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でも月一冊だからなぁ、、、audibleは解約できないな、、、しかし、、、どうしよう

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著者:吉田修一 語り:尾上菊之助
※たぶん、ネタバレしてます!
吉田修一さんの大作小説『国宝』をAudibleで聴いた後、映画版を劇場で観てきました。
結論から言うと、「この順番で正解だった」と思います。
音で物語をじっくり味わったあとに、映像で補完する。
それぞれのメディアの魅力がとてもよく引き立ちました。
朗読は尾上菊之助さん。
本物の歌舞伎役者による語りです。
抑制の効いた台詞回しや、情緒のこもった一言一言が素晴らしく、特に歌舞伎の舞台を描写する場面になると、「ほんものだー」という気持ちで、大向こうをかけたくなります(やったことないけど)。
映画版では、その壮大な物語を3時間に凝縮しています。
当然ながら取捨選択がなされていて、喜久雄の人生のいくつかの節目が省略されていました。
製作陣が「ダイジェストに見えないように」と心を砕いた様子は随所に感じられましたが、それでも原作を知っている身としては、「やっぱりダイジェストになってしまったな……」という印象は拭いきれませんでした。
とはいえ、映像としての美しさは圧巻です。
特に歌舞伎のシーンでは、舞台では絶対に観られないようなアングル、たとえば、舞台の奥から客席に向かう視線、役者の目線の大写し、俳優の汗や息づかいまで捉えたカメラワーク。
まさに「映像作品としての歌舞伎の魅せ方」が見事でした。
原作で「万菊という怪物」を言わせしめる演目は《隅田川》でした。
母の狂気と哀しみが交錯する名作で、「怪物」という評価がぴったりな場面でした。
ですが、映画ではそれが《鷺娘》に置き換えられていました。
もちろん鷺娘で見せた万菊の演技に、喜久雄が舌を巻くという描写も、それはそれで成立していたのですが……「怪物」と評するには、どこか響き方が違って感じられました(ごめんなさい!)。
とはいえ、映画で何より素晴らしかったのは「二人道成寺」の完成度。
あの一場面をスクリーンで観られただけでも、劇場に足を運んだ意味は十分にありました。
喜久雄と万菊、それぞれの芸がぶつかり合い、響き合う。
それを体感できただけでも、この映画版『国宝』はよかったです。



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著者:浦澄 彬
ナレーター:デジタルボイス
タイトルだけ見ると、少し刺激的な内容を想像してしまいますが、実際は落ち着いた語り口で、マンガやアニメに描かれてきた「死」というモチーフを通して、戦後から現代までの表現の移り変わりを辿っていく内容でした。
「フランダースの犬」「あしたのジョー」から始まり、「まどか☆マギカ」「進撃の巨人」「鬼滅の刃」、そして京アニ作品に至るまで、幅広い時代の作品が取り上げられていきます。社会背景や時代の空気が変わる中で、作品の中の「死」の描き方もどう変化してきたのかが紹介されています。ただ、著者が一貫した体系として整理していくというよりは、各時代の特徴的な作品を点描のように取り上げ、聴き手がそこから自然と流れを感じ取っていくような構成になっていたと感じました。どの作品も語りすぎず、考えすぎず、ちょうどよい距離感で描かれているのが心地よかったです。
個人的には、京アニ作品に触れた章が特に印象に残りました。ちょうどこの本を聴いたことがきっかけで、『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』を観てみました。これまで京アニ作品にはまったく縁がなく、あの痛ましい事件の前後でも、「そういうアニメがあるんだな」と作品自体は視界の外にあるものでした。今回あらためて作品を観てみて、多くの人に愛される理由が少しわかった気がします。
今は、『響け!ユーフォニアム』も少し観始めたところですが、こちらはまだ序盤なので、この先続けていけるかはわかりません。ただ、いずれにしてもこの本のおかげで、これまでほとんど知らなかった京アニ作品に興味を持つきっかけをもらえました。


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短編集で、どの話もそれぞれに面白かったんだけど、自分の中でダントツだったのは「トリアージ2020」。 コロナ禍の2020年夏、つわりに苦しむ妊婦が、玄関先にそっと置かれる食材に支えられていく、というお話。 当時のあの閉塞感、誰もが不安と孤独を抱えていた日々の空気感がすごくリアルに蘇る。でもそこで描かれるのは「優しさってこういう形でも成立するんだな」と思えるような、静かなやり取り。派手な事件も大きなカタルシスもないけれど、沁みる。
全体的に「女性が社会の中で味わう生きづらさ」や「マッチョな価値観に対する違和感」が背景に流れてる。だけど、柚木さんの語り口がすごく軽やかで、湿度を上げすぎないのがいい。深刻さを抱えつつ、読む人の背中をそっと押してくれる感じがする。
最初に目にした装丁は、正直「これで合ってるのかな?」と思った。カラフルでポップなイラスト。でも読み進めるうちに、むしろこの装丁の「軽さ」が意味を持ってるように思えてきた。本気で重たく描き始めたら、読む前から詰みそうになるテーマを、あえて軽やかに包み直してくれている感じ。そう考えるとすごく絶妙なバランスだったのかもしれない。
朗読も丁寧で、主人公たちの心の動きがよく伝わってきた。


