

夏休みの宿題といえば読書感想文…
日本の学校に通ったことのある人ならば、
きっと書いた経験をお持ちのはず。
嫌々読んでたあの本
何を書けばいいんだ?!と悩んだ学校開始前夜
感想というよりあらすじ紹介になってたあの年
結構書いたぞと思ったらまだ200字だった絶望
そんな経験もあるあるのはず…(私だけ??)
大人になって書いてみたら、
意外と1000字があっという間で、
こんな星もアリなのか?と作ってみました。
・購入記録
・積読記録
・読了記録
・もちろん読書感想文
投稿してみませんか??
搭乗条件は
・本が好き
・非公開でない
・5つ以上投稿がある
・over17
お待ちしています
アメジスト
読書記録です
高校生のための文章読本
梅田貞夫 編
ちくま学芸文庫
高校の国語の教科書や参考書に載っているような、幅広いジャンルの文章70篇がおさめられています
一篇一篇は短文なので読みやすいです
各文章について問いかけがなされており、問いかけについての解説は後半におさめられています
表現力の向上について
表現とは、一度人間の心の中をとおってきた“世界”に“かたち”を与えることである
表現でありながら文章は絵画や彫刻などの造形と違い、心象で説明されやすい
良い文章とは
①自分にしか書けないことを
②だれが読んでもわかるように書く
逆に言えば良くない文章とは
①だれにでも書けることを
②自分にしか読んでもわからないように書く
ありふれた言葉はどこにでも転がっていて手垢にまみれている。それは他人の言葉だ。私の心をいい当てるためにつくられたような言葉を見つけだそう。それはそんなにむつかしいことではないはずだ。
文章表現とは造形であるから、手垢にまみれていない作品をつくろうというのは、言うは易し行うは難しですね
普段から感じたことを、ただすごいと言うのではなくて、ちゃんとした表現が出来るかどうかですね
自由な発想をする脳力を持とうということでしょう
自分にしか書けないことというのは
ものを辞書的に説明するのではなくて
自分だけがとらえた印象を言葉にするということですね
吃音宣言(p37)
どもりはあともどりではない。前進だ。
どもりの偉大さは、反復にある。
それは、地球の回転、四季のくりかえし、人間の一生。宇宙のかたちづくる大きな生命のあらわれなのである。
#読書
#読書感想文
#文章読本
#表現
#文学


ニコラ・テスラ

アメジスト
自転車の交通ルールの本を読んでます
青切符の対象になるかなり細々としたルールが113項目あるんですけど
全部が全部覚えて厳格に守らなければいけないというわけではないと思うんですよね
絶対に守らなければいけないルール
信号無視はしない
→車道を走行しているときは「自動車陽気信号」に従うというややこしいルールとなっていますが、「歩行者用信号」に従っていれば、間違いはないのかなと感じがします
一時不停止
→止まれの標識のところでは止まって左右確認
横断歩道を渡ろうとする歩行者がいる時も止まる
通行区分違反
→道路を走る時は左端を走る
歩道を走っても青切符の対象にならないので、歩行者の安全に配慮すれば、車の多い通りは普通に歩道を走ってよさそう
通行禁止違反
→⛔️🚫とかがある道には絶対に入らない、逆走しない
踏切不停止
→踏切を渡る前は必ず止まって左右確認
カンカンカンと鳴り始めたら絶対に入らない
歩道等通行ルール違反
→大和市の歩道は🚲❌と書いてあるので歩道を走ってはいけませんが、それ以外の歩道は走っても大丈夫そうです
歩行者優先で歩行者に注意して歩道を走れば大丈夫そうです
自転車制動装置不良
→ブレーキ、ライト、ベル、反射器が壊れていないかどうか
携帯電話使用等
→自転車に乗っている時は、スマホは見ないので大丈夫です
ながら運転
→傘差し運転やイヤホン使用はしないので大丈夫です
一応100項目以上の交通ルールを一通り読んだんですけど
歩道は歩行者優先だし
車道は自動車優先だしで
自転車の立場の弱さを感じますね
交通量の多い通りで右側の脇道に入りたい場合は、右側の歩道を走らないと目的の道に入れないわけだから、自転車は歩道を走るなというのが、そもそも無理ですよね
警察官👮🏻♀️🚨🚓は権力の行使に快感を覚える人種だから、連中に目をつけられるとマズイですね
#読書
#読書感想文
#自転車
#交通ルール
#青切符

