音のない声がコタエをもっていて、それはどこにも生み落とすつもりのないもので、そのカタチはぼくにも2度とわからない。このままなつかしい匂いだけで生きていけるし、空中に浮かぶ見覚えのある光は、もう充分だよって、すぐ後ろまでつけられた足あとを眺めている。おなじ道を何度も歩く不必要さを押し付けたのは、行き場のない声で、いまを力強く踏みつぶしているせい。
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音のない声がコタエをもっていて、それはどこにも生み落とすつもりのないもので、そのカタチはぼくにも2度とわからない。このままなつかしい匂いだけで生きていけるし、空中に浮かぶ見覚えのある光は、もう充分だよって、すぐ後ろまでつけられた足あとを眺めている。おなじ道を何度も歩く不必要さを押し付けたのは、行き場のない声で、いまを力強く踏みつぶしているせい。