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うさこ
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まさむね
すごかった
これは名作


ぷっさ
#あさイチ

ミルトン
70ページくらいしかありませんが、確実に泣きます。
いわゆる、姨捨山のお話です。
僕は楢山節考を日本最高の短編小説だと考えています。

しげん
楢山の愛宕橋そばの例のゴミ捨て場の
前さっき通ったら
またなんか増えてない?
あいぬねぎこ
てか、介護の仕事してるから
みんなの気持ちが分かりすぎて辛かった。。
現代版楢山節考は複雑や。
ふばだい
楢山節考な
深澤七郎はジョンライドンよりパンキッシュかも
おそらく太田光は大好きやろう
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誤条悟
ラストミッションラストマーダー
第1話
Underground Underpeople
Episode"Last Mission Last Murder"
Awaken Edishon
第一話 深夜の外出者
一緒に暮らすようになって、三ヶ月が経った。
下野昂。三十六歳。元サラリーマン、現ニート。生活保護受給者。自称作家志望。
最初に紹介されたときは、正直言って「うわ、終わってる」と思った。だって、部屋は薄暗くて、カーテンは閉めっぱなし。冷蔵庫には水と安い缶チューハイしか入ってなくて、ベッドの上には読みかけの文庫本と、ぐしゃぐしゃになった原稿用紙が散らばっていた。
でも、クズ原が「お前に任せる」と言ったから、私はその言葉に従った。
あの男の言葉には、妙な説得力がある。信用してるわけじゃないけど、逆らう気にもなれない。そういう種類の人間だ。
家政婦として派遣された私は、掃除、洗濯、食事の用意をこなしながら、下野の生活を見守るようになった。
彼は基本的に無口で、干渉してこない。私が何をしていても、何を着ていても、何を話しても、ほとんど反応しない。たまに、文学や漫画の話になると急に饒舌になるけど、それ以外は、まるで空気みたいな存在だった。
それが、逆に居心地がよかった。
家出してから、いろんな大人に絡まれてきた。説教してくる人、スカウトしてくる人、利用しようとする人。そういうのに比べたら、下野はずっとマシだった。
でも、最近――気になることがある。
彼が、夜中に出かけるのだ。
最初は、トイレかと思った。次はコンビニかと。でも、違う。
深夜二時とか三時とか、普通の人間が寝ている時間に、彼はふらりと家を出て、数時間後に戻ってくる。
そして、帰ってきたあとは、なぜか原稿用紙に向かって、朝まで一心不乱にペンを走らせている。
……いや、パソコンじゃなくて、原稿用紙ってとこがまた、なんか古臭いんだけど。
で、私が起きる頃には、彼は布団に潜り込み、いつものように「ふう、今日も何もしてないなあ」なんて呟いて、だらけた顔をしているのだ。
なにそれ。絶対、なんかやってるでしょ。
まさか、殺し屋? シティハンター的な? いやいや、あの下野が? でも、あのクズ原の知り合いだし、ありえなくもない……?
そんな妄想が膨らんで、私はついに決意した。
――尾行してやる。
その夜、私は寝たふりをして、下野が玄関を開ける音を待った。
カチャリ、と鍵が回る音。静かに閉まるドア。
私はすぐに起き上がり、スニーカーを履いて、そっと後を追った。
*
夜の街は、昼間とはまるで違う顔をしていた。
街灯の下に浮かび上がるアスファルトは、どこか冷たくて、湿っていて、まるで死体の肌みたいだった。人通りはほとんどなく、遠くで酔っ払いの笑い声が聞こえるだけ。
下野は、思ったよりも足が速かった。
猫背でトボトボ歩くくせに、信号のタイミングとか、裏道の抜け方とか、やたらと慣れている。私は何度も見失いそうになりながら、どうにか距離を保ってついていった。
途中、彼が立ち止まって自販機で缶コーヒーを買うのを見て、私は思わず息を止めた。
その仕草が、妙に様になっていた。
缶を開けて、ひと口飲んで、空を見上げる。
その横顔が、なんだか、少しだけ――父さんに似ていた。
