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なお
神はなぜ、天地創造の時に「人が一人でいるのは良くない」と言ったのだろう?
そして、人が名づけたものが、そのまま「そうなった」のはなぜ?
今日は、創世記のほんの一節から、深い気づきを得た話をしたいと思います。
すべては「よかった」のに、たった一つだけ「良くない」と言われたこと
天地創造の物語を読むと、神は光も、海も、空も、植物も、生き物も——すべてを見て「よかった」とされています。
けれど、一つだけ「良くない」と言われた瞬間があります。
それが、創世記2章18節。
「人が独りでいるのは良くない。彼に合う助け手を造ろう。」
僕はここを読むたびに、ハッとさせられます。
すべてが完璧に造られた世界で、神ご自身が「良くない」と指摘したのは、人の「孤独」だったからです。
ヘブライ語で「良くない」は לֹא־טוֹב(ロー・トヴ)。
「トヴ」は「良い」「善い」「豊か」という意味です。
それが「ロー」(否定)と結びつく——神にとって、人が独りである状態は、世界の完成において「欠けている何か」だった。
神ご自身が、人の心のあり方に、そこまで深く目を留めていたのかと思うと、なんだか胸が熱くなります。
神は、人間に「名づけさせる」ことで、関係を築かせた
そして続く19-20節。
神は野のあらゆる獣、空のあらゆる鳥を土で造り、人のところに連れて来られます。
そして、「人がそれぞれをどんな名で呼ぶか」を見ていた、と書かれています。
ここがとても興味深いんです。
神はご自身で「これはライオン」「これはわし」と名づけることもできたはずです。
でも、そうはされなかった。
わざわざ、人に「名づけさせる」という行為をさせた。
ヘブライ語で「名」は שֵׁם(シェム)。
当時の考えでは、名はそのものの本質や特性を表すものでした。
つまり、人がそれぞれの生き物に名を与えるということは、人がその生き物の特性を理解し、関係を築く第一歩だったんです。
神は人に、世界に対する「責任」と「関係性」の扉を開けてくださった。
その上で、それでも「助け手」が必要だと言われた。
「助け手」とは、単なる「お手伝い」ではない
「助け手」と聞くと、何か補助的な存在のように思うかもしれません。
でもヘブライ語の עֵזֶר(エゼル) は、もっと深い言葉です。
これは「救援」「支援」を意味し、聖書の中ではむしろ、神が人の「助け手」であると描写される箇所もあります(詩編121:2など)。
つまり、ここでの「助け手」は、上下関係ではなく、互いに補い合い、支え合う存在。
人が独りでは担いきれないものを、共に担うための存在です。
神は、人が世界と関わり(名づけ)、責任を持ちながらも、それでも一人では不完全だと知っていた。
だからこそ、神ご自身が「良くない」と宣言し、関係性そのものを祝福の中心に据えた。
これは、単に「結婚の起源」という話だけではないと思います。
人間が、本質的に関係性の中で生きるように造られた、その根源的な真理がここにある気がしてなりません。
あなたの「名づける」行為が、世界を形づくる
僕はこの箇所を漫画で描くとき、アダムが一つひとつの生き物と目を合わせ、その特徴をじっと見つめて名前を考えているシーンを描きました。
その過程そのものが、神と人との共同作業のように感じたからです。
神は今も、私たちがこの世界の何に名前をつけ、どのように関わろうとしているのか、じっと見つめておられるのではないでしょうか。
私たちが誰かを「友だち」と名づけるとき。
ある状況を「困難」ではなく「成長の機会」と名づけるとき。
自分自身のことを「孤独」ではなく「神と向き合う時」と名づけるとき。
その名づけ自体が、私たちの現実を形づくっていく。
創世記は、そんな力さえも私たちに委ねられていることを、そっと教えてくれている気がします。
僕はまだモーセ五書を学ぶ途中です。
一つひとつの言葉に込められた神の思いを、漫画を通して一緒に探る旅が続いています。
気になった方は、ぜひAmazonで「モーセ五書 マンガ 石川尚寛」と検索してみてください。
無料で読めますし、続きもどんどん公開しています。
神が「良くない」と言った孤独は、実は、私たちを互いへ、そして神ご自身へと導く、優しい呼びかけなのかもしれません。
#モーセ五書マンガ
#創世記の深み
#神と共に生きる


にょ
ルカによる福音書 24:37-42, 44-53

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