ジソン
懸垂を連続20回できる39歳でつ❗️
映画、読書、筋トレ、生き物採集が趣味❗️
元新聞記者で、現在は重機オペレーター❗️
2児の父。青森県。フォローお気軽に。
映画
読書
青森
ジソン
評価84点
AI人形ミーガンによる連続殺人事件から2年。ミーガンをベースに作られた軍用ロボットアメリアが暴走し、関係者を次々と殺害する事件が発生した。ミーガンの開発者ジェマと姪っ子のケイディも狙われ、ジェマはアメリアに対抗すべくミーガンを復活させる。
前作で破壊されたミーガンだっだが、データはネットの中で生きていて、ジェマとケイディをずっと監視していたというよくある流れ。
前作の暴走殺人は、プログラムに従っただけ、自分はまだ未熟なAIだったとやや反省。アメリア討伐のために新しいボディを欲しがる。
敵だったロボットが次作で味方になるって、どっかのターミネーターじゃん!と誰しもが思う。
二番煎じ感は否めないが、口が悪いミーガンとジェマの遠慮なしの言い合いが面白いし、アクションも爽快。前作のようなホラー感は全くないけど、個人的には今作が好き。
ミーガンは果たして生まれ変わったのか、それとも‥。ラストが良かった。

ジソン
評価82点
裏社会ではその名を知らぬ者はいない強盗団の腕利リーダーのパーカー。完璧主義で、必要以上に殺しはしない独特の流儀を持つ彼が、ニューヨークの巨大犯罪組織を相手に数億ドル相当の美術品強奪を計画する。
序盤から意外な展開なので、ネタバレなしで感想を言うのは難しい。かなり派手でハードなクライムアクション。オーシャンズ11をもっとダークにした感じかな。
すぐドンぱち始めるしゴミクズのように人が死ぬ。でも、コメディ色もあり、パーカーのチームが強盗のファーストトライをする場面はドタバタしてて面白い。
パーカーの信念がきらりと光るラストが、ダークヒーローっぽくて良かった。
個人的には別な結末を期待してたけど、アレで良かったんだアレで‥。

ジソン
評価76点
新型コロナウイルスの蔓延で未曾有の危機に直面した日本。政府は、最新AI技術と3Dで歴史上の偉人たちを復活させ、最強内閣を組織する。徳川家康を総理大臣とする曲者内閣は、果たして日本を建て直すことができるのか!?
偉人たちが大臣としてどんな役割を担うかに、なるほどと膝を打つ。ただ、いくら知名度があるからって信長、秀吉、家康、綱吉、吉宗と、戦国大名と徳川家に偏りすぎ。
坂本龍馬はいつでもヒーローなんだなぁ。
激動の時代を生き抜いてきた偉人たちにとって、現代はあまりに生ぬるい。
大衆に迎合し、傍観し、自分では何も動かず他人の批判ばかり。恐怖で支配して強引に物事を進めるってけっこう大事なのね。
ど直球にメッセージ性が強い映画だから、ある程度歳をとった大人はげんなりするかも。
ところどころの大河ドラマこすりが笑える。
AIなのに、まるであの世から甦ったかのような物言いが少し気になった。

ジソン
評価74点
即興劇の女講師カットと生徒ヒュー、落ち目の俳優マーロンの3人が、警察からの依頼で犯罪組織に潜入。演技力と機転を効かせて組織の壊滅を図る。
主演は、ジュラシック•ワールドなどでお馴染みの赤毛のむっちり美女ブライス•ダラス•ハワード。かつて超絶イケメンだったオーランド•ブルームはすっかりおっさんになったが、存在感抜群の妙演で魅せる。
俳優たちが犯罪組織に潜入する奇抜な設定は面白く、組織とのファーストコンタクトはドタバタあり緊迫感ありで引き込まれたけど、中盤から終盤にかけてグダグダしてたのが残念。
犯罪組織が意外とぬるい。もっと凶悪だったらよかったのに、でもあくまでコメディだしな。
一世を風靡した俳優が低予算映画で落ち目の俳優を演じるとは、なんと皮肉なことでしょう。
もうひと工夫欲しかったけど、そんなに悪くはない映画。

ジソン
評価78点
ある日、突然幽霊が見えるようになった女子高生みこ。楽しい高校生活を送るため、次々現れる幽霊たちを見えないふりしてやり過ごすドタバタホラーコメディ。
がっつりホラーではないけど、ぼんやりした姿の幽霊が意外と怖い。こういう怪異の見せ方はいままでなかったかも。最後はあっと驚く仕掛けがあって満足感が高い。
観てると所々に違和感があるのに、深く考えずに進んじゃって、ラストで点と点が線で結ばれる。
やり尽くされたネタ。それに気づかないボクっておバカ。秀逸な伏線映画で、もう一度観たくなる。
かわいい女子が、ブサイクな顔して叫ぶのっていいよね!