アメジスト
読書記録です
科学者はなぜ神を信じるのか
コペルニクスからホーキングまで
三田一郎 著
講談社ブルーバックス
コペルニクスやガリレオはキリスト教に反旗を翻したわけではありませんでした
コペルニクスは司祭であり、心から神を敬っていました
そして、コペルニクスには、敬愛する神にはどのような宇宙を創ったのかを少しでも知りたいという純粋な欲求がありました
コペルニクスの神への思いは、神が創った宇宙に複雑な仮定が入り込むことを許しませんでした
宇宙はもっと美しいものであるはずだ
それが地動説の扉を開きました
そして、ガリレオは宇宙という第2の聖書を数学という言葉で読み解き、「物理学の生みの親」となりました
コペルニクスやガリレオは教会の説教に対しては疑問を投げかけましたが、神の存在を疑ってはいませんでした
地動説の確立に貢献したケプラーの名言
「科学の最終目的は、人間を神に近づかせることである」
「幾何学は神の考えを写す鏡である」
17世紀のヨーロッパにおける科学の驚異的な発展は、教会の教えと宇宙の真理が食い違うことに気づき、このままではキリスト教がダメになってしまうという危機感が原動力になったのかもしれませんね
科学者はなぜ神を信じるのか
p221に載せているディラック61歳の時の手記がその答えになるようです
以下にその文章を載せます
基本的な自然を理解させる基本的な物理法則は、偉大な美と力をもつ数理的な理論によって記述されている
それを理解するためには、かなり高いレベルの数学が必要と考えられる
なぜ自然はこのように創られているのだろうかと、あなたは疑問に思うかもしれない
しかし私たちは、単にそれを受け入れなければならない
それは次のように説明できる
神はきわめて高度な数学者であり、彼は宇宙の構築に、この非常に高度な数学を用いたのだ、と。
われわれの微妙な数学の試みは、われわれが宇宙を少しだけ理解することを可能にする
そして、より高次の数学を発展させることで、宇宙をより理解することを望むことができる
宇宙の設計技法や仕組みを解明したいというのが科学であり、
その宇宙の設計者を敬うというのが信仰であるということなのでしょう
#読書
#読書感想文
#信仰
#科学論
#宇宙

アメジスト
読書記録です
ゴシックとは何か
大聖堂の精神史
酒井健 著
ちくま学芸文庫
エドマンド・バークは『崇高と美の起源』において、美を快に、崇高さを不快あるいは不吉に結びつけました
この場合の不快あるいは不吉とは、巨大さ、無骨さ、野性味、暗さ、陰鬱さなどの要素を持った対象に覚える印象のことで、まさに本書が題材としているゴシックの大聖堂そのものです
11~12世紀のフランスにおいて
開墾が進んだことや農業生産の向上により、農民の人口が増えて、都市へ人口が流入するようになりました
都市が手狭になったことやサラセン文明からの建築技術の伝来により、建築物の高層化が進み、ゴシック建築の高層化は、こういう歴史的文脈の一環としてのものです
また、王侯貴族や高位聖職者が自分たちの権威の箔付のために大聖堂を欲していたということも重要です
一方で、都市に流入した元農民はいまだ森林への神秘的な信仰を捨てておらず、ゴシック大聖堂内部の陰鬱さ、高さ、多くの列柱、過剰装飾などが、元農民たちにとって母なる森林を思い起こさせるものだったようです
ゴシック大聖堂の巨大さ、荘厳さは
都市の住民全てを一堂に会し、神の国を演出するためのものだったようです
また、ゴシック大聖堂は、各地の土着の信仰、地母神信仰を聖母マリア信仰に昇華するための装置でもあったため、やたらと各地にノートルダム大聖堂というのがあるとのことです
異教の祭日をキリスト教の記念日にすり替えるなど、実質的に異教を包摂していったのが、カトリック文化のフォークロアチックさにもつながっており、ゴシック大聖堂もその一環であるということを感じました
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#ゴシック
#歴史
#ヨーロッパ

