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未だにねこの娘こねこAは体調が優れなさそう😅可哀想に🥺

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まぁ、やってくれと言うならばやりますよと。

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さぁさぁ金曜日まで来ましたね。ねこは土曜日も仕事あるんだがね😳

皆様頑張ってお仕事行ってらっしゃい✋💪💪✋

東京は突風が吹いていたが、ちょっとおちついたのかな。。🌀🍃



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general

general

"事は紛々として忙しきも
心は晏如として泰し "

世の事象は乱れに乱れ
どれほど多忙を極めようとも
心だけはいつも穏やかで
安らかであってほしい…

私たちはとかく幸せを
遠くに探しに行きます

もっと収入が上がったら
もっと時間ができたら
もっと健康だったら…

しかしそうではない
あなたが今
息をしているこの瞬間こそ
すでにかけがえのない幸せなのだ

どれほど嵐のような日々でも
心を晏如として
保つことができさえすれば

朝目覚めたときの空気の冷たさ
お茶をすする一瞬の温かさ
誰かの声に耳を澄ます小さな喜び

それらすべてが
奇跡のように輝きだす

生きているという
ただそれだけのことが、
どれほど尊く
どれほど美しいことか

日々の忙しさの波に
呑まれそうになったとき
不安に胸が締めつけられるとき

ほんの三秒だけでよいのです
目を閉じてゆっくり息を吸って
私は生きていると心の中で
そっと呟いてみてください

そのとき あなたの心は
必ず晏如となります そして
生きることの深い深い幸せが
静かに 確かに 胸いっぱいに
広がっていくはずです

この上なく温かな教えを
生涯の灯火として…

生きているだけで あなたは
もう十分に幸せなのです

#佐藤一斎
#言志四録
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転生したら平井だった堅

転生したら平井だった堅

最近胸の奥がグゥーっと締めつけられるように感じていて辛かった
心の中の闇の存在が肥大化しようとしてて、それと上手く付き合うとしてる
足場の少ない不安定な場所で、バランスを保とうとしているような感覚
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まる

まる

#花彩命の庭 #初投稿 #タスク

花彩命の庭 ― 透明の恋

風が静かに吹き抜けた。
夕暮れの光は淡く、どこか水の底から差し込む光のようだった。

その公園の外れに、誰も知らない小道がある。
草に隠れていて、注意していなければ見落としてしまう。
春人(はると)は偶然その道を見つけ、なんとなく吸い寄せられるように足を踏み入れた。

数歩進むと、空気が変わった。
花の匂いが濃くなる。
次の瞬間、視界がひらけた。

そこは庭だった。

正確に言えば──庭なのに、どこか“現実の庭”とは違っていた。
花たちが色を変えながら静かに呼吸し、
光は花の色と同じ速度で揺れ、
世界そのものが、生き物のように脈打っている。

