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残業@出

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イルク俺より10cm小さいので………………
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残業@出

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イルクとソル、ぷいきゅあになってほしい。
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残業@出

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僕はイルク×ソルよりも、ソル×イルクだと思っているよ。でもどっちでも美味しいよ。なんかあの2人は百合の気配がある薔薇。
おやすみ。
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残業@出

残業@出

不満げなネコチャンなイルクさん(猫耳)、宇宙なネコチャンなソルさん(猫耳)、キメ顔の王子(パリピ眼鏡)、キメ顔させられるルプスさん(パリピ眼鏡)。
大体イルクさんとヴィクターが振り回している気がする自陣。
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残業@出

残業@出

ヴィクター、イルクのことはチワワみたいで可愛いなぁ…と思っていると思う。殴られるやつ。
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残業@出

残業@出

ルプスなら護国顔かな………………。護って♡ルプス♡
イルクさんは傾国顔……?傾けて♡国♡
ソルさんは?…………亡国顔……?でもなぁ…………。
ヴィクターはみんなの団扇持って応援団やってる。
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残業@出

残業@出

くっころが似合うのはルプスだと思っているよ。
イルクさんはあの自信満々なプライド叩き折られて尊厳破壊されてほしい。可愛い。
ソルは……大切なものすべて失って呆然としてる姿が見たいかな……。
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残業@出

残業@出

朱鬨自陣の学パロが永遠に見たい。
安寧を眺めたい。俺、相手校の連中とバンドバトルするから……。
バイトとかみんなどこでやってる?
…………なんかみんな家庭教師とかやってそうだな……。でも純喫茶でバイトしてるソルさんとか、マッ◯でバイトしてるルプスも見たい。イルクさんは株とか。
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九竜

