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FUJI.CROWN

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#バイク好きと繋がりたい#カワサキ#kawasaki#バイク
#SS#Ninja#H2#早く#ツーリング#行きたい
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🌹𝓂𝒶𝓂ℯ

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『うれしい!楽しい!大好き!』

う → き


#ロケンローの星
#音楽をソッと置いておく人
#しりとり
#親衛隊
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うれしい!たのしい!大好き!

DREAMS COME TRUE

ロケンローしりとり
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雨楼(うる)

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今のうちの子
#PSO2NGS #ss #うちの子
#3鯖活動者
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ある善人の旅人が居ました。
旅人はお腹が減っていたので最後に残っていたパンを食べようとしました。

そこに空腹のヤギが通りがかりました。
旅人はパンを半分にしてヤギに与えました。
ヤギはとても喜びました。

また旅人がパンを食べようとすると空腹のタヌキが通りがかりました。
パンは半分でしたが、更に半分に割ってタヌキにあげました。
タヌキは少し物足りなさそうでしたが感謝しました。

また旅人がパンを食べようとすると空腹のヘビが通りがかりました。
パンは4分の1ほどでしたが更に半分に割ってヘビにあげました。
ヘビは、「君はケチなんだね」 と言いながらもパンを貰っていきました。

また旅人がパンを食べようとすると空腹のクマが通りがかりました。
パンはもうほとんどありませんでしたが、全てクマにあげました。
クマは「お前のように強欲な奴は許せない」食って成敗してやると言いました。

旅人は否定をしましたが、クマがバッグを指指すと「その中にたくさん食料があるはずだ、それなのにお前は隠した。」と言い旅人をたべてしまいました。

旅人を食べ満足した後、クマはバッグの中を確認しましたが訳の分からない道具がたくさん入っているだけで食料などありませんでした。
クマは言いました。

「なんだ、理由があるなら最初から言えば良かったのに。」

#SS
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ミロク

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渚生乃鯨渡と神父テンの激闘
夜の街を切り裂くように、渚生乃鯨渡(しょうの げいと)のバイクが唸りを上げて疾走していた。エンジンの轟音が彼の心臓の鼓動と共鳴し、鋭い眼光は一点を見つめていた。愛する彼女、吉田千翠(よしだ ちあき)が、屈強な神父テンに攫われたのだ。鯨渡の完璧主義で生真面目な性格が、こんな屈辱を許すはずがなかった。

事の始まり
その日の昼、鯨渡は同僚の夏八木百峰(なつやぎ もね)と事務所で書類整理をしていた。百峰は熱血漢で、いつも鯨渡をからかっては笑いものにする男だったが、根は友達思いで頼りになる存在だ。
「なぁ、鯨渡、千翠ちゃん最近どうよ? なんか目に見えてラブラブじゃね?」百峰がニヤニヤしながら言った。
「余計なお世話だ」と鯨渡は冷たく返すが、内心では千翠の優しい笑顔を思い浮かべていた。彼女は引っ込み思案で少し弱虫だが、誰よりも心が温かい。そんな千翠が、突然姿を消したと連絡が入ったのはその直後だった。
「攫われた? 誰にだよ!」百峰が声を荒げた。
「神父のテンって奴だ。あの男、冷静沈着に見えて、内に秘めた激情がヤバいらしい」鯨渡の声は低く、怒りに震えていた。
百峰は即座に立ち上がり、「よし、俺の仲間にも声かけるぜ! テンってヤツ、ただじゃおかねぇ!」と拳を握った。彼はすぐに仲間たちに連絡を取り、テンのことを言いふらした。「あの神父、千翠ちゃんを攫ったらしいぞ! 鯨渡がブチ切れてるから、応援頼むぜ!」と熱く呼びかけた。たちまち、百峰の仲間たちが集まり、千翠救出作戦の準備が始まった。

