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ヒロ🦻【えんの木】
マインドフルネスの基本。複数の刺激の中から特定の刺激に注意を向ける働きであり,脅威刺激に対して定位反応として働く性質も含む(Öhman, 2005)。
【受動性の選択的注意】
・恐怖症の人…脅威刺激となるものに受動的・自動的な反応(目や耳に入ってくるなど)を通して,過剰に脅威を感じてしまう脅威バイアスの傾向(Cisler & Koster, 2010)。
・抑うつ症の人…反芻などの反復的な思考は,刺激に対する注意の範囲を狭くする(Fang,
Sanchez, & Koster, 2017)ため、刺激に注意を固着させやすい。
【能動性の選択的注意】
性質に関わらず,特定の刺激へ意図的に注意を向ける働きであり、刺激に対する注意は固着しにくい(Levens, Muhtadie, & Gotlib, 2009)
※ なお、本論中には「受動性の選択的注意」との記載はないが配信のため筆者が分類した。
2.「転換的注意」
ある刺激から別の刺激に注意を向ける働き。
【受動性の転換的注意】
・特定の対象に注意を向けているときに別の対象に注意が向いてしまう状態。
・転換する対象の刺激価が強い場合に生じやすい。
・能動的な選択的注意が弱い状態は「気が逸れやすい」状態を生じやすい。
・受動的な選択的注意によって対象に注意が固着していると、能動的な転換的注意は働きにくい。
【能動性の転換的注意】
・対象の刺激価に関わらず,向けるべき対象へ意図的に注意を向けることができる状態のこと。
・注意を向け続けていた対象から注意を一旦解放し,別の対象に能動性の選択的注意を働かせること。
・この注意が適応的に働けば,「対象モード」の注意の固着から解放され,マインドフルネスを持続するために必要な能動的な注意制御に移行することができる。
3.分割的注意
複数の対象に注意を同時に向ける働き
【受動的な分割的注意】
・複数の刺激に同時に注意が向いてしまうという状態
・処理しきれない情報入力の過多を生じやすく させる
例)「勉強に集中したいのに,騒音などで気が散ってしまう状況で悩み事について考えてしまう」
【能動的な分割的注意】
・複数の対象に同時に注意が向けられている状態や注意資源の配分をコントロールできている状態。
例)聖徳太子伝説のような「十名の話を同時に聞き分けた」という状態
・注意を同時に向ける(向けられる)刺激数が多ければ多いほど,注意容量が必要となる性質がある。
・マインドフルネスの理論とエクササイズに活用されている。
・その背景に多くの対象に注意を同時に向けることができれば,受動的な注意が働きやすい対象(自己関連刺激など) に対して分配する処理資源を少なくすることができるため,対象モードの活性を抑制することにつながるというメカニズムが想定されている。
4.マインドフルネスのトレーニングでおきること
・人は自分の思考・感情・感覚に注意が惹きつけられることを経験する(受動性の選択的注意)。マインドフルネストレーニングにより、メタ認知的気づきが起きやすくなり、能動的な働きへの転換が促進される。
・MCTではマインドフルネスの状態を持続させるために,メタ認知的気づきによって「対象モード」から「メタ認知モード」に転換し,能動的注意制御によって
そのモードを持続することが必要であると説明している。
【参考文献】
今井(2021)メタ認知療法からみたマインドフルネス,心理学評論 Vol. 64, No. 4
【ベストコメント】
磨くほど上手になります。しかも受動音法も磨かれるから不思議です。
マインドフルネス瞑想もそうですが、より刺激に感覚に敏感になるんですが、それでも動じないっていうモードです。
受動的な痛みにも敏感なのに過剰に痛がらないって感じで、冷静に痛みを味わうみたいな。

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かつみ
マインドフルネスとか 怒りが起きたら それが通り過ぎるまで 良い悪いなど判断しないで 行き過ぎるのを 待ちましょうとか よく聞きますが 理屈は分かっても 人はそれがなかなか できない ATTとかはなるほどね と思いますが あとは そんなら仏教的な瞑想を 勉強した方が いいのかしらとも 思えてきます