投稿
ガイ
#読書 #フランス文学 #小説 #ベストセラー
殺人者の健康法
アメリー・ノートン
1992年刊
1996年11月1日発行
女性の書く文章でもこれなら読める
ものを書くということは危険なことなんだな
どうしても自分がさらけ出される
考えさせられる事だと思う
小説なので架空ではあるが
ノーベル文学賞を受賞したフランスの文学者が余命2ヶ月、世界でも稀な軟骨癌に侵されたことが知らされた
湾岸戦争が始まる1991年に
世界中のマスコミが取材を申し出た
選ばれた会社が毎日1社づつ取材を許された
この文学者はセリーヌのように、全ての記者にも咬みつき、皆 記者としてよりも人間として、この文学者に降伏して屋敷を逃げ出てしまう
記者クラブには顔を出していない 30才独身の女性記者が取材の日、記者は文学者にまさに対峙する
この記者は文学者の過去を洗ってあった
付け焼き刃の取材ではない
その意味ではこの文学者の作品には魅力があったと読者にも説得力を持たせることができる
女性記者は 大きく醜く太って車椅子に乗る、老いた文学者の未完の小説から、このノーベル文学賞まで受賞した文学者が17歳の時に15才の愛し合う従兄妹を殺したことを、追求し告白させる
言葉のやりとりが徹底的だ
醜く太った文学者に、ひざまづけと命令する
体も動かないほど太った文学者は腹這いにさせられただけでも息ができなくて喘ぐ
文学者は記者に 愛 と文学者が86歳まで抱えてきた孤独な傲慢さを記者が受け継ぐことになることを告げる
記者は文学者の首を絞め予定調和のように終わる
文学者が従兄妹にしたように
そして未完の小説はベストセラーとなる
こんなストーリーだ
この作品がデビュー作だがフランスで衝撃的な評価を得て、世界的なベストセラーになった
これは架空ではない
これは何なのだろう
小説として書くことの意味を、会話の中で抉り出されるような、男女の立場の違いや愛情、老い、文学、殺人など 眼を逸らすことができないやりとりが続くからだろう
最後が文学者の怨念のようでもあり
映画のレオンの最後のようでもある
フランスらしい
日本で生まれたペルギー国籍の白人 雨理さんの文学界での成功のスタートだ
今後も 作品の発表には注目して行きたいと思う


話題の投稿をみつける

はるき
どうか穏やかに。

文月- ̀
目指せ強化月間完走

ナノ🩵

嘲笑男
ステッカーはフリマアプリで買えばいいか

ささみ

まっち
スマホ開いたけど、やっぱり止めるか。

芯👶

タルタ
#日向ひ

キノガ

uber底辺
もっとみる 
関連検索ワード