「……すごい……」

思わず目を見張った春人の前で、
一輪の花がふわりと開いた。
淡い青。
透明な水滴のような色。

その花の前に、少女が座っていた。

背中越しでもわかる。
寂しさを抱えた背中だった。

春人が静かに声をかけようと口を開いた瞬間、
少女は振り返った。
涙をこらえた、かすかな微笑みがそこにあった。

「……来てくれたんだね」

「え?」

「あなたを待ってたの。
 ……ずっと前から」

春人は言葉を失った。
初対面なのに、どこか懐かしい。
胸の奥が、驚くほど自然に反応する。

少女は名を紡いだ。

「私は凪(なぎ)。
 ここは……“花彩命の庭”。
 人が忘れた想いだけが咲く場所」

春人の胸がどくりと鳴る。

「忘れた想い……?」

凪はうなずき、その花をそっと撫でた。

「これはね、あなたの“約束”の花。
 誰にも言わなかった、大切な話。
 でも忘れた。
 ちゃんと覚えていれば、今のあなたは……きっと違ってた」

春人の心臓が強く締めつけられた。
記憶に穴が開いたような感覚が、一気に蘇る。

凪は続けた。

「春人。
 あなたは昔、誰かと“いつか会いに来る”って約束したんだよ。
 叶わなかった、その想いだけが、ここに残った」

春人は凪を見た。
その目は、何か知っているような深さを宿していた。

「……凪。
 もしかして……俺は、君を……」

凪は優しく微笑んだ。
どこか泣き出しそうなほど優しく。

「うん。
 あなたは私と約束した。
 海辺に咲いてた小さな青い花の前で。
 “必ずまた会いに来る”って」

春人の頭の奥で、景色がほどける。
子どもの頃の自分。
青い海。
風に揺れる小さな青い花。
そして──
隣で笑っていた少女。

凪。

だが、その笑顔は突然の事故で
永遠に奪われた。

春人は震えた。

「……君は……死んだはずだろ……?」

凪はゆっくり首を振った。

「消えたわけじゃないよ。
 あなたが“忘れた時”に、ここに咲いたの。
 約束の想いだけが、花になって」

春人は胸を押さえた。
痛いほど悔しさが溢れた。
忘れたかったわけじゃない。
でも、心が耐え切れなかったのだ。

凪はそっと春人の手を握った。
温かい。
けれど、どこか壊れやすい透明さがあった。

「春人。
 今日あなたがここに来られたのは、
 “君を忘れたまま生きたくない”って、心の奥で思ったから」

春人の喉が震えた。

「凪……
 会いたかった。
 本当に……本当に……」

凪は笑った。
涙をこらえるように、光へ溶けそうな笑顔だった。

「ありがとう。
 でも、私はもうここから出られない。
 私は……想いの形だから」

春人は凪の手を強く握る。

「じゃあ、俺がここに残る。
 君と……一緒に……」

「ダメだよ」

凪は首を振り、手を離した。
春人の手には、青い花弁が一枚だけ残った。

「あなたには世界がある。
 未来がある。
 私はその未来に連れていけない」

「でも──!」

凪は静かに微笑む。

「“約束を果たすために来てくれてありがとう”。
 それが言いたかったの」

庭が揺れた。
花々が風を抱き、光がきらめき、
凪の輪郭が少しずつ薄くなる。

「凪……やめろ……!」

春人の叫びは届かない。
凪は透明な花弁のように、空気へ溶けていった。

最後の瞬間、
口の動きだけで言葉がこぼれた。

──好きだったよ。

春人は青い花弁を胸に抱いて、
崩れるようにその場へ座り込んだ。

涙は止まらなかった。
ただ、胸の奥の何かが確かに温かくなっていた。

凪が残した、
たったひとかけらの想いの光。

風が吹く。
花が揺れる。
庭の出口が静かに開く。

春人は涙を拭き、
その光へ向かって歩き始めた。

胸の奥に、
もう二度と薄れない青の記憶を抱えたまま。
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まる

