テト
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テト
俺はあるカラオケ店に居た
水曜日の21時 受付には大学生
俺の何年かあとの後輩だ
決まった文言で問いかけてくる
「何名様でしょうか?」
「ご利用時間はどうなさいますか?」
俺は声が出ない
ふとした瞬間現実に戻される
あ、俺今土の中か
…終
テト
さて、
実家に帰ったあとはめんどくさかった
大学の誰かが家をバラしたのかマスコミが家に来るようになった
親父が淡々と対応し
世間が落ち着くのを待った
ある記事が話題になった
「大学生校内での白骨遺体の真相」
白骨遺体の身元は不明とされてるが実はわかっておりあえて警察が隠したのではないか?
実は大学生が殺害した!?
遺体はカラオケ店のカードを握りしめてた
カードに書かれていた店のスタッフが1人辞めたらしい
しかも遺体が見つかった大学の生徒だと発覚!
文集によると〇〇県△市の実家に帰ってると判明!
今後の真相に迫る!
一緒に大学と家の写真が掲載されていた。
あることない事書いてる
夜俺は黙って家を出た
もう何もかもどうでも良くなってきた
#短編小説
#創作活動
テト
起きた頃には昼過ぎだった
「腹減った…」
昨日からまともに食べれてない
冷蔵庫を調べたが何も見つからなかった。
「しょうがない」
身支度を整え出かける準備をする
親は2人とも寝てた
俺は起こさないようにそっと出る
少し歩いたところにコンビニがあった。
店舗に入ったが入店音はならず
店員も忙しそうにレジをしていた。
むすびとカップ麺
飲みものは部屋の冷蔵庫にあったからとりあえずこれぐらい
並ぶのもめんどくさいのでセルフレジ
「ありがとうございました!」
帰る時だけ反応したらしい。
親が起きたらしく連絡が来ていた
すぐ戻ると返事をしコンビニを後にする。
部屋に戻ると2人とも準備をしていた
警察に呼ばれたらしい
場所は俺のバイト先だった
防犯カメラの確認をするとか何とか
その間俺はホテルで警察と待機らしい
夕方俺は実家に帰ることになった
#短編小説
#創作活動
テト
署に着いた俺たちはそのまま新幹線で大学に向かう
新幹線だったが周りには3人ぐらいの私服警官(?)が囲うように座っていた。
その雰囲気は異様なものだった
平日の昼ってこともあるが席の周りには誰も座って来ない
警察からは軽い雑談をされたが
(こっちはそれどころじゃねぇよ)
心の中でずっと思ってた
駅に着いたら待合室に通されて現地の警察に引渡しされた
親父はボソッと
「まるでVIP待遇だな」
息子が逮捕されるかもしれないのによく冗談言えるな
少し腹立ちながら大学に戻った
応接室には
警察が2人 教授と校長 店長
4人が何やら話してた
「おう、お疲れ様」
店長が話しかけてくる
「店は一旦休みにしてるよ」
「こんな状況で営業出来ないし」
そりゃそうだ
連れてきてくれた警察の人は別室で親と話をするらしく応接室に取り残された。
少し心寂しい
ソファに促され
(今から尋問か…)
とか考えながら口を紡ぐ
「まずはわざわざありがとうございます」
警察からの一言
「それで聞きたいことがいくつかありますが黙秘することも出来ます。」
「言いたくないことは言わなくても大丈夫です。」
「… わかりました」
とりあえず承認する
1呼吸置いて写真を見せられる
「この方をご存知ですか?」
それは見覚えがある顔だ
無言で頷く
「この人との関係は話せますか?」
もちろん話せる
なぜなら店に来てた例の人だ
ただ、正直に話したところで信じて貰えない
どう話せばいいのか悩んでたら肩に手を置かれた
「その人の件は自分から話してもいいですか?」
店長だ
「…はい、大丈夫です。」
一瞬困った顔をした警察だが、とりあえず聞いてくれるらしい
そこからは今まであったとこ 防犯カメラの映像 友達の証言等
店長が代わりに話してくれた
警察は時々こっちを見ながら店長との会話を続けた
その後実家に帰ったこと
ニュースで初めて事件を知ったこと
全く身に覚えか無いこと
一通り話したあと親が部屋に入ってきた
「今日は終わりにしましょう」
「ホテルを取ってるのでそこまで送ります」
一日目は終わった
俺は疲れきってたのか部屋に入るとすぐに寝てしまった
テト
あれから約1週間
俺は広島の実家に帰ってた。
親には正直に話してみたが 声で分かったのだろう
すぐ承諾してくれた。
学校には友達とバ先の店長が話をしてくれてたのだろう
教授もすんなり話を通してくれて 特別休学として扱ってくれるそうだ。
代わりに夏休みの日数を減らされるのは心苦しいがしょうがない…
水曜日の21時
実家に居るとやはり安心する。
何より家族と一緒だ
3人で鍋を囲んで団欒していた。
気を使ってくれたのか学校のこともバイトの事も聞いてこない。
いや、親父だけは聞いてきたから最初は面倒くさかったが釘をさされたらしい。
そんな中テレビで緊急ニュースが放送された。
その瞬間
嫌な予感がしたが無意識に見てしまった。
テレビでは見慣れた大学の正門に大勢の記者と警察が写った。
「あれ、お前の大学じゃ…」
そう親父が呟いた
わかってる…そんなこと…
頭の中では色んな憶測が巡り回ってた
友達の子と 教授のこと サークル仲間
リポーターが一言
「本日 大学校内で白骨化した遺体が発見されました!」
「場所は裏庭との事で…」
そこからは話が入ってこなかった
(白骨化した遺体? 誰か居なくなった噂とか聞いたことがない…)
「被害者は小柄の男性 手にはカラオケ店のカードが握りしめられていたとの事です。」
小柄…カラオケ店…
あの近くには俺のバイト先ぐらいしか無いはず…
俺は自分の部屋に飛び込んだ。
どう考えてもあいつだ
俺は恨まれるようなことはした覚えは無い
まさか俺が殺した?