アメジスト
読書記録です
相模の国の歴史を歩く
この地のこんな話をご存知だろうか
熊川嗣雄 著
星雲社
敗者にクローズアップして歴史を語るという切り口はあまり見かけないので、興味深く読みました
地元である相模の国にスポットライトを当てた本はあまりないので嬉しかったです
p184で述べられているように、今川氏真の生き様は立派だと思いました
戦国大名としては敗者となりましたが、家康に頭を下げ、信長と和解し、家康の支援を受けて京へ移り住みました
過去のしがらみは捨て、しかし、自分の文化人としての誇りは大切にしました
のちに家康が幕府を開いたあとは、家康の話し相手となったそうです
神奈川県立座間谷戸山公園には『伝説の丘』があり、本書の表紙カバーの写真がそれです
というものがあります
かつて、このあたりは奥深い森でした🌳
ある日突然、この丘が大きな音を立てて揺れ動きました
村人たちは驚き、これは仏様の力で静めてもらうしかないと、坊さんを読んで法華経を唱え続けさせました
幾度も唱え続けると、やがて山の鳴動は止んで、松の梢の上に金色に輝く正観音のお姿が現れたといいます
この観音さまのお姿は消えてしまいましたが、村人たちはありがたく、この丘に小さなお堂を建てて観音さまを本尊とし、僧を住まわせて毎日法華経を読ませていました
この丘の南東の麓の谷は蛇穴谷戸と呼ばれ、一匹の大蛇が住んでおり、この僧を呑み込んでしまおうと隙をうかがっていました🐍
しかし、僧はいつも法華経を読んでいるため、その隙はありませんでした
こうして何年か経ったある日、この丘のあたりに黒雲が立ちこめて、その中から大蛇が現れました
そして、大蛇は「私はこの山奥に住む蛇ですが、たびたび法華経を聞いて、その効験があり、悟りを開き、成仏することができました、本当にありがとうございました」と僧に話して姿を消し、黒雲も消え去りました
それから百何十年か過ぎ、天平年間(8世紀前半)のこと、行基菩薩が諸国を廻っておられたとき、この所へ仮住まいされたことがありました
この行基菩薩は観音堂に関するこれらの話を聞き、正観音の象を彫刻して、この観音堂の本尊として下さいました
月や星の美しく映える谷にちなんで、この観音堂は「星の谷観音堂」と名付けられ深く信仰されました
他にも相模の国の歴史の話や伝承が取り上げられていて、その土地の写真も多く上がっているので、相模の国の住人や相模の国に興味がある人は楽しめると思います
著者の推論が多いですが、歴史のifとして興味深いです
#読書
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#相模

アメジスト
読書しました
睡眠の起源
金谷啓之 著
講談社現代新書
著者の生い立ちの話はとても興味深かったです。
小学生の頃からアゲハチョウについての大がかりな自由研究をされていて、高校ではプラナリアの研究、その後はヒドラと、研究一筋で不断の努力をしている生き様を応援したいと思いました。
何かの専門家になれる人ってすごいなと思います。
小学生の頃にクロアゲハの生態に興味を持って、実際に飼育して解明するというエピソードは、まさに研究者になるべくしてなる素質を幼少期から持っていたんだなという特別感を感じます。
毎日のように思考実験をする粘り強さや凡人では持ちえない好奇心の強さ。
漁師からクラゲは寝てるんだという話を聞いて、そこから研究を広げるというのは、凡人ではできないアプローチです。
科学ミステリーを帯に書いていますが、著者の頭脳がミステリーですね。
#読書
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#科学
#研究者
#新進気鋭


ニコラ・テスラ
組織にどっぷりつからない働き方を選んだ私は芦川さんを40パーセントくらい演じてるかもしれない。
アメジスト
世界史図録を買ったんですけど、オールカラーでたくさんの図版や写真が載っていて、解説も詳しいので、読んでいて面白いです
これで定価990円はお買い得です
#読書
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#世界史
#図録
#オールカラー