ジソン
評価80点
横浜港署の型破り刑事、タカとユージのコンビが活躍する劇場版第8作。警察を定年退職後、ニュージーランドで探偵業を始めた2人は、トラブルを起こして廃業に。8年ぶりに横浜に帰ってきた!
横浜で探偵を始めた2人のもとを土屋太鳳が訪ねて、生き別れた母を探して欲しいと依頼する流れ。どうもその母親は、過去にタカ&ユージと関係があったらしい。しかも、濃密な関係が‥。
正直ストーリーはどうでもよくて、子供の頃からあぶデカに馴染んできた身としてタカ&ユージのコミカルなやり取りを見ているだけで楽しい。
ジジイになってもダンディなタカとセクシーなユージは不滅。カオルが雑に出てくるのに対して、偉くなったトオルが昔の情けない面影を残しつつもしっかり頼り甲斐があって素敵だった。
終盤の1日あぶないデカが笑えた。
1998年の「フォーエバー」で完全に終わったと思ってたのに、「まだまだ」、「さらば」、「帰ってきた」と続いたのは感無量。もう一作いけるかな、いけねぇかな‥。

ジソン
78点
輸入雑貨貿易商の井之頭五郎は、かつての恋人の娘の依頼でフランスパリへ渡る。そこで、病気療養中の彼女の祖父から、幼少期に五島列島で食べた思い出の汁料理を再現してほしいとお願いされ‥。
おっさんが仕事の合間に各地の食堂を巡る孤独ドラマの映画版。詳細不明の汁料理を求めて奔走するが、思いがけないトラブルに遭遇し絶体絶命のピンチに。
ドラマはほとんどストーリーがなく、淡々と食べて心の声をつぶやくだけなのに、今作は巡り会った人々とのふれあいが描かれて全然孤独感はない。
手探りで食材を見つけ出す不可能ミッションの中、大ピンチにおちいりながらも時々に料理を楽しむ五郎の姿がけなげ。
あくまで、ご飯をおいしそうに食べる人の映画なので、強引な展開はご愛嬌。
最初に出てきたパリのオニオンスープが一番うまそうだった。
五郎はけっこう金持ちじゃね!?

ジソン
評価85点
太陽のない暗い惑星の鉱山で働くレインは、環境の良い惑星ユヴァーガへの移住を夢見る。ある日仲間たちから、宇宙を漂う廃船からユヴァーガへの旅路に必要な冷凍休眠装置を奪う話を聞き、計画に参加。しかしそれは、エイリアンに乗組員が全滅させられた船で、内部は恐ろしい状態になっていた‥。
半ば強制労働のように鉱山で働く貧しい若者たちが、新天地を夢見て計画を実行するシーンから始まる。希望に満ちた彼らが、絶望のふちに突き落とされるのは観ていてつらい。
宇宙は無慈悲。人間の夢や希望なんてエイリアンには関係ない。ただただ襲い、殺し、繁殖するやつらのまがまがしさと恐ろしさよ。
後半はずっとハラハラでえぐい展開。でも、期待を大きくは超えてこなかった。

ジソン
2023年
評価84点
アベンジャーズの一員で、銀河を守るガーディアンズの活躍を描く第3段。銀河を作り替えようと生体実験を繰り返すマッドサイエンティスト集団にガーディアンズが挑む。
銃器と機械の扱いに長けたロケットの過去が明らかになる。これが意外とハードで心にずっしり。それだけにラストは感動的。あんなつらい境遇からよく立ち上がったもんだ。
サノスとの戦い時に過去からやってきた別のガモーラとクイルとの微妙な関係も見どころ。
チームが団結する終盤のバトルは痛快だった。
シリーズはこれで一旦一区切りかな。
形は違えど、ガーディアンズの意思は受け継がれていく。ラストは賛否両論あるみたいだけど、個人的には満足だった。

