

夏休みの宿題といえば読書感想文…
日本の学校に通ったことのある人ならば、
きっと書いた経験をお持ちのはず。
嫌々読んでたあの本
何を書けばいいんだ?!と悩んだ学校開始前夜
感想というよりあらすじ紹介になってたあの年
結構書いたぞと思ったらまだ200字だった絶望
そんな経験もあるあるのはず…(私だけ??)
大人になって書いてみたら、
意外と1000字があっという間で、
こんな星もアリなのか?と作ってみました。
・購入記録
・積読記録
・読了記録
・もちろん読書感想文
投稿してみませんか??
搭乗条件は
・本が好き
・非公開でない
・5つ以上投稿がある
・over17
お待ちしています
アメジスト
読書記録です
高校生のための文章読本
梅田貞夫 編
ちくま学芸文庫
高校の国語の教科書や参考書に載っているような、幅広いジャンルの文章70篇がおさめられています
一篇一篇は短文なので読みやすいです
各文章について問いかけがなされており、問いかけについての解説は後半におさめられています
表現力の向上について
表現とは、一度人間の心の中をとおってきた“世界”に“かたち”を与えることである
表現でありながら文章は絵画や彫刻などの造形と違い、心象で説明されやすい
良い文章とは
①自分にしか書けないことを
②だれが読んでもわかるように書く
逆に言えば良くない文章とは
①だれにでも書けることを
②自分にしか読んでもわからないように書く
ありふれた言葉はどこにでも転がっていて手垢にまみれている。それは他人の言葉だ。私の心をいい当てるためにつくられたような言葉を見つけだそう。それはそんなにむつかしいことではないはずだ。
文章表現とは造形であるから、手垢にまみれていない作品をつくろうというのは、言うは易し行うは難しですね
普段から感じたことを、ただすごいと言うのではなくて、ちゃんとした表現が出来るかどうかですね
自由な発想をする脳力を持とうということでしょう
自分にしか書けないことというのは
ものを辞書的に説明するのではなくて
自分だけがとらえた印象を言葉にするということですね
吃音宣言(p37)
どもりはあともどりではない。前進だ。
どもりの偉大さは、反復にある。
それは、地球の回転、四季のくりかえし、人間の一生。宇宙のかたちづくる大きな生命のあらわれなのである。
#読書
#読書感想文
#文章読本
#表現
#文学


ニコラ・テスラ

アメジスト
読書記録です
ゴシックとは何か
大聖堂の精神史
酒井健 著
ちくま学芸文庫
エドマンド・バークは『崇高と美の起源』において、美を快に、崇高さを不快あるいは不吉に結びつけました
この場合の不快あるいは不吉とは、巨大さ、無骨さ、野性味、暗さ、陰鬱さなどの要素を持った対象に覚える印象のことで、まさに本書が題材としているゴシックの大聖堂そのものです
11~12世紀のフランスにおいて
開墾が進んだことや農業生産の向上により、農民の人口が増えて、都市へ人口が流入するようになりました
都市が手狭になったことやサラセン文明からの建築技術の伝来により、建築物の高層化が進み、ゴシック建築の高層化は、こういう歴史的文脈の一環としてのものです
また、王侯貴族や高位聖職者が自分たちの権威の箔付のために大聖堂を欲していたということも重要です
一方で、都市に流入した元農民はいまだ森林への神秘的な信仰を捨てておらず、ゴシック大聖堂内部の陰鬱さ、高さ、多くの列柱、過剰装飾などが、元農民たちにとって母なる森林を思い起こさせるものだったようです
ゴシック大聖堂の巨大さ、荘厳さは
都市の住民全てを一堂に会し、神の国を演出するためのものだったようです
また、ゴシック大聖堂は、各地の土着の信仰、地母神信仰を聖母マリア信仰に昇華するための装置でもあったため、やたらと各地にノートルダム大聖堂というのがあるとのことです
異教の祭日をキリスト教の記念日にすり替えるなど、実質的に異教を包摂していったのが、カトリック文化のフォークロアチックさにもつながっており、ゴシック大聖堂もその一環であるということを感じました
#読書
#読書感想文
#ゴシック
#歴史
#ヨーロッパ

