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りら

りら

世界一無垢で美しいひとの、
あまりにも眩い笑みに目を凝らす。
心の虚を埋めるように、翳りをそっと払うように、
孤独を満たしていくように、
僕という空っぽの器に清い水を注ぎ続ける。

注がれた水がダラダラと割れ目から漏れていき
いつまでも清い水で満たされない。
水が止まれば器は渇き、再び不安の芽が張り付き伸びていく。

不安の芽を一刻も早く摘みたい。
或いはその根すら生きていけぬほど、
腐って澱んでしまえ。

世界一無垢で美しいひとを
ひび割れた器の隙間に押し籠める。
水漏れは止み、静かに満ちていく。
水底で美しいひとの顔が歪む。
その歪みは得も言われぬほどに美しく、
最初で最後の、あなたにあたえた苦痛。

美しいひとの嘆きが、
塞がれた器を満たしていく。
澱のように濁った水が器を満たして溢れていく。

眩い光は失われ、世界は輪郭を取り戻す。
目を凝らさずとも、
僕の美しいひとはずっとここにある。


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