱き上げた。
まずはちくわを半分に、そしてまた半分に。子どもたちが食べやすいように、愛情を込めて丁寧に切っていく。まな板の上で、とんとん、と軽快な音が響いた
次は衣作りだ。薄力粉をボウルに入れ、青のりをパラパラと加える。鮮やかな緑色が、白い粉の中に散りばめられた
そこに冷水をそっと注ぎ入れ、しゃかしゃかと優しく混ぜ合わせる。混ぜすぎると固くなるから、さっくりと仕上げるために、こ〜ちゃんは手早く、でも丁寧に混ぜていく。
衣ができたら、いよいよちくわを投入だ。一つひとつ、丁寧に衣をまとわせていく。つるつるのちくわが、ふわふわの衣をまとい、なんだか嬉しそうだ。
鍋に油をひたひたと注ぎ、じっくりと温めていく。ジュワジュワ…と、油が熱くなる音が台所に響き始めた。
こ〜ちゃんは、衣をまとったちくわをそっと油の中へ。ジュッ!という音とともに、香ばしい匂いがふわりと広がった。
ちくわは油の中で、ゆっくりと色づいていく。最初は白っぽかった衣が、だんだんときつね色に変わっていく様子を、孫たちは目を丸くして見守っている。こ〜ちゃんは菜箸で丁寧にひっくり返しながら、焦げ付かないように 揚げていく
両面がこんがりと揚がると、油を切って熱々を食卓へ。「はい、できたよ!」こ〜ちゃんの優しい声が響く。
「わーい!おいしー!」
その笑顔を見るのが、こ〜ちゃんにとって何よりの喜びだった







こ〜ちゃん🌱
ふわりと漂うバターの香りに、夕暮れのキッチンが包まれる。
「よし、今日の晩ごはんはこれにしようか。」
こ〜ちゃんはエプロンをきゅっと結びながら、小さな声でつぶやいた
今夜のメニューは、「きのことチキンのホワイトグラタン」。
クリーミーなホワイトソースにたっぷりのきのこ、そして、こんがり焼けたチーズが食欲をそそる——そんな一皿だ。
材料
鶏もも肉 1/2枚(130g)
生しいたけ 4個
エリンギ 1本
しめじ 1/3パック
玉ねぎ 1/2個
ショートパスタ(フジッリなど) 100g
牛乳 2カップ
ピザ用チーズ 適量
塩・こしょう・バター・小麦粉・パン粉
作り方
1. まずは「とんとん」とリズムよく包丁を動かし、鶏肉ときのこたちを食べやすい大きさにカット。鶏肉には軽く塩こしょうをふりかけて、下味をつける
2. フライパンにバターを落とすと、「じゅわっ」と小さな音が立った。玉ねぎを炒め、透き通ってきたところで鶏肉ときのこも一緒に炒める。火が通ったら、いったんお皿に取り出しておく
3. ショートパスタを「ぐつぐつ」ゆでる。袋に書かれている時間より、1分だけ短くするのがコツ
4. 同じフライパンでホワイトソース作り。バターを溶かし、小麦粉をふわっと加えて炒める。そこへ牛乳を少しずつ注ぎ、「とろ〜り」としたソースを作る
5. 出来上がったホワイトソースに、炒めた具材とパスタを戻して、全体をやさしく混ぜ合わせる
6. 耐熱皿に「ぽとん、ぽとん」とソースを流し込み、たっぷりのピザ用チーズとパン粉をパラパラと振りかける
オーブンで220℃、10分
焼きあがるころには、キッチン中にこんがりチーズの香ばしい匂いが広がっていた
「できたぞ〜!」
こ〜ちゃんの声に、リビングから「わぁ〜!」とママと孫たちの歓声が聞こえてきた
オーブンを開けると、こんがりと焼き色がついたグラタンが、湯気を立てながら迎えてくれる
大きめのお皿に取り分けると、孫たちは「はふはふ」しながら頬張り、ママも「これ、パスタ入りなんだね!嬉しい〜!」とにっこり
ふわっと広がる笑顔を見ながら、こ〜ちゃんは思った。
料理って、誰かを幸せにする魔法みたいだなぁ
今夜も、小さな幸せが、あたたかい食卓にそっと灯った










