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ぱおふ

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やべぇ村田沙耶香さんの生命式読んでるんだけどばかおもろいwwwwwwwwwwwwwwこういう人間のきもい話好きすぎる
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りょう

りょう

観てきた

私は小説は村田沙耶香さんの作品しか読まないのだが、そんな私にとって史上初の村田沙耶香さん原作の実写化作品を見れるのは、極めて幸せだった。この映画が生まれたことに心から感謝したい

内容についての具体的な感想は、一言だけ。「アダムとイブが知恵の実をかじったことで生まれた“言葉”というものでは表現できない」
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キモデブス🦍BBA

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沙耶の唄が懐かしすぎて今すげぇ鳥肌ヤヴァイ☆ꉂ🤣𐤔
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怠け

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普段は大衆文学かミステリー小説ばかり読んでるから、気まぐれで村田沙耶香読んでしまって1人で消化できなくなってる。
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シュン@

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うおおおおおおおおお飯田沙耶が白いベルトの挑戦者になったァァァァァァァァ
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あ

#花彩命の庭 #初投稿 #タスク

『花彩命の庭』

— 山影に消えた娘と、色を食む里の伝承 —

山あいの村・瑞影では、昔からひとつの噂があった。
「花彩命の庭に迷い込んだ者は、二度と同じ色をして帰ってこない」
色とは、魂の調子のことを指しているらしい。
明るい者は淡い桃色、心沈む者は藍、怒りを抱えた者は深紅。
色は人が持って生まれた“心の温度”のようなもので、
年を重ねるたび、ほとんど変わることはないとされていた。

だからこそ――
村の娘・沙耶が、まるで別人のように“無色”で戻ってきたとき、
村人たちは息を呑んだ。

あれは、ある夏の終わりのことだった。
日差しがまだ強く、山の影が濃く伸びる午後。
村の外れで子らと遊んでいた沙耶が、ふいに姿を消した。
山の奥へ行くには早すぎる。
水辺に落ちた形跡もない。
ただ、一匹の白い蝶だけがふわりと空へ舞い、
そのあとを追うように子らの視線が揺れただけだった。

村中が探したが、沙耶は見つからなかった。
夜になり、里の者が提灯を持って山へ入ったとき、
聞こえてきたのは――花の鳴る音だった。

瑞影の山では、花が鳴く。
風が強く吹けば笛のように、雨の夜にはしずくを滴らせて微かな歌声を響かせる。
音をたどると、山の中腹、普段は使われぬ古い狩道の先に、光が見えた。
そこが、村人たちが恐れ語る“花彩命の庭”だった。

その庭は、山に抱かれるように隠れる谷に広がっていた。
夜闇の中、無数の花がまるで灯火のように揺れ、
それぞれ違う色の息を放っている。
花の香りは濃く甘く、呼吸をすれば胸の奥が温かくなる。
あまりの美しさに、どれだけの大人が足を一歩踏み出しかけたことか。
だが村の古老が慌てて制した。

「吸い込まれるぞ。
 花彩命の庭は、人の弱さに寄り添い、そして喰らう」

その言葉とともに、花の影から沙耶が現れた。
白い、いや、無色の光に包まれて。
彼女の足取りは落ち着いていたが、その瞳はまるで深い霧の向こうにあるようだった。
そして村へ戻ると、かつて見せていた快活さも涙も怒りも、すべて消えてしまっていた。

「花の音が、呼んでいたの」
そう言った以外、沙耶は庭のことを多く語らなかった。
語れなかったのかもしれない。
彼女の声は澄んでいたが、色を欠いていた。

村人は恐れた。
“庭に心を奪われた”――そう囁く者もいた。
だが、沙耶の母だけは信じていた。
「娘は、まだどこかで泣いている。
 色を取り戻せば、ほんとうの沙耶に戻るんだ」と。

母が取った行動は、ひとつ。
かつて庭へ迷い込んだことがあるという老人を訪ねたのだ。

老人は静かに語った。
「花彩命の庭は、迷った者を決して拒まん。
 だが帰る者には必ず“代価”が要る。
 沙耶は、自分の色を差し出し、誰かの色を抱えたのだろう」

「誰かの……色?」
「この山には、昔から迷い人が多い。
 その魂の残り香のような色を、沙耶が背負ってしまったのだ」

母は決意した。
娘を連れ、もう一度山へ入る。
奪われたのではなく、抱え込んだのなら――返せばいい。

夜、二人は提灯を手に、あの谷へ向かった。
月が雲に隠れ、暗闇が濃くなるほどに、花の光は強まっていく。
花々はまるで呼吸をしているようで、近づく母娘を歓迎しているようだった。

