共感で繋がるSNS

関連惑星

カラオケ好きの星

24622人が搭乗中
参加
どうも!李星斗ーりせとー🌶🐿と申します🙇‍♀️ カラオケが好きな人!老若男女問わず是非 ご搭乗下さい🎶🎤🫶💕 ヒトカラ、リモカラ配信、カラオケイベント等 ここの星で歌い狂いましょう!

旅行好きの星

19360人が搭乗中
参加
旅行の思い出や写真をみんなでシェア!    🌟登録1.5万人!感謝です🌟読むだけ🆗

空好きの星

12258人が搭乗中
参加
空を見上げた時のこの感情を共有したい、そんな空好きが集まる星です。

猫好きさんの星

11639人が搭乗中
参加

車好きの星

10024人が搭乗中
参加
車好き集まれー☝️愛車自慢、愛車とドライブに行った時の投稿などをしてください😏愛車との馴れ初め話しもあるといいですね😆 ミニカー、プラモデル、ラジコン、スロットカーの車好きでも🆗車が無くても🆗 それでは楽しいクルマライフを過ごしましょう👍

ボカロ好きの星

7772人が搭乗中
参加
おすすめのボカロ曲の紹介等 ボカロについてみんなでお話できたらと 思っております🙂‍↕️🫶🏻

弾き語りの星

7452人が搭乗中
参加
《弾く》 ·ピアノ、ギター、ウクレレ どんな楽器での弾き語りも歓迎✨🤗✨ ·初心者からプロまで歴は問わず( ◜ω◝و(و " ·ルームメイン、投稿メインどちらでもOK👌 《聴く》 ·弾き語りさんだけじゃなく 聴きたい人も大歓迎⸜(*˙꒳˙*)⸝ ·素敵な弾き語り動画をみつけたら、いいねやコメントで応援してね✊🏻📣 ̖́-‬ ·もちろん見る、聴く専門もOK⭕ ·星のページから「音声ルーム」をタップすると、弾き語りルームが一覧で見れるよ🎸 《惑星のイベントについて》 ·アーティスト別、シーン別etc.様々なお題の投稿欄を作成しています✨ 聴きたい人からも探しやすくなっているので是非ご活用ください😌 ·だいたい週1回ほど、イベント招待を全員に送信しています。 ✔「弾き語りの星からイベントに招待されました」 というメッセージが来たらタップして中身をチェックしてみてください😁 《弾星OPENchat》 弾く人、聴く人が集まって自由にお話できるchatがあります! それぞれの音声ルームのシェアや ルームイベントの告知 ルームイベントオーナーさんからのイベント招待 普段の何気ない雑談など ご自由にお使いください! 惑星参加当日から参加可能です。 是非気軽に惑星、OPENchatの参加よろしくお願いします(*^^*)

自分磨きの星

3649人が搭乗中
参加
「自分磨きの星」の主をしております、 とっとこ🐹としを🤪と申します。 自己の成長のための決意表明や努力を投稿し、 周りから褒められ、 モチベーション維持をして、 共に理想の自分を目指しませんか? ダイエット、美容、筋トレ、 ファッション、資格の取得等、 成長のための努力ならなんでも可です。 皆様のご搭乗、 心よりお待ちしております。

釣り好きの星

3409人が搭乗中
参加
初心者〜ベテランの釣りが好きな方大歓迎です(•͈ᴗ•͈人) 何釣りでもOK! 沢山交流して楽しんで下さい♪ 釣り以外の出会い目的の方はNGです

大きい犬の星

3318人が搭乗中
参加
大きい犬が好きな人は誰でも搭乗できます

人気

関連検索ワード

新着

まる

まる

#花彩命の庭 #初投稿 #タスク

花彩命の庭 ― 透明の恋

風が静かに吹き抜けた。
夕暮れの光は淡く、どこか水の底から差し込む光のようだった。

その公園の外れに、誰も知らない小道がある。
草に隠れていて、注意していなければ見落としてしまう。
春人(はると)は偶然その道を見つけ、なんとなく吸い寄せられるように足を踏み入れた。

数歩進むと、空気が変わった。
花の匂いが濃くなる。
次の瞬間、視界がひらけた。

そこは庭だった。

正確に言えば──庭なのに、どこか“現実の庭”とは違っていた。
花たちが色を変えながら静かに呼吸し、
光は花の色と同じ速度で揺れ、
世界そのものが、生き物のように脈打っている。