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電気圧力なべに材料を放り込んで、風呂に入る。

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2016年刊。STAP細胞騒動の当事者、小保方晴子さんによる手記です。
Audible版で聴きました。なんと、ご本人による朗読です。
正直に言うと、朗読はあまりうまくありません。
10分耐えられるかな……と不安になりましたが、
逆にその拙さが妙にリアルで、だんだん耳が慣れてきて、気づけば最後まで聞いていました(笑)
STAP細胞って何だったのか。
この本を通して、ようやく流れが少し整理できました。
もともと「ES細胞(受精卵から作る万能細胞)」という技術はありましたが、
理研などの研究チームは、体の細胞にストレスを与えることで多能性が引き出せるのではないか、という現象を観察し、研究を進めていました。
その現象は「刺激惹起性多能性獲得=STAP」と名づけられ、論文ではチーム内での検討の末に「STAP細胞」という名称が採用されました。
その存在を裏づける証拠とされたのが「キメラマウス」。
STAP細胞をマウスの胚に注入し、生まれたマウスの体の中にその細胞が取り込まれていれば、「本物だ」と言えるという実験です。
ところがその後、使われた細胞が、もともと保存されていたES細胞と一致していたことが判明。
「そもそもSTAPではなかったのでは?」という疑いが生まれました。
論文は撤回され、科学的検証が続く中で、小保方さん本人も精神的に追い詰められていきます。
本書では、「STAP細胞は確かに存在した」と信じる理由や、理研内部での対応、再現実験での葛藤、論文撤回に至るまでの経緯が、ご本人の言葉で語られます。
共著者の一人の離脱、共著者の一人の自死、アメリカ側との板挟みによる孤立。
見た目や態度への人格攻撃、博士号のはく奪――
高く持ち上げられた末に、地面に叩きつけられるような体験がつづられています。
記録の不備や論文の粗さは、確かに批判されるべき点です。
でも同時に、若手研究者がすべての責任を背負わされ、社会的に抹殺されていく過程には、
制度、メディア、ジェンダーといった構造の問題も見えてきます。


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この趣味の種類と並びって、今のトレンドなの?

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著者:チョン・ドオン 訳:藤田麗子 ナレーター:飯野めぐみ
(会員価格で2,100円。買っちゃいました)
「無意識」についての本として聴きました。
本書は、「心の奥底の動き」を具体的でやさしい言葉で解説してくれる一冊です。心の葛藤を「敵ではなく味方」として見つめ直すというタイトルのとおり、語り口は穏やかで、丁寧に読み手に寄り添ってくれていると感じました。
前半では、防衛機制や劣等感、怒り、不安といった感情のメカニズムが紹介されます。これらはすべて、心が自分を守るために働かせているものであり、排除すべきものではないという視点が一貫して示されます。感情を「取るに足らないもの」として無視するのではなく、そこにどんな意味があるのかを見つめる姿勢が貫かれていました。
特に印象深かったのは、後半の「愛」にまつわる章です。
それまでどこか静かに聴いていた自分の心が、ちょっとざわっとなりました。
愛は退行的である。
恋人との関係がうまくいくことで、過去に取りこぼした愛を取り戻そうと現在の恋人をないがしろにしてしまうという傾向。
「愛している」という言葉を、自分の空虚を埋めるために使ってしまうこと。
結婚を、満たされなかった過去の愛を補う手段のように捉えてしまうこと。
はっきりとこれという場面が思いつかないにしても、この辺の記述の余韻が残りました。
「恋人を自分の分身と思うな」「外部に許しを求めても無駄なこともある」といった言葉も。
相手は自分を満たすための存在でも、癒すための存在でもない。
関係のなかで浮かび上がる感情は、自分自身の中にある「まだ片づいていないもの」とつながっているのかな、とぼんやり思いました。
夢についての記述も心に残りました。
私たちが覚えている夢の内容は、倫理や道徳のフィルターを一度通した「編集済み」の姿であり、その奥にある本当の願望を探っていくことが、無意識との対話につながっていくのだといいます。「夢診断」ってなんかオカルトめいた感じで捉えていましたが、この解説は、納得感のあるものでした。
#audible
#オーディブル


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結構手当たり次第に聞いてますが、ここの投稿見てたら、まだまだ色々ありますねぇ。
おすすめされてるやつ聴いて、出直してきます!


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【この惑星で楽しみたいこと】
周囲に聴いてる人いないから、聴いてる人と繋がりたい!
【最近のマイブーム】
古典

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