テンと千翠の対峙
一方、テンは古びた教会の地下室に千翠を連れ込んでいた。屈強な体躯と静かな威圧感を漂わせるテンは、千翠を見下ろしながら言った。「お前は、俺の目的に必要だ」
千翠は震える声で応じた。「何!? 私をどうするつもり!?」彼女は弱虫だが、根の優しさからか、テンの冷たい目にも怯まずに立ち向かおうとした。
「お前には関係ない。ただ、静かにしていろ」テンが一歩近づくと、千翠は咄嗟に近くの燭台を掴み、振り上げた。金属音が響き、テンは一瞬後退したが、すぐに彼女の手首を掴んで動きを封じた。「無駄な抵抗だ」とテンは冷たく言い放ち、千翠を椅子に縛り付けた。

鯨渡の決意と百峰の助太刀
その頃、鯨渡はバイクを飛ばし、テンが潜伏しているとされる教会に向かっていた。百峰とその仲間たちも車で追随し、救出作戦の準備は万端だった。百峰は運転しながら叫んだ。「鯨渡! テンってヤツ、ガタイがヤバいらしいぞ! 気をつけろよ!」
「心配無用だ。俺は完璧に千翠を救う」鯨渡の声は鋼のように硬かった。ポケットには愛用のナイフが忍ばせてあり、彼の負けず嫌いな性格がその刃に宿っているかのようだった。
教会に到着すると、鯨渡はバイクを降り、百峰たちに指示を出した。「お前たちは外で待機だ。俺がテンに直接挑む」
「無茶すんなよ! 俺も行くぜ!」百峰が熱く言い返したが、鯨渡は首を振った。「これは俺の戦いだ」

鯨渡とテンの激しいぶつかり合い
教会の扉を蹴破り、鯨渡は地下室への階段を駆け下りた。そこにはテン、そして縛られた千翠がいた。「鯨渡さん!」千翠の声が響いた瞬間、テンが前に立ちはだかった。
「お前が鯨渡か。彼女を渡す気はない」テンの声は静かだが、内に秘めた激情が滲み出ていた。
「黙れ。千翠を返せ!」鯨渡は一瞬でナイフを抜き、テンを牽制した。テンは素早く動き、鯨渡の腕を狙って拳を繰り出した。肉弾戦が始まった。
鯨渡はナイフを巧みに操り、テンの攻撃をかわしながら斬りつけた。刃がテンの腕をかすめ、血が滴る。だが、テンは動じず、逆に鯨渡の腹に強烈な一撃を叩き込んだ。「ぐっ!」鯨渡は膝をつきかけたが、すぐに立ち上がり、ナイフを振り回してテンを押し返した。
二人の戦いは壮絶だった。テンの屈強な体躯から繰り出される拳は重く、鯨渡のナイフアクションは鋭かった。教会の地下室は二人の闘志で熱を帯び、壁に響く打撃音と金属音が交錯した。

千翠の救出
戦いの最中、百峰が我慢できずに地下室に突入してきた。「鯨渡! 援護するぜ!」彼の仲間たちも後ろに続き、テンを取り囲んだ。テンは一瞬怯んだが、すぐに冷静さを取り戻し、「愚かな」と呟いた。
その隙に、鯨渡は千翠の縛られたロープをナイフで切り、彼女を解放した。「千翠、大丈夫か!?」鯨渡の声に、千翠は涙ながらに頷いた。「ありがとう、鯨渡さん…」
テンはなおも抵抗したが、百峰と仲間たちの連携攻撃に押され、ついに膝をついた。鯨渡はナイフをテンの喉元に突きつけ、「もう終わりだ」と告げた。テンは静かに目を閉じ、抵抗をやめた。

エピローグ
教会の外で、鯨渡は千翠をしっかりと抱きしめた。百峰は仲間たちとハイタッチを交わし、「やったぜ! 鯨渡、かっこよかったな!」と笑った。鯨渡は照れくさそうに「余計なことを言うな」と返すが、口元には安堵の笑みが浮かんでいた。
千翠は鯨渡の手を握り、「もう怖い思いはしたくないよ」と呟いた。鯨渡は彼女の額に軽くキスをし、「二度とこんな目に遭わせない。約束する」と誓った。
夜の街に、再びバイクのエンジン音が響いた。鯨渡は千翠を後ろに乗せ、ゆっくりと走り出した。百峰と仲間たちの応援の声が背中に響き、彼らの絆がこの夜を照らしていた。
(完)

