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のん
名前:のん
性別:♂
年齢:23
趣味:漫画、アニメ、ゲーム、お酒
関東の社会人です。
家庭教師ヒットマンREBORN!をこよなく愛する人です。
ゲームはスプラトゥーン🦑よくやります。
お酒飲む人とゲーム遊ぶ人を無限に募集しています。



ぜあ。

なるかな
鼻詰まる、口乾く、頭重たい。ご飯は味しないし、喉はやられるし、だるいしで何なんやこの時期は。

れい


くろ
BGMは 聞きなれた 時そばや死神♩
話が面白いとパソコン打つ手が止まるよね(笑)
お日様あったかいし、入れた緑茶は美味しいし、ポカポカする〜( ¯꒳¯ )ᐝ

べいく
回答数 106>>

ハーロック
「ジー……」って、まるで脳みそを煮てる鍋の音みたいだ。
男は椅子に沈み、机に額をつけた。
「……なんで毎回、話が噛み合わないんだよ。
同じ資料を見て、同じ日本語を喋ってるのにさ」
頭が煮詰まって、今にも“プシュー”っと湯気が出そうだった。
そのとき、背後で椅子がきい、と鳴った。
振り向くと、黒い服の男が当たり前みたいに座っている。
黒いコート、黒い手袋。関西弁。
「自分、いま“世界中の人間が同じ脳みそで動くはず”って顔してるで」
「……誰だよ」
「ただの通りすがりや。
で、会議で噛み合わんのが腹立つんやろ?」
男は机を指でトントン叩いた。
「腹立つっていうか……理解できない。
どうして人って、同じ話を聞いてるのに結論がバラバラなんだよ」
黒い服の男はニヤッとした。
「よし。相対性理論で説明したる。
式は出さん。中学生に話す感じでいく。
自分、理科の授業で寝ててもついてこれるやつや」
「言い方ムカつくな」
「ムカついたら起きとけ。ほな行くで」
⸻
黒い服の男は、会議室の椅子を二脚、向かい合わせに置いた。
「ここに二人おるとする。
Aは“電車の中”、Bは“ホーム”や」
男は眉をひそめた。
「急に電車?」
「会議って毎日脱線するやろ。予行演習や」
黒い服の男は平然と言う。
「相対性理論ってな、ざっくり言うとこうや。
“同じものを見ても、立ってる場所が違うと見え方が変わる”」
「例えば電車の中のAがボールを真上に投げたら、Aから見たら真上に落ちる。
でもホームのBから見たら、ボールは斜めに飛んで落ちる」
男が言う。
「でもボールは同じ一個だろ?」
「せや。ボールは一個。
でも“見え方”は二種類。
どっちも間違いちゃう。
これが相対性の入口や」
黒い服の男は、会議の資料を指でトンと叩いた。
「会議も同じ。
資料は一個。数字も一個。
でも見え方が人の数だけ増える」
男は腕を組んだ。
「……なんでそんなに増えるんだよ」
「理由は簡単や。
人間はみんな、違う“乗り物”に乗ってるからや」
「乗り物?」
「せや。頭の中の乗り物。
たとえばな――」
黒い服の男は指を折っていく。
「営業は“締切号”に乗っとる。
『今週中に決めんと死ぬ』って顔しとるやろ?」
男は苦笑した。
「いるな、そういう人」
「開発は“工数バス”や。
『それ作るなら時間と人が要る』って地図を見てる」
「法務は“地雷探知車”や。
『それ、地雷踏むで?』って目が光ってる」
「経理は“体重計”や。
『利益率、増える?減る?』ってすぐ測る」
黒い服の男は最後に言った。
「で、自分はたぶん“正しい説明マシーン”や。
『説明したら通じるはず』って思ってる」
男はムッとした。
「悪いかよ」
「悪ない。むしろ有能や。
ただな、会議で詰むのはここや」
黒い服の男はホワイトボードに大きく書いた。
同じ言葉でも、意味がズレる
「営業が言う『早めに』は“今日”や。
法務が言う『早めに』は“条件が揃ったら”や。
開発が言う『早めに』は“仕様が固まったら”や」
男は目を丸くした。
「……確かに、同じ“早めに”で揉めてる」
黒い服の男が頷く。
「せやろ。
つまり自分は今まで、みんなが同じ時計を持ってる前提で話してた。
でも実際は、みんな違う時計、違う地図、違う乗り物や」
男は頭を抱えた。
「じゃあ、どうすればいいんだよ。
毎回全部合わせるとか無理だろ」
黒い服の男は即答する。
「合わせんでええ。
相対性理論はな、世界を一個にする学問ちゃう。
ズレる前提で、事故らん方法を考える学問や」
男は顔を上げた。
「事故らん方法?」
「せや。会議事故を減らす方法。
コツは一個だけ。めっちゃ簡単」
黒い服の男は、ペンを男に渡した。
「議論の前に、これを聞け」
男は半信半疑で受け取る。
黒い服の男は、まるで秘密の呪文みたいに言う。
「『今、どの乗り物で話してる?』」
男が笑いかけた。
「そんな言い方したら変な空気になるだろ」
「ほな中学生バージョンで言い換えたる」
黒い服の男は、会議で使える言い方に変えた。
• 「今の話、目的はスピード?安全?コスト?どれ優先?」
• 「この案のいちばん怖い失敗って何?」
• 「今日決めたいのは、方向?それとも細かい仕様?」
「これで相手の乗り物がわかる。
乗り物が分かったら、会話のハンドルが握れる」
男は少しずつ理解していく顔になった。
「なるほど……相手が何を怖がってるか、何を優先してるかを先に聞くのか」
「せや。
自分がずっとやってたのは、いきなり“道案内”を始めることや。
でも相手が車か自転車か徒歩か分からんのに、地図渡しても迷うやろ」
男は吹き出した。
「例えが雑すぎるだろ」
「雑やけどわかるやろ。わかったら勝ちや」
黒い服の男は、少し真面目な声になった。
「自分が悪いんちゃう。
会議が噛み合わんのは、人間がバラバラやから“自然”なんや」
「自然なズレを、異常みたいに思うからしんどい。
自分ができるのは、ズレを消すことやなくて、
ズレの種類を早めに見つけることや」
男は、椅子にもたれた。
さっきまでの“バースト寸前”の熱が、少し下がっている。
「……俺、ずっと“通じない相手”を直そうとしてたのかもしれないな」
黒い服の男は立ち上がった。
「直すんやない。
“観測位置”を揃えるんや。
それだけで、話は通るようになる」
男が「ありがとう」と言いかけた瞬間、黒い服の男はもういなかった。
会議室には蛍光灯の音だけが残っている。
男はホワイトボードに一行書いた。
『最初に:目的(優先順位)を揃える』
それを見て、ふっと笑った。
「よし。明日は“乗り物確認”からやるか」
そして、会議室の電気を消した。
暗くなったのに、頭の中は少しだけ明るかった。
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お嬢
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