こ〜ちゃん🌱
こ〜ちゃんと、16歳になる老犬の女の子。
芝犬によく似た、でもどこか特別な顔立ちの雑種のワンちゃん。
ふたりの朝は、いつも少し早めに始まります。
最近は、日の出が早くなって、空が明るくなる頃にはもう散歩の時間。
こ〜ちゃんは、ワンちゃんの「ゆちゆち歩き」に合わせて、のんびりと歩きます。
町の中をゆっくり進んでいくと、空き地や小さな花壇が目に入ります。
そんな場所で、ふと目をひく一輪の花。
「きれいだね」って声をかけながら、写真におさめるのが日課になりました。
16年という長い歳月を、懸命に、そして穏やかに生きてきたワンちゃん。
本来ならもう旅立っていてもおかしくない年齢だけれど、
まだこうして、こ〜ちゃんと一緒に、朝の風を感じてくれています。
ときどき立ち止まって、風の匂いを嗅いだり、
遠くをじっと見つめたり。
その一つひとつの仕草に、こ〜ちゃんは何度も心を和ませてもらっています。
今日もまた、花と風と小さな足音に包まれて、
ふたりは静かに歩いていきます。
何気ない朝が、こんなにも愛おしいなんて——
老犬のワンちゃんが、こ〜ちゃんに教えてくれました









こ〜ちゃん🌱
風に揺れる木々の音と、遠くから聞こえる波のさざめき――。
今日は、車中泊旅の途中。静かな入江のそばで、ランチの時間を迎えていた。
小さなキッチンスペースを備えた、愛着のある車。
この空間が、旅先でも私の「小さな台所」になる。
ふと思いついたのは、去年家族に作って好評だった山形の郷土料理「引っ張りうどん」。
あの素朴で、どこかほっとする味を、こんな自然の中で味わえたら――そんな気持ちで準備を始めた。
今回の主役は、旅の途中で立ち寄ったドン・キホーテで見つけた、特大サイズのサバの水煮缶。
いつも使う缶の倍ほどの大きさで、手にした瞬間「これで何か美味しいものを作ろう」と決めていた。
お湯をわかして寒麺を茹でるあいだに、具材の準備を。
納豆を器に入れ、サバの身をふわっとほぐして加える。
香りづけに刻んだシソを添え、味つけは醤油とめんつゆをほんの少し。
箸でぐるぐると混ぜれば、うどんのつけダレが完成する。
茹で上がった寒麺を湯から引き上げ、そのまま器に入れてズルズルとすすり上げる。
納豆の香りとサバの旨味、シソの爽やかさが絶妙に絡んで、まさに旅先でしか味わえない特別な一皿になった。
外で食べるうどんは、家の中とはまた違った味わい。
車の中でも、自然の音に包まれながら食べると、不思議と心まで温かくなる。
「これ、また旅の定番にしようかな」
そんなことを考えながら、のんびりと午後のひとときを過ごした。
旅はまだ続くけれど、こんな一杯が、こ〜ちゃんの旅を支えてくれているのかもしれない。







こ〜ちゃん🌱
昨日の雨は夜のうちに上がり、朝には少しだけ空が明るくなっていた。
けれど、風はまだ強くて、海もざわざわと落ち着かない様子。
これではとても、小さなボートを出して釣りを楽しむような天気ではない。
無理をして海に出るのは危険だと判断し、今日は釣りの道具には触れずに、
代わりに海岸線をゆっくりドライブすることにした。
以前から気になっていた場所があった。
Google Earthの写真で見つけた、海と空と緑が美しく重なる景色。
今日はその場所を目指して、車を走らせてみたのだ。
走っていると、曇りがちだった空が少しずつ青くなってきて、
午後には白い、もこもことした雲が空に浮かんでいた。
その雲たちは、強い風に押されて、まるで何かに急かされるように、
西から東へと驚くような速さで流れていった。
車を止めて、ただ空を見上げる。
そんな時間も、旅のひとつだと思えた。
そして、その少しあと。
海沿いの見晴らしの良いポイントで、ふと視線を海にやると、
水面のすぐ下を、何かがゆったりと動いているのが見えた。
目を凝らすと、それはイルカだった。
浅瀬に近い場所で、背びれを何度も水面に出しながら、
まるでこちらの様子をうかがうかのように、ゆっくりと現れては消えていく。
しぶきも立てず、静かに海と一体になっているその姿に、
時が止まったような感覚を覚えた。
急いで車を止め、波打ち際に降りて見つめる。
風の音だけが響くなかで、その穏やかなイルカの動きは、
旅の中にふいに差し込まれたご褒美のようだった。
お昼どきには、国道沿いの道の駅に立ち寄って小さな休憩。
この日は特別なごちそうではなく、
持ってきたレトルトのスパゲッティをさっと温めて簡単に済ませた。
普段なら料理に手をかける私だけれど、
旅先では、こういう肩の力を抜いたランチも悪くない。
目の前には、静かに広がる自然の景色。
日常とは少し違う、ゆっくりとした時間が流れていた。
ただのレトルトなのに、そんな景色の中で食べるだけで、
不思議といつもよりずっと美味しく感じられた。
風の音と、雲の流れと、イルカの背びれと、ほんの少しの静けさ。
そんな一日が、心の奥にそっと残った。









