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中原中也はだしても見沢知廉は、出さないからね

最高峰の学問マスターと仏陀とバブみと
ヤンチャのルーツと「究極のプッツンや規格外」の両端を担う事に学問してよかったゼーと
「同時にクソ真面目くんら」が抜けてるとこを書いてるつもり、国民には期待しない、知らないに決まってるからだね.

見沢さんは10代の頃から左翼活動に参加、まもなく右翼に転向。新右翼の統一戦線義勇軍でイギリス大使館火炎瓶ゲリラ事件やスパイ粛清事件(殺人事件)を起こし、実刑判決を受けて12年の獄中生活を送る...
という、生涯が超絶にハードモードな人でした。

獄中で執筆した小説が新日本文学賞の佳作となり、出所後、作家デビュー。96年に出版された獄中手記の『囚人狂時代』(ザ・マサダ、1996年/新潮社、98年)はベストセラーとなり、97年に発表した『調律の帝国』(新潮社、1997年)は三島賞候補になりました。

しかしその後、長年の獄中生活によるPTSD、及び向精神薬の大量摂取などにより次第に心身に異常をきたし、2005年、マンションの8階から飛び降り死亡。享年46でした。

見沢さんとの出会いは新宿某所で行われたとあるサブカル系のイベントで、その少し前に文庫本の『囚人狂時代』を読んでいた私は、それまでの人生で見たことのない人種である見沢さんを前にめちゃくちゃ緊張したのを、まるで昨日のことのようにはっきりと覚えています。

それをきっかけに見沢さんとは手紙のやりとりが始まったのですが、まもなく私は見沢さんに文章の添削をしてもらえるようになりました。

当時見沢さんはその少し前に脳梗塞で倒れていて、明らかに心身ともに下り坂に入ってきていました。
それでもその頃はまだいくつもの雑誌の連載を持っていて、紙媒体の連載どころかデビューすらできていなかった私にとって、書く媒体を多く持つ見沢さんの立場はうらやましい限りでした。

ところが、見沢さんはいつも口癖のように私に言っていたのです。

「エンタメでいくら売れても仕方ない。俺は人を殺しているから、純文学で賞を獲らないとプラマイゼロにならないんだ」

申し訳ないけれど、当時の私にはその意味がまるでわかりませんでした。こんなにあちこちから引っ張りだこの人気作家さんなのにどうして? と思ったのです。
確かに賞を獲るのは良いことだけど、そのために身体まで壊してしまっては意味がないではないかと。

見沢さんは無頼派というのでしょうか、昔気質の作家さんで、多くの作家が執筆をPCに切り替えている中、あくまでも手書きの原稿用紙にこだわり(しかも稀代の悪筆)、太宰、三島、川端と、今からみれば常軌を逸した作家たちにならおうとしていたところがありました。

死ぬときは前のめり、が生前の口癖だったくらいで、人生は太く短く、国士が50過ぎて生きるなんてみっともない、などと常日頃から言っていました。(そして本当にその通りになってしまいました)

でも、これは後年いろんな作家さんを見ていてわかったことですが、ここまで極端に走らなくても賞を獲った作家さんは大勢います。
最初にエンタメから入って文学賞を獲った人なんて山ほどいますし、ましてや今はお笑い芸人さんやタレントさんが芥川賞を獲る時代。
良いものさえ書けばそれまでの経歴などまったく関係ありません。

けれど、私のその声が見沢さんに届くことはありませんでした。

賞フォビア(恐怖症)と私が名付けて見沢さんに笑われたその現象は、ほとんど見沢さんにとっては強迫観念に近いものでした。賞を獲らなければ自分には生きている価値がない、という思い込みは、死に至るまで見沢さんを支配し続けていたようです。

私は今でも思います。
なんで見沢さんは、純粋に文章を書くことを楽しむことができなかったのだろう、と。

私は見沢さんがエンタメモードの時の文章が好きでした。洒脱にして軽妙快活、善も悪も酸いも甘いも、すべて不謹慎すれすれの笑いのオブラートに包んでしまう。
その突き抜けた明るさに、社会の片隅に生きる人たちがどれほど救われたことでしょう。

あるとき私は見沢さんに正面きって聞いたことがあります。
エンタメの文章書いてるときって楽しい? と。
楽しい、と見沢さんは即答しました。でもそのあとにまた言いました。

楽しいだけじゃ文学はできない、あれは身を削って書いてナンボ、そうしないと人の心を鷲掴みにする文章なんで書けないんだ、と。

私は、作家の自死の多くは事故だと個人的には思っています。

ギリギリのところまでいかないと手にいれられないものはある。
見沢さんは常々そう言っていましたし、それはその通りだと思います。芸術の世界のことはよくわかりませんが、世の中にはそこまでしないと行けない高みがあることも知っています。

