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くちく

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体罰はなぜ悪いのか?意外と論破するのが難しい。体罰はなぜ悪いのか?意外と論破するのが難しい。

回答数 106>>

西洋的倫理観では〈悪〉です。
ですが、東アジア的な共同体志向の中では〈手段〉でしかありません。つまり、〈善〉・〈悪〉を考えることもなく行使される〈手段〉だったのです。

原罪を背負って死に、復活した〈父〉の肉体を分け与えられた〈子〉=〈個〉が、社会を構成するのが西洋です。
それに対して、東アジアはイエやムラがはじめにあって、その一部として個人があります。個人はあくまで共同体の一部なので、規範に従えない人間は、免疫作用のように排除するか、身体的苦痛を強いても馴化しようとします(もちろん、中世教会的な共同体にもこのような傾向はあったので、西洋にも体罰を容認するような志向はなくはありません)。

日本は東アジアの儒教文化圏にありますから、長らく体罰(と排除)は共同体維持の〈手段〉だったわけですが、戦後西洋式の教育が入ってくるなかで、徐々に体罰は〈悪〉と捉えられるようになってきた、というわけです。

ゆえに、年代によっては体罰は〈手段〉でしかないため、未だに必要論が唱えられています。私は体罰を〈悪〉と考えていますから、このような風潮にはNOを唱えます。
一方で、破壊された共同体意識のもと、無作為に集められた生徒をどのように同じ〈ハコ〉で教育するのか、頭を悩ませています。
〈子〉=〈個〉に最適な学びを提供するならば、そりゃあ、通信制高校が良いという結論に辿り着くわけで、学校に集まって勉強する意味が問われてくるわけです。

日本の公教育の崩壊は共同体幻想の崩壊と等値にあると考えています。
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コメント

愛善院

愛善院

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公教育の場合は「無作為」というよりも「地域的基盤」という、これはこれで共同体的な教育効果もあるものであったはずですが、特に都市部教育では「地域」の基盤がそもそも強度ではない(郷土ではない)ですからねえ。 個人的な思考実験としては「同一信仰的基盤」などを置いてみれば、西洋的宗教道徳(キリスト教の道徳)のように、架空ハコを置いたうえでの個を育成できる可能性をみたりしますが、これはこれで、空飛ぶスパゲッティモンスター教を産みだすような危うさも持つわけで

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くちく

くちく 投稿者

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愛善院さんのおっしゃる通り、都市部での学校教育の困難さを感じております… 大海の一雫だとしても、精一杯働くことで社会を少しでも良い方向にできれば…と思っております。 ぼちぼち頑張ります[照れる]

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西洋的倫理観では〈悪〉です。