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象山ノート

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水道危機に隠された“緊縮財政”という病:沖縄の崩壊は日本の未来である
#緊縮財政 #沖縄県 #インフラ
◆ 1. 表面的な感情論と「99.999対0.001」の現実

沖縄の水道危機に対し、Xでは予想通りの反応が広がった。
• 「玉城デニーのせい」
• 「地方の自己責任」
• 「水道料金を上げろ」
• 「国に頼るな」
• 「僻地に住むのはエゴ」

これらは全て、
承認欲求が生み出した“アナーキー・センチメンタル・ナショナリズム”である。

感情が正義だと信じ、国家の構造も財政もユニバーサルサービスの本質も理解しない人々が、「いいね」に操作された結果だ。

その中でただ一人だけ、

「政治的憎悪より県民の命が大事だ」

と冷静に国家の原則を語った人物がいた。
99.999%の感情論に対する、わずか0.001%の覚醒。

この孤独こそ、現代日本の縮図である。



◆ 2. 水道崩壊の真犯人は「緊縮財政」である

沖縄の問題は玉城デニーの失策ではない。
もっと深く、もっと長い構造の問題だ。

● 地方交付税の削減

2010年代、自民党政権は地方交付税を大幅に削減した。
自治体はまず“地中の見えないインフラ”から更新を諦めざるを得なかった。

● 公共事業費の事実上の縮小

予算は横ばいでも建設費は上昇し、
“実質規模は田中角栄時代の1/3〜1/4”にまで縮んだ。

これでは老朽化インフラの維持は不可能である。

● 「独立採算」という呪い

水道事業を市場原理で縛ったことで、
人口減少地域は「更新放棄」以外の選択肢を失った。

つまり今回の危機は、

十年以上続いた緊縮財政の“帰結”であり、
沖縄だけでなく全国すべての自治体の未来図である。



◆ 3. 日本のインフラを守る思想

インフラは市場原理で測れるものではない。

● 田中角栄の哲学

角栄は言った。

「国土のくまなくに道路を通す」

それは票のためではなく、
国家の血管をつなぐためであった。

今の政治はその精神を完全に裏切り、
インフラを「コスト」と呼ぶようになった。

● 藤井聡の警告

国土強靭化を怠れば国民の生命は守れないと説いた。
水道危機はその正しさの証明である。

● 中野剛志の洞察

公共財を市場やグローバル競争に委ねる危険性を指摘した。
水道はまさにその典型だ。



◆ 4. 綱渡りの哲学:覚醒者は常に孤独である

多数派の感情論を前に、構造的真実を語る者はいつも孤独だ。

ニーチェのツァラトゥストラ、
ショーペンハウアーの「意志と表象」──

盲目的な意志が暴走する世界では、
真実を語る者は得てして「孤独な観察者」となる。

だが、その孤独こそが文明を守る最後の防波堤なのだ。



【結論】

沖縄の水道危機は、沖縄の問題ではない。

日本全体が、緊縮財政という“国家の癌”に蝕まれているという警告である。

感情論ではなく、
喧嘩ではなく、
政治家の好き嫌いでもなく、

構造的真犯人な=緊縮財政
を直視しなければ、日本は必ず沈む。
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象山ノート

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令和8年度 我が国の財政事情
#積極財政 #緊縮財政 #プライマリーバランス #民主党 #自民党
「我が国の財政事情」
社会保障費と国債費を除いたモノを2010から追ってみた。
地方公布(地) 公共事業(公) 文教及び科学振興(費・防衛はたはは関なたなてはててはなて係費等の予算(文)とします。

10年 文22.9 公5.8 地18.8 合計47.5兆円
12年 文23.1 公5.1 地18.4 合計46.6兆円
14年 文20.0 公6.0 地16.1 合計42.1兆円
15年 文19.9 公6.0 地15.1 合計40.9兆円
16年 文19.9 公6.0 地15.3 合計41.2兆円
17年 文19.9 公6.0 地15.6 合計41.5兆円

22年 文25.0 公6.1 地15.9 合計47.0兆円

25年 文25.0 公6.1 地 20.9 合計52兆円

2010年度予算は、いわゆる「悪夢の民主党政権」と揶揄される時代の予算である。
ところが、積極財政を掲げたアベノミクスが本格化した2014年以降を見ると、
社会保障と国債費を除いた実体経済向け支出は、
民主党政権期よりも小さい水準で推移している。

特に公共事業費は、10年以上にわたり6兆円前後で固定されたままだ。
これは名目値であり、円安・物価上昇・人件費高騰を考慮すれば、
実質の公共投資量はむしろ減少していると見るのが自然だろう。

令和8年度予算編成大綱には
「安易な国債発行に頼らない」「PB配慮」「市場の信認」
という文言が明記されている。
これは、建設国債を用いた本格的な公共投資を行わないという
明確なメッセージでもある。

名目予算が過去最大であっても、
インフラ更新や国土強靱化に必要な実質投資が増えていなければ、
それを「積極財政」と呼ぶのは難しい。
現在の予算は、安倍政権期の財政思想を
形を変えて引き継いでいるに過ぎないように見える。
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