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くろ

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『We Are All Completely Beside Ourselves』
©️Karen Joy Fowler 矢倉尚子 訳

幼い頃に失踪した姉、それを追うように同じく失踪した兄。
母は精神に変調を来し、父は外界に対し何事もなかったかのように振る舞うものの酒に溺れていた。

当の主人公はと言うと、全てを忘れることで日常に馴染もうとしていた。

親が思うものと子供の実情はかなり異なる場合が多い。その逆も言わずもがな。
「こうあって欲しい」というフィルターを通して見る世界と現実は、親子の間に埋め難い溝を作ってしまう。

「だいたいどこの家にも、親のお気に入りの子どもがいるものだ。親はとんでもないと否定するし、実際本人は気づいていないのかもしれないが、子どもたちにははっきりと見えている。子供は不公平が大嫌いだ。いつも二番手に置かれるのはつらい。
逆に、ひいきにされる立場もつらいものだ。愛される理由があろうがなかろうが、お気に入りというのは重荷なものである」-本書より抜粋

共有する時間の長さと親密さ、親密さと理解の深さはどちらも混同されやすい。

私たち人間には、他者の考えをテレパシーのように読む能力は備わっていないし、また後天的に発現することも勿論ない。
万事、わかったような気になるだけであることは胸に刻んでおくべきだと思う。

この本の主張は、だから考えなくていいと言うのではなく、むしろ逆。
何より大切な人の大切なことなのに正解な答えが得られないからこそ、真摯に相手と向き合うことが肝要なのだと身につまされた。

家族のあり方、関わり方について悩む方には是非ご一読いただきたい一冊。

ここでは紹介しなかったが、姉妹というフレーズにはトリックがある。新鮮な驚きと共に読み進めていただけるのではないかと思う。
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コメント

ココ🐾

ココ🐾

1 GRAVITY

いつもいいねどうもありがとうございます😊 色々お勉強になります😊

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