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こ〜ちゃん🌱
11月の終わり、冷たい風が吹きつけるある日。
いつもならアウトドア用品でいっぱいの車の荷室に、今日は違うものが並んでいた。
木工の工具、電動工具、電気工事の道具、そして水道の配管に使う工具。
そして、その中央にそっと置かれた、三つの古びた電動工具。
電動サンダー、ドリルドライバー、そしてジグソー。
それらは、17年前に天国へ旅立った父から譲り受けたものだった。
黒ずんだ傷の一つ一つが、父が手にしていた時間の長さを物語っている。
今まで幾度となくDIYの場で使い続けてきた工具たちだが、
今日は特別な意味を帯びていた。
――母が入院した。
退院後は、自宅で不自由な体と共に生活しなければならない。
950キロ離れた母の場所へ、老犬を連れて向かわなければならない。
その家を、安全に、暮らしやすくするための準備を。
車の荷室からは、キャンプ道具も釣り具も消えた。
替わりに積まれたのは、たくさんの工具と、そして大きな決意だけだった。
---
実はその少し前、旅の途中で7年間愛用していた小さな15Lの冷凍庫がとうとう壊れてしまった。
冷凍庫で作った氷をクーラーボックスに移し替えたり、
氷を取り出すたびに車を降りてバックドアを開けなければならなかった不便さを思い出しながら、
こ〜ちゃんは大きく決断した。
45L冷蔵庫 + 15L冷凍庫 + 20Lクーラーボックスをすべて集約する
90Lの二ドア冷蔵庫を車へ積み込んだ。
「これは、1ヶ月以上 車中泊をして母をサポートするのに必要な装備でもある。」
そう思うと、冷たい金属の扉が、どこか温かく感じられた。
---
父が生きていた頃、工事や修理をするときの父の背中はとても大きかった。
言葉少なだったが、いつも家族のために黙々と手を動かしていた。
その背中を思い出しながら、こ〜ちゃんは工具箱に手を置いた。
「今度は俺の番だよ、父さん。」
もし父が天国から見ているなら、
きっと静かに、嬉しそうに頷いているはずだ。
その三つの工具は、父からのバトンだったのだ。
介護保険でできる工事もある。
でも、すべてが間に合うわけではない。補えない部分がある。
だからこそ、こ〜ちゃんは工具を握り、父の代わりに母を守りに行く。
---
エンジンをかけると、冬の澄んだ空気がフロントガラス越しに光った。
静かに、深く息を吸う。
大丈夫。
父の想いはここにある。
この手の中に。
950キロの道のりも、
きっと父と一緒なら、遠くは感じない。
ギアを入れ、ゆっくりと車を走らせる。
後部座席では老犬が、小さく丸くなって寝息を立てていた。
その姿にふっと笑みがこぼれる。
実家に帰ろう。
大切な人を守るために。










みゅん
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SAWのジグソーの言葉
命の大切さを感じさせられ
未だに印象に残っています


おちょら
SAWのジグソーみたいで怖すぎる



ひろん
ジグソー

ひろん
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ににににに
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憂い顔の騎士
60代 リニア新幹線に乗るまで元気でいたい
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みなみのかじきまぐろ
音楽、絵、犬が好き。ベースギターはじめた。紙粘土の造形たまに始まる。
ボヤいてるのでいいね!やコメント、フォロー良ければよろしくお願いします!コメントでおふざけがありますが悪気はありません。ご理解の程よろしくお願いします。
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こ〜ちゃん🌱
50代男性です💪フォローはどうぞ👌フォロバ100%👍アウトドアが大好き。小さなアジやサバを釣ることが多いですが、次はもっと大物を!
趣味は登山や釣り、DIY、BBQを楽しんでいます。釣った魚を使って料理を作るのが好きです。筋トレを始めて、体を鍛えることにも力を入れています💪
「イケオジ」目指して頑張っています。料理投稿多めのです。見ていただけると嬉しいです。いいね❤️してくれると嬉しいよ
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☆殿☆
はじめまして♪
50代の関西のおっさんです♪
初めたばかりで何もわかりませんが、よろしくお願いします♪
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