アメジスト
読書記録です
これからの「正義」の話をしよう
今を生き延びるための哲学
マイケル・サンデル 著
鬼澤忍 著
ハヤカワ文庫
難解な内容ですが、政治や経済についての哲学的な深い考え方にじっくりと触れることができる内容となっています。
正義とは何か
同じ考え方の人が多いことがいいことなのか
つまり、多数決や最大多数の最大幸福がいいのか
選択の自由を尊重することがいいのか
つまり、自分の信じていること、自分の良心に従うのがいいのか
その上で、著者は第三の選択
アリストテレスの説く政治の目的は良き生だというものを現代的に解釈して
美徳を涵養して、共通善を論理的に考える大切さを説いています
その選択肢が理にかなっているか、全員に良い事なのか、特に立場の弱い人にとって不利になっていないかということを考えることが正義なのではないかという考察しています
功利主義、リバタリアニズム、イマヌエル・カント、ジョン・ロールズ、アリストテレスなどのそれぞれの哲学の各論についての考察はとても勉強になります
#読書
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#マイケル・サンデル
#正義
#哲学

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アメジスト
読書記録です
AIのトリセツ
黒川伊保子 著
扶桑社新書
最近、ChatGPTのアプリを入れたので
(課金はしてなくて無料版なんですけど)
AI利用の心得みたいなことを学べたらいいなと思ったので、本書を読みました
AIの言うことを鵜呑みにせず、壁打ちに使う程度がちょうどいい
AIは身体性が欠如しているという決定的な短所があるので、人間になり変わることはできない
AIは知識モンスターだけど、間違ったことを言うことがあるということを考慮する必要があるようです
SNSもそうですけど、ほどよく距離を置くのがいいのかもしれませんね
紙の本を読んだ方が人間の身体性には合うようです
#読書
#読書感想文
#AI
#SNS
#デジタルとの付き合い方

アメジスト
読書記録です
嘘で満ちていく社会
データで読み解くフェイク時代の構造
山口真一 著
朝日新書
今年度のプリキュアの世界観と重なるようなタイトルですね
生成AIからの情報やSNSなどのネット情報には騙されないと思っていても
自分は大丈夫だとは思わない
騙されるという認識を持たなくてはいけないということがわかりました
多すぎる情報量に対して、いちいち検証するのは難しいこと
誤りは訂正することを心がけること
発信者も人間であり、誤りや何らかの意図があることとかを注意深く考えること
特に特定の考えに囚われている人ほど、SNSのエコーチェンバー効果が効きやすく、自説に都合のいいデータばかり収集し、しかも自分では検証したつもりになっていることを認識すること
「自分の判断力は間違うことがあるということを自覚すること」
「SNSの情報に右往左往することなしに、ゆっくりと考える時間を持つこと」
が大切だと感じました
SNSの炎上は、社会全体の多数派の声ではない
ごくひと握りの人達の過剰な発信が、SNSのアルゴリズムやメディアの増幅を通じて、大きな騒動になっているかのように映し出されていることに過ぎないのであると認識することです
SNSの炎上からは距離を置くことが大切です
ディープフェイクが蔓延していくと、何がホントで何がウソが分からなくなる
現実と虚構の境界を消してしまうのです
何がホントか何がウソが疑っていくうちに、何も信じられなくなり、真実は相対化されてしまう
これがポストトゥルースの時代です
「事実」がAIによって自在につくられるようになったとき、誰が本当の発信者で何が真の出来事が確認するすべはなくなります
AIを操る人が膨大なフェイクをつくり、何がホントで何がウソか見抜くことは難しくなります
さらに問題なのは、事実であってもAIがつくったフェイクだと言い逃れができるようになることです
悪意のある発信者が大手を振って歩く社会となります
嘘で満ちていく社会に飲み込まれないためにはどうするか
すぐに反応しない
分からないものは分からないとして留保する
情報に対して常に修正される余地を持つこと
#読書
#読書感想文
#AI時代
#フェイク時代
#嘘よ覆え