アメジスト
読書しました
睡眠の起源
金谷啓之 著
講談社現代新書
著者の生い立ちの話はとても興味深かったです。
小学生の頃からアゲハチョウについての大がかりな自由研究をされていて、高校ではプラナリアの研究、その後はヒドラと、研究一筋で不断の努力をしている生き様を応援したいと思いました。
何かの専門家になれる人ってすごいなと思います。
小学生の頃にクロアゲハの生態に興味を持って、実際に飼育して解明するというエピソードは、まさに研究者になるべくしてなる素質を幼少期から持っていたんだなという特別感を感じます。
毎日のように思考実験をする粘り強さや凡人では持ちえない好奇心の強さ。
漁師からクラゲは寝てるんだという話を聞いて、そこから研究を広げるというのは、凡人ではできないアプローチです。
科学ミステリーを帯に書いていますが、著者の頭脳がミステリーですね。
#読書
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#科学
#研究者
#新進気鋭


ニコラ・テスラ
組織にどっぷりつからない働き方を選んだ私は芦川さんを40パーセントくらい演じてるかもしれない。
アメジスト
世界史図録を買ったんですけど、オールカラーでたくさんの図版や写真が載っていて、解説も詳しいので、読んでいて面白いです
これで定価990円はお買い得です
#読書
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#世界史
#図録
#オールカラー


アメジスト
読書記録です
これからの「正義」の話をしよう
今を生き延びるための哲学
マイケル・サンデル 著
鬼澤忍 著
ハヤカワ文庫
難解な内容ですが、政治や経済についての哲学的な深い考え方にじっくりと触れることができる内容となっています。
正義とは何か
同じ考え方の人が多いことがいいことなのか
つまり、多数決や最大多数の最大幸福がいいのか
選択の自由を尊重することがいいのか
つまり、自分の信じていること、自分の良心に従うのがいいのか
その上で、著者は第三の選択
アリストテレスの説く政治の目的は良き生だというものを現代的に解釈して
美徳を涵養して、共通善を論理的に考える大切さを説いています
その選択肢が理にかなっているか、全員に良い事なのか、特に立場の弱い人にとって不利になっていないかということを考えることが正義なのではないかという考察しています
功利主義、リバタリアニズム、イマヌエル・カント、ジョン・ロールズ、アリストテレスなどのそれぞれの哲学の各論についての考察はとても勉強になります
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#マイケル・サンデル
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#哲学

アメジスト
昼間は雨が降っていなかったのでクリエイトに買い物に行きました
読書記録です
クリスマスに捧げるドイツ奇譚集
E・T・A・ホフマン編
6編のメルヘンの短編集が収録されています
冒頭に前半のあらすじが書かれているので、本編の話がすっと入ってきます
E・T・A・ホフマンの『クルミ割り人形とネズミの王様』をよみながら
チャイコフスキーのバレエ音楽『クルミ割り人形』をかけるとクリスマスのメルヘンの世界に浸れていいです
本編は、現実と幻想が入り混じる物語でまさに奇譚です
ドロッゼルマイアーおじさんも子供の味方なのか意地悪な大人なのか最後まで判然としないのも、物語に不思議な魅力を与えています
クルミ割り人形とネズミの王さまの戦いについても、現実なのか夢なのか
現実と想像、自然と超自然といったものは、自分たちには何ともしがたく互いに混じりあっているという世界観があっていいですね
K・W・ザリーツェ=コンテッサの
『剣と蛇 八章からなるメルヘン』は
中世騎士物語を思わせるような冒険譚になっているのが魅力的です
ホフマンの『見知らぬ子』では幼い兄妹に試練がふりかかるように
子供は決して素朴な存在ではなく、子供の世界は決して素朴ではないという世界観が貫かれているのが良いと思いました
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アメジスト
読書記録です
日本史のなかの神奈川県
谷口肇 編
山川出版社
地元が神奈川県なので読みました
行ったことがあるところ
有名なところ
知らないところまで
数多くの県内の歴史スポットが載っていて面白いです
地元にあたる相模川の東側の地域、旧高座郡にあたる地域は、古代の遺跡がたくさんあるんだなと改めて認識しました
地元にあたる神崎遺跡、秋葉山古墳群、相模国分寺跡の3つの国指定史跡には行ったことがあるのですが、他にもいろいろな史跡が本書で紹介されています
芹沢公園に地下壕があるのははじめて知りました
勝坂遺跡は駅から遠いので、行きようがないのですが、縄文時代中期の関東を代表する遺跡なんですね
戦国期小田原城と近世小田原城は違う場所で全く別物なのははじめて知りました
山下公園は関東大震災の瓦礫を埋め立てて造成されたそうです
山下公園の広さは甚大な被害の裏返しなんですね
川崎大師、大山、江ノ島、鎌倉、金沢八景、箱根が観光地としてブームになったのは江戸時代のことだそうです
明治時代になると、大磯、鎌倉、藤沢、鵠沼、茅ヶ崎、平塚、国府津などで海水浴場が開かれ、明治の大物政治家の別荘も建てられて
神奈川が持っているハイカラなイメージが形成されたようです
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#歴史
#史跡

