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りら

りら

怪我をした。
しかもとてつもなく大きな怪我だ。

あまりの痛みに、何一つ身体を動かせない。
傷の酷さを直視することもできない。
誰かがひりつく箇所を洗い流してくれ、
これ以上悪化しないようにと
効き目の判らぬ薬を塗る。

やる気が微塵も起きないけど、
日々をこなす為に
寝て、起きて、食べてを繰り返す。
意義は感じられなくとも惰性で繰り返す。
ふと目をやると
怪我をした場所は胸だということに気がつく。
挫創痕が剥き出しになっていた。
「なんて痛そうなんだろう。」
他人事のようにそれを見つめた。

それからも、同じ日々を繰り返す。
寝て、起きて、食べて、人と少し話してを
何度も何度も繰り返す。
挫創痕に少しずつ瘡蓋ができていく。

今日は調子が良いからと激しく動くと
瘡蓋と皮膚の継ぎ目が裂けて再び痛む。
だからそうならないように
ゆっくり、慎重に、日々を過ごしていく。

やがて、傷口が塞がっていく。
怪我をする前と全く同じではなくても
確かに治っている。
動いても痛くなくなり、
もう一度歩き出したい気持ちに駆られる。

ゆっくり、確実に、一歩を踏み出す。
また痛み出すのでは無いかと不安になりながら
慎重に歩みを進めていく。
もう大丈夫、と、いつものペースで進んでいく。

それが“立ち直れた瞬間”なのだと思う。


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数ヶ月に「再起・再生」について、短編を書くつもりで温めていたメモ帳から引っ張りだす。
誰かに届きますように。

#創作
#散文詩
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コメント

Silky _Dog

Silky _Dog

1 GRAVITY

もう一度立ち直りたい、と言う気持ちになれます[照れる] 素敵な言葉をありがとうございます[笑う]

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怪我をした。