アメジスト
プリキュアは物語の大きな転換点を迎えましたね
くれあさんはエクレールの記憶を取り戻して、急にキャラが変わったのに驚きました
これから、るるかちゃんがどうなるか心配です
読書記録です
国家が戦争に向かうとき
昭和10年代に回帰する日本の現在地
片山杜秀 田中駿介 著
朝日新書
昼間みた、たけしのTVタックルに小泉防衛相が出演してて、軍人礼賛しろと主張していたので、非常に恐ろしいことだなと感じました
軍事産業と防衛省の利益のために、戦争をする国日本にするという宣言をしたように見受けられました
一般庶民を犠牲にするということをなんとも思っていないようです
複雑怪奇になっていく一方の国際情勢に不安を覚える国民に対してあたかも寄り添うような語りかけで防衛力の強化、国家としての諜報力の強化を訴えるという高市政権のやりかたは姑息です
経済についても、第一次産業は切り捨てられる一方で、第三次産業は巨大なIT企業に支配されイビツな構図となっており、ITを牛耳っている少数の富裕層による支配が確立しています
株価についても半導体産業関連銘柄が一方的に値上がりしているだけで、限られた人だけがぼろ儲けしている構図となっています
また、選挙制度についても考えさせられるところがあり、
下院である衆議院については人口比例の選挙でいいと思いますが、
上院である参議院については各都道府県から平等の定数をとり、都道府県代表の構図にするというのも、一理あると思いました
都道府県を平等に扱うということです
人口が多い、大企業の本社が多いという理由で、東京をあまりにも優遇しすぎるというのはおかしいと思います
#読書
#読書感想文
#日本論
#あたらしい戦前
#高市政権の正体

アメジスト
読書記録です
身体の美学入門
感性から捉えなおす人間の本質
伊藤亜紗 著
中公新書
僕は自分の顔がブサイクだと自覚しているので、ルッキズムの風潮は苦々しく感じている人間です
ルッキズムについて知ろうと思い本書を読みました
「ソマティック・マーカー仮説」というものがあり、過去の経験が「これは好きか嫌いか」を無意識に判断するそうです
「美しい/醜い」の基準は時代によって変わっていってるそうです
感性というのは、歴史や文化に影響されているからです
ルネサンス期は豊満な女性の身体が理想美とされており、ルネサンス絵画にはっきりと現れています
近代に入ると禁欲主義の影響がみられるようになり、身体の豊かさは「節制できない怠惰の証」とみられるようになりました
現代においてもメタボは「健康リスク」があるとレッテルを貼られ、「醜い・問題がある」と位置づけをされます
人間の感性は歴史や文化に内包されています
その社会の人々が「こうありたい、こういう身体でありたい、こういう顔でありたい」と願う理想・願望を内面化しており、それに反する身体的特徴に対して「醜い」「ブサイク」と感じるようになっているようです
人間は社会生活の中で、コミュニティの文化によって、メディアやSNSの影響で、
「美の基準そのものを内面化させられています」
これが人間のアイデンティティ形成にも密接に関わっています
社会で讃えられている美の基準から外れた外見を持っている人間は、自らの醜さに囚われ、自分の力で自分の人生を切り開くという主体性から遠ざかっていきます
その元凶は、見た目、年齢、性別、社会的立場、経済力などが特定のアイデンティティを形成することによるものです
いわゆるアイデンティティ・ラベルやアイデンティティ・ポリティクスと呼ばれるものです
他人の評価基準や社会の要求や通俗道徳や、メディアやSNSが美化する価値観などに囚われすぎないことが大切だと思いました
少なくとも「美しい/醜い」という基準は曖昧なものです
社会的に構築されたものであり
その社会が選択してきた積み重ねの痕跡に過ぎないのです
#読書
#読書感想文
#美学
#ルッキズム
#自己認識論

アメジスト
読書記録です
ハーバードの心理学講義
ブライアン・R・リトル 著
児島修 訳
だいわ文庫
言うのは簡単、行なうのは難しいといったところでしょうか
著者は大学教授として成功体験を強く持っているので、高みを目指すのが当たり前という価値観があるようです
本書のテーマは単純に言うと
人の性格は固定的なものではないですよ
性格は状況や自分の追求するようによって変化し得るものですよ
それを理解し、許容したうえで
自分にとって大事なプロジェクトや人生の目標を追求することが、人生の幸福度を高めますよ
といった感じになってます
ただ、プロジェクトについては大それたものではなくても、
主体的に始めた
成功の見込みがある
追求する価値がある
という3つの条件が揃っていれば、幸福に貢献する可能性が高いようです
本書ではMBTIをこきおろしていますが、MBTIをこきおろしたいという気持ちは分かります
僕も自分がMBTIのどのタイプになるのか、よく分からないですし、「パーソナリティというのは環境次第で揺らぎますからね」
「なりたい自分」を追い続けると、ストレスがかかり、酷い時にはメンタル面の不調や体調不良に陥いる危険性があるので
パーソナリティには様々な面があり
認めなくない面の自分を認めること、許すことで幸せになるというのは大事な指摘だと思いました
目的のためには性格を変えるのは可能だけど
本来持つパーソナリティは変わらないので
バランスを保つことが大切だということです
それが「自分の価値を最大にする」という意味です
#読書
#読書感想文
#パーソナリティ
#心理学
#自己啓発