アメジスト
読書記録です
高校生のための批評入門
梅田貞夫 編
ちくま学芸文庫
高校の国語の教科書に載っているような随筆などが51編も載っているボリューミーな本となっています
ただの文章を読んで内容を理解するだけでなく、設問があり、それについて批評してみようという体裁となっています
昭和時代の文章が多く、場合によってはそれより昔の古典も載っており、難解な文章も結構あります
解説が分離しているのが、読みにくいと感じることがありますが、思考力のトレーニングはこうやるんだと勉強になりました
戦争を経験した時代に生きた人間、文学者の人生哲学の深さも感じました
ポスト・トゥルースなどという言葉が流行っている時代こそ、こういう本を読んでみる価値があると思いました
右傾化する時代にあって
国家のために馬車車のように働け
全て自助でなんとかしろ、自己責任だ
国家のお荷物は切り捨てる
美しい日本は勤勉な人間のみによって構成される
という思想を持つ人間が総理大臣に選ばれることがほぼ確実になってしまいました
富裕層とか公務員とか体制派についている人はまます豊かな生活が保障されている一方で
底辺に生きている人は生存権すら保障されなくなる時代になってしまうかもしれません
#読書
#読書感想文
#批評
#国語力
#暗黒時代へ

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アメジスト
読書記録です
科学者はなぜ神を信じるのか
コペルニクスからホーキングまで
三田一郎 著
講談社ブルーバックス
コペルニクスやガリレオはキリスト教に反旗を翻したわけではありませんでした
コペルニクスは司祭であり、心から神を敬っていました
そして、コペルニクスには、敬愛する神にはどのような宇宙を創ったのかを少しでも知りたいという純粋な欲求がありました
コペルニクスの神への思いは、神が創った宇宙に複雑な仮定が入り込むことを許しませんでした
宇宙はもっと美しいものであるはずだ
それが地動説の扉を開きました
そして、ガリレオは宇宙という第2の聖書を数学という言葉で読み解き、「物理学の生みの親」となりました
コペルニクスやガリレオは教会の説教に対しては疑問を投げかけましたが、神の存在を疑ってはいませんでした
地動説の確立に貢献したケプラーの名言
「科学の最終目的は、人間を神に近づかせることである」
「幾何学は神の考えを写す鏡である」
17世紀のヨーロッパにおける科学の驚異的な発展は、教会の教えと宇宙の真理が食い違うことに気づき、このままではキリスト教がダメになってしまうという危機感が原動力になったのかもしれませんね
科学者はなぜ神を信じるのか
p221に載せているディラック61歳の時の手記がその答えになるようです
以下にその文章を載せます
基本的な自然を理解させる基本的な物理法則は、偉大な美と力をもつ数理的な理論によって記述されている
それを理解するためには、かなり高いレベルの数学が必要と考えられる
なぜ自然はこのように創られているのだろうかと、あなたは疑問に思うかもしれない
しかし私たちは、単にそれを受け入れなければならない
それは次のように説明できる
神はきわめて高度な数学者であり、彼は宇宙の構築に、この非常に高度な数学を用いたのだ、と。
われわれの微妙な数学の試みは、われわれが宇宙を少しだけ理解することを可能にする
そして、より高次の数学を発展させることで、宇宙をより理解することを望むことができる
宇宙の設計技法や仕組みを解明したいというのが科学であり、
その宇宙の設計者を敬うというのが信仰であるということなのでしょう
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#科学論
#宇宙