「……すごい……」

思わず目を見張った春人の前で、
一輪の花がふわりと開いた。
淡い青。
透明な水滴のような色。

その花の前に、少女が座っていた。

背中越しでもわかる。
寂しさを抱えた背中だった。

春人が静かに声をかけようと口を開いた瞬間、
少女は振り返った。
涙をこらえた、かすかな微笑みがそこにあった。

「……来てくれたんだね」

「え?」

「あなたを待ってたの。
 ……ずっと前から」

春人は言葉を失った。
初対面なのに、どこか懐かしい。
胸の奥が、驚くほど自然に反応する。

少女は名を紡いだ。

「私は凪(なぎ)。
 ここは……“花彩命の庭”。
 人が忘れた想いだけが咲く場所」

春人の胸がどくりと鳴る。

「忘れた想い……?」

凪はうなずき、その花をそっと撫でた。

「これはね、あなたの“約束”の花。
 誰にも言わなかった、大切な話。
 でも忘れた。
 ちゃんと覚えていれば、今のあなたは……きっと違ってた」

春人の心臓が強く締めつけられた。
記憶に穴が開いたような感覚が、一気に蘇る。

凪は続けた。

「春人。
 あなたは昔、誰かと“いつか会いに来る”って約束したんだよ。
 叶わなかった、その想いだけが、ここに残った」

春人は凪を見た。
その目は、何か知っているような深さを宿していた。

「……凪。
 もしかして……俺は、君を……」

凪は優しく微笑んだ。
どこか泣き出しそうなほど優しく。

「うん。
 あなたは私と約束した。
 海辺に咲いてた小さな青い花の前で。
 “必ずまた会いに来る”って」

春人の頭の奥で、景色がほどける。
子どもの頃の自分。
青い海。
風に揺れる小さな青い花。
そして──
隣で笑っていた少女。

凪。

だが、その笑顔は突然の事故で
永遠に奪われた。

春人は震えた。

「……君は……死んだはずだろ……?」

凪はゆっくり首を振った。

「消えたわけじゃないよ。
 あなたが“忘れた時”に、ここに咲いたの。
 約束の想いだけが、花になって」

春人は胸を押さえた。
痛いほど悔しさが溢れた。
忘れたかったわけじゃない。
でも、心が耐え切れなかったのだ。

凪はそっと春人の手を握った。
温かい。
けれど、どこか壊れやすい透明さがあった。

「春人。
 今日あなたがここに来られたのは、
 “君を忘れたまま生きたくない”って、心の奥で思ったから」

春人の喉が震えた。

「凪……
 会いたかった。
 本当に……本当に……」

凪は笑った。
涙をこらえるように、光へ溶けそうな笑顔だった。

「ありがとう。
 でも、私はもうここから出られない。
 私は……想いの形だから」

春人は凪の手を強く握る。

「じゃあ、俺がここに残る。
 君と……一緒に……」

「ダメだよ」

凪は首を振り、手を離した。
春人の手には、青い花弁が一枚だけ残った。

「あなたには世界がある。
 未来がある。
 私はその未来に連れていけない」

「でも──!」

凪は静かに微笑む。

「“約束を果たすために来てくれてありがとう”。
 それが言いたかったの」

庭が揺れた。
花々が風を抱き、光がきらめき、
凪の輪郭が少しずつ薄くなる。

「凪……やめろ……!」

春人の叫びは届かない。
凪は透明な花弁のように、空気へ溶けていった。

最後の瞬間、
口の動きだけで言葉がこぼれた。

──好きだったよ。

春人は青い花弁を胸に抱いて、
崩れるようにその場へ座り込んだ。

涙は止まらなかった。
ただ、胸の奥の何かが確かに温かくなっていた。

凪が残した、
たったひとかけらの想いの光。

風が吹く。
花が揺れる。
庭の出口が静かに開く。

春人は涙を拭き、
その光へ向かって歩き始めた。

胸の奥に、
もう二度と薄れない青の記憶を抱えたまま。
GRAVITY
GRAVITY9
し

#花彩命の庭 #初投稿 #タスク

『花彩命の庭 — 彩りの継承者』

大陸は、四つの王国によって分かたれていた。
北の氷原を治めるグレイア王国、
砂海の向こうに広がる赤土のヴェルタ、
雨が降り続ける沼地のラウド、
そして、四王国の中央にある小さな森、フェリア。

地図では小さく描かれたその森こそ、
“花彩命の庭”のある聖域だった。
古くから、生命の色はすべてそこから生まれると信じられ、
四王国の争いが激しくなるたび
庭の色は失われていったという。