ジソン
評価77点
サノスとの戦いの後、ソーはガーディアンズオブギャラクシーのメンバーと共に宇宙を放浪。ダイエットに成功し、さまざまな惑星の危機を救った。そんな中、全宇宙の神々を抹殺しようと目論む「神殺しのゴア」が現れる‥。
元恋人のジェーンが、破壊されたはずのムジョルニアを手にし、マイティーソーとして再登場。一度砕け散ったムジョルニアは、散弾銃みたいな威力でカッコいい。ただ、ジェーンが雷神となった経緯は悲しくて、物語の結末に深く関わってくる。
全体的にコメディ要素が強めで緊張感がないのが欠点。ゼウスのくだりがぐだぐだ長かった。ギュッと縮めて90分くらいにおさめられたのでは?
ストームブレイカーにまたがって飛ぶソーが笑えた。というか、ストームブレイカーは誰でも持てるし誰の言うことも聞くのな!

ジソン
評価83点
アベンジャーズ・シビルウォーのすぐ後、アベンジャーズの1人、敏腕エージェントのナターシャ・ロマノフは政府から追われる身となった。隠遁生活を送る中、かつて自身が所属していた暗殺集団レッドルームから命を狙われ、幼少期に偽装家族として暮らしていた妹や父、母を集めてレッドルームに挑む。
後にブラックウィドウを継ぐ、妹分のエレーナが初登場。強くてみけんのシワがとてもキュート。組織の命令でたった3年間だけ偽装家族をしていただけなのに、4人の中には確かな絆があって、ロマノフの心の内が丁寧に描かれていた。それだけに、エンドゲームの顛末を知る身としては心が痛む。
普通の人なら20回は死んでいるだろう絶体絶命だらけの逃走劇と攻防。なんでかすり傷だけやねん!とツッコミたくなるアクションに次ぐアクション。ロマノフもエレーナも超人じゃないのに随分丈夫な体をしている。
家族愛のストーリーっていいね。

ジソン
評価73点
日本有数のとある温泉地で、温泉客が入浴中に行方不明になる事件が続発。その後、浜辺で無惨な姿になった客の遺体が発見される。
調査の結果、絶滅したはずの古代ザメが蘇り人々を襲っていることが判明。町を挙げてサメ退治に乗り出すが‥。
クラウドファンディングで制作した低予算映画だとか。確かに、雑なCG、着ぐるみみたいなサメ、ミニチュア模型の建物と、B級感マックス。おまけにツッコミどころ満載の奇想天外ストーリーときた。
なぜサメが温泉に現れるのか、若い女性研究者がもっともらしく講釈を垂れるが、絶対有り得ない原理でむしろ笑える。
物理も化学も全部無視して、筋肉のみがサメに対抗する唯一の手段。
そもそも、おバカ映画として制作されたのだから細かいことは気にせずに何人かでワイワイ観るのが吉。エンディングはめちゃカッコよかった。

ジソン
評価80点
金田一耕助シリーズ。過去に村を訪れたある男が惨殺され、深い闇を抱える鬼首村(おにこべむら)。警察の友人から、その事件の真相解明を依頼された金田一耕助だったが、村に伝わる手毬唄になぞらえた連続殺人が発生する。
犬神家の一族、獄門島、八つ墓村といったビッグタイトルに隠れがちだけど、個人的になかなかの名作だと思う。
序盤は村の事情や人物関係の説明が長くて眠くなるが、いざ事件が起こるとぐっと引き込まれる。
殺害方法が怪奇的で怖いし、凝ったトリックはなくても、なるほど!っと膝を叩く展開。ただ、消去法で考えるとすぐ犯人が分かってしまうのが残念なところ。狂気と人間味が交錯する悲しい事件だった。
旅館の息子がモテすぎてムカつく。しかし、よくよく考えると、被害者に何の罪もなかったな。

ジソン
評価75点
YouTubeなどで人気を集めた間取りミステリーの映画版。2階の中央には窓がない監禁目的を疑う変な部屋、1階には扉がない謎の空間。オカルト系配信者の主人公が、妙に頭の切れる知り合いの建築士と謎を追う。
YouTubeのオリジナル版を補完するような内容で、建築士の憶測でしかなかった変な家の謎が解き明かされる。
シンプルにそれなりに怖いし楽しめるけど、大風呂敷を広げすぎ感と強引な展開が多い。
結局、オリジル版は真相を描かず謎を残して終わったから想像力をかき立てられて人気を得たわけで、全て分かってしまうと途端にしらけてしまう人の性。
謎のまま終わると文句を言うくせに、ほんと観衆はワガママ!