九竜

万物の根源

世界の最初から流れを説明すると
こうである

①まず最初(世界の初まり)に
吾(虚無)があった。

②次に初まりの有(生命)
恩(オーム)が現れた。

③恩(オーム)が吾(虚無)を食べて傷付いた吾の傷口にセフィロト(草木)の種子を植え付けた。そうやって吾を傷付けて開拓し、世界を切り拓いて行った。

オームは吾は食べ物で、生き物だとは思いもよらなかった。吾は世界に吾だけではつまらない。他の者(オーム)が現れたことが嬉しくて食べられ続けることをずっと我慢したのだ。しかし、その我慢もオーム達に蝕まれて侵食され続けて、遂には限界を迎える。吾は吾を害する害虫とオームを見定めて、オーム達を退治する為、セフィロトを利用してオームとは別種の生命を創造し、オーム達を退治しようと試みる。オームに次いで二番目に現れた生命の種はナメクジだった。吾は天(虚無)である。ナメクジ達の創造主は天(吾)。天命はオームを退治して全滅させること。全て殺し尽くすことが天命であった。ナメクジ達は進化して力を付けて天命に従いオーム達を退治しだす。オーム達はナメクジ達が現れてより、ナメクジ達を大変可愛がって共に世界を切り盛りして行こうとナメクジ達を大切に育てた。ナメクジ達は天命に従い、その受けた恩を仇としてオーム達に返した。オームの母はいつか分かってもらえる。絶対に反撃してはならない。傷付けたりしてはいけないとオーム達子等に慈悲不殺を諭して説いて聴かせた。しかし、オームの数が残り少なくなり、もう黙っていられないと慈悲不殺の誓いを破って反撃の狼煙を上げた二体のオームがあった。それが、後のシヴァ神(羯帝王)とその参謀のヤゴオニである。羯帝王とヤゴオニの持っていたオームの触覚(識・心)は戦いの中で進化し続けた。ナメクジは二つの勢力に別れ、片方は羯帝王を死の直前迄追い込んだナメクジの英雄イルクの派閥。イルクの派閥は天命(吾の意)を否定して、オームと羯帝王との共生する道を模索した。もう片方は天命(吾)に従いオームと羯帝と戦い続けた。しかし、数の面で不利であった羯帝王とヤゴオニがオームと後尾して数を増やして来た。生まれて来た半分がシヴァ神の眷属として生まれ羯帝(ぎゃあてい)と成り、残り半分はオームとして生まれ、冥呈(めいてい)と成った。天命に従い羯帝と戦ったナメクジ達は羯帝に敗れ去り滅亡した。英雄イルクの子孫とイルクに付き従った取り巻き達は生き残った。吾は次に裏切り者、イルクの民を根絶やしにするべく、次に創造した種は蜘蛛である。役立たず、裏切り者のナメクジ達を全滅させてから羯帝と冥呈を滅ぼすことを企むが、羯帝王はイルクに助けられた恩があり、それを今が返す時だと、イルクの民を庇って羯帝が蜘蛛と戦った。この時には羯帝は破壊を司る第三の触覚の力に覚醒していて、蜘蛛達は一網打尽完膚なきまでにやられて敗退し、再び万物の霊長類として返り咲くこと無く、二度と羯帝に争おうとはしなかった。全くの役立たずである。それが吾の心根。そうやって、羯帝や冥呈と同じ有(生命)を創造して世に送り出し、羯帝と冥呈を倒そう倒そうとして来た。冥呈と羯帝は世界に共生出来る生命の種を待ち望んでいたが、そんな者達が現れて来る筈が無い訳である。永いこと吾(虚無)を知らずに来たのだ。転機と成ったのは、竜神種が現れたこと。オーム(冥呈)達に虚無を蝕み侵食し続けることを止めさせて、虚無(吾)の傷付きボロボロだった身体を癒して傷口を塞いで治癒してくれた。これにより、吾はオームを根絶やしにする理由が無くなり、羯帝と戦う意味を無くした。泰平の世と成る訳である。ここで全て丸く治るのかというとそうではないのだ。ここからが永い。永い永い、原点の神(竜神種・九竜)との戦いの始まり幕開けである。
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九竜

九竜

儂が否応無くブラフマーが夢想(創造)する世界の住人とされた時に、当てがわれた役柄は最後に残された一匹のドラゴンという役やったが

竜退治(ドラゴンバスター)に他のドラゴンは全て退治されてしまって、儂一人が残されていた。子竜であったから竜退治から退治されずに、竜退治を生業とする人が自分の親代わりと成って最後に残された一体の竜(儂)は竜退治に育てられる訳だけど

竜退治の名はドルガンだから
ずっと儂は後悔し続けている

儂が人に報いるのは、もう報いたくても報いること叶わないドルガンの身代わりに報いる訳だから

ドラゴンがどんな人間だったのか
天から深く愛されていた
人々からも深く愛されていた
そしてドラゴンからも深く愛された存在

儂からの報復を受けて死んだドルガンが儂に向かって言った言葉が耳から離れないが

竜よ、ありがとう
第一に良き友をくれた事をありがとう

竜よ、ありがとう
第二に良き旅をくれた事をありがとう
竜退治の旅には数多くの出会いがあった。旅先で出会う四季折々の大自然が織りなす風景や景色は、その場所に行く事でしか出会う事が出来なかった。大自然が創り出した自然の造形に自分は幾度と無く息を呑む程の深い感動を与えられた。

竜よ、ありがとう
最後にゲントク(儂のこと)をくれた事をありがとう。ゲントクと過ごした時間が自分にとって何より一番尊い時間と成った。竜よゲントクをくれた事を本当にありがとう。