アメジスト
読書記録です
変な心理学
-バズってるアレの正体
山田祐樹 著
ちくま新書
心理学に疎いので、カラーバス効果やウィンザー効果、逆カラーバス効果、蛙化現象などは聞いたことがなかったのですが、
それらを、アカデミックな心理学で解剖したのが本書の内容となっています
一般向けのやさしい文体なので、読みやすかったです
カラーバス効果:その色を意識してしまうと、その色のものばかり見つけてしまうこと
逆カラーバス効果:ある特定の状況下では、さまざまな情報に目が向かなくなること
ウィンザー効果:本人からの情報より、第三者的な立場からの情報の方が信頼性を得やすいこと
蛙化現象:最初は好きだったのに、ある情報を得てから嫌いになってしまうこと
これらを、アカデミックな心理学の立場からどう理解出来るのかというのが、本書の主題です
カラーバス効果は、「随伴性注意補足」として、研究されている
ウィンザー効果もアカデミックな心理学で説明可能な現象である
本人による「自己呈示」は「説得意図」が感じられるため「割り引いて」受け取るそうです
蛙化現象については、ほとんど研究が進んでいないそうです
逆カラーバス効果について
「見ているのに見えていない」という現象はアカデミックな心理学で研究されているそうです
しかもそれは自覚不能だそうです
無意識下での処理は、行動や時間感覚に影響を及ぼすそうで
「意識は意思決定の主体ではない」可能性すら示唆されるそうです
著者は大衆的な心理学のブームについては肯定的で、民俗としてとらえているそうです
価値観の是認や規範の強化、学びの伝達というものを共有するために、短くて覚えやすい大衆語が発明されるそうで、その大衆語に対して言葉としておかしいとジャッジすることはほとんど意味がないそうです
現代人な心性を映し出す語りを観察して、それは学問としてしっかり研究しているものなのだろうかと自問することは、他の分野のことについても応用ができます
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#心理学
#大衆
#ブーム

アメジスト
読書記録です
性格とは何か
より良く生きるための心理学
小塩真司 著
中公新書
本書の第2章と第3章をまとめると日本人論となります
日本人は全体としてやや内向的で非協調的、勤勉性も開放性も低く、神経症的傾向が高いようです
これは自己評価が高くないことに関連しています
特に日本人の自尊感情は諸外国と比べて顕著に低いようです
諸外国と比べると日本人はネガティブな自己評価を持っているようです
関連して、日本人はナルシシズムは低いですが、一方でマキャベリアニズムとサイコパシーは高いようです
日本人はナルシシズムのような自分自身に対する強いポジティブな感覚は低いようです
一方で、マキャベリアニズムやサイコパシーといったような、自己中心的で人の痛みがあまりわからないような性格特性が、日本人の特徴のようです
日本人は高齢者への態度がネガティブで冷たいという特性があるようです
1.日本が急速に高齢化が進んでいること
2.日本人の特性として、相互協調的自己観という、互いの結びつきを強く感じる文化があること
この2点により、日本人の文化では、高齢になることが「仲間内でのお荷物」になることを意味するため、日本においては、高齢者に限らず、弱者全体に対して冷たい視線を浴びせる文化となっています
戦後日本人の性格の変化
1950年代後半から60年代にかけての高度経済成長期の時代は、日本人の情緒安定性は高まっていったようです
人々の生活が安定し、物質的に豊かになるにつれて、神経質ではなくなり、他者を信用し、自信をもつようになっていったようです
また、思考的外向や支配性は低下し、人々がより計画的で他者の意見を聞き入れるような方向へ変化したようです
その一方で、社会的外向については上昇し、人付き合いが拡大し、交流を広げる傾向になったようです
高度経済成長期には公害問題、ゴミ問題も発生したため、弱者の意見に耳を傾ける方向へと世論が変化したことも見受けられるようです
平成に入り、バブルがはじけ、長期的な不況の時代に入ると、日本人は情緒不安定となり、活動性も低くなっていったようです
日本全体がネガティブな空気感になっているからこそ、「日本はすごい」と思いたいという現象が出てきているとみられます
日本人は、褒めることよりも批判することが多く、誰かが自慢をすると「出る杭は打つべし」と叩き、素晴らしさをアピールするより、謙遜を促す文化があります
それでも人間はポジティブな自己認識を持ちたいので、「日本はすごい」を主張することで、「日本はすごい」=「自分はすごい」という認識を持ちたがっているのが、今の日本人のようです
それが、他国に対する優越感や日本を批判するなんて許せないという偏狭なナショナリズムにつながり、
政治の右傾化へとつながっているようです
#読書
#読書感想文
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#心理学
#日本人論

