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ぬろえ
朝、目が覚めた瞬間に手がスマートフォンの位置を探してしまうのは、通知が欲しいからというより、眠っていた数時間のあいだに世界が勝手に進んで、僕だけが置いていかれているかもしれないという焦りを確かめたいからで、僕はそれを「情報収集」みたいな言葉で薄めようとするのだけれど、薄めたところで不安が消えるわけじゃなく、むしろ薄めたぶんだけ自分の感情がどこにあるのか分からなくなる。
タイムラインを開けば、誰かが怒っていて、誰かが笑っていて、誰かが説教をしていて、誰かが沈黙していて、そしてその沈黙でさえ「何も言わないのはおかしい」という別の言葉に変換されてしまうのを見て、僕はいつも一歩遅れて「また始まっている」と思うのに、次の瞬間には「でも今回のこれは、さすがに」と思ってしまい、その「でも」が自分の中にあることを知っているせいで、僕は自分の感情を信用できなくなる。
分断がいちばん厄介なのは、相手が完全に間違っているとは言い切れないまま、こちらも完全に正しいとは言い切れないまま、それでも「どちら側か」を要求してくるところで、事実と推測と経験と恐怖と正義が一つの投稿に折り畳まれて流れてくると、反射的に反応したほうがその場を生き延びられる気がして、考えた末の言葉より、考える前に出る姿勢のほうが評価されてしまう。
意見が交わされているように見える場所で、実際にやり取りされているのは内容ではなく、その人がどんな人間か、どんな側に立っているか、どんな敵を持っているかというラベルで、言葉は議論の道具というより、身分証明書のように扱われ、身分証明書を出せない者は最初から存在しないものにされる。
だから、人は少しだけ言葉を強くするし、少しだけ断定するし、少しだけ冷たく言い切ってしまうし、その「少し」は本人の中では自衛の範囲に収まっているつもりなのに、別の誰かから見れば刃の角度になっていて、その角度が積み重なった結果として、世界の温度がゆっくり下がっていくのを、みんなが同時に感じているのに、誰も「温度を戻す方法」だけは持っていない。
炎上が起きるたびに、僕たちは「よくない」と思う、思うのだけれど、その「よくない」は「これを止めたい」という意思とは別のところにあって、止めるより先に、自分が巻き込まれない位置を探してしまうし、巻き込まれない位置に立つには「何かを言う」か「絶対に何も言わない」かの二択になりがちで、その二択に追い込まれる時点で、もうすでに息苦しさが完成している。
そしてさらにややこしいのは、SNSがなければこの息苦しさがなかったかというと、そうとも言い切れないところで、僕は時々、SNSがなければ今の孤独はもっと直截に、もっと隙間風みたいに自分の中に吹き込んできて、耐えられなかったかもしれない、という考えに行き着いてしまうから、ここは逃げ場でもあるし檻でもある、という当たり前の結論のまま、僕はどちらも否定できない。
「分かってるんだけどね」という言葉が頻繁に使われるようになったのは、みんなが本当に分かっているからで、誰かを傷つけることも、傷つけたくないのに傷つけてしまうことも、正しさが簡単に暴力に変わることも、怒りが燃料として循環してしまうことも、ここで言葉を選ぶのがどれほど難しいかも、そして選べない者がどれほど簡単に切り捨てられるかも、知っているからこそ、その知識を免罪符にするしかないほど疲れている。
みんな気づいている、というのは、つまり、みんなが薄い罪悪感を持ちながら続けている、ということで、続けているのは悪意があるからじゃなく、生活の一部になってしまったものを今さら外せないからで、外せないのは依存のせいだけではなく、外した瞬間に「世界から落ちる」感覚があるからで、落ちるのが怖いのは、誰も受け止めてくれないことを知っているからだ。
画面を閉じても、世界は終わらない、というより、画面を閉じた途端に、世界がどこにあるのか分からなくなるような不安が来るから、僕たちはまた開いて、また見て、また「こんなはずじゃない」と思い、また「でも」と思い、また次の話題に流されていくのだけれど、その流れの途中でこぼれた人のことだけは、流れが止まらない限り拾えない。
SNSは僕たちを悪くしたのではなく、僕たちが元々持っていた不安や孤独や正しさへの渇きや、誰かに見つけてほしいという願いを、あまりに効率よく、あまりに手軽に、あまりに切り取りやすい形にしてしまっただけなのかもしれなくて、だからこそ僕たちは「分かっている」のに、ここで生きるしかないと思ってしまう。
