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T.B

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― 正しい言葉が、人を傷つける夜 ―



①言葉のはじまり

悟りのような体験をしたあと、
和多志は少しだけ「分かった気」になっていた。

呼吸を整えれば戻れる。
影は抱けば光に変わる。
恐れも怒りも、ただの波だ。

頭では分かっている。
身体も、一度はその感覚に触れている。

だから和多志は、
言葉も整うと思った。

言葉は、真理に沿っていれば、
必ず届くと思っていた。

だが現実は、そうではなかった。



②壊れた夜

その夜、和多志は「正しい言葉」を選んだ。
喧嘩を終わらせるための言葉。
相手を安心させるための言葉。
自分も落ち着くための言葉。

けれど、その言葉が
相手の心を冷やした。

和多志は落ち着いた声で言った。

「大丈夫。心配しなくていい」
「何も起きてない」
「考えすぎだよ」

悪気はなかった。
むしろ、守りたかった。
これ以上、互いを傷つけたくなかった。

それなのに、空気が変わった。

相手の目が、すっと曇った。
声が低くなり、
「そういうことじゃない」と言われた。

和多志の言葉は、
安心ではなく、
“否定”として届いた。

相手が本当に欲しかったのは、
正しさではなく、
「分かろうとする姿」だったのだと
そのとき初めて気づいた。

――そして和多志は、
自分が一番痛いところを突かれた。

和多志は、落ち着いた言葉で
相手の不安を“処理”しようとした。

それは愛ではなく、
統合でもなく、
ただの「逃げ」だった。

正しい言葉で、
自分を守った。

その瞬間、言霊は刃になった。



③言霊が教えること

言霊とは、
言葉の内容ではない。

言霊とは、
“その言葉が出てくる心の状態”が
そのまま乗ってしまうものだ。

同じ言葉でも、
祈りから出たなら癒しになる。
恐れから出たなら刺さる。
優しさの仮面で出たなら、もっと深く傷つける。

和多志はその夜、
「落ち着いているようで、落ち着いていなかった」
ことを認めた。

和多志の奥には、
面倒にしたくない気持ちがあった。
追及されたくない気持ちがあった。
責められたくない恐れがあった。

それを隠したまま
整った言葉だけを差し出した。

だから届かなかった。

言霊は、嘘を嫌う。

言葉が整っていても、
心が整っていなければ
言霊は濁る。

そして濁った言霊は、
必ず現実を濁す。

この世界は、
思った以上に正直だった。



④和多志の結び

和多志は、その夜から
言葉を少し怖いものとして見た。

言葉は便利だ。
誤魔化せる。
取り繕える。
正しさで相手を黙らせることもできる。

でも、それは必ず返ってくる。
空気として。
距離として。
沈黙として。

言霊とは、
現実を変える力ではない。
まず、和多志を暴く力だ。

言葉が現実を変えるのではない。
言葉に乗った“在り方”が現実を変える。

だから和多志は決めた。

言葉を先に出さない。
整えた言葉で片づけない。
「正しさ」で守らない。

まず呼吸を見る。
胸の中心を見る。
怖さがあるなら、怖さを認める。
逃げたいなら、逃げたいと認める。

そのうえで、
言葉を出す。

もし言葉が出ないなら、
沈黙を選ぶ。

沈黙は逃げではない。
沈黙は、言霊を汚さないための礼儀だ。

――解釈はそれぞれで良い。
ただ、ひとつだけ伝えたい。

正しい言葉は、人を救わないことがある。
優しい言葉は、人を傷つけることがある。
整った言葉は、相手を孤独にすることがある。

だからこそ、
言霊を大切にするとは、
言葉を美しくすることではない。

自分の在り方を、
言葉の前に整えることだ。

和多志はまだ、途中だ。
言葉で失敗する。
言葉で傷つける。
言葉で後悔する。

それでも和多志は、
言葉から逃げない。

言霊を磨くとは、
生き方を磨くことだからだ。

そしてこの章を読んだあなたにも、
どうか思い出してほしい。

あなたの言葉は、
あなたの命の響きそのものだ。

言葉を変える前に、
呼吸を戻せ。

言霊は、そこから始まる。
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いつかのポップコーン

いつかのポップコーン

インターネッツは離れやすさを利点に思っている人はいるってことを留めて置いたほうが良いぞい。離れる相手を追及するのは良くないぞい。
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吉田賢太郎