いや、違う。父さんはもっとしっかりしてた。もっと、強かった。……はずだ。
今はいない人間の記憶なんて、曖昧なものだけど。
そして、彼は再び歩き出した。
私は、静かに後を追った。
*
オンボロアパートの二階。錆びた鉄骨階段を軋ませながら、私はそっと近づいた。
ドアは半分開いていて、隙間から薄暗い室内が見える。壁紙は黄ばみ、天井には染みが広がっていた。古びた蛍光灯が、かすかにチカチカと瞬いている。
その部屋の奥――ベッドに横たわる老女と、その傍らに座る下野の姿があった。
私は、階段の影に身を潜めながら、耳を澄ませた。
「あと、三時間くらいで眠くなってくるだろう。……それまで、よかったら僕に話を聞かせてほしい。社会からいらないと判断されたあんただけど、僕はあんたの話を聞きたいんだ。あんたが生きてきたことに、意味があったんだと思いたい」
その声は、いつもの下野のものとは違っていた。
どこか、祈るような響きがあった。
私は、息を呑んだ。
――なにそれ。どういうこと?
そのときだった。
「ヒナタ! いるんだろ? 入ってこいよ!」
――バレてた。
*
部屋に入ると、下野は苦笑いを浮かべていた。
「尾行のセンスは悪くないけど、足音がちょっとね。まあ、いいや。ちょうど説明しようと思ってたところだ」
「……なにこれ。殺し屋? 国家の陰謀? 姥捨山?」
「お、いい線いってる。楢山節考、知ってるんだ。さすが文学少女」
「うるさい」
私は、老女の顔を見た。
痩せ細った体。深く刻まれた皺。だが、その目鼻立ちは、どこか整っていて――
若い頃は、きっと美人だったんだろうな。
そう思った瞬間、下野が静かに語り始めた。
「これは、国家直属の“終活制度”だよ。生きていても価値がないと判断された人間を、静かに、穏やかに、終わらせる。もちろん、本人や代理人の同意は取ってある。表向きには孤独死とか、病死とか、そういうことになってる」
「……そんなの、ありえない」
「でも、現にこうして、僕はここにいる。そして、君も見てしまった」
私は、言葉を失った。
下野は、老女の方を見やりながら、続けた。
「このおばあちゃん、昔は“妖婦”とか“大悪女”とか呼ばれてた人でね。殺人罪で服役してた。男性のアレを切り落として殺した上に、目撃者も殺した」
「ええっ!」
「これだけで、マイナス二万ポイント以上。制度上の対象者だ」
私は、老女を見つめた。
その顔は、まるで眠っているように穏やかだった。
でも、彼女はゆっくりと目を開け、語り始めた。
「……あたしね、あの人が“女になりたい”って言ったから、切ってあげたのよ。でも、血が止まらなくて、あたしも混乱して、叫ぶ彼を黙らせようと花瓶で殴っちゃって……」
その語りは、どこか現実感がなく、ふわふわとしていた。
でも、確かにそこには、彼女なりの“理由”があった。
そして、彼女は昔の写真を見せてくれた。
そこには、妖艶な美女が写っていた。
唖然とするほどの美しさ。目鼻立ちは整い、肌は白く、髪は艶やかで――
老婆となった今も、その面影は残っていた。
「……あんたみたいな色男が話を聞いてくれるんなら、あたし、もう少し生きてもよかったかもしれないわ」
そう言って、彼女は目を閉じた。
しばらくして、呼吸が止まった。
*
「この御婦人は、末期がんだった。どのみち、長くはなかったんだ」
下野は、静かに言った。
「ヒナタ、あまり深く考えないほうがいい」
「……でも、あんなに綺麗な人だったのに、どうして……」
「その美貌のせいで、幼い頃から性加害に遭ってたらしい。精神に変調をきたして、虚言癖もあった。閉鎖病棟に入ったこともある。さっきの話も、どこまで本当かはわからない。殺人の件も、今の法体制なら、どうなってたか……」
私は、黙って老女の顔を見つめた。
その顔は、まるで眠っているように穏やかだった。
――意味なんて、あるのかな。
でも、下野は言った。
「僕は、意味を与えたいんだ。どんな人間にも、生きてきた意味があったって、そう思いたい」
その言葉が、胸に刺さった。
私は、何も言えなかった。
ただ、静かに、老女の眠る部屋を後にした。
――そして、私はこの日から、下野の“終活”に同行することになる。
(第1話 了)
ぐら
ワイズ

