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ヒロ🦻【えんの木】

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【情報処理の仕組み】メタ認知療法の基盤「自己調節実行モデル」

 

自己調節実行モデル (Self-Regulatory Executive Function Model:S-REF

「メタシステム」「下位処理ユニット」「S‐REF」の3つのユニットから構成されている

「S−REF」ユニットは,

 

1.メタシステム

メタ認知的信念やメタ認知的プランに関する処理を行うユニット

<メタ認知的信念 (metacognitive beliefs )>

肯定的信念:「心配することは、危険を回避するための対処として役に立つ」

否定的信念:「心配が始まると自分ではコントロ一ルできなくなる」

に分けられる。

メタ認知的信念が強いと…

「肯定的信念」によって心配が活性化 & 「否定的信念」によって心配による障害 (気分の悪化など)が生じる

<メタ認知的プラン>

心配が繰り返されることにより,さらに心配事の内容に関する情報(刺激)を積極的に検出するように努める方略。この方略によって心配がさらに活性化する

【自己注目】…心配に注目しすぎる状態のこと。

があり

・「モニタリング」例)「私は~にちがいない」という自己知識にアクセスしているところをモニタリング

・「コントロール」例)「~をしよう」という回避行動のプランを選択することを示す

という情報処理をしている。

 

2.下位処理ユニット

外的又は内的な情報を処理するユニットで、

・「侵入」…破局的イメージの想起

・「バイアス」…自己の身体感覚に注意が向けられている

に関する処理を行っている。

※「S−REF」ユニットがCASの場合は他のユニットとの情報を相互連絡することで、更にCAS状態を増強・維持する

 

3.自己調節実行機能:S‐REF

・「認知注意症候群 (Cognitive AttentionalSyndrome : CAS )」

病理的な症状を増強する要因… 注意バイアス・心配などの反復的思考, 回避行動・思考抑制,を増悪化させる処理様式



・「距離をおいた注意深さ (Detached Mindfulness :DM )」

破局的思考の緩和・ネガティブ思考に対する確証的対処の放棄などCASと拈抗する状態をもたらす.

が包摂される仕組み



「メタシステム」「下位処理ユニット」との情報処理様式の変化がCASを増強・持続させないようにするポイント

 

【参考文献】

メタ認知療法 今井・今井(2011)メタ認知療法,心身医Vol.51 No,12


【ベストコメント】


・ACTとMCTのちがい。どっちもおいしい、そして似てる。

・ドーナツとアイスはゼロキロカロリーです。

・認知じゃなくて、この世が歪んでるんですよ。


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1.自己調節実行機能 (Self-Regulatory Executive

Function: S- REF) モデル

・MCTにおける注意とメタ認知の働きを統合した理論モデル(Wells & Matthews, 1994)。

・【下位処理】自動的で反射的な処理を行う

・【認知スタイル】認知と行動の意識的なオンライン処理を行う。メタシステムと下位処理ユニットとの情報処理を相互にやりとりする並列分散型のユニット(Wells & Matthews, 1996)この相互処理をするときの、不適応的な認知スタイルを認知注意症候群(Cognitive Attention Syndrome: CAS) と呼ばれ、メタシステムと下位処理ユニットとの間に位置しており,それぞれのユニットとの相互影響の関係において情報の処理を行なっている。これが続くことは安全確保行動

(Thwaites & Freeston, 2005)に類する性質を持っており,結果的には望むような結果や適応的な行動の結果にならずに悪化の一途をたどる

(心配や反芻の悪化や皮肉効果による思考抑制の 失敗)。そのため, これらのプロセスの経験はネガティブなメタ認知的知識(信念)として記憶されやすく,精神疾患を発症させる中核的な要因となる

(e.g., 藤島ら, 2020)

反対に,適応的な認知スタイルをディタッチト・マインドフルネス (Detached

Mindfulness: DM)としている (Wells, 2005)。

・【メタシステム】メタ認知的知識として長期記憶に貯蔵されている貯蔵庫。現在進行中の認知モデルのイメージを保持し,目標を達成しようとする目的志向的な認知処理をガイドするユニット。たとえば,ある心配事が浮かんだ時に,その心配をモニタリングし,「心配は役に立つ」という信念や,

「不安を解消するためには具体的な心配をしよう」 というプランによって,心配を促進させる。心配や反芻といった概念処理だけではなく,不適応的な対処行動(思考抑制,回避,

物質乱用など)についてもモニタリングと制御の働きを担う。CASに含まれる思考的・行動的な対処は,ネガティブな感情を一時的に減弱する効果をもっているため,ポジティブなメタ認知的信念はプランの一部としてメタシステムに記憶されやすい。

の三層からなる

 

2.メタ認知制御システム(Meta cognitive Control System:MCS)

・近年になって,S-REFモデルの提唱者の一人である Adrian Wellsが2019年に提唱したモデル。

・メタ認知の働きにより焦点化した説明モデルで,認知調節や効果的な治療に結びつくものと考えられている。

・このモデルでは、

①認知システム (CS: Cognitive System)…S-REFの「下位処理ユニット」と似た構造だが,自動処理とオンライン処理(すなわち,CAS)

の方略が区別されている

②メタ認知制御システム (MCS)…S-REFでは具体的に記述されていなかったメタシステムの内部機能をより具体化したもの。コンパレータ・メカニズムを通じて,認知システム

(CS) 内の処理の現状を内部モデルに照らし合わせて継続的に監視・検証し,矛盾や不一致(エラー)が検出されると,認知システム(CS)の処理を目標に沿ったものにするように制御機構へ指示が出される仕組み。この制御機能を達成するために,不一致のような現在の状態に関するサイバネティックな情報を生成,保存,使用することに重点をおいていると考えられる。

このプロセスで得られるサイバネティック・コードは,特定の処理ルーティーンによって 認知システムにバイアスをかけるようなニューラルネットワーク(直感やフェルトセンスのようなものが代表的である)にも影響を及ぼすことが示されている。

③ニューラルネットワークのシステム (Neural Network System:

NNS)

によって構成されている。

 

【参考文献】

今井(2021)メタ認知療法からみたマインドフルネス,心理学評論 Vol. 64, No. 4


【ベストコメント】

道?私はこのまま生きるだけです。

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