そんなはず無い
店長に連絡…
いや、スマホをリビングに忘れてきた…
PCで…
ダメだ…寮に置いてきてる…
とにかく俺は布団の中で耳を塞いでいた
部屋から出るとあいつがやってくる
そんな気がした
ノックの音が聞こえ母親が入ってきた
「警察から電話来てるよ」
「…分かった」
そう返事してスマホを受け取った
そりゃそうだ学校と店 どっちも関わってるんだから次情を聞きたいはず。
「もしもし」
電話を取り返答を待つ
「あ、もしもし 少しお聴きしたいことがありましてお電話させてもらいました。」
「…なんでしょうか?」
緊張と疲労 恐怖が入り交じった声で返答する
「実は 大学の校内でご遺体が発見されまして」
「そのご遺体の衣服からこちらの番号が書かれた紙が見つかりましたので…」
「1度署まで来て頂きたいのですが今どちらにいらっしゃいますか?」
遺体から俺の番号??
そんなわけ…
「いま、広島の実家に帰ってまして…」
「でしたら1度戻ってきてもらうことは可能でしょうか?」
「車はこちらでご用意しますので最寄りの警察署を教えてください」
俺はわけも分からず 混乱したまま大学に帰ることになった
親も一緒に行くと言って3人で署に向かう…
#短編小説 #創作活動
テト
21時半
俺の家から居酒屋までは10分ほど
「心配かけたくないし早めに行こう…」
独り言を言いながら自宅に帰った
ドアを開ける瞬間嫌な緊張が走った
そこには誰も居ない
当たり前だ 一人暮らしなのだから居たらそれは急に現れた親か不審者だけだ
さっさと出掛ける用意を済ませて一応連絡
「ちょっと早めに着くわ」
そう送ってポケットに入れた
実際10分ほど早く着いたが連絡を見てか友達も早めに来てくれた
早速入店
席に案内され2人でビールを頼む
適当に注文
気を使ってかずっと話題を振ってくれる
ゲームの話、アニメの話、教授の笑い話
別学科の誰々が可愛い
かれこれ1時間ぐらい喋っただろうか、
その頃にはいい感じに酔ってバイトの出来事なんか頭から抜けていた
追加の注文をするために店員を呼ぶ友達
「すみませーん」
ふと、カウンターに居る人が目に入った
その瞬間酔いは冷め、冷や汗が出る
体は震え今にも逃げ出したくなった
その状況は友達も察したんだろう
「どうした?」
心配そうに聞いてくる
「あいつだ…あのカウンターの小柄のやつ」
俺は気付かれないように友達に伝えた
「例のバイトのやつか?」
「普通に飯食ってるだけに見えるけど…」
店員が注文を取りに来た
「お待たせしましたー ご注文どうぞー」
友達は
「すみません お会計で」
即座に会計に回してくれた
気が利くやつだ
「お会計 少々お待ちください」
店員がレジに戻るのを見て先に出るよう友達からジェスチャーが来た
「後で払う」
そう言いつつ先に出させてもらった
しかし何故だ
俺は住所を教えたことは無い
たまたま同じ居酒屋だった?
