『命』海になった私の涙からひとしずくの命が生まれ、魚は大地へと歩み出し、やがて人へと姿を変えた。スクランブル交差点で擦れ違う無数の顔を見たとき、あの痛みの涙は無駄じゃなかったと気づく。胸の奥で、はじめて静かな喜びの涙が光った。