そしてその「分かっている」が、なぜか最後の逃げ場になってしまっていることまで含めて、たぶん、みんな分かっている。

はかり
第1章:集合体論の公理的定義
本章では、万物を記述するための基礎単位として「集合体」を定義し、その構造的特性を明らかにする。
1.1 集合体の構成と階層性
• 公理1(万物の集合体性): あらゆる存在は「集合体(Aggregate)」として記述される。
• 公理2(入れ子構造の原理): 任意の集合体 A は、より小規模な集合体群 {a_1, a_2, ..., a_n} を要素として内包し得る。
• 公理3(要素の不可知性): 集合体の最小単位(個)の究極的性質については問わない。本論では「系」としての振る舞いに着目する。
• 公理4(全体性の仮定): 全ての集合体を内包する唯一の「最大集合体 U」が存在する。
1.2 境界と自己・他者の定義
集合体の境界は、その対象が自身を包含するか否かによって二分される。
• 定義1 (自輪体 ): 集合体 S が、ある観測範囲において S 自身を構成要素として含むとき、これを「自輪体」と呼称する。
• 定義2(他輪体 ): 集合体 S が、対象とする集合体 T を自身の構成要素として含まないとき、T は S にとっての「他輪体」である。
• 定義3(限定集合体): 最大集合体 U から特定の観測条件に基づき切り出された部分集合。観測者の視点により「限定自輪体」または「限定他輪体」として現出する。
・定義4(内輪体):集合体Sの内、特定の観測条件に基づき切り出された部分集合。
1.3 観測による存在の確定
・公理5(環境依存性):集合体は集合体による「観測」という相互作用が生じた瞬間にのみ、その境界と様態が確定する。
解説: これは量子力学における「波束の収縮」を系全体に拡張した概念です。観測されない領域において、集合体は未分化なエネルギーの伝達経路に過ぎず、観測という刺激によって初めて「意味(境界)」を持ちます。
2. 二分化言語法と認識の構造
集合体が他輪体や自輪体を解釈する際の「ズレ」を、以下の二層構造で定義する。
• 統合体(Integrated Essence): 最大集合体 U の物理法則(決定論的要因と乱数的要因)に基づいた、事象の客観的本質。
• 理念体(Ideational Object): 集合体 A が、自らの自己保存(倫理)に照らして統合体を解釈した「意味」。いわばシステム上の「理想的な定義」。
• 現実体(Actualized Object): 集合体 A に内包される下位集合体 B が、自らの限定的な倫理観に基づき、上位の理念体を再解釈した「実感的意味」。
第2章:自由の再定義と「源生隔」の理論
本章では、なぜ決定論的な物理世界において、個体が「自らの意思で行動している」という強烈な主観的確信(自由)を抱くのかを、システム論的距離の概念を用いて証明する。
2.1 原因の再定義
本論では、因果の起点を以下の2点に集約し、それによって引き起こされる現象を「事象」と呼ぶ。
• 要因1(実在的必然): 世界が「或る」という一次的事実。
• 要因2(物理的乱数): 物理現象としての量子的振る舞い。
公理5:事象の受動性
観測されるあらゆる「事象」は限定集合体として存在し、その挙動は「世界が或る(要因1)」という与件と、ミクロに常に介入する「乱数(要因2)」の合成、およびその積層的な伝達(因果の積分)によって100%受動的に確定する。
2.2 源生隔(Causal Gap)の定義
因果の積分と行動の間に存在する論理的・時間的・空間的な距離を「源生隔」と呼ぶ。
1. 近源受動(Proximal Passivity): 源生隔が極めて狭い状態。例:熱いものに触れて手を引く。因果の積分からの伝達が明確であり、個体はこれを「反射」や「強制」と認識する。
2. 離源受動(Distal Passivity): 複雑な階層(自輪体内部の多重処理)を経由することで、源生隔が拡大した状態。因果の積分が認識可能量を飽和し、特定不可能となった受動を指す。
2.3 自由の正体:能動性の誤認
• 定理:自由の理念体は「盲受様」である。
集合体(個体)は、公理5により、常に受動的な存在である。しかし、離源受動の状態にあるとき、集合体はその「原因の起点」を自身の内部に求めてしまう。
• 自発様の発生メカニズム:
原因が複雑化し、経路(伝達)が追跡不能(不確定性原理による二次要因の介入など)になった際、集合体はその空白を埋めるために「自らが原因である」という解釈を出力する。この心理的状態を**「自発様(能動的であるという感覚)」**と定義する。