こ〜ちゃん🌱
前日には青空が広がり、穏やかな陽気に誘われて、小さなボートを静かな入江の奥へと漕ぎ出した。周囲には誰もいない。聞こえるのは水面をなでる風の音と、時おり鳥の声だけ。そんな美しい景色の中で糸を垂らしたものの、残念ながら魚の影は見えなかった。
「明日こそは――」
そんな思いで眠りについた夜が明けると、外は一転、雨と風の音に包まれていた。残念ながら、釣りどころではない天気だった。
けれど、ただ諦めるだけではもったいない。気持ちを切り替えて、海辺の近くにある「直売所」というところへと足を運ぶことにした。
店内に並ぶのは、近海で獲れたばかりの魚たち。どれも新鮮で、しかも驚くほど安い。思わず顔がほころんだ。
その中から、私は二匹の魚を選んだ。
ひとつは「ワカナ」。ブリの子どものような魚で、わが家の愛犬が大好きな魚だ。
この子のために、ワカナを小さく丁寧にお刺身にしてあげよう。きっと尻尾を振って喜ぶだろうな、そんな光景を思い浮かべながら魚を袋に入れた。
もうひとつは「チヌ」。こちらは自分用に、酒の肴としていただくことに決めた。
車に戻ると、キッチンとして使っているスペースで魚を捌き、丁寧に刺身に仕上げた。雨音をBGMに、静かな午後のひととき。魚の身の柔らかさを感じながら包丁を入れる時間も、旅の一部だと思えるようになったのはいつからだろう。
天気は夕方になっても崩れたままだったけれど、その分、早めに近くの温泉に立ち寄って身体を温めた。
湯船から上がるころには、心までほっとしていた。
車へ戻ると、ワンちゃんにワカナを出してあげて、こ〜ちゃんはチヌをつまみに一杯。
窓の外で雨がやさしく跳ねる音を聞きながら、小さな旅の晩餐を楽しんだ。
静かで、穏やかで、心が少し軽くなるような、そんな一日だった。









こ〜ちゃん🌱
世間のみんながお休みを終えて、日常へと戻り始めるころ、こ〜ちゃんの小さな連休がようやく始まった。
今年のゴールデンウィークは、ちょっとした用があって、出かけることができなかった。
だから少し遅れて、みんなとはワンタイミングずれた「こ〜ちゃんだけの休み」を楽しむことにしたのだ。
いつもの車中泊仕様のクルマに荷物を積み込んで、向かったのは海の近く。
まだ空が白む前、ひんやりした風を感じながら静かな海辺へと車を走らせた。
朝ごはんは、こ〜ちゃんお気に入りのコールマンのホットサンドメーカーで作るホットサンド。
具材は、チーズとハムとレタス。
このチーズにはちょっとした思い出がある。数日前に作った孫のお弁当、ドラえもんのキャラ弁のために使ったチーズの切れ端なのだ。
ドラえもんの目の部分を丸くくり抜いたときに出た余りを、もったいないからと冷蔵庫にとっておいた
「こういう小さな端っこが、意外と美味しいんだよなあ」
ホットサンドの中でとろけるそのチーズは、そんな思い出ごと温めてくれる気がした
パンの端っこがこんがりして、中からチーズがとろり。
それに淹れたてのコーヒー、シャキッとしたサラダ、そしてヨーグルト。
クルマの中で、静かにほっとする朝のひとときを味わった
食後は、海へ。
誰もいない小さな入江で、小さなボートを浮かべて、のんびりとパドルを漕ぎながら、釣りを楽しんでみた
魚は釣れなかったけれど、それでも十分だった
静かな水面の上をゆっくり進む時間は、まるで水の上を散歩しているみたいで、心がゆるゆるとほどけていく。
深い海岸山に囲まれた入江の景色は、言葉にできないほど美しかった
夕方は、少し早めにボートを片づけて、近くの日帰り温泉へ。
平日ということもあって、温泉には他のお客さんの姿はなく、こ〜ちゃんひとり。
広々とした露天風呂にひとりで寝そべりながら、静かな時間を味わった
湯けむりの向こうに、ぽっかり浮かぶ雲。
風が肌にやさしく触れていく。
まるで自然に包まれているような、そんな穏やかな夜だった
遅れてやってきたこ〜ちゃんの連休。
にぎやかさとは少し違うけれど、こんな静かな休みも、悪くないなぁと思った