まる

#花彩命の庭 #初投稿 #タスク

『花彩命の庭 ― 瑠璃狐の約束』

町の外れに、ひっそりと佇む古びた神社がある。
誰も参拝には来なくなったが、境内の奥には
昔から“人の縁を結ぶ庭”の伝説があった。

それが、花彩命の庭。

春でも秋でもなく、
季節外れに咲く色とりどりの花々。
見る者の心にある感情を読み取り、
花はその色を変えるという。

しかし、庭に入れるのは“選ばれた者”だけ。
選ばれた者とは——
心に迷いを抱え、なお誰かを想う人。

紗月(さつき)が庭に招かれたのは、
弟の悠(はる)が亡くなった翌月のことだった。

事故だった。
何度も繰り返し思い出しては、
紗月は胸が裂けそうになっていた。

もっと話せたはずだった。
もっと抱きしめられたはずだった。

そんな後悔を抱えたまま、
彼女は神社へと足を運んだ。

境内は冷たい風が吹き抜け、
枯葉が音を立てて転がる。
誰もいないはずなのに、
ふと視線を感じて振り返る。

そこに、瑠璃色の輝きを帯びた狐がいた。

まるで宝石のように澄んだ光をまとった狐は、
静かに紗月を見上げた。

驚きに言葉を失う紗月に、
狐は首を傾げるようにして
境内奥の薄暗い山道へ歩き出した。

——ついてこい。

言葉ではなかったが、
確かにそう告げられた気がした。

導かれるように進むと、
古い木々の間から、柔らかな光が溢れ出す。

目の前に広がったのは——
淡い虹色の花々が揺れる庭。

夜のはずなのに、
そこだけ春のように温かい。

「ここが……花彩命の庭……?」

紗月の問いに、
瑠璃狐は静かに頷いた。

庭に一歩踏み入れた瞬間、
周囲の花々がふわりと色づいた。

桜色、空色、やわらかな黄、
そしてどこか儚い白。

紗月の心を、
優しく読み取るように。

歩き進むと、
庭の最奥に小さな祠があった。
その前に、ひとりの少年が膝を抱えて座っている。

夜の光の中で、
その姿は淡く透けていた。

「……はる?」

思わず紗月が名前を呼ぶと、
少年はゆっくり顔を上げた。

間違いなく、弟だった。
あの日と同じ、無邪気な目をしていた。

「ねぇ、姉ちゃん。」
悠は微笑んだ。
「やっと来てくれた。」

紗月の足が震えた。
現実とは思えない。
でも、その声は確かに悠のものだった。

「どうして……ここに……?」
「庭がね、呼んでくれたんだ。」
「庭が……?」

少年は祠をまっすぐ見つめた。

「僕の心、まだ消えてなくてね。
姉ちゃんに伝えたかったことがあるのに、
言えないままになってたから。」

紗月は息を呑んだ。
胸が強く締めつけられる。

「ごめんね。
僕、ほんとはずっと怖かったんだ。
消えるのが。」

「消える……?」

悠は笑いながら、少し寂しげに続けた。

「生き物は死んだらさ、
心も体も全部どっかに流れていっちゃうんだって。
でもね、だれかが“想ってくれると”
その想いに結びついて、少しだけ残るんだ。」

「……私が想ってたから……?」

悠は嬉しそうに頷いた。

「姉ちゃんの心が、僕をここに繋いでくれたんだよ。」

紗月の目に涙が溢れた。
胸にのしかかっていた後悔があふれ出す。

「……ごめん……守れなくて……
もっと、もっと……一緒にいたかった……」

悠はゆっくりと歩き寄り、
紗月の手をそっと握った。

温かかった。

「僕ね、姉ちゃんの笑い声が大好きだったんだ。
だから、ずっと悲しまないでほしいの。
僕がいなくなったからって、
姉ちゃんの世界が色をなくすのは嫌だよ。」

花々が音もなく揺れ、
紗月の涙に反応するように光を放つ。

庭全体が、
二人の再会を包み込んでいた。

「ありがとう、姉ちゃん。
僕を想ってくれて。
大好きだったよ。」

「……だった……じゃない……」
紗月は震えた声で言った。
「私はずっと……今でも……大好きだよ……!」

悠は照れくさそうに笑う。

「それなら、僕はもう大丈夫。」

瑠璃狐がゆっくり近づき、
悠の背に鼻先を触れた。

少年の姿が、
淡い光とともに揺らぎはじめる。

「姉ちゃん。
さよならじゃないよ。
僕はちゃんと、姉ちゃんの中にいるから。」

紗月は小さな身体を抱きしめた。
光が指の隙間からあふれ、
腕の中からそっと離れていく。

消えていくのではなく——
帰っていくように。

庭の花々がふわりと白く染まり、
風が優しく頬を撫でた。

瑠璃狐が紗月の足元に寄り添う。
その瞳はまるで「よく頑張った」と伝えるように
温かく光っていた。

「ありがとう……」
紗月が小さく呟くと、
庭の光がゆっくりと弱まり、夜の静けさが戻った。

気がつくと、
紗月は神社の境内に立っていた。

庭も、狐も、弟の姿もない。
ただ、手のひらに——
一枚の瑠璃色の花びらだけが残っていた。

それは、
ほんの少しだけ心を軽くする
“やさしい奇跡の証”だった。
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く

#花彩命の庭 #初投稿 #タスク

庭の中心で倒れ込んだエイルの体からは、ゆっくりと薄い光が広がっていた。
マヤはその光が何を意味するのか直感で理解できず、ただ目の前で起きる不可思議を受け入れるしかなかった。だが、次の瞬間、光の中から花弁のような粒子がふわりと舞い上がり、それらがエイルの身体を守るように旋回し始めた。

エイルの呼吸は浅く、胸がわずかに上下しているだけ。それでも、光に包まれている姿は、不思議なほど安らかに見えた。マヤは震える手で彼の肩に触れる。温かさはまだ残っている。それに安堵しながらも、胸の奥で何かがざわつき続けていた。