第3章:傲慢と平和のシステム論的解釈
前章の定義に基づき、人間社会における「価値判断」を物理的・システム的な現象として記述する。
3.1 善悪と自己保存(新和・反発)
集合体が外部(他輪体)からの刺激を受けた際の反応は、その集合体の「自己保存(コナトゥス)」に寄与するか否かで決定される。
• 善(親和): 刺激が既存の思惟と調和し、集合体の安定性を高める状態。
• 悪(反発): 刺激が既存の秩序と衝突し、集合体の構造を脅かす状態。
3.2 傲慢の定義
傲慢とは、個体(内輪体)の自己保存的行動が、社会(自輪体)の自己保存戦略と衝突した際に、社会側から付与される属性である。
社会という上位集合体は、自らの秩序を乱す内輪体に対し、「それは自発様(能動的)な悪意である」というラベルを貼ることで、制裁や排除の正当性を得る。これは、源生隔が生んだ「自由という誤認」を、社会維持のための統治機構として利用している状態といえる。
3.3 平和の多層性
平和とは絶対的な静止状態ではなく、「特定の範囲(限定集合体)における、自己保存のベクトルの合致」に過ぎない。
• 国家間の紛争は、それぞれの国家(自輪体)が自己保存を最大化しようとした結果生じる、他輪体同士の不可避な「反発」である。
• 真の平和を論じるならば、どの階層(個人・国家・人類全体)の自己保存を優先するかという「範囲の設定」が論理的に不可欠となる。
第4章:自己保存の変容と特異事象(自死・娯楽)
事象がすべて受動的であるならば、なぜ集合体は自らを破壊する(自死)、あるいは生存に無関係な行動(娯楽)をとるのか。これらは「自己保存のバグ」ではなく、システム論的な「伝達の結果」として記述できる。
4.1 自死:倫理観の変異とシステムの崩壊
自死を「個人の選択」ではなく、集合体内部の「倫理(判断基準)の相転移」として捉える。
1. プロセス: 要因由来の受動的伝達(強いストレスや環境変化という刺激)が、内輪体(構成要素)の様態を激変させる。
2. 結果: この変容により、自輪体が「既存の形態を維持する」という倫理(自己保存性)を失い、システムを解体する方向へ伝達が向かう。
3. 結論: 自死とは、内輪体の変様によって「自輪体の維持」が不可能になった際に、物理法則に従って取らされる「最終的な受動行動」である。
4.2 娯楽:自己保存機構の「空転」
娯楽は、本来「自己保存・自己複製」を有利に進めるための報酬系(欲求)が、その目的から切り離されて作動する現象である。
• 起源: 物質が自己触媒反応を経て「自己複製」を開始した際、複製を安定させるための「欲求(安定への指向)」が副次的に発生した。
• 現状: 現代のような複雑な集合体においては、この「安定・複製を求める受動的要因」が、直接的な生存に繋がらない対象(刺激)に対しても反応する。これを「娯楽」と呼ぶ。
第5章: 平和の動的平衡と「3軸」の検証
平和とは、集合体の自己保存(善)と内包される内輪体の自己保存が著しく衝突せず、かつ内輪体同士の反発が自輪体の構造を揺るがさない「動的均衡」の状態を指す。この均衡を測定・構築するために、以下の3軸を問わねばならない。
平和を規定する3つの検証軸
1. 離脱度(自己保存の安全保障)
• 内輪体がその集合体(国家、組織等)の決定に従わない、あるいは離脱する自由が物理的・社会的に保証されているか。これが低いほど、受動的伝達は「抑圧」となり、自死へ向かうエネルギーが蓄積される。
2. 重要度(自己保存の危険深度)
• 集合体による決定や刺激が、内輪体の存立(アイデンティティや生命維持)にどれほど深く関わるか。重要度が高い事象ほど、反発は激化し、「紛争」へと発展する確率が高まる。
3. 帰属度(集合体の平和指数)
• 内輪体が、自らを自輪体の一部であるとどの程度認識(観測)しているか。帰属度が高い場合、内輪体は自らの自己保存を自輪体の自己保存に同期させ、「道徳」を自発的に内面化する。

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花柚餅子
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ちゃんと飯食って平日は酒飲まないので吐く理由がないんですけど???
吐いたせいか胃が本当にちょーーーっと気持ち悪い感じがする気がするけど、また出てきそうな感じは全くないけど、念のため朝一で病院行ったほうがよいのか…?
#質問をしたら誰かが答えてくれるタグ

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