こ〜ちゃん🌱
春の陽だまりが窓辺を優しく照らす午後、キッチンには甘く懐かしい香りがふわりと漂っていました。今日は、孫の笑顔が見たい一心で、米粉のパウンドケーキを焼くことにしたのです。先日、スイートポテトを作った時に、少しだけ残してとっておいた、甘いさつまいもを使うことにしました
まずは、さつまいもの準備から。スイートポテトになった時の優しい甘さを思い出しながら、フォークでそっと潰していくと、それはまるで、ふんわりと甘い香りが鼻をくすぐります
オーブンをゆっくりと温め始めるのと並行して、ケーキの生地作りへ。粉類を混ぜ合わせる音、卵をカチャカチャと割る音、そして、砂糖がサラサラと舞い落ちる音。それぞれの素材が、まるで小さなオーケストラの楽器のように、心地よいハーモニーを奏でます。卵と砂糖を丁寧に混ぜ合わせると、生地はゆっくりと、とろりとした優しいクリーム色に変わっていきました
そこに、サラダ油と、豆乳を、そおっと加えます。生地が優しく包み込まれるように、ゆっくりと混ぜ合わせていくと、ふっくらとした温かみが手のひらに伝わってきました。そして、さつまいもです。優しい黄金色のペーストを生地にそっと混ぜ込むと、マーブル模様がふわりと広がり、見ているだけで心が安らぎます
クッキングシートを敷いた型に、大切に、大切に生地を流し込みます。トントン、トントンと優しく型を持ち上げては落とし、生地の中の空気をそっと逃がしてあげました
いよいよオーブンの扉を開けるとき。温かい空気がふわりと顔を撫でます。型をそっと滑り込ませ、焼き上がりをじっと見守る時間は、まるで物語のクライマックスを待つような、ドキドキとワクワクが入り混じる瞬間です
やがて、キッチンには、焦げ付く寸前の甘い香りがぷんわりと漂い始めました。竹串をそっと差し込んでみると、何もついてきません。「よし!」心の中で小さく叫びました。焼き上がったケーキは、ほんのりとした焼き色がなんとも愛らしく、ふっくらと膨らんでいます
粗熱を取り、そっと型から外すと、湯気がほわんと立ち上り、さつまいもの優しい甘さが部屋いっぱいに広がりました。しっとり、もっちりとした感触が、指先からじんわりと伝わってきます
このケーキが孫にとって、どんなお店のケーキよりも優しくて、心温まる味になりますように。そんな願いを込めて、そっと一切れ切り分けました