アメジスト
読書記録です
カラー図解
アメリカ版
大学地球科学の教科書
固体地球編 上・下
J・グロツィンガー T・ジョーダン 著
横山裕典 監修
小松佳代子 訳
講談社ブルーバックス
地球の雄大さ、ダイナミックさ、神秘さが図解で分かる素晴らしい教科書です
地球ダイナモと呼ばれる、地球深部にある液体の外核で磁場を生み出すシステムがあります
この磁場ははるか宇宙空間にまで達しており、コンパスの針を北に向けたり、有害な太陽放射から生物圏を保護したりしています
地球の核から流出する熱が外核の対流を引き起こし、それが磁場を発生させて維持しているそうです
外核は液体の鉄-ニッケル合金出来ていて、急速な流動によって電流が流れ、磁場が発生するそうです
プレートテクトニクスは、地球の深部から大気や海洋に水やガスを補給する火山を形成したり、地殻変動によって山を隆起させたりします
火山は噴火の直前になると「鳴動」するため、計器を用いて監視していれば、噴火の予知は可能だそうです
噴火が差し迫っていることを示す地震や磁気パルス、重力の変化、山体膨張、ガスの噴出といった前兆を検知できます
高解像度のGPSで観測すれば、火山の表面下にあるマグマ溜まり内の動きも確認できます
実際に1980年の米国のセントヘレンズ山の噴火の際に、事前に警告を出すことが出来たそうです
また、1991年のフィリピンのピナツボ山の破局的な噴火の際も、数日前に警報を発表することが出来たそうです
石油や天然ガスは、地質学的過去のいずれかの時代に堆積岩層に埋もれた有機物から生成されています
中生代のジュラ紀と白亜紀のこの2つの時代につくられた石油が地球全体の石油の6割を占めるそうです
中東、メキシコ湾、ベネズエラ、アラスカの油田がそれに当たります
地球科学的歴史においてこの時期は、超大陸パンゲアが現代の大陸へと分裂している最中となります
この地殻変動によって海底に数多くの堆積盆が形成されると同時に、そこへ堆積物が沈殿する速度も上昇しました
恐竜の全盛期を含むジュラ紀と白亜紀は海洋生物が隆盛で、堆積物に埋まった有機物の大半はそれらに起源します
その他にも地球のメカニズムがいろいろ解説されているので勉強になります
#読書
#読書感想文
#地球科学
#教科書
#ブルーバックス


アメジスト
読書記録です
日本中世の百姓と職能民
網野善彦 著
平凡社ライブラリー
本書は学術論文のような文章で書かれているので難解です
中世の荘園において農民は、荘園領主や地頭に対して対立することが可能であったことが、新しい発見でした
いわゆる農奴的なイメージとは違うようです
そもそも「百姓」というのは、農民だけでなく、様々な職業に従事している、様々な多くの姓を持つ平民のことです
そして、「平民百姓」は、中央直訴の権利を持っており
「泣く子と地頭には勝てぬ」と泣き寝入りしていたわけではない強かさがありました
「平民百姓」は、年貢・公事の負担を義務として負っていましたが
決して地頭の私的な隷属下にあったわけではないようです
もちろん「平民百姓」が地域権力である預所と「主従関係」を結ぶことはありましたが、選択の自由はあったようです
だからこそ、自らの責任と力で突破・解決していかなければならない事態も多い
それが中世は「自力救済」の社会といわれる所以です
以上を踏まえて、現代の社会問題について述べると
消費税をゼロにしろという減税ポピュリズムは国民の自由を奪ってしまう危険性があります
「納税」というのは
社会貢献をする、社会参加をする
人々がともに生きる、あるいは社会の中で生きる
といった公共性や社会性のある生き方をするという
「自由の権利」を行使する面もあるからです
消費税を減税することはやめて
消費税を「福祉税」と規定することで
われわれ「社会の構成員全員」に貢献するという神聖なる行ないをやるという意識を自己覚醒することができるようになります
日本人に蔓延している自己中の自由を打破して、美徳ある自由、真の人間解放の自由を獲得する
網野史学は、中世百姓の生き様に人間の尊厳をみることで、現代の日本人を堕落から救う希望を見出すものです
#読書
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#歴史
#日本人論
#網野善彦