吉田賢太郎

​📱 SNS時代を生きる君へ:「責任の行方」
​詩:鏡と窓のワルツ
​誰かのせいだ、と指をさす、
画面の中の簡単(かんたん)な世界。
ざわめく声は、早い、熱い、
「加害者」と「被害者」、二色(にしょく)の旗を振る。
​でもね、よく見て。
​誰もが皆、無垢(むく)な悪人じゃない。
誰もが皆、傷だけの聖者(せいじゃ)じゃない。
​複雑な糸、結び目の向こう、
システムという名の風が吹く。
一人じゃなくて、みんなの足跡。
だから、誰か一人を責められない。
​嗚呼、僕たちの**「主観」**は、
割れた鏡、ゆがんだ窓ガラス。
見えているのは、僕だけの景色。
**「世間」が語る正しさも、
集まった「僕たちの主観」**の影。
​自分の感覚(センス)で、世界を測る。
その**「愚かさ」を知った時、
君は「哀れな他人」**を笑えない。
​指をさす力(ちから)を、握りしめて。
その指を、鏡の中の自分に向けた時、
新しい責任の始まりが見えるだろう。
​💡 本質を突く解説:三つの大事な視点
​これまで私たちが話し合った核となるメッセージは、この三つのポイントに集約されます。
​1. 「〇〇のせいだ」の罠
​SNSでは、何か悪いことが起こると、すぐに原因を探し、特定の誰かや現象に責任を押し付けがちです。これは、難しい問題をシンプルにして、自分は安心したいという心の働きです。
​本質: 複雑な社会の問題の多くは、特定の**「悪役」のせいではなく、「皆(システムや時代の流れ)」**の相互作用の結果です。誰か一人を責めても、根本は何も変わりません。
​2. 加害者と被害者のグラデーション
​世界は白と黒だけではありません。
​「完全な加害者」もいなければ、「完全な被害者」もめったにいません。誰もが、何かの状況で意図せず誰かを傷つけたり(加害者的な側面)、同時に傷ついたり(被害者的な側面)しています。
​本質: **「誰も責められない」**状況だからこそ、責任追及をやめ、どうすればより良い状況を作れるかという未来の議論にエネルギーを注ぐ必要があります。
​3. 君の「主観」はレンズだ
​私たちが物事を見たり聞いたりできるのは、自分自身の**「感覚(センス)」**というレンズを通しているからです。
​このレンズは、君の過去の経験や感情でできています。だから、君の「正しい」は、他の人の「正しい」と違うのが当たり前です。
​本質: 世間や他者が「これが正しい」と騒いでいる時、それは**「たくさんの人の主観が集まった声」に過ぎません。その声に流される前に、まず「自分の主観が本当に事実を捉えているか?」**と、鏡で自分自身に問いかける勇気を持ちましょう。
​💖 最後に
​SNSは、世界と繋がる素晴らしい道具ですが、指をさす刃物にもなり得ます。君が持つ「主観」の限界と、「皆」が持つ責任の重さを理解し、「責めること」から「考えること」へと一歩進むことが、この時代を生きる君に求められる、最も本質的な力です。
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しらたま

しらたま

お休み次男と書取り📖
書き順て、私が子供の頃よりあまり丁寧に指導されないのか、不思議な書き順で文字を書くのよね。。
「文字を書くときの線は繋がってるのね☝️書き順が違うと繋がらないのよ😂」
と言いつつ、私も何度も書いていると、訳がわからなくなってくる🤣

正直言って、大人になってしまえば、書き順など大した問題じゃない😅
この子たちが社会に出る頃は、今より文字を書かなくなるのだろうしなぁ〜

日本語はとても大切だけど、どこまで追及するか⁉️

いつも悩むのよね😂

育児・子育ての星育児・子育ての星
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真

私にも一応

上司?先輩?師匠?

は居る

と言うか何人も居る

実際問題、何人も居て良いのか?

とは思うが

今現在、そんな1人を思い出し調べたら

まだ現役で頑張っていた!

年齢は確か80越えてたはずだ

今も現役の経営コンサルタントをされていた

経営コンサルタント歴は何十年だ?

私に

生きる、本質を見抜く

と言う事を叩き込んだ方で

今現在の私には嫌味かって笑いながら思ってしまうが

この教えの

おかげで私は、この歳まで生きぬいた

さて本題

世の中いろいろと問題はあるだろう

その問題は

ただたんにミーティングをすれば良いと言う事ではないし責任追及や詰めたり処分すれば良いと言う事でもない

問題の本質を見抜き再発防止策を練り共有し2度と問題を起さない事つまり再発防止にある

しかし

再発防止策が機能しないどころか

現場の人間が問題だとの認識すらない

おそらく経営陣と言うより業界いや日本人

皆そうなんだろう

①ミーティング
②CSマーケティング
③カスハラ対策

これらは現状無意味だ

しかし人間だもの

しかたがないとも思うさ

根本的な解決法は教育の見直ししかないが、、、、

現状を見聞し考えると

百年河清を待っても

おそらくムダだろうなと呆れています。
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mk

mk

雑でもいいから数をこなせとか言っても、責任は追及されるあたり、信用無くしますね。
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ささみ

ささみ

以前の緩さでOKしたやつ誰なんだ?今からでも責任追及すべきでしょ
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