#ss #AIのべりすと #
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【バシリスク】

ある村に、目の見えぬ村娘が居た。
彼女は捨て子だったが、村長の母が引き取り育ててきた。
そんな育ての親も彼女が12歳になる頃に流行り病で亡くなってしまった。

村の人間は目の見えない彼女を気味悪く思い、誰も面倒を見ようとしなかった。
彼女は生まれつき、髪も肌も人間とは思えないほど真っ白だったからだ。

村の皆は彼女を吸血鬼の子だと信じて疑わなかった。育ての親もきっと彼女が殺したのだろうと。

そんなある日、村外れにある彼女の家に1人の少年が訪ねてきた。
少年は元奴隷の旅人だと名乗った。
彼女が旅人を家に招き、身の上を語ると旅人は言った。

「それは大変でしたね。良ければ滞在させてもらう代わりにお手伝いしますよ」

旅人の提案を受け入れ、自分が今まで出来なかった力仕事などを手伝ってもらうことになった。
旅人はとても勤勉で働き者だった。
そしてそんな彼を村娘は好きになっていった。

「母以外にここまで優しくされたのは初めて。一目だけでも彼の姿を見てみたい」

そんなとき、育ての母から教えられていたおまじないを思い出した。1度だけ願いが叶うとされるおまじない。本当に必要なときに唱えなさいと言われたおまじない。
そして、彼女は呪文を唱え、願った。

「目が見えるようになりますように」

半信半疑だった。
ゆっくり目蓋を開く。
世界の色が、輪郭がハッキリ見えた。
自分の手が、地面が、岩が、植物が、青空が。

彼女はとても喜んだ。
そして、旅人をビックリさせようと思い家で待つことにした。
椅子に座り目を閉じて待つ。
扉の開く音がした。彼が帰ってきたのだ。
振り返りながら彼女は言う。

「私、目が見えるようになったの!!」

そして、彼女は石になった。



旅人は、蛇の頭を持っていた。
旅人は、目の見えない彼女を風の噂で知っていた。
旅人は、彼女なら自分を受け入れてくれるかもしれないと思い、家を訪ねた。
そして、確かに噂の娘は美しく優しかった。

しかし、彼女は目が見えるようになってしまった。




#SS
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あきら🏂

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クランタスク用

#クラン盛り上げ隊
#ロケンローの星
#親衛隊
#SS
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I Just Called to Say I Love You (Single Version)

スティーヴィー・ワンダー

ロケンローの星ロケンローの星
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べな🐦‍🔥

べな🐦‍🔥

§今日という日を忘れよう。

心ここに在らず。散る花びらは窓の外。
いつもの音楽は耳を滑り。壁にしみをつくる。
言葉を失い、無の感情の手を取る。

陽は傾く。暑さは蚊帳の外。
ガラスのコップは汗をかき、指を湿らせた。
中身は何だったか、忘れた。

誰のためでも無い、お湯を沸かし。茶葉に注ぎ。
移りゆく景色と紅茶の色を重ねて眺め。
薄曇りの空に憂鬱さを預ける。

一杯になったゴミ箱。片付けるには億劫。
惰性でこなす一日一日。
大事なものなんてない。
割れたガラスを紙に包んだ。

今日という日は記憶に残らない。
ただ踏み外さずに歩んで来た過去となる。
何日経ったかも忘れた。

何も抱えていなくても。何かを失っても。
動かない心はそっと毛布で温め直して。

夢でまた今日を忘れる。

#小さなものがたり
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【乾杯】

僕は山を見ていた。
一人暮らしの為に借りたアパートから山を眺めていた、毎日だ。今日も缶ビールを片手に窓際で山を眺める。
なぜだと思う?風景が綺麗だとか、山が好きだからとかそういう話じゃないんだ。

窓から見える山の向こう。

そう。

山の向こうに見える"巨大な人"だ。

山の稜線の向こうから巨大な顔が覗いている。
丁度頭頂部から巨人の目まで見える感じだ。
その目をじっと見ていたんだ。

僕は巨人が現れてから毎日山を見ている。
それは何故か?......不安だからだ。

実を言うと巨人は最初から見えていたわけじゃない。

最初は山から巨大な木が生えてるのかと思ってた。だが、何日か経って、それが巨人の頭頂部から生えてる体毛と気付いた。
次第に山から新たな大きな山が生えてくるように頭部が......そして、ある日から目が合うようになった。
巨人は毎日少しずつ、僕からの視点だと、ほんの数ミリずつ向こうから現れてきているように見える。

