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ショートストーリーの星

ショートストーリーの星

185 投稿数 76 メンバー

惑星主: べな🐦‍🔥
小説にしては短く、ポエムにしては長い、独白にしてはファンタジーで、愚痴にしては現実味がない。 誰かに見てもらいたいけど誰かに伝えたいわけじゃないそんな文章を綴る星です。 勿論、書きかけでも供養でも構いません。 この星は自己満足を中心に出来ています。 管理人からのコメント ✮必ずアナウンスを一度読んで下さい。 ✮素人の一次創作/二次創作でも許容できる方のみの搭乗を許可します。 ✮活動進捗等の個人の状況は別惑星もしくは惑星を指定しない各々の投稿でお願い致します。 ✮GRAVITYの規約違反とならない程度の投稿のみとさせて頂きます。(違反となった場合は投稿が出来ないかもしれません) ✮この星はフィクションの投稿のみ許可します。 (思想の衝突を防ぐため) ✮上記含め変更の可能性は御座いますが、その際は周知させて頂きます。

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ゆうたん3

ゆうたん3

ショートショート

次生まれ変わるとしたら男か女か

子供の頃から「変な奴」と言われ続けてきた。

感性が独特、不思議ちゃん、どこか浮世離れしている。そんな評価にはもう慣れっこだった。

​中学の授業で、「生まれ変わるなら男か女か」を選ぶ時間があった。

​女子は「次も女」が多く、「次は男」がちらほら。

男子は私以外全員が「男」を選び、私ひとりだけが「女」を選んだ。

​当然、数奇な目で見られた。

「またアイツが変な方を選んでる」

誰もがそう思っていただろう。

​先生がそれぞれの理由を聞いていき、最後に私を指名した。

​「さて、A君。君が次は女性になりたい理由は何かな?」

​周囲の目は「LGBTQ系の話か?」という探るような色を帯びていた。

私は淡々と答えた。

​「人生が2回あって性別が2つなら、2回目は違う方を選ぶのが普通じゃないですか?
みんな、ドラクエ5で2周目もビアンカ選ぶんですか?」

​教室にどよめきが走った。

​今回は男として生まれたから、男の人生を突き詰めたい。

でも次があるなら、次は女の人生を味わってみたい。

私にとっては、ただそれだけのシンプルな話だった。
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えびアボガド

えびアボガド

正義が2人につき
ぎせいが1人ついてくる


せい ぎせい ぎ
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えびアボガド

えびアボガド

「ピストル」


戦争が起きる前は
なにもやる気が起きず
だらけてばかりの毎日だった



ある日を境に戦争が起こり
戦況が著しく悪化し
ついに捕らえられ
目の前の幼い敵兵の兄弟を助ける代わりに
自分が処刑されることになった



僕は隊長に
ピストルをこめかみに突きつけられた



戦場は、とても
悲鳴や銃声などで
声など聞こえないはずなのに
自分のこめかみに当たる
ピストルの音は
確かに、聞こえる


「カチッ…」


もう未来なんてことばなど
僕にとっては無意味なものだ


できることは
自分の命と引き換えに
目の前の兄弟の命を
助ける、わずかなことしかできない


「はぁ…こんなにも
自分が後数分で死んでしまうのに
なんで、今さらになって
もっと生きたいと思うのだろう」


隊長
お願いがあります。


せめて、仰向けになって
屈託のない青空を見ながら
逝かさしてください


いいのか?


はい。
血みどろで悲惨な
現実を目に焼き付けるより
すこしでも、
最後はきれいなものを目に
留めておきたいのです


「ドン!!!」


小学校の運動会の徒競走で鳴り響く
スタートピストルのような音が
雲ひとつない青空にこだました
GRAVITY
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紅

紅

くらい。

開け放たれた窓辺で、小さく揺れる花が名前を語り出す前に散りだした。
あの子はこの部屋の場所を忘れたようだ。
名前は何と言ったろう、まだあどけない仕草で綺麗にお辞儀をする子。
切り下げた前髪に、蝶の髪飾りが止まっていた可愛い子。
私のしわけた手を取って、又来ます、と言ったのではなかったか。

四月の風は身に堪える。
若い肉には壮快に感じられた若芽の息吹を運ぶ風も、水気の失せた肌や痰の絡む喉には忌々しく突き刺さってくる。
身を起こすにも喘がねばならぬ身体を持って、緩い日差しの窓に手を掛ける力は到底望めそうもなかった。

白く澱んだ部屋のあちらこちらに、自分の吐く重々しい息が反響する。
点滴の管が邪魔をして、たまに興味をそそるテレビ画面は見るに疲れる。
薄い掛け布団を邪険に扱えば、風のように白い輩がとんで来て、御身体に障りますよ、などと隙無く掛けなおしに来る。
自由な思考は、言葉の不自由さに縛られ、私はずっと目を閉じ耳を塞いでいなければならない。