そのとき——。

庭の奥でかすかな音が揺れた。
風の気配ではない。誰かが、歩いている。
マヤはゆっくりと顔を上げ、薄暗い小径を凝視した。

そこに立っていたのは、背の高い女性だった。
衣の端には花びらが縫い込まれ、髪は庭の光を映すようにきらめいている。
その瞳は深い湖の底のように静かでありながら、底知れぬ力を宿していた。

「……あなたが、エイルをここへ導いたのですか?」

問いかけたマヤの声は震えていた。
女性は微笑み、ゆっくりと歩み寄ると、エイルの傍らに片膝をついた。

「彼自身が、この庭に選ばれたのです。私はただ、その選択を見守っただけ。」

「選ばれた……?」

女性はマヤを見つめ、わずかに首を傾げる。

「花彩命の庭は、心に迷いと傷を抱える者の前にしか現れません。そして、庭は訪れた者に“本当に必要なもの”を与えます。けれど代償もあります。得たものの重さに、耐えられるかどうか……」

マヤは思わずエイルの手を握りしめた。

「代償? エイルはどうなるんですか?」

女性は答えず、エイルの胸に手をかざした。
光が脈打つように揺れ、空気がわずかに震えた。
その振動の中で、マヤの耳に“声ではない声”が聞こえた。

——この庭の力を受けた者は、過去の傷を清め、未来の道を選び直すことができる。
——だが、その変化は魂にとって激しい痛みとなる。

マヤは眉を寄せ、必死に女性を見つめた。

「彼を助けられるんですよね?」

「助けるのではありません。彼は“変化”の途中にいます。それは痛みを伴いますが、彼は必ず目を覚まします。ただ……」

「ただ?」

女性は穏やかに笑った。
その表情は優しいのに、なぜか胸が締めつけられる。

「目覚めたとき、彼はあなたにとって“同じエイル”ではないかもしれません。」

マヤの心臓が跳ねた。

「やめて……そんなこと言わないで。」

「恐れなくていいのですよ。変化とは、失うことではありません。選び直すことです。それは、あなたにも訪れます。」

女性がマヤの胸元にそっと手を伸ばした瞬間、
マヤの視界に強烈な光が差し込んだ。

そこには、幼い頃のマヤがいた。
泣きはらした目で、母の残した庭を必死に守ろうとする小さな自分。
雨の日も風の日も、枯れた花を抱えながら、
「絶対に失いたくない」と願い続けていた。

——失うのが怖くて、誰にも近づけなかった。
——だから心を閉ざし、頼ることすらできなかった。

光景は一瞬で消え、マヤは息を呑んだ。

「……これは……私?」

女性は静かにうなずいた。

「あなたの心の庭。ずっと、ひとりで守ってきた場所です。」

マヤは言葉を失った。
自分の胸の奥に、こんなにも脆く、こんなにも孤独な庭があったのだと初めて知った。

「あなたは強かった。けれど、強さだけでは守れないものがあります。
そして、そのことを教えるために……エイルはここへ来たのでしょう。」

マヤはエイルを見下ろした。
彼の表情は、以前よりずっと柔らかい。
緊張の糸がほどけた子どものようだった。

——もし彼が変わってしまうのなら。
——私も変わらなければいけないのかもしれない。

胸の奥に、静かだが確かな熱が灯った。

そのとき、エイルの指がわずかに動いた。
マヤは息をのみ、彼の手を包む。

「エイル……聞こえる? 私はここにいるよ。」

光がゆっくりと収束し、庭を包む空気が暖かくなる。
花々が揺れ、祝福するようにふわりと香りを放った。

庭の女性は微笑み、囁いた。

「彼はもうすぐ戻ってきます。
そして——あなたが彼の手を握っている限り、迷うことはありません。」

マヤは頷き、エイルの手をさらに強く握った。
指先から伝わる鼓動は確かで、ゆるやかに力を取り戻しつつあった。

そして——。

エイルの瞼が、ゆっくりと震えた。
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#花彩命の庭 #初投稿 #タスク