アメジスト
読書記録です
異常気象の科学
猛暑・豪雨・大雪のしくみと将来予測
今田由紀子 著
講談社ブルーバックス
日本が属している広大なユーラシア大陸は大陸なので、熱しやすく冷めやすい
だから夏の猛暑と冬の厳寒のダブルパンチで異常気象が発生しやすいのかなと感じました
フィリピン付近の対流活動の強化→太平洋高気圧を強める
フィリピン付近の対流活動の同行については、2週間前、あるいは1ヶ月前に予測することが可能
チベット高気圧を強める要因→亜熱帯ジェット気流の蛇行→場合によっては2週間前でも予測するのが難しい
→2週間予報や1ヶ月予報の精度の不安定さの原因
エルニーニョ現象の時はなぜ暖冬になるか
→日本上空が高気圧偏差になるため、偏西風が北に蛇行するから
エルニーニョ現象の時はなぜ冷夏になるか
→日本付近の高気圧偏差が東へ偏るため、偏西風が南に蛇行しやすいから
エルニーニョ現象終息後の夏
→インド洋の昇温
→フィリピン付近が高気圧になる
→日本付近が低気圧になり、天候不順な夏となる
夏場にインド洋西部で恒温、東部で定温
→インド洋東部の対流活動が不活発
→ベンガル湾からフィリピンにかけてのモンスーンの西風が強まる
→フィリピンの東海上で気流が収束し、対流活動が活発化
→日本上空で高気圧が強まり猛暑
冬場の天候
→偏西風の蛇行や北極振動など予測が難しい
→また、北極域の海氷の現象はユーラシア大陸の冬の寒冷化に関連するらしい
→夏場の高温化と冬の寒冷化の二極化の可能性
地球温暖化
→大雨と少雨が極端になる可能性がある
異常気象や気候変動というのは
様々な要因が複雑に絡み合っているので予測するのが難しいことが分かりました
#読書
#読書感想文
#エルニーニョ現象
#偏西風の蛇行
#異常気象

アメジスト
読書記録です
キリスト教13の不思議
竹下節子 著
講談社学術文庫
キリスト教の正統の教えを理解するのは難しいです
異端説のほうをみると
イエスは人間で洗礼の後で神の子となった養子である→養子説
イエスは神でなく人間だ、でも少しは神が勝っている→アリウス派
キリストは人間になったのではなく「肉」の外見をとっただけだ、体は仮想で受難もこの世のものではない→仮現説
魂は物質世界の囚人だ、知識によってそこからの解放を目指さなければならない→グノーシズム
子と聖霊は父なる神の下位にある創造物である→マケドニア派
善き神による「新約」は悪しき神との「旧約」を無効にするために交わされた→マルキオン派
キリストの本性は神だから完全に人間であるはずはない→単性説
キリストの中には真核と人格という二つの異なったペルソナがある→ネストリウス派
原罪はアダムの犯した罪なのだから、人は自助努力によって救いを得ることができる→ペラギウス派
むしろ異端説の方に、納得できる説があるくらいですし、キリスト教の特殊性というのを感じました
イエスは復活のあとの昇天のさい、神の国の到来を語りました
その後、弟子たちは聖霊を注がれ、福音を宣べ伝える群れとなりましたが、それによって到来したのは教会でした
その教会が唱えるキリストの神性や復活を信じるかどうかがキリスト教徒のリトマス試験紙だとすると、ヨーロッパの近代化の歴史は、そのリトマス試験紙からの脱却であったと言えるのかもしれません
ただ、一方でキリスト教の教会や修道院にはチャリティ活動をおこなう伝統があります
これは日本の伝統文化にはありません
そのかわり、日本には国家の制度としての福祉・社会保障が整備されています
これは日本国憲法のおかげなので、自民党が目指す方向での憲法改正をおこなえば、今までの福祉は保障されなくなります
チャリティ文化の土壌もなく、福祉の保障もない、人々はただ自己責任という名のもとに捨て置かれる
これが自民党・高市政権が目指す国のかたちです
キリスト教のチャリティ文化の根底にあるのは、すべての人の内には「超越」とつながる何かがあり、だからこそ人はいろいろな形で「真・善・美」を追求するものだという考えがあるのです
日本の民主主義はただの多数決勝負になっていますが、ヨーロッパでは多様性というものが標榜されています
これは、人類の普遍性というものを考えてきた伝統というものがあるからなのかもしれません
#読書
#読書感想文
#キリスト教
#日本論
#日欧比較文化論