だが、それを確かめられる者はほとんどいない。
庭の入口は“呼ばれた者”にしか開かれないからだ。



フェリアに住む少年ニナは、
幼い頃から森の奥に見える薄い光の揺らぎに心を奪われていた。
見えているのに、近づくほど遠ざかるその光は、
森の精たちが遊んでいるのだ、と大人たちは言う。
だがニナは違うと感じていた。
その光は、まるで彼の名を呼ぶように
風に揺れていたのだ。

ある満月の晩、森が白く照らされたとき、
ニナは初めて“光がこちら側へ動く”のを見た。
風でも生き物でもない、
けれど確かに意志を持った揺らぎ。
その瞬間、胸の奥から激しい脈が走った。

「……呼ばれてる?」

ひとりごちた声は夜に吸い込まれたが、
光だけは彼の足元に落ちて留まった。
そして、葉の影で隠れていた細い道が
ゆっくりと姿を現した。

ニナは息を呑んだ。
その道の先にあるのは、
昔から絵本で見てきた伝説の場所――
花彩命の庭。



庭にたどり着いた時、
そこは噂に聞く神々しい場所とは違っていた。
色彩は褪せ、枯れた地面にはひびが走り、
中央にあるはずの“生命の大樹”は、
葉をほとんど落としていた。

「……遅かったのか?」

そう思った瞬間、
枯れ木の根元から柔らかな光が現れた。
光の中から現れたのは、
年齢不詳の少女の姿だった。
瞳は虹のように色を映し、
髪は風のように揺れていた。

「あなた、ここへ来られる子なのね」

声は遠い水音のように響いた。
ニナは言葉を失いながらも頷いた。

少女は微笑んだ。
「私はラサ。庭の守人。
 本来なら、庭の力は世界に生命の彩りを満たすはず。
 でも今は、争いのせいで色が奪われているの。」

ニナは庭を見渡した。
色が失われた理由が理解できた。
四王国の争いは年々激しく、
森に住むフェリアの民ですら外へ出られないほどだった。

ラサは続けた。
「この庭は、呼ばれた者の力で再び満ちる。
 あなたは“色を持つ者”。
 だから、ここへ来られたの。」

「僕が……庭を戻せるの?」

「戻せるわ。
 だけど、色はひとつずつ世界に散っている。
 取り戻すには、それぞれの地で“失われた記憶”を見つける必要がある。」

ニナは迷わなかった。
何故かわからないが、
“自分が来なければいけない理由”を胸の奥で理解していた。



ニナはまず、北の氷原へ向かった。
旅の途中、雪狼に襲われたり、
氷の大裂け目を越えるために命をかけたりしたが、
そのたびにラサの声がどこかから聞こえた。

「怖くないわ。色はあなたの中にあるの。」

氷原の祭殿では、
氷の花が砕け散った氷片の中に“青の記憶”が眠っていた。
それを手に入れた瞬間、
冷たいはずの氷が柔らかく脈動し、
ニナの胸に青い光が吸い込まれていった。

次に向かったのはヴェルタ。
砂漠の夜は冷たく、
昼は皮膚が焼けるほど熱い。
その中でニナは、
果ての砂丘にある“赤の記憶”を見つけた。
それは戦によって散った命たちの叫びが結晶したものだった。
手に取った瞬間、
熱く、しかし悲しい光が胸へ流れ込んだ。

三つ目の地、ラウドでは、
沼の底に沈んだ“緑の記憶”が
静かに眠っていた。
そこには、かつて育まれた生命の繁栄と、
人々が自然を失っていった痛みが刻まれていた。

記憶を三つ集める頃には、
ニナの心の中にさまざまな色が渦巻いていた。
喜びも悲しみも、希望も絶望も。
だが、それらが複雑に絡み合いながら、
彼を一歩ずつ強くしていった。



すべての記憶を胸に抱え、
ニナは再び花彩命の庭へ戻った。
枯れ木だった大樹は、
彼の足音に呼応するようにわずかに揺れた。

「戻ったのね」

ラサが微笑む。
ニナは頷き、
胸に宿る色を両手で包んだ。

色は光になって溢れ、
庭全体に注ぎ込まれた。
青は風となり、
赤は大地を温め、
緑は葉脈となって大樹に流れ込む。

大樹はゆっくりと息を吹き返した。
風が吹き抜け、
枝葉はかつてのように色彩を取り戻した。

庭は蘇ったのだ。

だが、ラサの表情は少しだけ悲しげだった。

「ありがとう、ニナ。
 あなたのおかげで庭は命を取り戻した。
 でも……私はこの庭が荒れた時、
 色を守るために“形”を得た存在。
 庭が元に戻れば、私は役目を終えてしまうの。」