ジソン
評価77点
記者のエディと、その身体に寄生する地球外生命体シンビオートのヴェノムが繰り広げるダークヒーロー映画第3弾。宇宙の果てに封印されている極悪ヴィランが、自身を解放する鍵を持つヴェノムを狙って地球に刺客を送り込む。
話が宇宙規模にまで広がって、なんだかよく分からない展開。前作までは割とシンプルで良かったのに。
悪の親玉は今回あまり出てこないけど、そいつが送り込んだ気持ち悪い怪物が強すぎて絶望。捕まえて口に入れると一瞬でミンチにされるし、バラバラにしてやっつけたと思ったら再生するし、どうやって倒すのよ。
シンビオートたちがいっぱい出てきて共闘するシーンは胸熱だったけど、印象に残るシーンは少なめ。あと、美女も少なめ。

ジソン
評価81点
空港を離陸した小型旅客機の機内。乗客の男が突然、嘔吐して暴れ出し、CAの1人が噛まれて重傷を負う。空港へと引き返して緊急着陸したが、ターミナルは閑散として誰の応答もなく‥。
スペイン産ゾンビホラー「REC」のハリウッドリメイク版の続編。昔DVDで観たけど、youtubeで無料公開されていたので十数年ぶりに鑑賞した。
ゾンビがわらわら出てくるわけじゃないけど、密室の緊張感や乗客らの混乱、次々にゾンビへと変貌していく恐怖がうまく描かれていて面白い。
一作目でもそうだったけど、事態を収めようとする当局の奴らが無能すぎる。
他のゾンビ映画よりも登場人物たちのかわいそう度が強い。ラストは泣けたな‥。

ジソン
評価79点
竜巻の研究をする気象学者のケイトが、悲しい過去を背負いながらも仲間と共に巨大竜巻に挑む。
序盤からクライマックス感があってドキドキ。
竜巻の予測と追跡、そして薬剤を打ち込むことで弱体化を図り、被害を食い止めるという狙い。
YouTubeに動画を投稿して金稼ぎしている竜巻ハンターのイケメンも加わって、前代未聞の竜巻チェイスを繰り広げる。
気象学なんて全然わからないけど、主人公らのあくなき探究心に触れてその分野に興味が湧いた。
主演は、「ザリガニの鳴くところ」のデイジー・エドガー=ジョーンズ。陽気さと心の影をうまく演じ分けてるし、なによりきゃわいくて役にはまってた。
迫力の竜巻襲撃シーンもさることながら、彼女の心象風景を割と丁寧に描いてる。
ただ、結局は女って真面目な男より破天荒な優男に惚れんのね。残念!!

ジソン
評価78点
無人火星探査機を回収した国債宇宙ステーションのクルー6人。ステーション内にて探査機が持ち帰った土を分析したところ、微生物が発見されて色めき立つ。しかし、微生物はみるみるうちに成長。高い知能を持ち、クルーたちに襲いかかる。
地球外生命体の発見で歓喜に包まれたのも束の間、恐怖のどん底へ突き落とされるというよくある展開。エイリアンの二番煎じ感はぬぐえないけど、生命体の姿形や習性は違うし、無重力の狭い船内で追い込まれていく様はなかなか緊迫感があって面白い。
それにしても、宇宙飛行士なんてのはめちゃくちゃ優秀なはずなのに、やることなすことことごとくうまくいかない。
宇宙の無慈悲さがよく描かれていて、良くも悪くも息が詰まる映画。

