共感で繋がるSNS

人気

関連検索ワード

新着

ネロ

ネロ

少し前の投稿で演技をする時は「なぜこの台詞を言うのか」を考えると書いた
「え? それだけじゃダメじゃない?」と思うことだろう

全くもってその通りである

では具体的に何を考えるか、と言われるとこれは千差万別だ
役の作り方や芝居の組み立て方は人それぞれである
だがだからといってテキトーに考えればそれで良いというわけでもない
絶対に考えるべき要素なども当然存在する

前回例に出した台詞で考えてみよう

A「お前は自分を強いと勘違いしているだけの雑魚だ」
B「んだとテメェ! 俺に殺されてからあの世で後悔しやがれ!」

あなたはBを演じるように言われている
そして今回は台本の一部を抜粋したのではなく、あくまでここに書かれている台詞のみを提示されていると仮定しよう

演じるために考えるべきことは無数にある

では実際に考えていこう
まず最初に理解してほしいのは「台本の空白を埋める」必要があるということだ

台本は小説ではない
あくまで設計図だ
ただし建築物の設計図と違い、書いてある通りに精密に作ることで誰が作っても同じ作品が完成するものではない
演出家や役者によって表現は変わる
演出家の考えによって、同じ台本なのにテーマが変わることもある

まあ、今回の場合は台本ではなくたった2人が一言ずつ言葉を交わすだけだが、演じる者によって違った色になるのは間違いない

「台本の空白を埋める」というのは、台本には書き込まれていない情報を作り埋めていくということだ
 
そもそも、あなたが演じるべきBとは誰だ?
誰かもわからないのに台詞だけ言っても演技とは呼べない

次に、この場面は何をしている?
何をしているかもわからないのに台詞だけ言っても演技とは呼べない

時代は? ここはどこだ? 世界観は? この場合2人は戦い合う敵同士と解釈できるが、2人が持っている武器は何だ?
そして戦っている理由は?

無限に想像することができるだろう
これはたった2人が一言ずつ言葉を交わすだけという状況だから、決まっていないこと=空白が多いのだ

だがこれが台本としてきちんと物語の形になっていてもやることは変わらない
どちらにせよ、空白を埋める作業が必須になってくる

そして空白を埋める時は台本に書いてあることをよく読み込み(「台本を1回読むだけの行為を「読み込む」という人がいるが、間違いだ。本来は何度も台本を繰り返し読み、細部まで調べ上げることを言う)、とにかく情報を集める

そうしてその情報を基に空白を埋めるのだ
台本に書いてある内容と矛盾する形で空白を埋めてはいけない

ところでさっき挙げた考えるべきことだが
Bとは誰か? とか
今何をしているのか? とか
そんな風に書いたが、俺の以前の投稿を読んだことのある人は「何か見たことあるぞ?」と思ったかもしれない

見たことがあるはずだ
これは何度も俺の投稿で名前が出てくる「スタニスラフスキー・システム」の「与えられた状況」である

「与えられた状況」を考えるべきなのだ
そしてこれを考える時は「4つのW」に答えるべきだ

すなわち
誰が(Who)
いつ(When)
どこで(Where)
何を(What)
という4つの質問だ

スタニスラフスキーさんはこの質問に答えることなく演技を始めることはできないと述べている

本来はこのひとつひとつを詳細に考え込む必要があるのだが、今回は説明のために簡略化する

例を挙げよう
引き続きBの台詞について考える

誰が:20歳の青年、アドルフが
いつ:近世の秋に
どこで:ヨーロッパの戦場で
何を:何度も戦場で会っている宿敵に挑発され、言い返している

という風に作ることができる
本来はもっと考えるべきだ
ヨーロッパと言われても、フランスとドイツでは全く違うし、近世というのも曖昧だ
詳細に「与えられた状況」を作り込めばそれだけ具体的で明確な芝居ができるわけだから、限界まで作り込むべきだ

だがひとまず、今回は上に書いたような情報を基にして話をしていこう
こんなに簡単な情報だが、どうだろう? どう考えても、何も考えずに台詞を言うより良いだろう

ここに更に相手との距離感や相手の年齢や、AとBの性格や関係性やあれやこれやと考えてみてほしい

例えば距離感
まだ戦闘前で、敵を警戒し少し離れた位置にいるとしたら、お互い少し声を張るはずだ
ここは戦場で、怒号や砲撃の音がうるさいのだから

逆に戦闘中で、剣と剣で鍔迫り合いをしている最中と考えるとどうだろうか?
まあ、怒っているので大声にはなるかもしれないが、「遠くにいる相手に届ける声」の出し方とは違うのが理解できるはずだ