話が少し変わるが、僕は友達が多い方だ。
日を変えながらいろんな友達を呼んだ。その中には霊が見えるって友達も何人か居たんだ。
そして、皆に窓の向こうを見てもらった。
でも何も感じない。気のせいなんじゃない?って言われるばかりだった。
僕以外、誰にも見えてないんだ。

そんな僕を気味悪がったのか、友達はだんだん赤の他人になっていった。

1ヶ月経って、誰からの信用も無くした僕は今日もアパートの窓際から巨人と目を合わす。
今日は鼻筋が見えてきている。
相変わらず瞬きもせずに僕を凝視している。


あの巨人が現れきったらどうなるのか。
この早さなら、あと一年くらいで巨人は現れきるだろう。
世界が終わるのか、僕だけが終わるのかは知らない。
ただ、僕だけが見えているならきっとどんな抵抗も無駄だろう。
僕はスーパーヒーローなんかじゃないからね。

今はただ現れ行く巨人に缶ビールをかざして乾杯するだけだ。

#SS
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白銀の守護者と金色の姫君
〜王宮の庭園に咲く、決意の花〜

王宮の庭園は、色彩の洪水だった。季節外れの花々が咲き乱れ、甘く濃厚な香りが空気を満たしている。
その中心──まるで舞台のために用意されたようなバラのアーチの下で、ミネッラは一人紅茶を味わっていた。優雅な仕草とは裏腹に、その表情にはどこか物憂げな影が落ちている。

今日もガシャバさんはお仕事……。少しお話できたら嬉しいのに。

ため息まじりの思考が胸に浮かんだそのとき、庭園の入口がさわめいた。
カーキと黒の軍服。伸びた前髪で視線を隠した白髪の男。
威圧感すら伴うその気配に、近くの女官たちは思わず息を詰める。

ミネッラは瞬きをし、目を丸くした。

「ガシャバさん……?」

普段と違った。
完璧なはずの軍服は砂埃をかぶり、裂け目がいくつもある。
彼はまっすぐにミネッラを見据え、短く告げた。

「ミネッラ、下がっていろ」

低い声が、庭に張りつめていた空気を裂く。
鋭い白銀の瞳が周囲を一瞬で見定める。
その視線の先──木陰に潜む黒ずくめの刺客たち。剣を握り締め、ガシャバに殺気を向けていた。

ガシャバさんが狙われてる!?

胸に浮かぶ不安は、恐怖ではなく焦燥だった。
彼は国の守護者。この国にとって大切な存在。
──そしてミネッラにとっても。

「これは僕の問題だ。君は安全な場所に」

剣を構えたガシャバの背中は、孤高の戦士そのものだった。
けれど、ミネッラは静かに首をふる。

「いいえ、私も戦います。ガシャバさんを一人にはさせません」

その言葉に、彼の瞳がわずかに揺れる。
無表情の奥に、微かな光が生まれた。

「……好きにしろ。だが邪魔だけはするな」

二人の間に生まれる静かな覚悟。
敵は多勢。しかし、退く選択肢はなかった。

ミネッラはゆっくり息を吸い込み、心に決めた言葉を胸の奥で反芻する。

──守るための力を、解き放つ。

その瞬間、金色の光が弾けた。
長い髪が風に浮かび、陽光を凝縮したような輝きが庭園を包む。
繊細なドレスは光を纏って戦装束へと変わるかのように輝度を増し、凛とした表情が姫から戦士へと姿を変えた。