竜が居なければ、こういったものは何一つ無かったに違いない。竜よ本当にありがとう。
今はただ感謝の言葉もない。

憎しみからは何も生まれない。深い後悔の果てに儂が抱き続けて来たものはドルガンを失ってしまった深い悲しみと後悔の念ばかり

ブラフマーが仕掛けて来た戦いは世界を丸ごと作り上げて、その世界の住人とさせられる戦い。世界の創造を武器にして儂に挑んで来た訳だから、そして、その竜の生に親の仇とドルガンを討ち果たした事が源因で囚われてしまう。失われた生命は二度と戻らない。果てしの無い許される事の無い後悔やが、後悔し続けるゲントクは今尚あり続けるが、ゲントクは儂の心の戒めやが、ゲントクは許される事が無い。だから人に報い続ける訳だが、人の心とは尊いものだから、ドルガンが言った感謝の言葉がどんな状況下で呟かれた言葉だったか、ドルガンに儂は報い続ける。自分は破壊神である事を忘れて当てがわれた世界に登場する配役にどっぷり浸かってその配役に成り切らされていた。役者では無いのだがな。原点の神がそのブラフマーに創られた世界に介入して来て、本来の破壊神としての私を取り戻す。次は返礼とばかりにブラフマーと同じ宇宙(天)の世界を創造する力を借りてブラフマーに夢を見させた。共に歩み寄ろうとする共感が世界の創造にあった。ブラフマーは創造を武器にして私に挑んで来た。最後、夢(想像)の中で儂はブラフマーを追い詰める訳だけど、儂から出て来た言葉はブラフマー私の完敗だ。創造を武器にしてよく私をあそこまで追い詰めた。私が真剣に戦って窮地に追い込まれたのはナメクジの英雄イルクに次いでブラフマーが二人目だとブラフマーを褒め称えた。そして破壊神と万物の生命を代表して、万物の霊長類ブラフマーが和解した訳だが
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九竜

九竜

破壊を司る団体、その名称が羯帝(ぎゃーてい)と呼ばれていた。そして、羯帝を束ねる鬼の中の鬼が羯帝王(シヴァ神のこと)と呼ばれていた。羯帝は羯帝王とヤゴオニの二人から始まった。過去、羯帝が敗れた戦いはナメクジの英雄イルクとの戦いと、万物の霊長人類のブラフマーとの戦い。ブラフマーに黒竜と英雄イルクも味方して、羯帝は惨敗した。虚無(天)が人類をこの上無く寵愛して優遇するのには、それなりの理由がある訳だが、イルクの時は本当の勝利とは言えなかった。

人類が天に応えて、初めて羯帝から完全勝利をもたらせた。虚無もブラフマーを応援していた訳だけど、羯帝王を良いところ迄ブラフマーが追い込んで、ブラフマーが打つ手を無くした時に我慢できなく成って、虚無本体が未知空間(宇宙空間)という形で現れたと、自分は認識している。

竜神種と関わりを持ち、知り得た竜神種の大老である老竜(老子)や、その子である黒竜からずっと虚無の説明を受けて来た。自分の虚無に対する認識は何も無いということ。存在しない相手ということだったが、戦い様が無い相手、死や亡びとは無縁の者。それは世界の初まりから居るという訳だが、そして、その虚無がオームを根絶やしにして羯帝を滅ぼさんが為、沢山の刺客を世界へと送り込んで来たという訳だけれど、自分はそれがずっと理解出来なかった訳だが、羯帝がどう考えていたのかというと、この世は弱肉強食、強くなければ、より強い者から略奪されて滅ぼされて消えて無くなる。力が無ければ生存出来ない。オームは不殺慈悲を貫き通した。生命を奪う略奪者にいつかは分かってもらえると信じて反撃しなかった。戦ってはなりません。いずれ分かってもらえます。耐えなさい羯帝王。そんな慈悲に尽くしたオームの母の言い付けを破り、オームを害する侵略者を悉く返り討ちにして抹殺して根絶やしにして来たのが自分です。地球は羯帝の犯して来た大罪を象徴する星。人類以外の沢山の滅ぼして来た数多くの種々の生命が退化した姿で住まう惑星。地球は羯帝の罪を象徴する星。しかし、地球に生まれて来る万物の生命は人類を含めて全てが虚無の分身であると黒竜は言う。自分はそれが理解出来なかった。虚無にとって地球は地獄です。虚無がして来た行いに罰を下せる者は居なかった。存在しないのが虚無であるから、すると黒竜は法則はイコールに働き掛けるという訳だが、罰を受けなければならない者に、罰を受けさせる為に働き掛けます。これも自分は余り理解出来なかった。黒竜はこう言ったが、罰を受ける実体が無ければ、罰を受ける為の実体を用意するのが法則だと。法則からは何者も逃れること叶いません。天(虚無)という絶対者であれ、やってしまった事にはずっと尾鰭が付いて回ります。逃げれば追い掛けて来ます。儂は黒竜に聞いたが、虚無はいったい何をやらかしてしまったのか?