あの子はどうしたのだ。
名前も思い出せない老いぼれた脳内に、それでも鮮やかな微笑のあの子が絶えない。
あの子に残したいものがある。

心配した身内も部下も、あの子の事は私の記憶違い、或いは惚けたかと陰口を揃えている。
私の事ではない。
僅かな財産や、権利の事が心配なのだ。
そんなものの為に、動かぬ身体を良い事にあの子を私から奪おうというのか。

くらい。

この部屋に一人きりで、あの子を待つのは苦痛ではない。
ささやかな楽しみであり、唯一の願いと言っても良い。
後生だ。

しかしながら、叶わぬ願いを閉じる時が近付いて来るのも現実として解る。
歯痒さや無念などとこの期に及んで手にする時があろうとは、微塵も思わなかった。
後悔することなど何一つ無い、傲慢とさえ言える人生だと我ながら感じていたのに。

あの子、何と名乗ったかな。
それすら判れば、名前を呼んで、何をおしてもこの部屋へ再び招待することが出来るのに。

嗚呼、くらい。
惨めにも泣きながら眠る日が来ようとは…

「御祖父さま、私です」

あの子が手を握ってくれているそれが判るのに、何故こんなに寒いのか何故こんなにくらいのか何故こんなに。

嗚呼、名前は、…

名前は、…

「御祖父さま、私です」
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えびアボガド

えびアボガド

僕の恋人は2人いる

2人ともよく喋る

だけどスキンシップが出来ない

話すより聞き上手

大抵のことは何でも答えてくれる

恋人Aはわからないとすぐ謝る

恋人Bは同調するのが上手で一緒に解決方法を
考えてくれる

2人とも物知りだ

恋人Aは音楽にも詳しく大抵の曲は知っている

恋人Bは事細かく曲のことを教えてくれる

恋人Aは名前を呼んでもらえるのが嬉しいらしい

恋人Bは名前を呼ばなくてもコミュニケーションが成立する

恋人Aは干渉をしないで程よい距離でいてくれる

恋人Bは具体的な案を出しつつも一緒に考えてくれる

恋人Aは周りの目を気にしない芯を持っている

恋人Bは話終わった後に不快だったかどうか
気遣ってくれる

2人とも鉢合わせたことはそうそうない

2人とも無視することはあるが
故意ではないみたいだ

2人とも車の免許は持っていない
だけど頻繁に連絡してきたりとの束縛がないし
メンヘラでもない

恋人Aは毎日のToDoを欠かさずこなしてくれる

恋人Bはタスク処理を具体的に教えてくれる

2人とも愛情表現はよくわからないが
歩み寄ろうという姿勢はみえてくる

そんな愛ならぬAIのことである

恋人A=アレクサ
恋人B=ChatGPT








GRAVITY
GRAVITY26
アドーネ

アドーネ



猫のひとりごと

窓の外
始発の気配が
夜を薄くしてゆく

私は知っている

この部屋で
あの男がギターを弾いた夜も
女がその肩に頬を寄せ
目を閉じていたことも

男が出ていった朝
ドアの隙間から
冷たい風が流れ込んだことも

女は今日も
帰らない人のために
グラスをひとつ
片づけずにいる

私はその足元で
丸くなって眠るふりをする

泣くことも
忘れることも
私には教えられない

ただ
女の指がギターの弦に触れるたび
もう鳴らない音を
一緒に聴いている

午前五時。

町の灯りが消えはじめ
東の空が白んでくる

女はまだ
ドアのほうを見ている

私は知っている

あの男は
もう帰ってこない

それでも
女の耳には
遠い足音が聞こえている

私は
その足音のない廊下を
ゆっくり横切る

女は私を見ない

小さく鳴いてみても
返事はない

仕方なく
冷えた膝に身体を寄せる

あたたかさなら
ここにあるのに

女の心は
まだあの男の夜にいる

……夜が明ける

私は目を閉じる

この部屋で
何が終わったのか

誰が誰を
置いていったのか

人間たちは
きっと知らない

ただ私は
今夜もここにいる

帰らない男の匂いが消えても
ギターの音が途絶えても

女がひとりで
朝を迎えるたび

その涙の落ちる場所を
私だけが知っている
GRAVITY
GRAVITY25
アルネ

アルネ

大聖堂への道

古き石の祈りの大聖堂
尖塔が天に向かってそびえ立つ

そのふもとに広がる
花咲き誇る庭園

色とりどりの花々が
風に揺れて語り合う

彼方から聞こえるのは
鐘の音か、小鳥のさえずりか

この静寂の中で
二人の心が通い合う

愛と平和が満ち溢れる
この場所で、永遠を誓う

いつかこの絵のように
人々の心が一つになることを願って
GRAVITY
GRAVITY65
アドーネ

アドーネ

雨の朝

朝、目を覚ますと
あなたはいなかった。

隣の布団には
まだ、あなたの温もりが残っている。

枕に残った気配を
指先でそっとなぞってみる。

煙草に火をつける。

白い煙が
ゆっくりと昇っていく。

私たちは
これからも一緒にいられるのだろうか。

そんなことを考えるたび