「私に、できることを」

放たれた黄金の奔流が一閃し、刺客たちを飲み込んだ。
反応する暇もなく、彼らは弾かれたように飛び、地面を転がる。

「……ほう」

驚きの色を見せないまま、ガシャバの瞳がかすかに揺れる。
ミネッラは自信に満ちた足取りで彼の隣に並んだ。

「ガシャバさん、ご無事ですか?」

「問題ない。それより、その力……制御できるのか」

真っ直ぐな瞳で、彼女は頷く。

「はい。訓練を積んでいますから」

その言葉がガシャバの中の何かを刺激したように、瞳がわずかに細まる。
立てないままの刺客たちの中、一人だけが立ち上がった。リーダー格の男だ。

「……お目覚めとはな、姫。しかし遅い。運命は決まっている!」

ガシャバは男を真正面から睨み据える。

「ミネッラ、下がっていろ。こいつは僕が──」

「いいえ、私も戦います」

迷いのない声。
彼女の瞳には静かな炎が宿っていた。

ミネッラの周囲で魔力が渦巻く。
その力は威圧ではなく、どこか温かい。
光は粒子となり庭を舞い、刺客たちを包み込む。
敵の意識は静かに奪われ、眠るように倒れていった。

誰一人血を流すことなく。

戦いが終わり、庭園に静寂が戻る。

「……見事だ。ミネッラ」

ガシャバはそっと手を伸ばし、ミネッラの頭に触れた。
無骨な手は驚くほど優しく、その温度にミネッラの胸が熱くなる。

「ありがとうございます。ガシャバさん」

互いの存在を確かめ合うように微笑み合う二人。
王宮の庭園に吹いた風が、バラのアーチと黄金の光を揺らした。

それはまるで──ここに“決意の花”が咲いたと告げるように。

そして、白銀の守護者と金色の姫君の物語は静かに幕を閉じる。
しかし、二人の絆がこの王宮で輝き続けることを、誰も疑わなかった。

──これは終わりではなく、始まり。
決意という名の花は、今日、確かに咲いたのだから。

#ss #novel #ainovel
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§もういいかい

夕暮れの公園
子供たちの声が静まる
真っ暗な木陰に身を潜めてる
君は夜のおばけの子

(もういいかい?)
(もういいかい?)
(もういいかい?)
(もういいかい?)

ある日僕は家を出たんだ
夕暮れの公園
真っ暗な影に怯えてたら
そっと僕を見つめる2つの目
怖くて僕は泣いちゃった

(もういいかい?)
耳にささやく小さな声
(もういいかい?)
君は僕と同じだった
(もういいかい?)
おうちに帰れないふたりの子
(もういいかい?)
とっても気まずいふたりの子

ひとりでかくれんぼをしてる
可愛いおさげの女の子
誰も彼もがいなくなって
ちょっぴり涙のお目目の子

(もういいかい?)
(もういいかい?)
(もういいかい?)
(もういいかい?)

少し離れて見てみたよ
かくれんぼは苦手だったけど
僕は勇気を出したんだ
ジャングルジムに登ってさ
「もういいよ」って言ったんだ

(もういいよ!)
可愛いおさげの女の子
(もういいよ!)
木陰を飛び出し跳びはねた
(もういいよ!)
かけっこ早いね女の子
(もういいよ!)
そうしてどこかに消えちゃった


ひとりでかくれんぼをしてる
可愛いおかっぱ男の子
誰も彼もがいなくなって
ちょっぴり涙のお目目の子

(もういいよ!)
(もういいよ!)
(もういいよ!)
(もういいよ!)
#小さなものがたり
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§魚とびいどろ

明るい太陽を見た。
ガラス越しに私を刺す熱は瞳を通して脳を焼くようで。
私は浅瀬を泳ぐ魚。
この人生は山も谷もない。風もない。
ただただ転がったびいどろから落ちた光を追いかけた。

これは愛。
これは愛。
これは執着だった。

記憶は秋の森の中。
目の前を舞う思い出は熱を失った。
掌で粉になる彼だったものは吹きかけた息で飛んだ。
私は浅瀬を泳ぐ魚。
眠りの下を泳ぐ凍えた魚。
ただただ転がったびいどろから溢れた色を追いかけた。

これは愛。
これは愛。
これは望みだった。
彼は望みだった。

#ss
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僕の名前は八島。普通の家庭に生まれたわけじゃない。家族が僕を手放したのは、僕が何か“特別なもの”を持っているからだったらしい。でも、その“特別”が何なのか、僕自身まだわからないまま大人になった。そんな僕を引き取ったのは、名家・東郷家だった。