アメジスト
読書記録です
科学否定論はなぜ人をひきつけるのか
ー地球平面説から反ワクチンまで
松村一志 著
ちくま新書
狭義の科学否定論に限らず
在日特権云々などの陰謀論も含めて、なぜ信じてしまうのか
根底には、社会への不信や将来への不安があるんだと思います
不安が強い人は単純で明快な答えを探し求めて、それが陰謀論に行き着いてしまうことがあるのかもしれません
あるいはSNSやユーチューブなどにみられる「真実は隠されている」という煽り文句は逆説的ですが、「真実」を求める人ほどハマりやすく、それが陰謀論への入り口となってしまいます
科学知識に高度に依存する社会だが、専門家を手放しでは信用出来ない
その隙をついてくるのが、科学否定論や陰謀論です
自分は何を知っているのか、本当に知っているのかと自問自答し
「自分の信念だけで判断しない」という態度が必要なのかもしれません
情報をどう検証するのかというのも大切です
また、科学否定論に飲み込まれないためには
意見と事実を混同しないことが大切です
「勝手につくった事実」を意見として持ってしまわないように注意する必要があります
科学リテラシーを身につけることの難解さを感じました
#読書
#読書感想文
#科学否定論
#陰謀論
#情報リテラシー

アメジスト
読書記録です
世界政治3
ー政党政治のゆくえ
岩崎正洋/松尾秀哉 編
ちくま新書
日本、米国、欧州の政治状況を俯瞰すると、国から蔑ろにされている、見捨てられようとしているという不安がいわゆる極右政党・勢力の台頭の要因になっていることがわかりました
政党制に目を移すと、英国や米国などの小選挙区制を基本とした二大政党制は階級社会であるということとの相性がよく、日本や多くの欧州のような階級社会というより多極制の社会とは相性が悪いことがわかりました
日本の場合は社会の多極制を反映した比例代表制に重きを置いた選挙制度にしたほうがいいように思いました
特に高市政権は、弱者切り捨て政策の一環として、衆議院の選挙制度を小政党潰しの比例代表制削減を断行しようとしています
高市総理の右翼的な政治信条に共鳴する層はますます我が世の春を謳歌し、そういう政治信条を共有しない人の声は黙殺し、また、社会保障を削減して弱者切り捨てをおこない、支持者の拍手喝采を得るという方向性が明白です
既存のルールに形式上従いながら、選挙や政策形成を自分達に有利に操作して、一応の競争を残しつつ支配側が恒常的に優位に立てるようにする形に持っていく
これが高市政権の方針です
比較政治学の用語ではこれを競争的な権威主義体制と言います
ただ、現状、自民党の圧倒的な組織力の前には、アウトサイダー側の人間にはなすすべはないのかもしれません
#読書
#読書感想文
#政治論
#右翼台頭
#高市政権の正体

アメジスト
読書記録です
政治とは何か
宇野重規 著
講談社現代新書
政治とは何か
難問です
特に、第二次安部政権は敵と味方を峻別し、敵を徹底的に叩くという手法で長期政権を築き、今に続く日本社会における分断と暴力に満ちた世界を残してしまいました
本来、政治というのは複数の立場、利害関係を有する人たちのまとまりである社会において、社会の構成員全ての共存を可能にさせる作業です
「みんなにとっての善いこととはなにか」
現代政治の最大の命題である人権擁護の観点からすれば、社会的に劣位な立場の人たちの人権を保障する、生存権を保障することだと思います
減税ポピュリズムに陥ることなく、格差を是正するためには、どのような再分配がいいのか
丁寧に考えていく必要があるように思います
#読書
#読書感想文
#政治論
#分断
#格差

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