けれど、そのたびに胸のどこかに痛みが残るのです。
なんであんなに真面目に頑張っていた見沢さんが、死ななければならなかったのかと。

俺みたいなのが生きてるうちはまだこの社会も大丈夫なんだ、と生前見沢さんは笑いながら冗談めかして言っていましたが、その見沢さんが自ら命を断ってから今日で19年になります。

今日、そういえば命日だった、と思い立ってお墓参りに行ってきたのですが、午後になるのに他に誰も来た形跡のないお墓の前で、花を手向けて手を合わせているときに私はふと思いました。

見沢さんは、もっと楽な方へ逃げても良かったんじゃなかろうか。

もっと適当に、あいまいに、純文学がダメだとわかればてらいなく一時撤退、そしてほとぼりが冷めた頃にまたしれっと文壇に戻ってくる。

そういう図太さ、したたかさが、もっとあっても良かったんじゃないか。

これは私が見沢さんの亡くなった歳を過ぎて初めて見えてきたことです。

ひとつのことをいっしんに磨き、生涯かけて鍛錬する。
それは確かに素晴らしいことです。そんな風に人生を送ることができたらどんなに誇らしいことでしょう。
だけど、大抵の人間はそうはいきません。
ほとんどの人はなにかに挫折し、軌道変更をしながら生きてます。

私もそのひとりです。
長い間、ひとすじになれないことがコンプレックスになってきました。今もそうです。
今こうして文章を書いていても、おまえはなんでもっとひとつのことに真剣になれないんだ、という心の声が聞こえてきます。

でも年をとるにつれて、その声に愚直に従うことは命とりだと思うようにもなりました。

ひとつのことにいっしんになれる人の大半は、恵まれた人たちです。
才能や環境に恵まれた、そうすることを許された人たちです。

もちろん、異論はあると思うのですが、少なくとも見沢さんは環境に恵まれていたら、あのような最後を迎えることはなかったんじゃないかと思います。

青春期の大半を独居房の中で過ごし、出所してからも急に入ってきた大金の使い方がわからず、暮らしに困っても作家・見沢知廉であることを決して捨てようとはせず、職業を離れたひとりの人間としての逃げ道を作らなかった。

どうして、もっと楽に、ひとりの煩悩深い兄ちゃんとして、楽しく生きられなかったんだろう。

私もかつては賞を獲り、ベストセラーを出さなければ一人前の社会人にはなれないと思い込んでいました。
でも今は、そうなったらいいなとは思うけれど、もはやマストではありません。

「ねばならぬ」の危険性は見沢さんを見て学びました。自分のアイデンティティと職業を同一化してしまうことの危うさも。
なぜなら、これはうまくいっているときはいいですが、需要がなくなったら終わりだからです。

でもそういうとき、職業をはなれたひとりの人間として受け入れられるコミュニティをあらかじめいくつも作っておけば、仕事で挫折した時もそこまで自分を追い込まずに済みます。

私は紆余曲折の結果、その道を選びました。
書くことは軸にありますが、その他にも興味のあることは片っ端からなんでもやります。
不慣れな分野で要領を得ず、お前は邪魔だと年若の人に乱暴に突き飛ばされてもです。

そんな私を人は器用貧乏と呼ぶのかもしれませんが、そう言われても構わない。追い詰められて命を取られるよりはよっぽどましだと思います。

それが、私が19年前、師匠の訃報を聞いたときに学んだことです。

ただ、それでも。

私の家にはGIジョーの零戦版フィギュアという、おそらくマニアにとっては垂涎もののお宝に違いない人形が置いてあります。

それはいつだったか、見沢さんが「いつも世話になっているから」と嬉しそうに私にくれたものです。

この、インテリアとしてはことごとくどの部屋にもマッチせず、仕方なく納戸の棚の上に置いたまま何度もの引っ越しについてきているこの人形を、

表情の読めない顔をして凛と立ってるこの人形を、

私は未だに、捨てることも、売ることもできずにいるのです。
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ロゼ

ロゼ

【読後感】やはり彼はとても知的だと思う。
動画とは違う絶望ライン工氏はとても奥深く
そして相対的に頭のいい人なんだと改めて実感。
Webの連載が書籍化され、予約して購入。
まずは上梓おめでとうございます。

(スマホの検索で上梓がすぐに出てこない事に絶望)