ニナは息を呑んだ。

「消えるの……?」

「消えるんじゃないわ。
 庭に還るだけ。」

ラサは微笑んだ。
まるで、長い眠りにつく子どものように。

「あなたは継承者。
 これからは、あなたが“花彩命の庭”を見守るの。」

光がラサを包み、
花弁のようにふわりと舞い上がった。
風の中で消えていく光は、
悲しいのに、美しくて、
ニナは涙を流すことしかできなかった。



その日から、庭は再び世界に色を送り続けた。
四王国の争いも次第に収まり、
人々は生命の美しさを思い出した。

庭の奥には、新しい守り人――
まだ幼く、しかし強い“色”を宿した少年が立っていた。

ニナは季節が巡るたびに庭へ語りかけた。
庭の風が優しく吹くたび、
ラサが微笑んでいる気がした。

そして少年はいつか、
自分の後に続く者へ庭を託すのだろう。
生命の色が尽きない限り、
花彩命の庭は世界の片隅で、
静かに輝き続ける。
GRAVITY
GRAVITY8
まる

まる

#花彩命の庭 #初投稿 #タスク

『花彩命の庭 ― 瑠璃狐の約束』

町の外れに、ひっそりと佇む古びた神社がある。
誰も参拝には来なくなったが、境内の奥には
昔から“人の縁を結ぶ庭”の伝説があった。

それが、花彩命の庭。

春でも秋でもなく、
季節外れに咲く色とりどりの花々。
見る者の心にある感情を読み取り、
花はその色を変えるという。

しかし、庭に入れるのは“選ばれた者”だけ。
選ばれた者とは——
心に迷いを抱え、なお誰かを想う人。

紗月(さつき)が庭に招かれたのは、
弟の悠(はる)が亡くなった翌月のことだった。

事故だった。
何度も繰り返し思い出しては、
紗月は胸が裂けそうになっていた。

もっと話せたはずだった。
もっと抱きしめられたはずだった。

そんな後悔を抱えたまま、
彼女は神社へと足を運んだ。

境内は冷たい風が吹き抜け、
枯葉が音を立てて転がる。
誰もいないはずなのに、
ふと視線を感じて振り返る。

そこに、瑠璃色の輝きを帯びた狐がいた。

まるで宝石のように澄んだ光をまとった狐は、
静かに紗月を見上げた。

驚きに言葉を失う紗月に、
狐は首を傾げるようにして
境内奥の薄暗い山道へ歩き出した。

——ついてこい。

言葉ではなかったが、
確かにそう告げられた気がした。

導かれるように進むと、
古い木々の間から、柔らかな光が溢れ出す。

目の前に広がったのは——
淡い虹色の花々が揺れる庭。

夜のはずなのに、
そこだけ春のように温かい。

「ここが……花彩命の庭……?」

紗月の問いに、
瑠璃狐は静かに頷いた。

庭に一歩踏み入れた瞬間、
周囲の花々がふわりと色づいた。

桜色、空色、やわらかな黄、
そしてどこか儚い白。

紗月の心を、
優しく読み取るように。

歩き進むと、
庭の最奥に小さな祠があった。
その前に、ひとりの少年が膝を抱えて座っている。

夜の光の中で、
その姿は淡く透けていた。

「……はる?」

思わず紗月が名前を呼ぶと、
少年はゆっくり顔を上げた。

間違いなく、弟だった。
あの日と同じ、無邪気な目をしていた。

「ねぇ、姉ちゃん。」
悠は微笑んだ。
「やっと来てくれた。」

紗月の足が震えた。
現実とは思えない。
でも、その声は確かに悠のものだった。

「どうして……ここに……?」
「庭がね、呼んでくれたんだ。」
「庭が……?」

少年は祠をまっすぐ見つめた。

「僕の心、まだ消えてなくてね。
姉ちゃんに伝えたかったことがあるのに、
言えないままになってたから。」

紗月は息を呑んだ。
胸が強く締めつけられる。

「ごめんね。
僕、ほんとはずっと怖かったんだ。
消えるのが。」

「消える……?」

悠は笑いながら、少し寂しげに続けた。

「生き物は死んだらさ、
心も体も全部どっかに流れていっちゃうんだって。
でもね、だれかが“想ってくれると”