こ〜ちゃん🌱
今日は、スーパーで見つけた、お買い得なかぼちゃを使って、孫たちの小さな笑顔を思い浮かべながら、かぼちゃのパウンドケーキを焼くことにした。2歳のおててと、4歳のおててが、「わー!」って、どんな風に喜んでくれるかな?想像するだけで、心がぽかぽかと温かくなります。
まずは、かぼちゃの準備から。種とわたをくり抜き、ゴツゴツとした皮を丁寧に剥いていくと、中から鮮やかなオレンジ色が顔を出しました。小さく切って、耐熱容器へ。お水を加えて、ふんわりとラップをかけたら、電子レンジへ。「チン!」という優しい音とともに、かぼちゃはホクホク、湯気をふうふうと立てています。熱いうちにフォークでそっと潰すと、それはまるで、優しい甘さがふわんと広がります。
次は、ケーキの生地作り。常温に戻して、柔らかくなったバターを、ボウルの中でゆっくりと混ぜていきます。そこに、砂糖を、少しずつ加えていくと、バターはふんわり、まるでクリームみたいに白っぽくなりました。溶き卵を少しずつ加えては、生地が優しく包み込まれるように、ゆっくりと混ぜ合わせます。
そして、いよいよ、ホクホクに蒸されたかぼちゃの出番です。鮮やかなオレンジ色のペーストを、生地にそっと混ぜ込むと、マーブル模様がふわりふわりと広がり、見ているだけで心が優しくなります。薄力粉とベーキングパウダーをふるいながら加えたら、ゴムベラで切るように、混ぜていきます
型にクッキングシートを敷いたら、生地を、とろりと流し込みます。トントンと優しく型を持ち上げては落とし、生地の中の空気をそっと逃がしてあげました
オーブンの扉を開けると、温かい空気がふわあっと顔を撫でます。型を大切に滑り込ませ、焼き上がりをじっと見守る時間は、まるで小さな魔法が起こるのを待っているみたい。
やがて、台所には、甘く香ばしい匂いがぷんぷんと漂い始めました。ケーキは、ゆっくりと膨らんで、ほんのりとした焼き色がなんとも美味しそうです。竹串をそっと差し込んでみると、何もついてきません。「やった!」心の中で小さくガッツポーズ
焼き上がったケーキをそっと取り出し、粗熱を取ります。ふっくら、しっとりとした感触が、手のひらにじんわりと伝わってきます
お財布にも優しくて、ケーキが、孫たちの笑顔を輝かせますように。小さな二つの笑顔を思い浮かべながら、そっと一切れ切り分けました










こ〜ちゃん🌱
ある休日の午後、テレビの向こうでは、有名な家政婦さんが手際よく料理をしていました
画面に映るふっくらとしたハンバーグに、家族の誰かがぽつりとつぶやきました
「こんなハンバーグ、食べたいなぁ……」
その声に応えるように、私は台所に立ちました
あのとろけるチーズと、たっぷりのホワイトソース。きっと、みんな笑顔になってくれる――そんな予感と一緒に
材料
牛ひき肉:500g
パン粉:大さじ6
牛乳:大さじ6
塩:小さじ1/2
こしょう:少々
サラダ油:大さじ1
スライスチーズ:適量
☆ホワイトソース
有塩バター:30g
薄力粉:大さじ2
牛乳:400cc
塩:小さじ2/3
白こしょう:少々
作り方
ボウルにパン粉と牛乳を入れ、ふわりとパン粉を浸します
そこに牛ひき肉、塩、こしょうを加え、ぎゅっぎゅっと手で練り上げていきます。
粘りが出るまでよく混ぜたら、手のひらにぽんぽんと打ちつけながら、空気を抜いて小判形に成形します
フライパンにサラダ油を熱し、じゅわっと音を立てながらハンバーグを並べます。
中火で2分、こんがりと焼き色がついたらそっと裏返し、ふたをして弱火で7〜8分。
ハンバーグの中から、透明な肉汁がじわっとしみ出してきたら、焼き上がりの合図です
仕上げに
火を止める直前、あつあつのハンバーグの上にスライスチーズをそっと乗せます。
じんわり、チーズがとろけていく様子に、思わず胸が高鳴りました
次に、ホワイトソース作りです。
小鍋にバターを入れ、弱火で静かに溶かします。
「ふわっ」と香るバターの匂いに包まれながら、薄力粉を加え、焦がさないように優しく混ぜ続けます
牛乳を少しずつ加えるたび、「とろ〜り」と手ごたえが変わっていくのが楽しくて。
とろみがついたら、塩と白こしょうで味をととのえます
器にチーズがとろけたハンバーグをそっと盛り付け、
できたてのホワイトソースを、たっぷりとかけます。
白く艶やかなソースが、あたたかいハンバーグの上を「とろとろ〜」と流れ落ちていく光景に、思わず見とれてしまいました
テーブルに運ぶと、家族の顔がぱっと明るくなります。
「わぁ!」「いいにおい!」――
そんな声に包まれながら、今日も小さな幸せを、ひと皿に込めました










