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きひる

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ン十年ぶりに、また読みたくなった。
#読書 #本 #フランス文学
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なっつん

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泥棒日記
ジュネ
(何回も読書感想文を書いてるような気がする)
節目節目で思い出します。

あらすじ
言語の力によって現実世界の価値をことごとく転倒させ、夢魔の文体によって描き出される壮麗なイメージと倒錯の世界。
一一泥棒、裏切り、男色
父なし子として生まれ、母にも捨てられ、前半生を放浪と牢獄のうちに送ったジュネ。
終生禁固となるところを、サルトルらの嘆願によって晴れて自由の身となった怪物作家の、もっとも自伝的色彩の濃い作品
・社会批判としての悪の選択。

あらすじで力尽きる
#フランス文学
#ジャン・ジュネ
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なっつん

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『葬儀』
ジャン・ジュネ
生田耕作訳

キザな感想文が続く
ジュネは高校生の頃に泥棒日記を読んで、まるで麻薬のように私に作用した作品です。
人生が狂った作家かもしれない。
本書はナチス賛美にとられかねない作品なのですが、ジュネはナチスに協力などしなかったので、問題にならなかったのでしょう。

あらすじ
『庭師は彼の庭の最も美しい薔薇である』
同性愛者の「私」は交際していたレジスタンスの少年がナチスに殺されたのを知る。
悲しみにくれながら映画館に入ると、ナチスに協力していたフランス人少年が追いつめられ、仏兵に殺害されるフィルムを観客が大拍手と歓声を上げながら見ている。
ジュネはその少年の美しさに、交際していた少年の面影を見る。
どうやらナチスの青年と、そのフランス人の少年は交際していたようだった。
ジュネはその場面をありありと想像する。

#読書 #フランス文学
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なっつん

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薔薇の奇蹟
ジャン・ジュネ

「庭師は彼の庭の最も美しい薔薇である」

強盗や傷害で「熱烈な同性愛に陥る」という監獄にジュネは入れられ、様々な囚人と恋愛関係になる。
刑務所を移されることになり、護送車に乗せられていくと、自分に最も熱烈な愛を捧げていた囚人が、絶対に登れないような場所まで上り、命がけでジュネを見送る。
この時点ではジュネは終身禁固を覚悟していた。
この作品も刑務所の中で書かれており、一生監獄から出られないと思っていたのでしょ
「私は黙し、1人で歩き続けます。サンテ刑務所にて」と最後に書かれているので。

『葬儀』も読んでほしいなあ
⭐10ですね

#フランス文学

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ガイ

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🟩 🟦 読 書 記 録 🟦 🟩
狼の太陽
マンディアルグ
1951年作
1989年7月10日発行
---------- その1 ----------
すごい
幻想とリアルな言葉の世界
生田耕作の翻訳の力も大きいと思う
アンドレ・ブルトンが新しい形の幻想と称えたのも理解できる
マンディアルグ の短い幻想譚たちは、特別なものに思える
ひとつひとつの言葉を吟味しながら読みたくなるものだ
物語が下敷きにあって、選ばれた特別な言葉と文節でその物語を輝かせているように感じさせてもらえる

私はこれらの短篇小説を、絵画にたとえたくなる
テート美術館所属のジョン・ミレーのオフィーリア がそのひとつだと想起する
写実と幻想が押し寄せて特別な魅力を放っている
ずっと見ていたい 何度でも見たい
マンディアルグ はフランスの小説家だし、ジョン・ミレーはイギリスの画家だが 共にイメージが通じるのは、土着的な幻想感覚だろうと思う
それがケルトに残る肌感覚なのかなと、勝手に民族的な遺伝子を推し着せて自分を納得させている
物語を読む楽しみは、こんな自由なイメージが拡がるところにもある

◆小さな戦士
もう永くはない男の代わりに話しを書こうというのが、この物語
松林の中で、あれ 蟋蟀かなと思ったら 刀を振り回している戦士だった
手を出すと親指が切られてしまいそうだ
足場を突き崩して転げさせ気を失ったところをつまみ上げる
掌の上で甲冑を取り外すと、美しい女性だった
服の繊維を抜いて女性の手首を縛り付けた
隠花植物に寝かせておいた
男がしばらくしてから戻ってみるといない
縛り付けた繊維は血潮に浸ってちぎられていた
兜を見つけてそれだけは持ち帰った

◆ 赤いパン
カレドニアの伊達男がある日、赤いパンの上の虫を指で捻り潰した
チクリと刺されたようで、そこから幻覚の中に入って行く
小さくなってパンの中に入り込んだ
きじらみも怪物のように襲ってくる
パンの孔は入り組んでいる めくるめく迷宮
女もいれば男もいる 部屋に閉じ込められたりもした
幻覚から目が覚めた時、青いジャケットを着せられて戻ってきた 知らぬ男のイニシャルが入ってる
#小説 #読書 #フランス文学
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ガイ

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🟩 🟦 B O O K 🟦 🟩
#読書 #フランス文学 #小説 #ベストセラー

殺人者の健康法
アメリー・ノートン
1992年刊
1996年11月1日発行

女性の書く文章でもこれなら読める
ものを書くということは危険なことなんだな
どうしても自分がさらけ出される
考えさせられる事だと思う

小説なので架空ではあるが
ノーベル文学賞を受賞したフランスの文学者が余命2ヶ月、世界でも稀な軟骨癌に侵されたことが知らされた
湾岸戦争が始まる1991年に
世界中のマスコミが取材を申し出た
選ばれた会社が毎日1社づつ取材を許された
この文学者はセリーヌのように、全ての記者にも咬みつき、皆 記者としてよりも人間として、この文学者に降伏して屋敷を逃げ出てしまう
記者クラブには顔を出していない 30才独身の女性記者が取材の日、記者は文学者にまさに対峙する
この記者は文学者の過去を洗ってあった
付け焼き刃の取材ではない
その意味ではこの文学者の作品には魅力があったと読者にも説得力を持たせることができる
女性記者は 大きく醜く太って車椅子に乗る、老いた文学者の未完の小説から、このノーベル文学賞まで受賞した文学者が17歳の時に15才の愛し合う従兄妹を殺したことを、追求し告白させる
言葉のやりとりが徹底的だ
醜く太った文学者に、ひざまづけと命令する
体も動かないほど太った文学者は腹這いにさせられただけでも息ができなくて喘ぐ
文学者は記者に 愛 と文学者が86歳まで抱えてきた孤独な傲慢さを記者が受け継ぐことになることを告げる
記者は文学者の首を絞め予定調和のように終わる
文学者が従兄妹にしたように
そして未完の小説はベストセラーとなる
こんなストーリーだ

この作品がデビュー作だがフランスで衝撃的な評価を得て、世界的なベストセラーになった
これは架空ではない
これは何なのだろう
小説として書くことの意味を、会話の中で抉り出されるような、男女の立場の違いや愛情、老い、文学、殺人など 眼を逸らすことができないやりとりが続くからだろう
最後が文学者の怨念のようでもあり
映画のレオンの最後のようでもある
フランスらしい
日本で生まれたペルギー国籍の白人 雨理さんの文学界での成功のスタートだ
今後も 作品の発表には注目して行きたいと思う
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