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ℕ𝕒𝕥𝕤𝕦☘
「楽しく分かる万葉集」を読んで、歌の内容と感想を記しています。
【口語訳】※本とは別の訳にしています。
河鹿(かじか)蛙が鳴いている甘奈備川に、その姿を水面に映して、今ごろ咲いているのだろうか、山吹の花は。
「蝦(かはづ)」はカジカガエルを指し、川辺の澄んだ流れと春から初夏の気配を伝える語です。
「甘奈備川」は飛鳥の神奈備の山のほとりを流れる川(飛鳥川・竜田川など諸説)とされ、神聖な山と川のほとりに咲く山吹の姿が、静かな音風景とともに描かれています。
「かはづ鳴く/甘奈備川/影見えて/今か/咲くらむ」のように「か」の音が連続し、柔らかくリズミカルな調べを生み出しています。
水面に「影見えて」と、直接花そのものではなく“影”を通して山吹をとらえることで、余情ある遠景としての花を想像させるのがこの歌の大きな魅力です
この歌は平安以降、「~に影見えて」「今か(今や)~くらむ」の句型を本歌取りした和歌が多く詠まれ、名歌として長く鑑賞されてきました。
山吹と蛙、川辺という取り合わせは、この歌の影響で「春ののどかな田園風景」を表す典型的なモチーフとなっています。
歌作者の 厚見王は、知太政官事・舎人親王の子とされ、皇族の血筋を持つ歌人です。
『万葉集』巻八に複数の一首が収録されています。
彼は大伴家持の歌人交遊関係者とされ、飛鳥地方を拠点とした地方豪族の人物と考えられます。
個人的にも、このリズミカルな音が心地よく、今回選びました✨
#万葉集

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