こ〜ちゃん🌱
「ただいま!」元気な声が玄関に響く
春の風がふわりと吹き抜ける土曜の午後、近所の公園で思いきり遊んできた孫と一緒に帰ってくると、こ〜ちゃんはいつものようにエプロンをそっと身につけた
「よし、おやつ作るか。」
選んだのは、卵を使わずに作れる、抹茶とホワイトチョコのシンプルパウンドケーキ。混ぜて焼くだけの手軽さと、口に広がる優しい甘さが、疲れた身体にもぴったりのおやつになると思ったのだ
材料
・サラダ油:大さじ3
・砂糖:大さじ4
・牛乳:大さじ4
・薄力粉:120g
・抹茶パウダー:大さじ1
・ベーキングパウダー:小さじ2
・ホワイトチョコレート:40g
まずはオーブンを**180℃**に予熱して、パウンド型にはカサッとクッキングシートを敷いておく
ボウルにサラダ油と砂糖を入れ、しゃかしゃか、くるくる……木べらを動かすと、だんだんと白っぽく、ふんわりとした混ざり具合になっていく。そこへ、牛乳を少しずつ加えながらさらに混ぜると、生地がとろりと滑らかになってきた
孫は横で「まぜまぜ係」に任命され、「とろ〜んってなったよ!」と嬉しそうに笑う
薄力粉、抹茶パウダー、ベーキングパウダーを一緒にふるって、ぱふっ、とボウルへ。粉の香りがふわりと広がる
「ダマにならないようにね、切るように混ぜるんだよ」
「きるように、きるように…トントン!」
生地を型に流し込み、表面を平らに整える。そして、小さく割ったホワイトチョコをぽんぽんっと散らしていくと、なんだか雪が降ったみたいだった。
オーブンに入れて、15分
孫と一緒に「まだかな、まだかな」と覗き込む。いい香りがふわ~っと漂ってくる。
「ねえ、焼けた?」
竹串でさしてみると――うん、大丈夫。生っぽさはもうない。でもホワイトチョコが少し焦げそうだったので、途中でふんわりとアルミホイルをかぶせて正解だった
型から出して、少し冷ましたら、ビニール袋へそっと入れる
「こうすると、しっとり仕上がるんだよ」
「しっとり、ふわふわ、いい匂い!」
ちょうどいい頃合いに切り分けると、表面にちょこんとのったチョコがきらり。ひとくち食べた孫が、ほっぺをふくらませながら言った
遊び疲れて少し眠そうな瞳が、またパッと輝いた
週末の小さな台所から、やさしい抹茶の香りと、家族の笑い声がふわりと立ちのぼった









こ〜ちゃん🌱
新学期が始まってから、もう1ヶ月が経った。春の風に少し汗ばむ陽射しが混ざるようになった頃、私の小さな孫は、毎日元気いっぱいに幼稚園へ通っている。
普段は園で給食を食べるが、月に数回ほど「お弁当の日」という特別な日がある。朝、バタバタと支度をする義理の娘の背中を見ていると、その日が近づくたびに、少しだけ肩が重たそうに見える。仕事と育児の両立は、想像するよりずっと大変なことなのだろう。
そんなある晩、孫がぽろりとこぼした一言を思い出した。
「こんどのおべんとう、ドラえもんのがいいなー」
その無邪気な願いが、私の心の奥に灯をともした。「じゃあ、こ〜ちゃんが作ってみようか」——そんな気持ちが、自然と湧いてきた。
翌朝、まだ外は薄暗い。ふとんから静かに抜け出し、台所の明かりをそっとつける。湯気が立ちのぼる鍋の前で、私はエプロンの紐をきゅっと結んだ。
ご飯にほんの少し青いふりかけを混ぜ、丸く握って、チーズで目を、のりでヒゲと口を作る。小さな手で食べやすいように、サイズにも気を配る。ドラえもんのあのまん丸の顔が、少しずつお弁当箱の中に現れていく。
けれど、ドラえもんだけでは少しさみしいかもしれない。そう思って、思いついたのは、あの眼鏡の少年——のび太くん。のりで髪を、細い海苔で口元を表現し、小さなおにぎりが、たしかに「のび太くん」の顔になった。
ブロッコリーを添え、卵焼きをそっと脇に置き、ウインナーに加えると、まるで小さな物語が詰まった箱庭のようになった。
孫の分だけではない。せっかくならと、義理の娘のぶんも一緒に詰めた。娘の分には少し落ち着いた味つけで、でも、どこか孫とおそろいになるように。家族をつなぐ、目に見えない小さな糸を、そっと結ぶように。
やがて、寝室のドアが開き、小さな足音が近づいてくる。
「わあ……! ドラえもんだ!」
目を丸くしてお弁当箱を覗き込む孫の顔。思わずこちらまで笑顔になる。義理の娘も、少しだけ目元を緩めて、「ありがとう」と言ってくれた。
お弁当箱のふたを閉じる時、私は願う。「今日という日が、この子の心に、小さな幸せの記憶として残りますように」と。
それは、ほんの短い朝のひとときだったけれど、たしかに温かい風が家の中を吹き抜けた気がした