アメジスト
読書記録です
網野善彦対談セレクション1
日本史を読み直す 山本幸司編
岩波現代文庫
一般的な教科書で歴史を学ぶ場合、どうしても体制側、支配者側からみた社会構造に注目するということをやってしまいます
しかしながら、貴族や武家や寺社などは、庶民の生産物の余剰によって生かされている存在です
庶民による、農具をイノベーションしたり、土地を改良したり、自衛のための武装をしたりして生産力を上げるための努力が、時代を進めている面に注目してみるというのが網野史観です
貴族や武家や寺社が自分たちの影響力を上げるために、生産力向上をはかるという上からの改革というのもあります
庶民の生産力というのは農業だけではなく、漁業だったり流通だったりというのも重要です
なぜ水田中心史観を打破しなければならないのか
中世の日本において、年貢としての米は支配階級が食べるだけの米飯があればよかったのです
米や水田というのは本質的にハレの世界・支配者の世界のものだったのです
農民でさえ、お米はお祭りの時に食べる程度で、普段はアワやヒエやイモなどを食べていました
そして、米の生産や流通からはずれた人間は、社会のアウトサイダーの扱いを受けます
現代日本における自民党一強の政治体制や体制派とそうではない人間の明確な区別、富裕層や中流階級による貧困層・下層階級への差別意識など、根はつながっているように感じています
#読書
#読書感想文
#歴史
#日本論
#網野善彦

アメジスト
読書記録です
列島の歴史を語る
網野善彦 著
ちくま学芸文庫
講演会の講義及び質疑応答形式の内容を書籍化したもので
噛み砕いて説明されているので
網野史観の真髄というのがより理解できる内容となっています
「縄文の時代から単一の民族を成していた」
「大和朝廷の統一といわれる時期から一貫して、一つの国家をこの日本列島上に形成していた」
これらはさすがに、この令和の時代においては嘘であるということが明らかにされていますが
網野が活動していた昭和の時代においてはまことしやかに信じられていました
網野史観というのは、これらの嘘を暴くために、東日本と西日本、農耕民と非農耕民、天皇制度の相対化などに取り組んだものといえます
網野史観の真髄は水田中心史観の克服です
農業だけではなく、漁業もあるし、水運もあるし、海でつながった交易もある
日本海沿岸、太平洋沿岸、
本州と四国と九州と北海道と南西諸島
それだけではなく
九州と対馬、対馬と朝鮮半島
九州と奄美・沖縄、先島諸島と台湾
東北と北海道、北海道とサハリンや沿海州など
日本列島は海によって開かれていたことを示し、多くの日本人が陥っている排他主義的な島国論を相対化することを目指しました
まさに今の時代、参政党の台頭や高市総理の右翼的な政治姿勢が広く支持を集め
日本人の排他性や水田中心史観の現代バージョンである、非正規労働者は一人前の人間ではないという差別意識が日本人に広く蔓延しています
非正規労働者に対する差別意識というのは、昔のエタヒニンや芸能民などに対する差別意識と地続きであるということを日本人論として自覚する必要性を感じました
#読書
#読書感想文
#歴史
#日本人論
#網野善彦

