浅田彰の『逃走論』では「パラノからスキゾへ」(強迫神経症的な生き方から精神分裂病的な生き方へ)が合言葉になっていた。そして著者自身、家父長としてどっしり構えるのではなく、ギャンブラーとして一瞬一瞬に全てを賭けるよう促していた。個人的な心情としては、スキゾイド側に突き抜けたい、そうして楽になりたい、という思いがある。だが、本気でそれを目指した場合、アイデンティティがバラバラになり、収拾がつかなくなるとも思う。これに比べ、千葉さんの姿勢は現実的だ。だが、それは世間的な人生訓とどう違うのか。動画からは、その点が掴めなかった。