色を抱えて歩く少女

世界に色が戻ってから、まだ数日しか経っていなかった。
街は鮮やかな光に満ち、人々は毎日のように「これは何色だろう?」と浮き立つように話していた。
けれどユナだけは、色が戻ったはずの世界の中で、どこか落ち着かない気持ちを抱えていた。

空の青は美しい。
木々の緑は優しい。
人々の頬を染める赤みは温かい。

なのに――胸の奥に、小さなざわめきが残ったままだった。
それはまるで、誰かが遠くからユナを呼んでいるような、そんな透明なささやきに似ていた。

ある夕暮れ、ユナはふと気づいた。
自分の影だけが、どこか薄く揺らいでいる。
街灯の足元に落ちた影が、わずかに遅れてついてくるのだ。
気のせいだと思おうとしても、その揺らぎは日ごとに大きくなっていた。

「……あなた、まだ言いたいことがあるの?」

ユナが影に問いかけると、影はゆっくりと形を変え、
かつて霧の中で出会った“影のユナ”の姿へと変わっていった。

“また会いたかった”

影の声は、風のようにかすかだった。
ユナは胸の奥がぎゅっと締めつけられるのを感じた。

「会いたかったのは私も同じ。でも、どうして姿を見せなかったの?」

影のユナは少しだけ微笑んだ――寂しげに。
“あなたが色を手に入れたから、私はもう必要ないと思った”
“でも、あなたが色を知っていくほど、私は逆に形を失っていったの”

ユナは首を振った。

「そんなことない。色を知った今だからこそ、あなたが必要なんだよ。
 だって色って、明るいものだけじゃない。
 影があるから、色は輝けるんでしょ?」

影のユナは一瞬、驚いたように目を見開いた。
そして、少しだけ安心したように揺らめいた。

“……でも、私はもう庭には入れない”

その言葉にユナの呼吸が止まった。

「どういうこと?」

影は苦しそうに続ける。

“花彩命の庭は、心を開いた者にしか応えない。
 私は、あなたの“影”でしかない。
 だから庭に触れることができない。
 庭の色が増えるほど、私は存在を薄められていくの”

ユナは胸の奥で何かが崩れ落ちるのを感じた。
庭が色づいたのは嬉しかった。
世界が鮮やかに戻ったのも嬉しかった。
でもその裏で、影の自分が静かに消えかけていたなんて、想像もしなかった。

「やだよ……そんなの。
 あなたも、私の一部なんだよ?
 置いていきたくなんて、思ったことないよ」

影は弱々しく微笑んだ。
“でも、あなたは色の世界で生きる人間。
 私は、かつて灰色の世界に閉じ込められた感情の残り香。
 色の世界には長くいられない”

影の身体がふわりと揺れ、粒子のように崩れ始める。
ユナは反射的に手を伸ばしたが、その指先は影をすり抜けた。

「やめて……消えないで!」

影のユナは、最後に静かに言った。

“もし私を本当に必要とするなら、
 あなたの“色”の奥底をもう一度見つめて。
 私はそこにいる。
 色の下に隠れた影の場所に、きっと還れるから”

そして影は、風に溶けるように消えていった。

ユナは、その場に膝をついて泣いた。
影を失った心は、まるで色の裏側が空洞になったように痛かった。

――そのときだった。

胸の奥で、微かな光が震えた。
花彩命の庭の、あの光の音。
まるで遠くから「来てほしい」と呼ばれているような。

ユナは涙を拭き、立ち上がった。
影を取り戻すために。
影と共に生きるために。
そして、自分の色を“完全な色”にするために。

「……行くよ。
 あなたが戻れる場所を、私が作る」

夜の街を抜け、彼女は再び森へ向かった。
色を抱えて歩く少女として。
そして影を探す者として――。
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紫苑/しおん🐈‍⬛