こ〜ちゃん🌱
昨日の午後、こ〜ちゃんは台所に立ち、静かに小豆を煮ていた。北海道産のふっくらとした小豆が、ぐつぐつ、ことことと鍋の中で踊る。その音に耳を澄ませながら、こ〜ちゃんはゆっくりと木べらを回す。あんこは焦らず、慌てず、手間ひまかけて煮るのが一番だ。そうして、ちょうどいい固さの、しっとりと艶のあるあんこができあがった。
「よし、これで明日の朝は決まりだな」
数日前に、手ごねで仕込んだ自家製パンも、冷凍しておいたものを前夜に自然解凍しておいた。外はカリッと、中はふんわり、ほのかに甘いそのパンに、出来たてのあんこをたっぷりのせて——
翌朝、まだ少し眠たげな空気のなか、こ〜ちゃんは一枚ずつ丁寧にトースターへ入れていく。じゅわりとバターの香りが漂い始めたころ、台所の奥から「いいにおい〜!」と、4歳の孫の声がぴょこんと跳ねて聞こえてきた。
「こ〜ちゃん、今日もパン作ったの?」 「うん。今日はね、あんこものせてるよ。小倉トーストっていうんだ」
トースターから出したパンの上に、ぽってりとしたあんこをそっと広げ、仕上げにバターをひとかけ。じゅわっ、と溶けて混ざりあうその瞬間は、こ〜ちゃんにとっての小さな幸せのひとつだった。
ママも、4歳の孫も、そして2歳のちびっこも、目をきらきらさせながらそれぞれのトーストをぱくり。
「ん〜、おいしいっ!」 「とろ〜り、あま〜い!」
そう言って、もぐもぐと食べる姿を見て、こ〜ちゃんの胸がふわりとあたたかくなった。出勤前の忙しい時間、幼稚園へ出かける前の慌ただしさも、この一瞬だけはふんわり包まれた。あんこの甘さとパンのぬくもりが、家族の時間をやさしく結んでくれる。
そんな朝のひとときに、「また作ってね」と小さな声がぽそりと聞こえた。
「もちろんだよ、何度でも作るさ」
こ〜ちゃんはそう言って、静かにコーヒーをすすった。ぽたぽたとミルクを落とす音が、まだ眠る町に、小さな幸せのリズムを刻んでいた









こ〜ちゃん🌱
春のやわらかな陽ざしが降り注ぐ、そんな週末。
こうちゃんは、朝から静かに工具箱を手に取り、タイヤ交換の準備を始めた。
もう季節は冬を越え、スタッドレスタイヤの出番もそろそろ終わり。
「よし、まずはママの車からだな」
一緒に暮らしている義理の娘、ママのトヨタ・アルファード。
何よりも、この車には4歳と2歳の小さな孫たちが乗る。だからこそ、いつも以上に細心の注意を払って、丁寧に作業を進めようと心に決めた。
まずはジャッキアップから
ぎゅっ、ぎゅっ、と確かな手応えを感じながら、車体をそっと持ち上げる。
タイヤを外す前に、指先で溝をなぞり、摩耗具合をしっかり確認する。
「うん、大丈夫だな」
こうちゃんは小さくうなずき、バランスよくタイヤをローテーションさせ、ノーマルタイヤを丁寧に取り付けていった。
取り付けも、一つ一つ確かめながら
ナットは、カチカチッ、と心地よい音を立てながらトルクレンチで規定トルクまで締める。
一度締めたあとも油断せず、必ず再確認。
「カチッ、カチッ」とリズムよく、2回目の締め付けをしていく。
小さな「カチッ」の音ひとつひとつに、孫たちの笑顔を守る想いを込める。
仕上げも、ぬかりなく
作業を終えたら、少し走って様子を見たあと、翌日にはさらに三度目のトルクチェック。
「カチッ、カチッ」と確かな手応えを感じながら、しっかり締め直していく。
ふと顔を上げると、ママがにこっと手を振っていた。
「ありがとう、こ〜ちゃん」
その笑顔に、こうちゃんの胸もぽかぽかと温かくなった。
ついでに、自転車の空気圧も調整しよう👍
さあ、次は自分の車。
春の風は、今日もやさしく背中を押してくれる。








