残響するフレーズたち 〜あなたを離さないことば〜
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あお🫧
──『くじらぐも』より
「天までとどけ、一、二、三。」
輪になって、手をつなぎ、息を合わせてジャンプする。
わくわくが空へと伸びていく、その瞬間が好きだった。
あのお話を読んで、私は、何度も何度もくじらぐもに乗った。
くじらぐもはゆっくり動くけれど、頬に触れる風ははやく、ひんやり冷たい。
「空ってこんな感じなんだ」
「高いところこわいはずなのに、こわくないのなんでだろう」
くじらぐもの上で、いろんなことを考えた。
ジャングルジムの生ぬるい感触、鉄っぽいにおい。
降りたときの地面の熱。
そこにまざる給食のにおい。
その想像の中で、私は気づいていた。
友達がいること。
見守ってくれる先生。
ジャングルジムを設置しようと考えてくれた、きっと偉い大人。
給食を作ってくれる人。
家で待つお母さん。
非日常の体験(想像)のあと、降り立った日常の中に、
当たり前にある“愛”が尊く、有り難いことだと感じていた。
遠い、小学生の頃の記憶。
#教科書#そこにある愛#残響するフレーズたち#心に響く言葉#ことばりうむの星


あお🫧
これは風の人にもらったことば。
そのひとは、
世界の端のほうでただ淡々と呼吸し、
ありふれた光のなかに唯一の星を灯していた。
私は自分に誠実な選択をした。
よし!前を向こう!
いや…ちがうな。
人間だもの、愚かな失敗もあるよな。
そんな、色んな自分を許していい。
そう思わせてくれることば。
今もこのことばに救われることがある。でも…
風の前でだけ、堂々としていられなかった。
風が去ったあと、私の中はがらんどう
#ことばの灯り#空っぽと風#残響するフレーズたち#心に響く言葉#ことばりうむの星


あお🫧
あるいは、丁寧な言葉をまとって物申す人もいる。
敬語で飾れば許される、そんな空気。
「非常識だ」と断じる声は、
人の領域に無遠慮に踏み込むだけなのに。
なぜそこまでして言うのだろう。
仲良くしたいから?――そうは見えない。
正しさを示し、安心を得るための所作に見える。
人は人。私は、合わなければそっと離れる。
経験が教えてくれた“最終ヒステリック”の結末を知っているから。
「冷たい」と言われることがある。
けれど私には、ただ在ればいいと願う気持ちしかない。
痛みはあっても、「その言い方はひどい」とは言わない。
なのに、なぜ「冷たいね」と伝えてくるのか。
それが不思議で仕方ない。
そんな時、私を抱きとめるのは草枕だ。
百年を越えて届く静かな声。
一人で旅する風景の中に、ひとりではない気配を見つける。
誰かの常識に、誰かの苦言に疲れて、
私は宇宙人なのかもしれないと心細くなるとき……
草枕は私を静かに抱いてくれる。
一一一
「草枕」
山路を登りながら、こう考えた。智に働けば角が立つ。情に棹させば流される。意地を通せば窮屈だ。とかくに人の世は住みにくい。
住みにくさが高じると、安い所へ引き越したくなる。どこへ越しても住みにくいと悟った時、詩が生れて、画が出來る。
人の世を作ったものは神でもなければ鬼でもない。やはり向ふ三軒兩隣りにちらちらするただの人である。ただの人が作った人の世が住みにくいからとて、越す國はあるまい。あれば人でなしの國へ行くばかりだ。人でなしの國は人の世よりもなお住みにくかろう。
越す事のならぬ世が住みにくければ、住みにくい所をどれほどか、寛容て、束の間の命を、束の間でも住みよくせねばならぬ。ここに詩人といふ天職が出來て、ここに画家といふ使命が降る。あらゆる藝術の士は人の世を長閑にし、人の心を豊かにするが故に尊とい。
──夏目漱石『草枕』
#草枕とともに#宇宙人の心細さ#残響するフレーズたち#心に響く言葉#ことばりうむの星


あお🫧
ヴェルレーヌ
上田敏訳
秋の日の
ヰ゛オロンの
ためいきの
身にしみて
ひたぶるに
うら悲し
鐘のおとに
胸ふたぎ
色かへて
涙ぐむ
過ぎし日の
おもひでや
げにわれは
うらぶれて
ここかしこ
さだめなく
とび散らふ
落葉かな
#秋の詩#ことばの音色 #残響するフレーズたち#心に響く言葉 #ことばりうむの星
フランスの詩人ヴェルレーヌが紡いだ「秋の歌」
上田敏が『海潮音』で「落葉」と訳したその響きは、百年以上の時を越えて、いまも静かに息づいています。
私が愛してやまない、秋の詩です🍂


𖤣𖤘▸kaii◂𖤘𖤣
ーそんなに可愛く笑えるんだから
もっとたくさん笑いなよー
表情なんて出ていないと思ってた
笑うことなんてない病
これは亡くなった彼が残していった言葉
辛くなると聴こえてくるんだ
今でも
きっとこれからも



モ!
強いものには折れろ
重いものには圧されろと
そうれろ尽しでは気が効かんではないか。
夏目漱石の吾輩は猫であるから抜粋

yjk☁️
⸻
シャレで「ことばりうむの星」の管理人を任されていたのですが、
フォロー千本ノックなんて強行に出たせいで――
今度は、そのシャレの延長で管理人から除名されました(笑)
以後、ただの yjk をお見知りおきください♪
#残響するフレーズたち
#心に響く言葉
#ことばりうむの星

yjk☁️
――原作・諫山創 漫画『進撃の巨人』より
―――
これはライナー・ブラウンというキャラが作中で唐突なネタバレ(読者目線でもビックリ)をした際に、主人公であるエレン・イェーガーに発せられた台詞です。
なぜか分かりませんが、とても心に残っています。
「……」
「名は」
「進撃のyjk」
#残響するフレーズたち
#心に響く言葉
#ことばりうむの星


てんびん
僕が小学校の時に読んだ、杉原千畝さんの本に載ってました。当たり前のようで当たり前ではない、この言葉を大切にしようとその時強く思ったかは定かではないですが、6年以上経った今でも千畝さんの名前とこの言葉は頭に残っています。

be
RADWIMPS『トレモロ』
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