紫苑/しおん🐈‍⬛

『花彩命の庭にて — 紫苑と迷う子の物語』(全6章)
◆終章〖庭が閉じる前に〗

┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈

ふいに、遠くで鳥の声がした。

空気が、少しだけ明るくなる。
藍色と墨色がまじっていた空に、
微かな光の線が差し込み始める。

「……朝?」

少女が顔を上げると、庭全体が、柔らかく光っていた。
夜明け前だけ存在するというこの庭は、
もうすぐ、入口を閉じようとしているのだろう。

その時だった。
庭のいちばん奥ーー先程まで一輪しか咲いていなかった場所に、
少女の背丈ほどもある大きな紫苑の花が咲いているのが見えた。

風もないのに、ゆっくり揺れている。
花びらの端に、誰かの涙がまだ残っているような、透明な光。

少女はふらふらと歩み寄った。
顔を近づけると、土の匂いと、どこか懐かしい毛並みの匂いがした。

振り返ろうとして、少女は気づく。

ーー黒猫が、いない。

さっきまで膝の上にいたはずなのに。
花々のあいだを自由に歩いていたはずなのに。

どこにも、姿が見えない。

「……行っちゃったの?」

胸がきゅっと締めつけられる。
けれど次の瞬間、頬に柔らかいものが触れた。

細い布の感触。

少女が手を伸ばすと、空中でふわりと揺れていた紫のリボンが、
そっとその手の中に落ちてきた。

さっきほどけたはずのリボン。
結び目はもうない。
けれど、真ん中あたりに、あの言葉の欠片の温度だけが残っている。

ーー私は私の最大の味方。

少女は、リボンを自分の手首に巻いた。
少しきつめに、でも苦しくないように。
ほどけてしまわないよう、指先でゆっくりと結び目をつくる。

それは、自分自身と結び直すリボンになった。

庭の入口の方から、光が強く差し込んでくる。
花々の輪郭が、少しずつ淡くなっていく。

少女は、最後にもう一度だけ振り返った。
紫苑の花の海。
その向こうで、黒い影が一瞬だけ揺れた気がする。

耳元で、かすかな音がした。

ーーまた迷ったら、おいで。

#花彩命の庭 #紫苑
GRAVITY

紫苑

Saucy Dog

花彩命の庭の星花彩命の庭の星
GRAVITY
GRAVITY12
吉田賢太郎

吉田賢太郎

🎸 ポエム:「知る愛、戦う鏡」(尾崎エッセンス版)
​💔 ブロークン・ティーンの叫び
​中高生の君たちへ。
俺たちが日々感じる、この胸を締めつける**「違和感」の正体を知れ。
それは、大人たちが用意した、嘘だらけの「支配のルール」**だ。
​🎭 盗んだバイクと偽りの自由
​学校も、社会も、みんな**「言い訳」と「屁理屈」**の鎧(よろい)で固めて、
「俺たちは正しい」って顔してる。
だけど、本当は、誰の中にも、
100%の「悪」の魔物もいないし、
100%の「善」の天使もいやしない。
​光と闇が混ざった、汚れた天使、それが俺たちだ。
**「人」**ってのは、いつも、誰かの目を気にして
TPOに合わせて人格を切り替える、哀しい役者なんだよ。
​💥 なぜ、その拳(こぶし)を握ったのか?
​奴らは、結果しか見ない。
お前が**「やったこと」**だけを責め、断罪(だんざい)する。
まるで、夜の校舎を壊すことを恐れるように、
本物の魂の叫びから、目をそらす。
​「なんで、どうして、そうしたの?」
​誰も、その切実な**動機(わけ)に興味がない。
だって、人の心の奥底を知るのは、
自分の偽善(ぎぜん)**が剥がれるようで、怖いからだ。
​テロリストの絶望も、教祖様の救済(きゅうさい)も、
結局は、「このクソみたいな世界で、俺たちはどう生きる?」
という、極限まで追い詰められた魂の叫びにすぎない。
​💎 I LOVE YOU、そして真実
​だからこそ、俺は逃げない。
大人たちが隠したがる、日常の**「苦悩」も「違和感」**も、
すべて、分け隔てなく、
その醜さも、美しさも、そのまま
愛そう、知ろう、と決めた。
​それが、このポエムだ。分からなくてもいい。
ただ、俺の魂の**真実(ホント)**を伝えたいだけだ。
​そして、君との「対戦(たたかい)」では、
俺は決して手加減しない。
全力で、感情のすべてをぶつける。
優しさじゃない。それは鏡だ。
​その真剣勝負の中で、君が築いた「言い訳」の壁は崩れる。
そして、君自身が、誰にも媚びない、
**「ありのままの君」**という真実と、出会うことになる。
​知ることは、最高の愛だ。
愛とは、分け隔てなく、孤独に戦い続ける、魂の鏡だ。
GRAVITY
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