分からないから知りたいと、黒竜から教えてもらった訳だが、虚無は貴方(羯帝王)を討ち亡ぼさんが為、万物の生命を創造してセフィロトを利用して来ました。セフィロトを食べさせて力を付けて幾度となく、貴方(羯帝王)に挑ませて来ました。そして、虚無の役に立たなければ、役立たず、無能、無用の長物と罵って失敗作の烙印を押して簡単に掃いて捨てて来たのです。虚無は掃いて捨てられる者の身の痛みを知りません。創造主(親)から捨てられる者の心の痛みを知りません。法則はそれが分からないのなら、痛め付けた者の身の痛み、心の痛みが分かる迄、その身とさせ、その心てさせるのです。虚無が自ら蒔いた心の種子です。自ら蒔いた種子が芽吹き結実した結果を自らが全て摘み取らなければ成りません。逃げて反省しなければ、この問題は雪だるま式に大きく成って、更に罪が重く成ります。逃げずに立ち向かうしか無いんですよ。

これを聞いて、大体納得がいった訳だが、虚無は巻き込み体質だから、自分が反省せずに周囲の者を巻き込もうとする訳たが、吾が苦しむのはお前の所為だと女々しい限りだが、そして傷付けて苦しめる相手が、同じ自らの分身、訳御霊であることが分からない訳だが、死ねば元(虚無)に返るから、一つに戻る訳だが、神様(地球)は虚無から万物の生命を創造する訳やが

そして、虚無と同じく、虚無と同等の罪を背負っているのが自分やが

老子から言われたことは、黒竜との出会いが転機であると、慈悲(原点の心)に返り咲きなさい。世界のほぼ初まりから続く母と子の確執を謝罪して慈悲の心に成る様に説かれた訳だが、儂は素直だから、老子の言葉を素直に受け入れて従ったが、万物の生命に謝罪し続けて今に至るが、虚無は可哀想やが、素直に成れないからやが、損しているが

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九竜

九竜

黒竜は遠く離れた遠方、ナメクジ人の集落より、さてそろそろ頃合いかな。老竜の家の真下に八萬寓は巣を造って、卵から孵化した御神体である黒竜を御守りする目的の元、女王蜂を筆頭に皆引っ越して来ていた。蜂達は老竜の家の地下に居を構えるに当たり、必然的に家の主人である老竜の身の回りのお世話を進んでこなした。当初、蜂達は老竜の求めることに対して食い違いもあり、老竜の求めに応じられず失敗の連続だった。しかし、学習して来た。だから蜂達は今では頼まれなくても老竜が考えていることが分かる。老竜の良き手足と成り色々な求めに応じて来た。老竜も蜂達の協力に譲歩して来た。求めに応じてくれたなら必ずその働きに見合った見返りを老竜は蜂達に与えた。老竜のお世話係の働き蜂は黒竜がナメクジ人の集落へと旅行に行く前にあることを黒竜から言付かっていた。僕が家に一人で帰って来たのを確認したら、翌日で良いからこれを老竜に渡して欲しいんだ。老竜の働き蜂は物を確認する。黒竜が描き貯めていた絵だ。初めて見る絵だ。老竜を喜ばせたいの?と老竜のお世話係の働き蜂は黒竜に聞いた。まぁ、そんなところ。お願い出来るかな?分かったよと頷く働き蜂。黒竜が一人で帰って来たことを確認してから翌日にこれを老竜に渡したら良いんだよね。黒竜からの頼まれ事を復唱する働き蜂。うん。その通りだよ。任された。お願いね。

