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九竜

九竜

黒竜は遠く離れた遠方、ナメクジ人の集落より、さてそろそろ頃合いかな。老竜の家の真下に八萬寓は巣を造って、卵から孵化した御神体である黒竜を御守りする目的の元、女王蜂を筆頭に皆引っ越して来ていた。蜂達は老竜の家の地下に居を構えるに当たり、必然的に家の主人である老竜の身の回りのお世話を進んでこなした。当初、蜂達は老竜の求めることに対して食い違いもあり、老竜の求めに応じられず失敗の連続だった。しかし、学習して来た。だから蜂達は今では頼まれなくても老竜が考えていることが分かる。老竜の良き手足と成り色々な求めに応じて来た。老竜も蜂達の協力に譲歩して来た。求めに応じてくれたなら必ずその働きに見合った見返りを老竜は蜂達に与えた。老竜のお世話係の働き蜂は黒竜がナメクジ人の集落へと旅行に行く前にあることを黒竜から言付かっていた。僕が家に一人で帰って来たのを確認したら、翌日で良いからこれを老竜に渡して欲しいんだ。老竜の働き蜂は物を確認する。黒竜が描き貯めていた絵だ。初めて見る絵だ。老竜を喜ばせたいの?と老竜のお世話係の働き蜂は黒竜に聞いた。まぁ、そんなところ。お願い出来るかな?分かったよと頷く働き蜂。黒竜が一人で帰って来たことを確認してから翌日にこれを老竜に渡したら良いんだよね。黒竜からの頼まれ事を復唱する働き蜂。うん。その通りだよ。任された。お願いね。

老竜と羯帝王が化けた黒竜が居間にいた所に、働き蜂が黒竜の部屋から何やら持ち出して持って来た。大量の黒竜が描き貯めた絵だ。黒竜や絵をこんなにも描き貯めていたのか。どれどれ、見せてもらうとしよう。絵の束を開けた途端、出て来たのは見たことも無い生物。それを羯帝王が化けている黒竜が知らずに説明してしまう。それはイカリヤだね。昔とんぼ。ほう、昔とんぼのイカリヤというのか。ペラリと紙をめくり次の絵を見る。それはヤゴオニだね。ほう、ヤゴオニというのか、そしてペラリと紙をめくった次の絵は自分だった。それは羯帝王だね。・・・今何と言った?羯帝王(ぎゃーていおう)だけど。すると何か?この絵の束は全て羯帝(ぎゃーてい)か?
そうだけど?

老竜は黙り込んでしまう。こうなると勝手知ったる蜂達は老竜お怒りモード緊急避難体制へと移行。蜂達は巻き込まれないようにすぐ様退散する。黒竜と一緒になって説教を受けたことは数知れず。蜂達はそそくさと退散してしまった。二人だけに成ってしまった居間で、ぽつりと老竜が黒竜に聞いた。この絵は細かいところまで詳細に描けている。一体どうやって描いたのだ。

羯帝は皆僕の友達だよ。
皆に頼んで描かせてもらったんだよ。と羯帝王が擬態した黒竜。

黒竜や。老竜が泣いてる。
お前は竜が羯帝と関係をもってはならない。絶対に接触してはならない禁忌を既に破っていたのか?最近、黒竜が破天荒であった性格を改めて、真面目に何事も取り組むように成ってきたと思っていたが、私の目が節穴だった。お前は自分が何をしてしまったのか、分かっているのか?

黒竜に化けた羯帝王はここに来て気付かされる。
禁忌?黒竜は親である老竜に何も言わずに羯帝の住処に出入りしていたのか?

天が万物の生命を創造して来た訳は、天に敵対する羯帝王を討ち倒さんが為、天は創造して来た万物の生命を羯帝王に挑ませて歯が立たず役に立たなければ、無用の長物として掃いて捨てて来た。そんな天から見捨てられた万物の生命が頼った先が我々竜神種だ。我等、竜神種が羯帝と関係を結べば、天の矛先は我等、竜神種に向けられる。お前が自分勝手に独断でしたことが同胞を窮地へと追い込んでしまうのだ。これは親としての責任だ。監督不行き届き、けじめを付けなければならない。私は悲しいのだ。こんなにも黒竜を思っていても心が通じない。黒竜、お前は親の心子知らずなのだ。私は悲しい。



黒竜め、何かがおかしいとは感じていたが、まさか竜の世の問題児だったのか、破天荒極まりない竜の世の大問題児。それが黒竜、お前か。これは難しいぞ。この場を切り抜けるのも難関だが、黒竜との関係もけじめを付けねばなるまい。しかし、天が万物の生命を創造した?天とは一体何なのだ。竜神種は我等羯帝とオームの知らぬことを知る。ナメクジ人の族長イルクも天のことを言っていたな。生き物は自然発生するもの、自然と戦い合い強い方が生き残る。弱肉強食が世の常。天とは自然の理、自然現象、そうではないのか?