東郷家は紛れもなく日本屈指の旧家。何代にもわたって社会の表舞台に立ってきた家系だ。だけど、そんな彼らが「秘密」と呼ぶものは決して少なくない。僕はある事情で、その家に仕えることになった。僕は執事――簡単に言えば、東郷家の世話係。けれど、その役割は想像以上に重くて、深い。

「八島君、そろそろ出ていこうか」

東郷家の若き当主、東郷平八郎の声がリビングの重厚な扉の向こうから聞こえる。彼は僕よりも年上で、名門の長男にふさわしい凛とした佇まいをしているのに、どこか人懐っこい笑顔を見せるのが不思議だ。彼との出会いは、僕の運命を大きく変えた出来事でもある。

僕が東郷家に来たのは三年前。まだ高校も卒業していなかった頃、不遇な事情で居場所を失った僕を、東郷家の執事長が拾ってくれたのだ。彼は言った。

「八島君。君には、君だけにしか背負えないものがある。それを知ってもらいたい」

何度も繰り返されたその言葉は、僕の心に灯りを灯した。けれど、その灯りは簡単に明るくはならなかった。僕は自分が転生者だと知っている。別の世界からこの世界に来て、前の記憶はいずれ薄れていくと予想しながらも、“さよなら”の意味をまだ理解できずにいたのだ。

東郷家は、僕には特別な意味がある。執事としての立場だけじゃない。彼らは僕の秘密を守り、僕の存在を肯定してくれる唯一の場所。

それに、平八郎もまた、秘密を持っている。眼の奥に見え隠れする影を僕は見逃さなかった。

「ねぇ、八島。君はさよならを知ってるかい?」

平八郎がある日、ぽつりと口にした。彼の声は強く、だけどどこか遠くを見つめていて、まるで僕に試すようだった。

「さよなら? それって……別れのことですよね」

「僕たちはいつか、必ずお互いにさよならを言わなければならない。でも、その瞬間までに、一緒にいられる時間を作ることが大切なんだ」

彼の言葉にぼんやりと理解が広がった。そう、僕らの時間は永遠じゃない。特に僕は、この世界にいる時間が限られている転生者だから。

日々の仕事は執事として多忙だ。しかし、東郷家の日常には、少しずつ心の温もりが混じっている。

「落ち着け、八島」

平八郎が、ときに僕の肩をそっと叩いてくれる。その時の彼の手のぬくもりに、僕は胸が締めつけられる気がした。

「君がここにいるだけで、僕は救われているんだ」

平八郎がそう告げたのは、ある春の夜。桜の花びらが静かに舞う庭の下、僕たちは二人きりだった。

僕は内心、恐れていた。本当のことを話したら、彼は僕を拒絶し、そして永遠のさよならを告げなければならないのではないかと。でも、彼の前では嘘をつけなかった。

「僕は、前の世界から来たんだ。転生者だってことを知っている。でも、ここで生きていきたい」

息苦しさが少しだけ和らぐ。彼は黙って僕の手を握り返してくれた。

時折、僕の秘密を知る東郷家の使用人たちが、奇妙な目でこちらを見ていることに気づく。だけど、誰も何も言わない。それどころか、僕に笑顔を向けてくれるのだ。家族のように。

「僕たちは八島君のすべてを受け入れる」

執事長の言葉が胸に響く。この家は、僕だけの特別な場所。たとえどんな過去や秘密を抱えていても、ここにいる限り、きっと幸せになれる。

春が巡り、新たな季節を迎えた頃、僕はある決心をした。

「平八郎、君に本当の僕を知ってほしい」

彼は軽く頷き、優しくほほ笑んだ。

「怖がらなくていい。君は君だ。それだけで十分だよ」

そして僕らはまた今日も、東郷家の静かな館の中を共に歩く。何度でも分かち合う秘密、そしてそれを包み込む優しさと温もりが、僕の心を溶かしていった。

僕はここで、新しい“さよならの意味”を探していく。

別れがあっても、また会える。そんな未来を信じながら。

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昇天屋さん。
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