性格が違えばまた変わる
例えばBが直情的で単純な人物だとしたら、口から飛び出た言葉は全て本心で、相手の挑発にまんまと乗ってしまっていることになる

激情的ではあるが論理的な人物像だとしたら、挑発に乗ったふりをして相手の裏をかこうとしていると解釈することもできる

相手の挑発に乗ってキレているのと、キレたふりをして油断を誘っているのとではまるで違う芝居になるだろう

このように、「与えられた状況」を考えれば考えるほど芝居は具体的で明確なものになるのだ

ところで、今やっていることは、「台本の空白を埋める」作業だ
台本に書いていない情報を調べ作っている
そして、台本に書いていない情報というのは、自由に作るものだ
いや、もちろん演出家が「それは違う」と言えば違うのだが、だがやはり自由な発想で考える必要がある

「必要がある」というか、役者はとにかく自由に考え自由に表現する生き物なので、必要あろうがなかろうが自由に考えるだろう

その自由を行使してみよう
また「4つのW」について考える

誰が:14歳の少年、俊介が
いつ:2026年の夏に
どこで:東京の自宅で
何を:友人とゲーム対戦中に煽られて、語気の荒い冗談を言っている

このように解釈してみてはどうだろうか?
同じ台詞でも全く違うものになった
自由を行使した結果である

考え方次第で色々なことができるだろう
これは台本読解でも変わらない
台本内で時代や場所についての言及がなされない場合は多々ある
同じ台本なのに演出家によってその時代背景や国が異なる設定で芝居を作るというのは普通にあることだ

考えるべきことは無数にあり、実際に考える内容は千差万別である
何をどう考えるかによって全く違う芝居になるということも理解してもらえたと思う

ただ「かっこいい台詞の言い方」だけを考えても意味はないのだ

そして忘れてはいけないのが、自分以外の役者も同じように個人の考えに基づいて準備してきているということだ

自分の作り上げた「与えられた状況」を前提に、彼らの台詞や行動を受け取り、自然に「反応」し「会話」することを忘れてはいけない
これは以前の投稿に書いた通りだ

最後に
やってみればわかるが、ものを演じるためにあれやこれやと考えるのはとても楽しいことだ
お芝居をする機会がもしあるのならば、ぜひやってみてほしい
GRAVITY
GRAVITY7
げんぞう

げんぞう

鍔に足を掛ける例をあげた際に「忍者と武士を一緒にするな」と居合界隈の人に言われたという話ですが、私が学んでいる道場に伝わる「一己働之内」にも二番目に出てきます。
武道・武術・格闘の星武道・武術・格闘の星
GRAVITY
GRAVITY12
zuubo

zuubo

からくり剣豪伝ムサシロードのオープニング曲「ムサシ! BUGEI伝!!」をAppleMusicで配信して欲しい。

鍔迫り合いの音が眩しい人生!
戦い!昨日よりも今日強い!

#からくり剣豪伝ムサシロード
GRAVITY
GRAVITY11
のりしお

のりしお

タイのドラマ久しぶりに見たけど
掛け声?「オーイ」「オーイ」ってうるさ笑
けどみんな体格いいし見応えはあるよね

あと、帽子の鍔をつかって顔を引き寄せるの何?!よすぎるんだが?!
BLドラマの星BLドラマの星
GRAVITY
GRAVITY10
キモオタク

キモオタク

亜双義の刀の鍔、3Dモデル参考にして描いてたら絵とはまたちがうのに気づいてオワタ どっちを信じたらいいの もう3Dモデルの方で描きすすめちゃったから、とりあえずこっちで‥
GRAVITY
GRAVITY1
森部正

森部正

須永陽紗也 VS安芸直晴
渡世を20年以上生き延びた
歴戦の猛者と渡世の道に入り3年以内の若き天才が激突!
この鍔迫り合いもバグ大の歴史に
残るのは確実!
#ヒューマンバグ大学
#天城戦争
GRAVITY
GRAVITY9
わだち

わだち

鍔のすぐ近くを握り込む土方歳三の構え方は品位に欠けると言われたが、操作性を度外視した分鍔迫り合い等で力が分散されずに押し通すことが出来たとも伝わっている。
泥臭い喧嘩殺法はバルバトスに良く似合うね

という細すぎて伝わらない「こだわり」

#ガンプラ
GRAVITY1
GRAVITY6
目玉焼き乗せ食パン

目玉焼き乗せ食パン

なんか呪術の4話違和感凄かった。甚爾のとことかもあっさりだし、謎のノリノリBGMだし、甚一さんテクテクだし、直哉迫真の4カメだし。
1番面白かったのは躯倶留隊の隊長?がめちゃくちゃ盛られてて、扇よりも強そうになってたとこ。
術式無しなのに、一応完全なフィジギフ相手に目を瞑ったまま受けられて、その後も鍔迫り合い出来て少しだけでも打ち合い出来てるのめっちゃおもろかった。あと一太刀目受けて弾いた後?のポーズでめちゃくちゃ強キャラ感出てて笑った。
扇さんは術式解放して目を開いて正面を向いてたのにも関わらず何も見切れず、切られた事すら気付かなかったんですよ……
そりゃ当主にはなれませんわな
GRAVITY
GRAVITY
もっとみる

おすすめのクリエーター