Little Wing

ミルトン
自販機の前でコーヒー飲み終えてパジャマのままで海を見にゆく
夜勤へと向かう途中に落ちていた茄子をポストの頭にのせる
矢野さんのおむつを替える薄闇に始発電車の音を聴きつつ
徘徊の内村さんをひきとめてけあせんたで見ている日の出
もし母が生きていたなら僕のいるこのセンターに入所させたか
ふるさとの母の葬儀を終えた夜はきみの乳房にさわれなかった
前向きという暴力を振りかざすきみの背中を抱き締めている
真昼間のケアセンターで関さんの蜘蛛の刺青のせなかを流す
夕飯の時間にきみと待ちあわせ千葉刑務所の壁にもたれて
周さんにいきなりお茶をかけられる孔子に免じ許してやるよ
梅ちゃんの誕生日だねおめでとう(だれも見舞いに来てくれないね)
もういちどひとの夫になることを恐れ映画の半券捨てる
妊娠はしてなかったとつぶやいてきみはピンクのブラウスを脱ぐ
腰痛をしばし忘れる冷蔵庫の卵すべてに顔が描かれて
喰われたくなくて雌から逃げたのか布団のうえにかまきりが来た
ありがとうだけしか言えぬ志田さんに触れて何度も言わせてしまう
さっきまで別れ話で泣いていたきみが笑って肉に喰いつく
ほら見てときみが笑顔で指さした交尾しているミヤマカミキリ
ごめんねがいつめ言えないからっぽの風呂で『楢山節考』を読む
うずくまる母の背中のかたちしてテレビが薮に捨てられている
震えつつおかゆをこぼす掘さんのかつて女優をしていた瞳
「わたしはね遺産いっぱいあるからねあげる」梅ちゃん皆に言ってる
梅ちゃんが雨を見ている新しいカーテンに身をくるませながら
この先の信号がもし青ならば流されてまた結婚となる
夜勤終えきみに抱きつく「老人の糞をいじった手で触れないで
莫大な遺産をくれる約束をした梅ちゃんが転所してゆく
お前まで俺を嫌うか公園のベンチの札に「さわらないでね」
終の場へ転所してゆく梅ちゃんのピンクのパジャマ棄てられている
泣きかたをわすれたらしい屋上にあがって遠い雷を聴く
くるくると指をまわしてつかまえたトンボをはなつ梅ちゃんの部屋


生存
これはいろんな意味でキツいので人には勧められない。
けどいい経験にはなった。
娘・息子を、社会から、文化から完全に隔絶しようとする狂った父親のいる一家の話。
しかし、シャイニングみたいに「狂っている」といいたげな激しい描写は一切ない、ものすごく静かに時間が流れる。
自分の歯を折るところは平静には見られなかった。楢山節考か??
あおり文のように、雇った家庭教師(?)が外部を持ち込んで一家のバランスが崩れた、と確かに言えば言えそうだが、もともと無理のある計画だったのでおのずから崩れた、といった方がいいかもしれない。
#映画

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あいぬねぎこ
支配の無い世界を夢見てる。
ストレスを減らしていく事が目標。気楽に生きて安心と平和がLOVE
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ひとりが気楽。でも、人と生きてる。
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ぐら
社会人7年目〇新米ママ〇既婚〇歳の差19〇社内恋愛〇心沈みがち〇ママさんパパさんと仲良くなりたいです🙏
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ミルトン
小説や短歌を書いたりしています。
漫画やアニメを見るのも好きです。
介護士をしていますが、今は訳あって休職中です。
一人暮らしで寂しいです。
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