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くらっち

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朝のひとコマ

#クリスマスローズ
#ヘレボルス
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🐈なつめ🐈‍⬛

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ちょっと花の盛りすぎちゃったけど。


#クリスマスローズ #ヘレボルス
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みぃ

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ヘレボルス・ニゲル
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バール丼

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ヘレボルス・ニゲル
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🐈なつめ🐈‍⬛

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ヘレボルス・フェチダス
原種だそう。

以前育ててたけど、いつの間にか消えてしまって残念だったんですが、開花株(半額!)を見つけて、つい購入しちゃいました💦

うちで咲いてたのはもっと緑っぽかったような?
日照の加減かな。

どこに植えようかな〜[大笑い]
園芸の星園芸の星
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夕闇さん

夕闇さん

「短編小説 赤について」1/2
あの日、病室の窓からは燃えんばかりの赤い夕陽が室内に差し込んでいた。
それは雲間から差す一筋の光芒のようで、窓から真っすぐと伸びて病室の空間を斜めに横断し、入り口の戸まで続いていた。そんな病室の窓際に置かれたベッドの上に横たわっていると、まるで自分が柔らかい雲にでも乗っていて、地上に差す光芒の根元にいるかのような錯覚を覚えさせた。
赤、赤、赤。空も雲も町も、窓台に置かれた一輪の真っ白なヘレボルスでさえ自身の色を忘れて、一様に赤に染まっていた。
まるで空から水で薄めたトマト缶をひっくり返したみたいだ。そう思うとなんだかおかしくて、私はこの情景をそっくりそのまま写真で切り取って、誰かに伝えたいと思った。そうだな、写真のタイトルは「調理人」だ。大学病院の最上階の病室に泊まっている私が、トマトソースで下界を和えて一緒くたに調理してやる、そんな意図を込めて。そんなことを考えながら、私は少し浮かれた気持ちでベッドサイドに置いてあったスマートフォンに手を伸ばす。
「あ」
確かに掴んだと思ったのに、スマートフォンは私の細い指をするりと抜け出し、ガンともゴンともつかない無機質な音を二つばかり立てて、それきり静かになった。
まさかここまで筋力が落ちているとは。しかし私はこんなことで落ち込みはしない。今の私にとっては、できることを見つけることの方が難しいから。もう一人で歩くこともできないし、一人で用を足すことだってできない。今更スマートフォンが持てないことくらい、なんてことはない。
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夕闇さん

夕闇さん

「短編小説 赤について」2/2
しかし困った。床に落ちたスマートフォンを拾い上げるというのは、皆が思っているほど簡単なことではない。少なくとも私にはできない。とは言えナースコールで看護師さんを呼んで拾ってもらうのも、仕事の邪魔をしているようで気が引ける。ううん、これは嘘だ。正直に言えば私に対して優しく接してくれる看護師さんが苦手なのだ。人から与えられる善意の中に、私に向けられた憐れみや同情を探してしまう自分がいる。その事実に吐いてしまうほどの自己嫌悪を感じてしまうから。
まあいいか、と私は思う。仮に上手に写真を撮れたって、送る相手などいないのだから。ううん、これも嘘だ。送りたい相手はいる。中学高校で仲の良かった同級生、少しの間付き合っていた恋人。伝えたいこともある、共有したい思いもある。それでも、私はしない。だって私は知っているから。最後になるかもしれないメッセージのやり取りに皆がどれほど気を使うか。そして最後に遺した私の言葉が、その後皆の心にどれだけ暗い影を残すか。だからこれでいいんだ。ううん。

少女の青白い頬や乾燥した唇に、柔らかく暖かいチークを乗せていた夕陽は静かに、ゆっくりと西へと傾いていき、ついには峰の向こう側へと姿を隠してしまった。
ひとたび太陽がその姿を隠してしまうと、空は、そして雲や町も、数瞬止まっていた秒針が動き出したかのように、慌てて各々自らの色を灯し始めた。誰もが半ば熱狂的に淡い赤に身を包んでいたことなど、すっかり忘れてしまって。
窓台に置かれていたヘレボルスの花弁が一枚、本体から離れて床に落ちる音を聞いた者は誰もいない。
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