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HIIRON
『幸福について』(光文社古典新訳文庫)
19世紀に代表されるドイツの哲学者ショーペンハウアーによって書かれた、生きるための智慧に関する箴言集。日常生活のさまざまな観点から幸福について論じたこの箴言集は約400ページと分量が厚く、ドイツ本国ではキンドル版も出るなど現在も多くの読者から高い支持を集めている。「わたしたちは幸福になるために存在しているという考えそのものが迷妄であり、私たちは苦悩の中に投げ込まれた存在であり、生にまつわるあらゆる出来事は苦なくして語りえない」という主張から論が展開される。当時ドイツで人気絶頂のヘーゲル正教授(50)の考え方に反論を持ったハウアー教授(32)は、彼の講義と同じ時間に授業を設定し対抗を試みたが、200人を超える超満席のヘーゲルの講義に対し、ハウアーの講義に聴講届を出した学生はわずか8名であったため屈辱のあまり最初で最後の授業となった、という面白エピソードを持つ。幸福について考える際の教科書として大切にしたい一冊だが、30〜50代が経験するであろう肉体・精神・社会的特徴を多いにネタバレされてしまった。そのため、20代の私は読み終えた直後に60歳を迎えたような気持ちに襲われ、未来に対する危機感を強く感じ、精神が悲鳴をあげそうになった。ゲーテと仲が良さそうなので、生きていたら著者と友達になりたいなぁと思った。どんな人にも薦めたい一冊。
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幸福とは不快が少ないこと、つまり、快が多いことは幸福ではないと仰っていました。アリストテレスの言葉「賢者は快楽を求めず、苦痛なきを求める」を思い出しました。快楽も苦痛なきも求めてない人は一体…。[疑っている] 笑
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とても興味をそそられました