その想いに結びついて、少しだけ残るんだ。」

「……私が想ってたから……?」

悠は嬉しそうに頷いた。

「姉ちゃんの心が、僕をここに繋いでくれたんだよ。」

紗月の目に涙が溢れた。
胸にのしかかっていた後悔があふれ出す。

「……ごめん……守れなくて……
もっと、もっと……一緒にいたかった……」

悠はゆっくりと歩き寄り、
紗月の手をそっと握った。

温かかった。

「僕ね、姉ちゃんの笑い声が大好きだったんだ。
だから、ずっと悲しまないでほしいの。
僕がいなくなったからって、
姉ちゃんの世界が色をなくすのは嫌だよ。」

花々が音もなく揺れ、
紗月の涙に反応するように光を放つ。

庭全体が、
二人の再会を包み込んでいた。

「ありがとう、姉ちゃん。
僕を想ってくれて。
大好きだったよ。」

「……だった……じゃない……」
紗月は震えた声で言った。
「私はずっと……今でも……大好きだよ……!」

悠は照れくさそうに笑う。

「それなら、僕はもう大丈夫。」

瑠璃狐がゆっくり近づき、
悠の背に鼻先を触れた。

少年の姿が、
淡い光とともに揺らぎはじめる。

「姉ちゃん。
さよならじゃないよ。
僕はちゃんと、姉ちゃんの中にいるから。」

紗月は小さな身体を抱きしめた。
光が指の隙間からあふれ、
腕の中からそっと離れていく。

消えていくのではなく——
帰っていくように。

庭の花々がふわりと白く染まり、
風が優しく頬を撫でた。

瑠璃狐が紗月の足元に寄り添う。
その瞳はまるで「よく頑張った」と伝えるように
温かく光っていた。

「ありがとう……」
紗月が小さく呟くと、
庭の光がゆっくりと弱まり、夜の静けさが戻った。

気がつくと、
紗月は神社の境内に立っていた。

庭も、狐も、弟の姿もない。
ただ、手のひらに——
一枚の瑠璃色の花びらだけが残っていた。

それは、
ほんの少しだけ心を軽くする
“やさしい奇跡の証”だった。
GRAVITY
GRAVITY4
PIXY

PIXY

視聴者が全然味を想像できない食レポとは?視聴者が全然味を想像できない食レポとは?

回答数 69>>

夏の浜辺を吹き抜ける春風のようでいて、秋の深みと冬の静けさが同居する、そんな味わいです
大喜利のお題の星大喜利のお題の星
GRAVITY
GRAVITY5
ミロク

ミロク

白亜のアスレチック ~言葉を失った叫び~

どこまでも白い世界だった。足元も、視界の先も、遥か空の向こうさえも。
白い無機質な構造物だけが、理由もなく規則性を欠いたままそびえ立っている。

ここは、白亜のアスレチック。

オジェはその中心に、ぽつりと立っていた。
白い髪、白い瞳。色の欠落した世界は、彼にとって落ち着くはずの景色――なのに、どこか違和感がまとわりつく。

背後で、かすかな気配が揺れた。

振り返ると、クルーエルティが立っていた。
白金の皮膚。透けて見える金の血管。破損した仮面の片側から覗く、冷たい光を帯びた眼。
声帯を失った彼は、言葉を発せない。

「クルーエルティ……」

名前を呼ぶ声だけが、白い空間に吸い込まれていく。
クルーエルティは無表情のまま歩み寄り、目の前で止まった。口を開閉させるが、声は届かない。ただ苦痛に歪む表情が、沈黙より雄弁だった。

オジェはその瞳を見つめた。
冷たく凍った奥底で、かすかに揺れる炎――氷の底に閉じ込められた火種のような光。

「何かあったんだろ? 話してくれ」

問いかけても、沈黙は変わらない。
それは言葉を失った叫びであり、助けを求める悲痛な訴えだった。

クルーエルティが震える手で胸を掴む。オジェは息を呑んだ。直感が告げる――ただ事ではない。

クルーエルティはオジェの手を取り、奥へと歩き始めた。白い構造物が入り組み、迷路のように複雑さを増していく。無言のまま進むうち、不安がじわりと胸を締め付けた。

――どこへ向かっている?