沈黙が続いた。羯帝王が擬態した黒竜は間が辛かった。夜になってようやく老竜から声を掛けられた。

黒竜や。
何事も道理が有ることを忘れてはいけない。
と老竜。

道理?と黒竜に擬態した羯帝王。

道理とは、道の理(ことわり)
この世の全ては道により支配されている。
道を造る者が何者であるのか、
散々話して説いて来た。
黒竜であるならば知っておろう。

羯帝王は道をつくる者が何者かと老竜から問われ、黒竜であるならば道を造る者が何者であるのかを知ると言われたが、羯帝王には皆目見当が付かなかった。分からなかった。一か八か『天』と答えた。

やはりな、当てずっぽうで答えたか。しかし、正解だ。その通り、道は絶対強者である天がつくる。今のお前には何を尋ねるにしても酷な話。一から全てもう一度説明しよう。

老竜。もしかして私が本当は何者であるのか全て分かっているのではないのか?
黒竜の口調が本来の羯帝王のそれへと変わる。

黒竜、お前は血を失ってしまった後遺症で竜神種が忘れてはいけないことの大半を忘れてしまっているのだ。私がもう一度、一から説明しよう。
良いか?黒竜や。

愛情を込めて、羯帝王は黒竜と呼ばれて、自分を隠さず曝け出して応える。

老竜、助かる。ご教授願いたい。
感謝する。

助かります。ご教授ください。感謝致しますであろうが、いついかなる時も竜生の先輩、年配者を敬う心を忘れてはいけない。

失礼致しました。
ご教授ください。
宜しくお願い致します。

宜しい。それでは、話すと致すか。
道とは何なのか、それは万物の生命であるならば避けては通ることが出来ない必ず通る道のこと。竜神種はその道に従っていない。万物の生命にとって道は道無き迷路。道中枯渇して無に返る。認識出来ないのが無。何も無いのが無である。この無が天。世界の初まりから君臨する絶対的存在。天下の万物は有より生じ、有は無より生ず。例外は冥呈王(めいていおう)黒竜や表に出てみなさい。

蜂達はいつの間にか老竜のお怒りモードが解除されているのを確認して出て来ている。まったく、ちゃっかり者達だ。ちゃっかりしている。

黒竜(羯帝王)は老竜と共に表に出た。
羯帝王がダイルチボス(太陽)を創り出して以後、沈まぬ日に世界中に住まう万物の生命達はうんざりしていた。羯帝で夜を造るというので、その昔大変な騒動があった。ダイルチボスとは真逆の暗黒物質を創り出してダイルチボスの周りを周回軌道させることで大きな影を創り、羯帝王は日中と夜の対比を半々にするのに悪戦苦闘したことを思い出す。ダイルチボスが誕生して間無しは世界中がカビだらけと成っていた。紫外線を混ぜて光の質を調整したり、まつわる話は多くて切りが無い。羯帝の産物、夜をつくるものはボムクオウスと云う。

少し解説

大琉地母巣(ダイルチボス)は永久光である。
ずっと燦々と天空にあって照り輝き続けて来た。当初は羯帝が漆黒の雲を造って光を遮り夜を造っていたが、それも羯帝から雲を作成する要員をかなり割かねば対応出来なかった。有事の際には皆ダイルチボスから離れる為、夜の無い日が続いた。恒久的な対策が施されたのは大分経ってからだった。ダイルチボスの光を遮る為、羯帝王がダイルチボスを生み出した時とは真逆の暗黒物質(ダークマター)をイメージしてつくりだした。大琉地母巣の光を遮るには大琉地母巣より大きくなければならず、規則正しくダイルチボスの周りを周回軌道しなければならず試行錯誤して作り出された。夜を造る暗黒物質は母無求応巣(ボムクオウス)と命名される。
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川瀬がMVPだよな
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えぐすぎほんとに
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野崎先輩の立ち居振る舞い全てがイケメンすぎて、フゥ〜〜!!言ってた。甲子園球場にいるオッサンか何かですか?
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でかけます!後日しっかり描きます!!!
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だれか部屋片付けるから通話しよ♡(白目)
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進藤❗️プロ2本目のヒット‼️
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帰宅して結果見て倒れ伏してる

お疲れ様でした〜(꒪꒫꒪ )

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写真アプリのマークアップ機能、ワイのあいぽん動かすのは一苦労なんよー
やったら処理が重くて、何度アップデートがかかっても改善しない
A13で処理出来ないような作業じゃないと思うんだけどなぁ
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えいえ

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MHワールドの開発方針を受け継いだからなのか、ワイルズの大剣の溜め斬りには、溜め段階による補正がないそうね。代わりにモーション値は上がったそうだが、それでも弱いと聞いたわ。大剣メインではないが好きだから、本当に弱いなら悲しいわ。
別のゲームに忙しくて、禁足地にはまだ行けないが。
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つかい

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んーむ…なんつーかオレカバトル2の魔王は台詞だけだと良い奴っぽくてオレコマンド等の話で印象が揺れる奴多くね~?
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