老竜と羯帝王が化けた黒竜が居間にいた所に、働き蜂が黒竜の部屋から何やら持ち出して持って来た。大量の黒竜が描き貯めた絵だ。黒竜や絵をこんなにも描き貯めていたのか。どれどれ、見せてもらうとしよう。絵の束を開けた途端、出て来たのは見たことも無い生物。それを羯帝王が化けている黒竜が知らずに説明してしまう。それはイカリヤだね。昔とんぼ。ほう、昔とんぼのイカリヤというのか。ペラリと紙をめくり次の絵を見る。それはヤゴオニだね。ほう、ヤゴオニというのか、そしてペラリと紙をめくった次の絵は自分だった。それは羯帝王だね。・・・今何と言った?羯帝王(ぎゃーていおう)だけど。すると何か?この絵の束は全て羯帝(ぎゃーてい)か?
そうだけど?

老竜は黙り込んでしまう。こうなると勝手知ったる蜂達は老竜お怒りモード緊急避難体制へと移行。蜂達は巻き込まれないようにすぐ様退散する。黒竜と一緒になって説教を受けたことは数知れず。蜂達はそそくさと退散してしまった。二人だけに成ってしまった居間で、ぽつりと老竜が黒竜に聞いた。この絵は細かいところまで詳細に描けている。一体どうやって描いたのだ。

羯帝は皆僕の友達だよ。
皆に頼んで描かせてもらったんだよ。と羯帝王が擬態した黒竜。

黒竜や。老竜が泣いてる。
お前は竜が羯帝と関係をもってはならない。絶対に接触してはならない禁忌を既に破っていたのか?最近、黒竜が破天荒であった性格を改めて、真面目に何事も取り組むように成ってきたと思っていたが、私の目が節穴だった。お前は自分が何をしてしまったのか、分かっているのか?

黒竜に化けた羯帝王はここに来て気付かされる。
禁忌?黒竜は親である老竜に何も言わずに羯帝の住処に出入りしていたのか?

天が万物の生命を創造して来た訳は、天に敵対する羯帝王を討ち倒さんが為、天は創造して来た万物の生命を羯帝王に挑ませて歯が立たず役に立たなければ、無用の長物として掃いて捨てて来た。そんな天から見捨てられた万物の生命が頼った先が我々竜神種だ。我等、竜神種が羯帝と関係を結べば、天の矛先は我等、竜神種に向けられる。お前が自分勝手に独断でしたことが同胞を窮地へと追い込んでしまうのだ。これは親としての責任だ。監督不行き届き、けじめを付けなければならない。私は悲しいのだ。こんなにも黒竜を思っていても心が通じない。黒竜、お前は親の心子知らずなのだ。私は悲しい。



黒竜め、何かがおかしいとは感じていたが、まさか竜の世の問題児だったのか、破天荒極まりない竜の世の大問題児。それが黒竜、お前か。これは難しいぞ。この場を切り抜けるのも難関だが、黒竜との関係もけじめを付けねばなるまい。しかし、天が万物の生命を創造した?天とは一体何なのだ。竜神種は我等羯帝とオームの知らぬことを知る。ナメクジ人の族長イルクも天のことを言っていたな。生き物は自然発生するもの、自然と戦い合い強い方が生き残る。弱肉強食が世の常。天とは自然の理、自然現象、そうではないのか?