けれど、クルーエルティの手は強く、確かな意志を宿していた。
震えは恐怖か、それとも別の感情か。分からない。だが、離す理由もなかった。

やがて開けた空間に出る。白い箱庭。積み上がる立方体。その中心に、圧倒的な白い塔がそびえ立っていた。頂上は霞み、どこへ続くのかも分からない。

クルーエルティは塔を見上げ、決意の光を宿す。
そして、迷わず歩き始めた。

塔に近づくほど、空気は重く冷たくなる。拒絶の気配。
閉ざされた壁にクルーエルティが触れると、白が光へと転じた。強烈な輝きに視界が焼かれ、オジェは思わず目を閉じる。

次に目を開いたとき、光のトンネルが口を開けていた。

迷いのない背中が進む。オジェはその後を追った。

光の中は、音も時間も失われたような静寂。
永遠にも思える歩みの果て、眩い出口が見えてきた。

抜けた先は、白い砂漠だった。白い地面、白い空。遠くに白い山。
そして空には、巨大な白い球体が浮かんでいた。もう一つの月のような、不気味な静寂をまとった存在。

「……これは」

声は砂に吸われるように消える。
クルーエルティは、悲しげな表情で空の球体を指した。

言葉がない。だから、目で語るしかない。
その瞳には、深い悲しみと揺るぎない決意が、静かに燃えていた。

白い砂の上を歩き、球体の真下に辿り着く。
脈動するそれは、生き物のように蠢き、表面に古代の詩のような白い文字が浮かび上がっていた。読めない。だが心が震える。

――(……見て)

声を持たない彼の内の声が、確かに届いた気がした。

クルーエルティが球体へ触れる。
瞬間、視界が光に飲まれ、オジェの意識は途切れた。

目覚めると、そこは元のアスレチック。白い塔がそびえ、クルーエルティが無表情で立っている。

ただ――その瞳には、微かな笑みが浮かんでいた。

(……終わった)

声にならない言葉が伝わる。
オジェは悟った。白い砂漠は夢ではなく、彼はあの球体の力でこの世界を救ったのだ。
そしてその代償に、再び言葉を失ったのかもしれない。

「クルーエルティ……ありがとう」

オジェの言葉に対し、クルーエルティは静かに頷く。
二人の間には、もはや言葉は必要なかった。

守りたいものがある。
壊れても、失っても、残るものがある。
それが互いの存在だ。

白いアスレチックに、穏やかな風が吹き抜ける。
二人は寄り添い、ただその風を感じていた。

これから何が待ち受けようとも――
共に歩く未来だけは、白く濁らず、確かな輪郭を描いていた。
GRAVITY
GRAVITY5
░モジバケ░永そ哀

░モジバケ░永そ哀

「色々様々」2022.09.21無生成詩

すれ違う全然違う来来来世
袖擦りあって他生で縁ある
信じないイワシの頭など
心の拠り所って無いし有る
ラパランランランRUM飲んで
謙虚な歌舞伎をARで表現したアニメ
過分な異文化交流
手を繋いで振り解く愛には憎しみが伴う
恋は自由であれ
眉間に寄せた細波と残波
エリミンとサイバーjazz
気高く神殿を抜けるプラトニック
吹き抜ける風を風が吹き抜ける
江戸から続く威風堂々伽藍堂
えっへん虫の知らせは腹の中
チャンバーマフラーに張り付くグラスファイバー
ソロ活は新訳聖書に納められ
仰いだ天からリトルとファットの雨霰
知らない人とカラリパヤット意思疎通
面壁9年で腕が飛ぶ吹雪く
どうも怪しい猫付き合い
必殺優しさの殴打バット
苦悶苦悶やってて良かった苦悶式
半眼で点と点が線になり面になりそして
範疇を越えたゲリラLOVE
ケータリングで脱法薬の販路開拓
線香花火の四つの変遷ジーニアス
それぞれの景色と色彩
あらゆる可能性と制御
民族文化の統合離散

美しいよ美しいよ美しいよ
ずっとずっとずっと・・・・・・
んねっ?
文字化け学の星文字化け学の星
GRAVITY
GRAVITY21
けいさー慶佐ー

けいさー慶佐ー

君よ、ずっと幸せに。
冬の風が、そっと吹き抜けていくよ。
GRAVITY
GRAVITY4
azumacho

azumacho

みなさん、おはようございます。
今日は仕事で原宿駅乗り換えです。
お天気には恵まれていますが、この辺りは風が吹き抜けるためか寒いですね。
良い休日をお過ごしください。
GRAVITY
GRAVITY7
もっとみる

おすすめのクリエーター