沙耶の足は自然と庭へ向かう。
花の中心へ進むほど、光に彩られた空気が肌に触れ、
色の気配が揺れているのがわかった。

「沙耶、手を」
母がそっと娘の手を握った瞬間、花が震えた。
庭中に響くような、低い唸りにも似た音。
花の色が渦を巻き、沙耶の体から淡い光が立ちのぼる。

それは、誰かの涙の色だった。
誰かの後悔の色だった。
誰かの最後の願いの色だった。

沙耶は震えながら呟いた。
「ここに……置いていく……」
「そうだよ。あなたが背負わなくていいものは、ここへ返しなさい」

光は花の根へ吸い込まれていく。
そのたびに花弁が震え、庭全体が安堵するように明滅した。
そしてすべての光が収まったとき――

沙耶の身体から、ほのかな桃色の気配が立ちのぼった。
かつて彼女が持っていた色だった。
迷いも痛みも涙も混ざった、温かい“生きている色”。

庭は、やさしく揺れた。
それはまるで「もう行きなさい」と言うように。

帰り道、沙耶は母の背中を追いながら、初めて涙を見せた。
「お母さん……私、こわかった」
「うん。よく戻ってきたね」

その夜、瑞影の山は静かに風を吹かせ、
花は遠くで笛のように鳴った。
まるで、心を取り戻した娘を祝福するように。

花彩命の庭は、再び闇へ溶けていった。
迷わせもするが、返してもくれる。
そんな、不思議で、恐ろしくて、優しい庭のまま――。
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けだま

けだま

#読書
『コンビニ人間』村田沙耶香
読みました。

短いし分かりやすい文章だったので1時間ほどで読みきれました。
名作とされる所以は内容ももちろんですが、広く受け入れられ易い点がかなり大きいなと思わされた気がします。


この作品どう思うかは人が出そうでおもしろそう。
わたしはまず最初に「そんなにせんでもいいじゃない、」でした。
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ネイ

ネイ

やっぱり沙耶の唄はいいなあ・・・
火の鳥オマージュなのがまた擽られる
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tag村田沙耶香
『世界99』村田沙耶香 読了しました。 村田沙耶香ワールド全開 読んだ後「世界の見え方が変わる」作品 ピョコルン... #読書 #世界99 #村田沙耶香
絹ごし
注文 \( ´・ω・`)┐した😼 #村田沙耶香
#世界99上 #村田沙耶香 読了
ジャスミン(ミント)
#信仰 #村田沙耶香 短編集です。この独特な世界観、嫌いじゃないです!近未来の地球なのかと思わせる描写、そしてタイトルの「信仰」、これは秀逸。自分の信念もカルトになり得るんだなと脱帽。
味たま
普通の人間っていうのはね、普通じゃない人間を裁判するのが趣味なんですよ。 #コンビニ人間 #村田沙耶香
Bamse(バムセ)
毎月1〜2回、実家に帰ることにしてから、新幹線での移動が増えた。Kindleで本を数冊購入したけれど、つい読み進めてしまうので、都度買うほうがいいのかもしれない。 村田沙耶香の『世界99』上下巻を読み終えた。 その場の相手に呼応してトレースして、その場に合った人格(キャラ)を作り上げていくのって、誰しも経験があるだろうなと思いながら読んだ。 鼻の穴のホワイトニングを私もしたい。 村田沙耶香好きなんだよな。 #村田沙耶香
a
めっっっちゃ読みたかった本! お誕生日プレゼントで買ってもらったけど読むのは受験終わってからだよねー 早く読みたいなー[ほっとする] #村田沙耶香 #世界99 #小説
anonimous
#こうの史代 さん ヒシヤマさん 星の音 森のうた 短編集 ゲット📚️ #夕凪の街桜の国 とかで有名になる前から 同人誌とか売ってる辺りから 好きな感じでした📙 小さな家事の作法や 生活の一つ一つを 大切にされてる様子 多分相方さん(旦那さん?) だろう登場人物との暮らしぶりとか 歴史を見る目 現実を見つめる優しき目線 後はなんだろう? #村田沙耶香 さんにも 通じる作家魂? 売れても売れなくても… みたいな芯が好きです📗 手描き風もイイネです🩷 #ビブリオマニア