沈黙が続いた。羯帝王が擬態した黒竜は間が辛かった。夜になってようやく老竜から声を掛けられた。

黒竜や。
何事も道理が有ることを忘れてはいけない。
と老竜。

道理?と黒竜に擬態した羯帝王。

道理とは、道の理(ことわり)
この世の全ては道により支配されている。
道を造る者が何者であるのか、
散々話して説いて来た。
黒竜であるならば知っておろう。

羯帝王は道をつくる者が何者かと老竜から問われ、黒竜であるならば道を造る者が何者であるのかを知ると言われたが、羯帝王には皆目見当が付かなかった。分からなかった。一か八か『天』と答えた。

やはりな、当てずっぽうで答えたか。しかし、正解だ。その通り、道は絶対強者である天がつくる。今のお前には何を尋ねるにしても酷な話。一から全てもう一度説明しよう。

老竜。もしかして私が本当は何者であるのか全て分かっているのではないのか?
黒竜の口調が本来の羯帝王のそれへと変わる。

黒竜、お前は血を失ってしまった後遺症で竜神種が忘れてはいけないことの大半を忘れてしまっているのだ。私がもう一度、一から説明しよう。
良いか?黒竜や。

愛情を込めて、羯帝王は黒竜と呼ばれて、自分を隠さず曝け出して応える。

老竜、助かる。ご教授願いたい。
感謝する。

助かります。ご教授ください。感謝致しますであろうが、いついかなる時も竜生の先輩、年配者を敬う心を忘れてはいけない。

失礼致しました。
ご教授ください。
宜しくお願い致します。

宜しい。それでは、話すと致すか。
道とは何なのか、それは万物の生命であるならば避けては通ることが出来ない必ず通る道のこと。竜神種はその道に従っていない。万物の生命にとって道は道無き迷路。道中枯渇して無に返る。認識出来ないのが無。何も無いのが無である。この無が天。世界の初まりから君臨する絶対的存在。天下の万物は有より生じ、有は無より生ず。例外は冥呈王(めいていおう)黒竜や表に出てみなさい。

蜂達はいつの間にか老竜のお怒りモードが解除されているのを確認して出て来ている。まったく、ちゃっかり者達だ。ちゃっかりしている。

黒竜(羯帝王)は老竜と共に表に出た。
羯帝王がダイルチボス(太陽)を創り出して以後、沈まぬ日に世界中に住まう万物の生命達はうんざりしていた。羯帝で夜を造るというので、その昔大変な騒動があった。ダイルチボスとは真逆の暗黒物質を創り出してダイルチボスの周りを周回軌道させることで大きな影を創り、羯帝王は日中と夜の対比を半々にするのに悪戦苦闘したことを思い出す。ダイルチボスが誕生して間無しは世界中がカビだらけと成っていた。紫外線を混ぜて光の質を調整したり、まつわる話は多くて切りが無い。羯帝の産物、夜をつくるものはボムクオウスと云う。

少し解説

大琉地母巣(ダイルチボス)は永久光である。
ずっと燦々と天空にあって照り輝き続けて来た。当初は羯帝が漆黒の雲を造って光を遮り夜を造っていたが、それも羯帝から雲を作成する要員をかなり割かねば対応出来なかった。有事の際には皆ダイルチボスから離れる為、夜の無い日が続いた。恒久的な対策が施されたのは大分経ってからだった。ダイルチボスの光を遮る為、羯帝王がダイルチボスを生み出した時とは真逆の暗黒物質(ダークマター)をイメージしてつくりだした。大琉地母巣の光を遮るには大琉地母巣より大きくなければならず、規則正しくダイルチボスの周りを周回軌道しなければならず試行錯誤して作り出された。夜を造る暗黒物質は母無求応巣(ボムクオウス)と命名される。
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九竜

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黒竜に擬態していた羯帝王(ぎゃあていおう)の分身体は、ナメクジ人のイルクの民の集落へと旅行中の黒竜へと成り代わって黒竜の実家へと来ていた。家の門前へと着くなり、中から大変威厳のある竜が出て来た。竜神種は成竜と成って以降年老いて死ぬことが無い為、見た目では実年齢は計り知れないものがある。黒竜も孵化されること無く卵でいた時間をいれたら何千年と聞く、家から出て来た竜神種が黒竜が言っていた神竜とは別にもう一人いるもう片方の片親である老竜に間違いない。ただいま老竜と声を掛けるべきか掛けまいべきか羯帝王が擬態した黒竜が悩んでいたところ、老竜の雷は落ちた。いったいお前は今迄家の用事を放ったらかして何処をほっつき歩いて居た!お前がいなかった間、お前の仕事をお前が帰って来た時に私から叱られない様にと、蜂達やゲームゲー(ムカデ)達がお前の代わりに肩代わりしてやっていたのだぞ!まったくお前と来たら目を離したら油断も隙もあったものじゃない!まだ済んでいない頼んでいた用事が沢山残っている。すぐに取り掛かりなさい。まずは川に行って水汲みだ。その後は家の掃除。・・・お前一人か?お供の働き蜂と神竜はどうした?

