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パッピーノ

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《 ジャングル屋敷解体記 》

うんしょっ、、、ガコッ
よいしょっ、、、ボスッ

今日も今日とで僕は木を切る。連日の作業のせいで全身筋肉痛だし、おまけに手足に血豆までできてしまった。
はあ、はあ、全くせっかくの休日だってのに、いつまでこんなことを続けなきゃいけないんだ。

 僕の実家は稀に見るジャングル屋敷で、今年の始めにようやっと父を説得して庭の木を伐採することになった。とはいえ、相手は家を建てる前からこの地に鎮座する老木たち。一筋縄にはいかない。対してこっちの戦力といったら当然電ノコなんてハイテクなものはなく、柄の朽ちかけた斧1本とノコギリ数本(漏れなく錆び付いている)だけだ。加えてタイミングの悪いことに父が腰をやってしまい、しばらく僕一人で作業する羽目に。

 与えられた武器で戦うのが人生だ!!! と、いきりたっていられたのもごく最初だけ。すぐに作業の果てのなさを思い知ることとなる。初日は1本目の途中で切りきることもできずに終わってしまった。
 毎週の貴重な休日を使ってコツコツ作業を進め、3月中旬から約2ヶ月強かかって5月の末にやっとこさ切る予定だった木を全て倒し終えた。

 だがしかしこれで地獄が終わったわけではない。倒し終わったら次はそれらを邪魔にならないところに一旦運び、さらに最終的には薪にしなければならない。全く終わりが見えない。木を切り終えるのが先か、木が朽ちるのが先か、はたまた僕が朽ち果てるのがもっと先か、、、

 泥と木くずまみれになりながら伐採した木を運び、今日は4時過ぎにやっと作業を終える。家に戻ると父が茶菓子を添えながらベイマックスの映画を観ており、丁度車が水没するシーンを見てハラハラドキドキといった状態だ。もう流石に腰もなおってるだろ、てめえも海に沈めてやろうか。ふつふつと煮だる殺意をぐっと抑え、いつか絶対に車でも何でも買わせてやると意気込むのだった。

※どうしても写真が思い浮かばなかった
 2025 6/22 (日) 記

#エッセイ #随筆 #日記
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