ジソン
評価80点
幕府の悪政により、民が重税と大飢饉に苦しんでいた室町時代末期。元武士の自由人、蓮田兵衛は、農民や浪人らをまとめあげ幕府の転覆を目論む。
弱者が強者に立ち向かう分かりやすいストーリー。死体だらけの街が悲惨すぎて気が沈む。
幕府のお偉いさん方は贅沢三昧。許せん!
蓮田兵衛のひょうひょうとした生き方はいつの時代もみなの憧れ。
たとえ最後は野に朽ちようとも誰かがやらねばならぬ!前例を作れば後に続く者が出る。
未来のために我が身を犠牲にする勇者によって、悪政は滅ぼされてきたのだな。
アクションや殺陣は見応えあったけど、西部劇っぽい安くさい演出がちょっと‥。

ジソン
評価84点
幕末、会津藩士の高坂新左衛門は、敵対する長州藩士と生死をかけて刀を交えている最中、雷に打たれて現代にタイムスリップしてしまう。目を覚ましたらそこは時代劇撮影所。困惑するも、本物の侍のたたずまいと剣の腕を生かし、切られ役として第二の人生を歩む。
昨年の話題作。序盤はベタな展開だけど、中盤以降はそうきたか!と膝を打つ秀逸なシナリオ。下火になっていく時代劇を再び盛り上げようとする人々の思いが熱く、主人公のひたむきな努力に胸を打たれる。
根底にあるのは、「精一杯生きる」というシンプルなメッセージ。幕末に、命をかけて己の信じる道を貫いてきた武士だからこそ説得力がある。
たくさんの犠牲のうえに、平和で豊かな時代がある。今の時代も、いつかは遠い過去となって人々に忘れ去られる。
でも、われわれは今を生きていて、この世界は続いていく。精一杯やらなきゃ。

ジソン
評価80点
公衆トイレ掃除が仕事の初老の男。ボロアパートに住み、夜明けと共に起き、小さな植物たちに水をやり、仕事へ。車の中では古いカセットテープの洋楽を聞き、黙々と仕事をこなし、神社の境内で木々を見上げながら昼食。夕方には銭湯。行きつけの飲み屋で軽く一杯。帰って読書して寝る。そんな毎日。
役所広司がマジで無口。中盤あたりまで、「あー」とか「うー」とかしか言わなくて、大丈夫なのこの人と不安になってくる。仕事仲間の恋人?が乱入してきたり、姪っ子が家出してきたり、ルーティンの中にいろいろイレギュラーな出来事はあるけれど、特段大きな盛り上がりはない。
役所広司は満ち足りているように見えるが、どこかで不安とか後悔とか負の感情を抱えているようだった。
自分が20代の頃、暇さえあれば読書していて、変化のない毎日だったけど、本の世界に没入する日々に充実感があった。歳をとるごとに雑念と欲望が増えてきている気がする。
あの頃の精神状態に戻りたい。

ジソン
評価81点
新青森駅から東京に向かう、はやぶさ60号に爆弾が仕掛けられた。時速100キロ以下になると爆発する仕組みで、犯人の要求は身代金1000億円。車内がパニックに陥る中、一大救出作戦が始まる。
Netflix制作の今作。50年前の同名作のリブートらしい。政府がテロリストとの交渉を拒否する中、乗客たちがネット拡散で全国民からお金を集めようとする流れは現代的で面白い。
2時間越えの大作だけど、なかなか迫力あるしテンポもいいから飽きずに観れた。
序盤でなんとなく犯人が分かっちゃう。犯行の背景を知ると、悲しみを抱えたサイコパスっぷりに感情移入してしまった。
いろいろツッコミどころはあれども、登場人物たちがそれぞれプロフェッショナル意識を発揮していて普通にいい映画だった。
運転士ののんちゃんが1番の功労者なのに、あまりスポットが当たらないのが残念。でも、少しのシーンであれだけの存在感とカッコよさ、のんちゃんさすがです!

ジソン
評価76点
主人公は、ニコラス・ケイジ演じる大学教授のポール。ある日、娘や教え子たちの夢の中に彼が頻繁に出てくるようになり、その現象はどんどん広がっていく。ニュースに取り上げられるなどして一躍有名人になるが、夢の中の彼はどんどん凶暴化していく‥。
ポールの意思とは関係なく人の夢の中に登場するため、現実の彼は夢の印象で見られてしまう。悪夢へと変貌した時、忌み嫌われる存在へ様変わりしてしまうのが理不尽でかわいそう。
ニュースなどで話題になればなるほど、人々の頭に残るから夢の彼が拡大していくってこと?
もっとぶっ飛んだ展開を期待していたけど、イマイチ盛り上がりに欠けて後半は睡魔に襲われた。
そのまま寝ていたら夢にニコラス・ケイジが出てきたかも。
夢で会うなら、アン・ハサウェイがいい!