アメジスト
読書記録です
日本社会再考
海からみた列島文化
網野善彦 著
ちくま学芸文庫
従来の農業中心史観を修正し、「漁業」や「製塩業」や「水運業」を担う人々にスポットライトを当てて、彼らを主役にした社会観を提供する内容となっています
農本主義社会ではない江戸時代の日本の姿
日本海や太平洋を廻船する交易や商業が活発におこなわれていること
日本社会の都市的・非農業的な要素に焦点を当てた内容となっています
第二章において鎌倉時代に西園寺家が権勢を誇っていたのは瀬戸内海交通を牛耳っていたからだと述べられていたのは、新しい発見でした
平清盛が海上交易を牛耳って権勢を誇っていたのはよく知られている定説ですが
鎌倉幕府が鎌倉にあるのも海上交易を牛耳るためだったそうです
島国というのは閉鎖的ではなく、むしろ開かれた海上交易が活発な社会であるという新しい発見が出来ました
#読書
#読書感想文
#水運
#日本論
#網野善彦

アメジスト
読書記録です
網野善彦対談セレクション2
世界史の中の日本史
山本幸司 編
岩波現代文庫
網野善彦が、70年代から90年代にかけて活躍していた歴史学者の方々と対談したものをまとめた本となっています
中世の初期において、聖(ひじり)と呼ばれる半聖半俗の民間宗教者は、呪力を身につけるための修行として山林にこもったり、遊行廻国をおこなっていました
各地で説教や唱導、絵解き、念仏などをして廻り、堂塔・神社・仏像・鐘・橋などの造立・修復などのための資金を募る勧進をおこないました
また彼らは東寺・東大寺・高野山などにおいて、聖方として組織され、寺の倉庫の管理をおこないました
これは、納屋など、蔵のもつ神聖性と、聖の無縁性が結びついたためであるそうです
聖方の上人たちは、この蔵の保管物を原資に金融業をおこなうようになったそうです
日本の金融の起源は古代の出挙(すいこ)にさかのぼるそうです
出挙というのは、古代におこなわれた稲の利息付き貸借のことです
春に貸し出し、秋に利子とともに収納されました
神様のものである初穂を種籾(たねもみ)として百姓に貸し付けて、収穫のとき利息の稲をつけて返させていました
神様にはお礼をしなくてはいけない、それが利息の理屈です
そういう習俗の流れをくんで、中世でも「上分」といわれる初穂を貸していました
神物、仏物を貸して利息をとる、こういう形で金融が発展していきました
だから金融をやる人たちは、神の直属民、神人(じじん)と見なされていました
ただ、南北朝の動乱の中で、聖なるものの権威が凋落して、金融は世俗的な経済行為になっていきました
そのため、金融業者は身分的に低く見なされるようになりました
#読書
#読書感想文
#歴史
#金融
#網野善彦

アメジスト
読書記録です
異形の王権
網野善彦 著
平凡社ライブラリー
南北朝時代に流行った、いわゆる婆娑羅(ばさら)と呼ばれる奇妙なファッションは、非人の服装が原型であるというのは驚きました
覆面姿や頭巾が流行のファッションになっていたというのはとても奇妙な時代ですね
非人扱いされていたのは
河原者、刑吏、芸能民、鋳物屋、牛飼いなど多岐にわたり、定住の農民以外に対しては区別する文化があったことをうかがわせます
ただ、もともとはこういう「異類異形の者」たちは、権力に支配されない独特の立場でありながら、差別をされていたわけではなかったそうです
神仏の前では平等という概念が生きていたことがうかがえます
ただ、彼らを支えていた王権の権威が失墜する南北朝時代以降は、差別されるようになったそうです
後半の章では
公家衆は頼りないから、密教興勢をはかったり、楠木正成のような悪党に頼ったり、後醍醐天皇の執念深さを改めて感じました
「正中の変」の時点で、六波羅探題の有力者の中に後醍醐天皇と気脈を通じていた人物がいたそうです
得宗専制体制で、北条氏一門による知行国主がさらに増えて体制が強化されたかのように見える時代で、すでに脚元の崩壊が始まっていたということでしょうか
ただ、後醍醐天皇の王権の復権が最終的に失敗してしまい、時代をくだり、江戸時代の農民は、幕府や藩は意識しても、天皇はもはや忘れ去られた存在となってしまいました
#読書
#読書感想文
#民俗
#差別
#網野善彦

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それでは楽しいクルマライフを過ごしましょう👍

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普段訪れる事が出来ない場所の御朱印を皆さんと一緒に見て心穏やかな時間を過ごせたらなと思っています♪̊̈♪̆̈
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