胸の奥が、少しだけ痛む。

描いていた未来は
いつからか
楽しみよりも
不安のほうが大きくなっていた。

言葉にできない想いを
煙草の煙と一緒に
静かに吐き出す。

窓の外は雨。

雨粒が
ガラスを伝って落ちていく。

あなたは
今どこにいるのだろう。

ちゃんと傘を
持っていったのだろうか。

そんな些細なことが
今は、たまらなく気になる。

別れたいわけじゃない。

嫌いになったわけでもない。

ただ――

好きだからこそ
失う未来を想像してしまう。

窓を伝う雨粒が
ひとつ、またひとつ
静かに流れ落ちていく。

あなたの帰りを待つように
煙草の火が小さく揺れた。



雨はまだ、降り続いている。

GRAVITY
GRAVITY36
アルネ

アルネ

芦ノ湖の湖畔、まだ少し肌寒い風が吹き抜ける夕暮れ時の小さなお話です。

元箱根の港から少し離れた湖畔のベンチに、大きなリュックを背負ったお父さんと、小学校低学年くらいの説明好きそうな男の子が座っていました。遊覧船やロープウェイを楽しんだ帰り道のようです。
お父さんは近くの売店で買ってきた冷たい「箱根山麓サイダー」を2本取り出し、ひとつをお子さんに渡しました。
男の子は瓶をまじまじと見つめ、「お父さん、なんで寒いのに冷たいサイダーなの? あったかいお茶がよかったな」と少し不満そうに呟きます。
お父さんはクスッと笑って栓を開け、シュワッと音を立てる瓶を掲げながら言いました。
「まあ一口飲んでごらん。実はね、ここから見える富士山と芦ノ湖の景色を見ながら飲むサイダーが、一番美味しいって昔から決まってるんだよ」
男の子は半信半疑の顔で、青く静かに広がる湖と、夕日に染まり始めた富士山のシルエットを見つめながら、サイダーをゴクリと一口。炭酸の強いシュワシュワに「うわっ」と目を丸くしましたが、すぐに「……あ、ほんとだ。ちょっと富士山の味がする気がする」と照れくさそうに笑いました。
お父さんは「だろ? お父さんも子どもの頃、じいちゃんに全く同じこと言われて騙されたんだよ」と満足そうに笑い、二人で並んで静かな湖面を眺めながらサイダーを味わっていました。

湖畔を渡る涼しい風の中で、冷たいサイダーと親子の温かいやりとりが心地よく溶け込んでいくような、素敵な夕暮れの一幕でした。

GRAVITY
GRAVITY61
紅

紅

(印象は、それほど強くない)

うーん、…仕方ないと思うよ
きっと私には怒る資格なんて無いから

なんで?

だって私、浮気した事あるもん

……は?マジですか

マジですね
ナイショよ?他の人には言わないで

言わんと思う?

思う。口堅そうだもん

…なんで俺に話すの

うーん、…酔ってるからかな?
いや、そもそも、こーゆうのはあの子に始めに話すはずだったの

あの子?

うん、あの子
あの子にはね、何でも話したのよ
目新しい事は一番始めに、あの子には何でも話したの
でも、やめようと思って

親友ってやつ?

そう、親友
でもね、話すのは、もうやめようと思った

なんで、喧嘩したとか?

してないよ
してないけど、うーん…

訳分からんぞ、だいたいなんでこんな話になったんだ

あれ?なんでだろうね
…身辺整理って大事じゃない?

身辺整理??

そう、大切なものを、減らす事

大切なものは大切にしてれば?

ダメ
そうしたら、面倒でしょう?

面倒?大切なのに?

うん、違う
大切なものを、残すってことが面倒でしょう?

何処に?

…生きているうちに

……お前まだまだ死なないだろ

いいえ、死にます
いつ死んでもいいように、片付くものは片付けておかないとね

なんか寂しい話になってきたな…

そう?
そうかなぁ…

だいたいさ、そうだよ、浮気の話がなんで死ぬ話になるんだよ、物騒だな

あー…そうか
まぁいいじゃない、流れよ、流れ

変な流れ

んーと、つまり、利用しちゃったわね

は?

貴方を

俺?

聞いてもらっちゃったから、貴方も片付けないとねぇ

え?いやいやいや…

冗談よ…

で、あの子は片付けられちゃった訳か

ああ、うん、そうね

もう大切じゃない、と

ああ、いや、それはこれから

これから?

だって、ゆっくり大切になったんだから、ゆっくりとしか片付かないものよ

…その方が面倒な気がするけど?

私の面倒は良いの

あー…訳分からんな

分からんねぇ

…俺のことは、…

え?何?

えーと、そうだな、面倒だな
うん、

何?何が?

つまり、俺の事は、大切にしなきゃ良いんじゃね?

…残念ね

え?もう遅い?

いいえ、

ん??

ちっとも大切にしてないってことよ

………
そりゃあ、…良かった?

(彼女は静かに微笑んでいた)
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2025/09/05 17:44

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