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れもれ

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アイキュー⬅️そろりそろりと参ります!吸引しちゃうぞ♡
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Fumage⬅️ 紙やカンバスにろうそくや石油ランプの煙で絵を描くシュルレアリスムの技法である。
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ランワイン

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この前買ったPencoのノートとノート入れがまあおしゃれかつ使いやすい。
ノートの良いところは、考えついたことを即座にビジュアル化できること。これはデジタルデバイスにはできない。
ノートは無限のカンバスなのだ。

ちなみにPenco は日本の会社なんだけど、アメリカ的なデザインもを取り入れたオシャなステイショナリー。
カバンに入れてカフェでそっと出してメモしてるとかっこよくてテンション爆上がり。

これであなたも今日からクリエイター👍
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アクア−Devil

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世界をめぐる冒険の物語

あるところに、青くてひろい空と 緑の大地に囲まれた小さな星 ――この星には、世界じゅうからやってきた「ことば」と「想い」が住んでいました。
その星の名は「ルミナリス」。

第一章:風が運ぶ知らせ

ルミナリスの空を、一羽の白いハトが飛んでいました。ハトの羽には「ニュースの羽」と呼ばれる光る羽がありました。
ある朝、そのハトが森の中の〈ことばの泉〉のそばに降り立ち、羽を震わせました。
泉の水面からは、こんな声がひびきました。

> 「遠い国アイルランドで、新しいリーダーが選ばれました。彼女はこれまでのしきたりにとらわれず、平和を願う人です。」
「また、メキシコのとある場所で、真実を伝えようとした一人の記者が そのしごとゆえに 命をおとしました。」



ハトはその知らせを、世界の大きな地図が描かれた〈風のカンバス〉にくちばしでそっと刻みました。
「みんな 聞いてほしい。遠くで はじまっていることがあるのだよ」
と、ハトは静かに言いました。

第二章:さざなみが広がる

ニュースの羽を羽ばたかせたハトの羽音は、湖のような静かなルミナリスの大気に さざなみを起こしました。
そのさざなみは、やがて森を越え、谷を渡り、街へ、村へ、家庭へと届きました。

ある夜、子どもたちは窓から夜空を見上げ、「あの星のひかりは、どこからきたの?」と問いかけました。
それに答えるように、風がひとこと:
「それは遠くで起きていること。けれど、ここにも つながっている。ひとりひとりの想いが、世界をつくってゆくのだよ。」

第三章:光と影

しかし、ルミナリスでも「ただ平和」だけが広がるわけではありませんでした。
泉の底から、もうひとつの声が響きました。

> 「世界では、ことばを伝えるために命をかける人がいる。勇気をもって光をあげようとしたその人が、暗い影に消えてしまった。」



その影は、大きな雲のように空を覆い、子どもたちの夢をゆらしました。
でも――ハトは羽ばたきながら言いました。
「光を運ぶのは、羽だけじゃない。ひとりひとりの“わたしが知る”という小さな意思も、光になるのだよ」

第四章:いま、わたしたちの声を

森の奥に、小さな村がありました。村の子どもたちは、世界の出来事を知った後、ひそひそと話し合いました。
「わたしたちにもできることがあるかな?」
「小さな声だけど、だれかに“届く”かもしれないよね」

そこで子どもたちは、空に向かって手をひろげました。
「わたしたちは見ているよ。聞いているよ。君の声も、君の想いも、ひびいているよ」――と。
そしてその言葉は、風に乗って、遠い国々へと旅立っていきました。

第五章:星のいのち

ハトはふたたび羽をひろげ、ルミナリスから夜の星空へと飛び立ちました。
「さあ、これからも 光を見失わずに。影を恐れずに。
世界のどこかで、ひとりが立ち上がるそのとき、その想いは この星のいのちになる。」

そして、空の彼方でハトは囁きました。
「世界は、いつだって動いている。遠くの出来事も、わたしたちの“いま”を形作っている。
だからこそ、今を大切に、声をあげよう。想いをつなごう。明日へ。」


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ぽちた

ぽちた

 5日間の出張の中日、家庭の喧騒を離れて味気なく無為に過ごすホテル生活。出張先から程近くに地元にはない大型の書店があり、今日は仕事が早く上がったついで、気慰めにふらと足を運んだ。

 全国展開の大きな書店だけあって、入居する百貨店のほぼまるまる1フロアを占める売場面積。しかも客の背丈よりずっと高さのある書架が、やや手狭な通路の幅を残して、ぎっちり詰め込んであった。広い売場のいちばん奥まったところに位置した文芸書架も、壮大な列をなしていた。

 目当ての俳句関連書籍の棚へ行き着くと、やはり期待を裏切らない充実ぶりだった。入門書、歳時記、評論書と、蔵書量の差こそあれ、ここまではまず日頃からお目にかかれるラインナップ。しかしすっかり棚2列ぶん並んだ句集の仕切を目にするや、これには目を輝かせずにはいられなかった。句集なんてせいぜい梅沢富美男のが1冊置いてあるぐらいなのが、地方のしがない書店の現実であるからだ。

 小躍りしつつ、今晩のお供にする一冊を選びにかかった。棚からあれこれと引き抜いては飛ばし飛ばしにページをめくり、せわしなく品定めをしていると、Amazonで見覚えのある色とタイトルの背表紙が目に入った。


 起立礼着席青葉風過ぎた

 カンバスの余白八月十五日

 で、あの俳句甲子園を沸かせた、あの神野紗希さんの句集。

『すみれそよぐ』

 彼女が結婚、出産、そして子育てを経験した時期の作品を収めた句集だ。冒頭の何句かを一読して、まずその表現の引き出しの多彩さに目を奪われると、もはや品定めの手を止めてレジへ向かうだけとなった。帰りしなにデパ地下へまわり半額のお惣菜やらを買い込むと、一路ホテルへ急いだ。

 夕食も手短に、句集を手に取り読み進める。俳句甲子園の印象そのままの爽やかさに、口語体を基調とした語りかけの形式、平明な言葉選びと、ほっこりと柔らかなトーンが全体を覆う。題材はごく身近な日常の出来事なんかが中心で、表現に語弊があるだろうことを承知で言うと、「日常系マンガ・アニメ」の、あの感じ。それでいて薄っぺらなところがなく、いわゆる報告俳句に堕さないところには、表現の確かさが光る。

 切れ字や古典文法を用いた句も、口語主体の作風から乖離しない軽やかさで詠みこなしていて、確固たる作家性の樹立が感じられるのも素晴らしい。




 とりあえず半分ほど読了。幸せな時間を過ごせたのと同時に、勉強になる点も多々あり。とても良い一冊に出会えました。

#俳句 #句集 #神野紗希 #すみれそよぐ

 
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