今年の38本目は「ブルータリスト」78点気持ちネタバレありホロコーストを生き延びたハンガリー・ブダペスト出身のユダヤ人建築家ラースローの33年に渡る物語。ブルータリズムとは50年代~70年代に流行った建築様式で、コンクリート打ちっぱなしの無骨な感じが特徴だそうな。詳しくはググっていただきい。富豪の実業家にその才能を認められ、礼拝堂も併設されたコミュニティセンターの設計・建築という大プロジェクトを任される。自国に残されていた妻と姪を呼び寄せるが、妻は極貧のあまり骨粗鬆症で車椅子生活。姪は他人とのコミュニケーションを拒み口をきかない。建設の始まったセンターも作業側との軋轢、予算の超過などで溝が広がっていく。酒やタバコ、そしてドラッグだけがラースローの拠り所となるが、様々な困難が彼を次第に追い詰めていくことに…ラースローを演じたのはエイドリアン・ブロディ。今作で本年度のアカデミー主演男優賞を獲得。「戦場のピアニスト」に続いて2度目の受賞。本作はインターミッションを挟み約4時間の長丁場ではあるが、意外と長さや退屈も感じず、4つのパートをまるで組曲のように作り上げた。ちなみにインターミッションの入る映画を劇場で鑑賞したのは「2001年宇宙の旅」「RRR」に次いで3本目である。自分の信念を貫き、建築にかけた彼の作り上げたコミュニティセンターは芸術そのものようであった。もちろん架空の建物である。#ブルータリスト #ブラディコーベット #エイドリアンブロディ #フェリシティジョーンズ #ガイピアース