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アメジスト
読書記録です。
平城京の時代
坂上康俊 著
岩波新書
本書は奈良時代を中心とする8世紀の歴史を概説している内容となっています。
8世紀は、日本という国家が形を成しつつあった時代です。
国柄の基礎に仏教をおいたこと。
均田制をおこなうため、日本全国の水田を区画し直して、戦前までみられた一町四方の水田区画にしたこと。
律令制のもと戸籍による個別人身支配をしたこと。
ただ、共同体から離れた人たちを捕捉するのが困難となり、土地を帳簿と地図のセットで体系的に把握することを目指したこと。
律令国家の枠組みに天皇制度をはめ込んだこと。
唐から服装から社会制度から服装まで学び、自らの枠組みを整えていき、大宝律令という集大成のもとで、古代社会が成熟したのが、奈良時代であるといえそうです。
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