ジソン
評価84点
マッドマックス フュリオサ 2024年
評価82点
核戦争で荒廃した地球。生き残った人類は、水や食糧などの資源を暴力で奪い合っていた。
元警察官のマックスは放浪の途中、暴徒に襲撃され、豊富な地下水を持つシタデルと呼ばれる砦に連行される。そこで、シタデルの独裁者イモータン・ジョーに反旗を翻す女戦士フュリオサに出会い、逃走の手助けをするが‥。
フュリオサを観るために前作を再鑑賞。
ストーリーが単純明快で、ほとんどがイモータン・ジョー率いる狂った奴らの追走と撃退シーンだけど、迫力あるし独特のヒャッハーな世界観が飽きない。
無法地帯で思いやりとか正義を貫くのってめちゃくちゃ大変。マックスとフュリオサってよっぽどの人格者だなぁ。
新作のフュリオサは、アニャが素敵すぎるけど、それ以上にクリス・ヘムズワースの変な鼻が気になった。ジョー以上に非道な悪党っぷりのクリス。監督は、悪党に相応しいムカつく鼻を作り出すのに試行錯誤したに違いない。
前作の前日譚で、直接繋がってるから2作目から観ても大丈夫。


ジソン
ダークな殺し屋のブルース・ウィリスが良かったなぁ。中学生くらいの時、ビデオで何回も観ました。

おすすめしたい『ブルース・ウィリス』
参加
ジソン
新感染半島 ファイナル・ステージ
ゾンビだらけになり、封鎖された朝鮮半島。地獄絵図のような世界の中、力を合わせて生き残ってきた家族が脱出を図ったが、それには大きな犠牲が伴った。
救助隊のヘリの中、「新しい世界が待ってる」と言われたのに対し、家族想いの長女が放った一言に心を撃ち抜かれました。
地獄のような場所でも、愛する家族がいたから‥。


🌸春の映画名セリフ祭り🌸
参加
ジソン
「男と女の間っていうのは、どこかみっともないものなんだ」
寅さんの甥っ子が、すったもんだの末に恋人に告白。それを見ていた寅さんは「みっともねぇなぁ‥」と吐き捨てる。
隣のリリーはすかさず、
いいじゃないかみっともなくたって。
格好なんて悪くたっていいから、
男の気持ちをちゃんと伝えてほしいんだよ、女は。
だいたい男と女の間っていうのは、
どこかみっともないものなんだ。
あとで考えてみると、顔から火が出るような恥ずかしいことだってたくさんあるさ。
でも愛するってことはそういうことなんだろ、きれいごとなんかじゃないんだろ。
恋愛の恥ずかしさ、みっともなさを全肯定するリリーが素敵でした😍

🌸春の映画名セリフ祭り🌸
参加
ジソン
評価73点
銀河の彼方からやってきた高度な技術を持つ宇宙人たちが地球を発見。下劣な人類が支配する地球を滅ぼそうとするが、銀河の法律に則って人類に存亡のチャンスを与えることにする。それは、ランダムで選んだ人間1人に、なんでも願いが叶う全能の力を与えてその動向をうかがうというものだった。
全能の力を与えられたのは、小説家を目指すさえない教師。しょーもないことに能力を使うのは笑いどころなんだろうけど、ナンセンスすぎていまいち乗れない。
ピンチの時こそ使うべきなのに、ボケっとスルーするのが観ていてちょっとイライラした。ショーン・オブ・ザ・デッドのサイモン・ペッグだから観れたけど‥。
ヒロインは、ケイト・ベッキンセールでふつくしい‥。