1人の人間をとりまくもの。
それらは仕事や人間関係、収入、年齢、資産。
そして幸せと不幸と絶望と蜘蛛の糸。

蜘蛛の糸は天からランダムに降ってくるのかと
思われ勝ちだけど実はそうでも無いかもしれない。

コツコツと続けること。
毎日の中に楽しみを見つけること。
人との共存に努力をすること。
夢を精一杯頑張ってみること。
大切なアイデンティティーを諦める勇気を持つこと。

そう言う日々の小さな事に蜘蛛の糸は降りてくる。

人を笑い、見下し、優位に立つ事で自分を保つのは
滑稽であり幸せでは無いと知っている。
そう言う浅ましい思考はいつも満たされることなく
ただの虚構を生き続けなければいけない。
改めて感じる一冊でした。

人はモノを深く考えることができる。
私は深く日々を捉える人が好きだ。
苦渋を舐めた分深みがあってとても好きだ。

本当の自分は自分が解っていればいい。
全てを完全に理解してくれる人が1人だけ欲しい。
そんな究極のエッセイ。

軽いようでものすごく奥が深くて愛情深く知的。
もちろんそれらも虚構だよ、と
ニヒルに笑う絶望ライン工さんが見えた気がした。

#独身獄中記 
#絶望ライン工 
#何事もなく流れゆく毎日
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の〜きィ

の〜きィ

"...民族問題が政治的抑圧から民族的抑圧に変わるのは、危険な変化である。もし政治的抑圧であれば、政治を変えさえすれば抑圧は除くことができ、各民族は一緒に新社会を作ることができる。しかし、もし少数民族への抑圧が漢族からのものであれば、政治の変革は根本的なか行けるにならず、民族独立によってのみ抑圧を除去できる。
...人が人であるのは、利害だけを考えるのではなく、重要なのは尊厳を守ることだ。もし民族独立を尊厳の実現とみなすのであれば、生きて尊厳を得られなければ、犠牲を通じて尊厳を得るだろう。彼(注1:筆者が獄中で親しくなったあるウイグル人)の言うことは私も理解できる。私自身、尊厳を守るために死のうとしたではないか?(注2:筆者は中国当局による収監中に自殺を試み、未遂。)他人は戦争が怖くて良心に反して生きることができるというのか?
 これこそが、私が新疆の前途に格別の不安を抱く理由の一つである。
...帰りがけに、外まで見送りに出た彼女に、私は1000元を握らせた。最初彼女はあっけにとられ、それから泣き出した。それは抑えきれない悲嘆で、彼女は泣き声を漏らさないように手で口をふさいだ。涙はウイグル人の美しい目の中で光を反射していた。...彼女の涙はもちろんお金をもらったからではない。...そうではなく、人の同情を感じたからだ。ずいぶん長い間、他人に同情されたことがなかったから、苦難に麻痺していた彼女に激しい反応をおこさせたのだろう。”

王力雄 「私の西域、君の東トルキスタン」
#本からのひとこと
読書の星読書の星
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モルダ

モルダ

Amazonキタワァ(n‘∀‘)η
#絶望ライン工
#独身獄中記
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遁世

遁世

#読了 パイドン−魂について
プラトン/納富信留 光文社古典新訳文庫
不敬神と、ポリスにいる若者たちを腐敗、堕落させた罪によって、死刑の決まったソクラテス
獄中、彼が弟子たちの前で毒杯を呷り、死に至るまでの間に繰り広げられた、魂の不死についての吟味、それがパイドンの主な内容である

自分にとっては、ソクラテスの死に様が、この作品のすべてである
魂の存在や、魂の不死などといっても、そんなもの現代においては、浮世離れしたものに過ぎないかも分からない
だが、彼らは魂の不死について吟味を重ねることで、
我々が生きていることに意味を与えようとし、死の恐怖を克服しようとしたのである
読書の星読書の星
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臼井優

臼井優

バレンタインデーの由来となった聖人は
 3世紀頃のローマ帝国のキリスト教の聖職者である聖ウァレンティヌス(聖バレンタイン)です。彼は皇帝の命令に背いて密かに結婚式を執り行い、最終的に殉教しました。

聖ウァレンティヌスについて
聖ウァレンティヌスは実在の人物とされ、269年または270年の2月14日に殉教したと言われています。
 当時のローマ皇帝クラウディウス2世は、兵士の士気を維持するために結婚を禁止していましたが、司祭であったウァレンティヌスはこれに反対し、密かに多くの若い男女の結婚式を執り行っていました。
 この行為が皇帝の怒りを買い、彼は逮捕され処刑されました。
 処刑された日が2月14日であったことから、この日が彼の記念日(聖バレンタインデー)となり、後に恋人たちの守護聖人として崇められるようになりました。
ウァレンティヌスについては、投獄中に看守の娘に手紙を送ったという伝説もあります。
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