色々潜入捜査をして来た羯帝王。今回の黒竜に化けての潜入捜査は難易度が高過ぎた。どう対応したものかと悩んでいる暇はなさそうだ。ここは一か八か、走って逃げてみることに賭けた。

そう来たか!甘いその手には乗らないぞ!私から逃げ切れると思うてか!このたわけ者が!蜂達よ第一陣じゃ決して黒竜を逃すで無い。ゲームゲー達よ黒竜の行く先に回り込んで通り抜けられないよう第二陣を組んで防波堤を築け!

蜂やムカデは老竜の兵隊か、化けているのを見破られることが一番不味い、ここで一目散に逃げ出した判断は正解だったか、黒竜め、さては老竜の目を盗んでこっそりと羯帝の住処へと来て居たのか。次の判断は真剣に逃げ切ることを考えることが正しい判断か。

ズボッ!

羯帝王は逃走経路に仕組まれていたゲームゲーが拵えていた落とし穴に捕まってしまう。身動きが取れない。もがけばもがくほど囚われてしまう蟻地獄タイプの落とし穴だ。蜂達が飛んで来て、ぴたっ、ぴたっと黒竜に捕まった。

老竜が言う。

お前の行動パターン、逃走経路は全て予測済みである。逃げ切れると思うてか?こんなこともあろうかと罠を仕掛けて置いたことが功を制した。はっはっはっはっ潔くお縄につけ黒竜や。

まさかここまでとは予想だにしてなかった。
まさか私は黒竜の身代わりに老竜対策の当て馬にされたのか?

遠く離れたナメクジ人の里にいる黒竜はこのことを知ってか、知らずか、御名答だよ。スメルク(別口でナメクジ人に擬態している羯帝王)にそう伝える。

???とスメルク。
分身体が体験した経験を回収するには手順がある。まだその手順を踏んでいない今のスメルクには昼食中、いきなり黒竜から言われた言葉の意味がさっぱり分からない。黒竜は深い意味は無いから気にしないで、きっと後で分かるよ。意味深な言葉をスメルクに投げ掛けた。

???黒竜、まったく意味が分からないのだが、

羯帝王が黒竜に化けた分身体は世に言われるドッペルゲンガー現象である。同じ存在が同時に別の場所に姿を現す現象を指す言葉だ。羯帝の潜入調査は歴史上敵対する種を対象として狙い定めてやって来たことである。今回の意図はそう言った敵情視察のスパイ活動では無く、竜神種の生態、特に黒竜の素性の調査が狙いである。

黒竜となり育ての親である老竜からこっ酷く説教を受け続けていた。普通に家の中を歩いていて蟻を踏みそうになると待ちなさいと静止させられる。小さき者程、細心の注意を払って護らなければならない。お前はそんなことまで忘れてしまったのか。万物の生命には全て役割がある。小さき者程竜は見逃してはならないのだ。蟻を家の中で見つけたなら、ここは通り道にするには踏みつけられる恐れがある。危ないから通らないようにと蟻に竜が語り掛ければ心は伝わるのだ。竜は慈悲、万有の生命を守り、慈しみ愛して育くみ守る為にこそある。片時も忘れてはならない。分かったな・・・黒竜よ。

少し名前を呼ばれる前の間が気になる。もしや正体がバレているのではないのか?従者の蜂や神竜が何処に居るのか追求されないことも疑問だ。分からない。
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