ジソン
評価83点
1970年代の韓国のさびれた漁村。地元のアマさんグループは、近くの工場による海洋汚染のせいで廃業の危機に。そんな中、生活のために密輸品を海中から引き上げる危険な仕事に手を染めていく。
関税逃れのために輸入品に重りをつけて一度海に捨て、後で密かに回収する。そこで素潜りが得意なアマさんたちの出番。当時ほんとうにあった事かは知らないけど、話として面白い。
アマさんグループのリーダー、ジンスクと親友チュンジャの確執と友情。3億ウォンダイヤの回収を目論む密輸王、漁村を仕切るチンピラたち、ジンスクらに目を付ける税関職員。企みと裏切り、騙し合いの果てで最後に笑うのは誰だ!?
観たことない種類のクライムムービーで、なかなかの良作。アクションも素晴らしく、アマさんたちが海中で戦うシーンは必見。
ジンスクとチュンジャ役の女優さん、調べたら50代だって。ほぼすっぴんだと思うけど、お肌キレイ。SNOWで加工してるわけじゃないよね。

ジソン
地球を侵略する昆虫型エイリアンをやっつける映画。でかい昆虫エイリアンが大群で襲ってきて、絶望感半端ない。グロいし怖かった‥。

おすすめしたい『地球外生命体』※本数制限無し
参加
ジソン
評価80点
17世紀の朝鮮王朝。病気の弟がいる盲人の鍼師ギョンスは、鍼の腕を買われて念願だった宮廷勤めに。王である仁祖の長男で王位継承者のソヒョン世子に気に入られるが、ある夜、世子が毒殺されるのを目撃してしまう。
史実であるソヒョン世子の怪死事件に着想を得たフィクションだそう。
盲人なのに「目撃」とは、タイトルの梟とは、そして目に針が刺さりそうなポスターの意味とはー。観るといろいろ腑に落ちるし、主人公が鍼師なのがストーリーの要所要所でうまく生かされていて良い脚本。
韓国映画って、特有のコミカル演出を交えつつもスリリングな展開をしっかり描いて、緩急の付け方が上手。王が絶対権力者だった時代ってヤダなーコワイなー。
正直であること、正義を貫くこと、尊い。

ジソン
近年で一番泣いた映画。
人間ピラミッドとオチ以外は完璧‼️

おすすめしたい『家族の絆』※本数制限無し
参加
ジソン
評価82点
音をたてると襲ってくるモンスターに侵略された地球でのサバイバル映画第三弾。
過去作の前日譚で、モンスター襲来初日からの光景が描かれる。
主人公は、末期がんで余命いくばくもない女性と、さえない雰囲気の弱虫サラリーマン。
死期を悟っている主人公は、死ぬ前にどうしてもピザが食べたい。ささやかな望みをなんとしても叶えたい強い意志のもと、修羅場をくぐりぬけながらピザ屋を目指す。
モンスターパニック映画だけど、1人の末期がん女性の生き様を描いたヒューマンドラマでもある。
そして、影の主役は主人公と一心同体のネコちゃん。ネコちゃんの行末が心配で最後までハラハラ。
ネタバレ
ネコは最期まで無事です。

ジソン
評価74点
銀河系のとある惑星を舞台に、賞金稼ぎのリリスが行方不明になった巨大企業の社長の娘を探すSFアクション。
同名のゲームが原作。
予告編は面白そうだし、本編もずっとワクワクの雰囲気を醸し出してるのにイマイチ引き込まれない。なぜ?
主演のケイト・ブランシェットが歳だから?
相変わらずカッコいいし美しいけど何か無理がある。
そもそも、こんな映画はもう見飽きたのかな。

ジソン
評価80点
家庭は妻に任せっきりで仕事一筋で生きていた男。ある日家に帰ると、突然妻が出ていってしまう。7歳の息子と2人暮らしになったが、家事も育児もからっきしダメで‥。
公開された年のアカデミー賞作品賞に輝いた有名作で、WOWOWでやっていたので初鑑賞。
仕事第一だった男がだんだんと良き父親になっていく話で、正直たいした物語ではないけど父と子の愛と絆はやはりグッとくる。
親権を争う裁判シーンがなかなかきつかった。
子供を置いて出ていった母親なんて、どんな理由があっても絶対信用できんわ!
子育ては大変。
でも、子供と一緒に親も人間として成長するもので、自由な時間は減るけど子供がいてよかったと心から思う。
そんな映画。

ジソン
評価75点
小さな広告代理店のオフィスを舞台に、同じ1週間を繰り返すタイムループに巻き込まれた社員たちのドタバタコメディ。
評価が高い今作だけど、期待が大きすぎたのか正直そこまで楽しめなかった。
タイムループはぼんやり夢のような感覚で、みんなループを知らずに同じ1週間を繰り返す。しかし、最初に気づいた社員が徐々にオフィスで啓蒙活動を展開して、認識を共有していく流れ。もっとも鈍い部長がどうやら鍵を握っているらしい。
いつループが終わってもいいように、同じ仕事でもきっちりこなす社会人の心得がグッド。長い時間ずっと一緒にいたら、仲間意識は高まるし絆も深まるだろうな。ブラックよりの労働形態だけど、こんなオフィスならいいかも!?