そんな事そうそう有り得ない
ならなぜ…
考え込んでいると店から友達が出てきた
「もう帰ろうぜ」
「今日は俺ん家で泊まって実家に帰った方がいいと思う」
賛成だ
「俺もそう思ってた 悪いけど頼む」
友達の家に泊まりだ
それほどワクワクしない泊まりは友達の修羅場の時以来だろうか
親に帰省するかもしれない事を連絡して明日学校に相談してみよう
信じてもらえないかもしれないが…
#短編小説 #創作活動
テト
1ヶ月の休みを貰った最初の水曜日21時
俺は店に行かないように友達の家でゲームしてた
21時 10分すぎた辺りだろうか俺の周りでは何も起きなかった。
ふと店のことが気になった
プライベートで仕事の事を考えなくてもいいとは言われてるが流石に気になる…
いつもすぐ既読する人だ
「少し待ってて」
そう言って友達を待たせて連絡してみた
「お疲れ様です。 例の件どうでしたか?」
案の定既読がついた
「お疲れ様です。 今の所は何も無かったよ」
「もしかしたら自分には見えてないだけかもね笑」
そう返事が来た
今はそんな冗談要らねえって…
そう思いつついつもの店長だ、
と少し安心した。
数分後店長から連絡が来た
「今 名指しで出勤かどうか連絡が来たぞ…」
「名前教えた人居たか?」
俺の勤めてるカラオケ店は名札を付けない決まりだ
名前を教えてない限り知らないはず…
「男でした?年齢どれぐらいですか?」
友達かも…
そう思い一応聞いてみた
すると
「女性だったよ 年齢は多分…30代かな? 流石に声だけだと分からないから」
「一応友達ならと思って連絡したけど」
俺に女友達は居ない…
ましてや5個上なんてもってのほかだ
「いや、女友達居ないんで絶対違いますね…」
顔が青ざめていくのが分かる
一緒にいる友達も気付いたんだろう
「どうした大丈夫か? 」
「何かあったのか?」
俺は友達に事の経緯を説明した
改めて変な客が来ること、それで休んでること
そして今日の店長からのLINE
話終わる頃には少し落ち着いてた。
店長にはあの人かもしれないと伝えてあとは任せることになりスマホを充電する。
沈黙が流れたあと
「気晴らしに飲みに行くか」
友達のその言葉をきっかけに居酒屋に行くことになった。
正直外には出たくなかったがこのまま沈黙が流れる方が気まずい
いつも行く店に予約の電話をして身支度をする
「流石に金持ってきてないから一旦帰るわ」
そう告げて22時頃居酒屋で待ち合わせする。
友達は着いてくるとか言ってたけど何となく1人になりたかったから断った、
#短編小説
#創作活動
テト
あの日以降
まるで他人にはなにか見えてるのでは無いだろうか…
周りから遠ざけられられることが多くなった。
友達からは雰囲気が変わったと誘われなくなり
家族からは一人部屋を用意された。
1番キツかったのは別れ話をされた時かな…
理由はなんだったかもう覚えてない
それともう一つ
必ず毎週水曜日にあの日例の「無口の人」が来るのだ。
水曜日の21時 必ず現れる
よく分からないがその日その時間に必ずフロントに立たないと気が済まない
毎週同じように声をかける
「何名様でしょうか?」
「ご利用時間はどうなさいますか?」
…
答えは帰ってこない
分かりきってるのにその時だけは初めて来たお客さんの感覚で接してしまう
数分後、気付いた時には目の前から消える。
そこで我に返る。
1ヶ月半ぐらい続いたある時店長に相談した
「1ヶ月ほど有給で休ませて貰えませんか?」
いつも優しい店長だ
「もちろん大丈夫だか、無理して続けなくてもいいんだぞ?」
そう答えてくれた。
今までの出来事は店長には相談したことがあったし、最初一緒に確認したもの店長だ
話が早い
でも、このバイトは正直楽だし給料も他よりいいから続けたい
1ヶ月ぐらい休んだら収まるだろと思って思い切って有給を使うことにした
「ここのバイト辞めたくないんで …」
そう店長に伝えると
「楽なのに時給ほかより高いもんな そりゃそうか」
考えが筒抜けだ
そんなこんなで1ヶ月の休みに入った最初の水曜日の21時………
#短編小説
#創作活動
テト
その日は少し暖かくなってて春を感じた朝だったことをよく覚えてる。
ふと、普段見かけないお客さんが現れた。
身長は小柄で痩せ型 非力な自分でも勝てるんじゃ無いか?と感じた。
いつも通り接客をする。
「いらっしゃいませ 人数は何名様でしょうか?」
そう聞いても何も返事をしない
少しムカついたけど続ける
「1名様でよろしかったでしょうか?」
「ご利用時間はどうなさいますか?」
何を聞いても相変わらず返事無し
(どうしたものか…)
そう思った時だった、
「何1人で喋ってるんだ?」
本来休みの店長が現れた
「え、いや この人が何も喋らなくて」
そう言った時にはその人は居なくなっていた
「ずっと見てたけどそこに人なんて居なかったぞ?」
店長のその一言で困惑する
「無口で小柄の人が居ましたよ!」
と、伝えるが明らかに困惑してる店長
俺が変なことを言ってるから心配になったのか本来見させてもらえない防犯カメラの映像を見せてくれた。
「ほら?居ないだろ?」
そう、防犯カメラには何も映ってなかったのだ
何度も確認してる俺を横目に忘れ物を取りに来た店長は
「疲れてるんじゃ無いか? 季節の変わり目だから体調に気をつけろよ」
そう言って店を出た。
その日から俺の周りでは不思議なことが起こるようになった…
要望があれは続編を描きます
#創作活動
#短編小説
#初心者