ジソン
評価74点
チーズ会社の社長が大統領に就任し、自社製チーズしか認めない独裁政権をしいた架空のスイスが舞台。おなじみ「アルプスの少女ハイジ」を大胆にゆがめたバイオレンスアクション。
ギラついた黒人ペーターと愛し合い、情事にいそしむハイジ。ペーターはチーズを密造、販売したことが政府に知れ、大衆の面前で派手に処刑される。ハイジは投獄されるが、密かに復讐心を燃やし‥という流れ。
アルプスの少女として見なければぶっ飛んだ内容でそこそこ面白い。ただ、ハイジがちょっと老けてるのと、クララがほとんど見せ場なくいるだけになっちゃってるのが残念。
18禁になってるけど、エロくないしそこまでグロくもない。

ジソン
評価77点
年に一度の大規模セール「ブラックフライデー」の当日、主人公が勤務するおもちゃ屋で謎の生物に寄生された客たちが人々を襲うパニックホラー。
グチャ、べたっ、うにょっとした臓物みたいなエイリアンがおもちゃ屋に出現し、そいつが飛ばす触手にやられた人はゾンビっぽくなって人を襲う。主人公のさえない青年店員と可愛い顔して尻軽ビッチのヒロインらが脱出を試みる。
登場人物がみんなクセが強くてクズ野郎。大してひねりのないストーリーだけど、モンスターのグロさはなかなか。ホラーコメディだけど、緊迫感も出てたしB級ながらよく作り込んでいて見応えがあった。良作。

ジソン
評価71点
兵器製造会社の社員たちが、仕事の効率アップのために配られた自社製造のエナジードリンクを飲んで凶暴化。残酷無惨な殺し合いが行われている社内から主人公たちは生還できるのか!?
ゾンビみたいだけどまた違う。凶暴化した人たちとは一応会話ができるけど、ちょっとしたことでブチ切れて恐ろしい身体能力で容赦なく襲ってくる。ヒロインはドリンクを半分飲んじゃって半凶暴化状態。治す手段はあるのか!?
ゾンビじゃないから、襲いくる同僚たちをぶち殺すのは抵抗あるな。でも、嫌いなやつを血祭りにするにはいい機会。低予算なりに頑張ってるけど、もうちょっと痛快なシーンが欲しかったな。

ジソン
評価77点
なかなか予約が取れないことで知られる孤島の高級レストランを訪れたカップル。超一流シェフが提供する料理に舌鼓を打つ客たちだったが、シェフと料理人たちがだんだんと奇妙な行動を取り始める‥。
孤島のクローズドサークルで巻き起こるスリラーで、何が起こるかは観てのお楽しみ。わがままな客たちへの料理人たちの復讐劇と捉えたらいいかな。
客たちに何か共通点があったり過去に罪を犯していたりと伏線がちりばめられていたらもっと面白かったかも。ただ、主演のアニャのビジュが爆発してるのでそれだけでも観る価値はある。
狂気に満ちた雰囲気はバッチリ。
料理人はけっこうストレス抱えてるんだなぁ。
ハンバーガーが一番美味しそうだった。

ジソン
評価73点
独身者はホテルに集められ、45日以内に相手を見つけないと動物に姿を変えられてしまうというトンデモルールがある世界の話。主人公は、マッチングに失敗したらロブスターになりたいらしい‥。
よく分からないシチュエーションだけど、哀愁を漂わせる名優コリン・ファレルが場面をしっかりもたせてくれる。前半のホテルパートは狂気に満ちていて笑えるけど、後半のレジスタンスパートはダークでテンポが悪かった。
レイチェル•ワイズの登場にテンションが上がったが、若い時のかわいさがなくて残念。
結局、人って共通点がある人に好感を抱くし、同じだ!って好きな人と共感したいよね。その極致がこれ。

