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わんわん
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第6話
のび太は、自宅へと歩いていた。
空はオレンジ色に変わりつつあった。
のび太は、ひょろ長い自分の影を見て、出木杉の言葉を思い出した。
『あの思い出があるから、その後の僕がいるんだよ……』
のび太は、自分の過去を映した画面を思い出した。
マイナスの金額ばかりの、恥ずかしい思い出たち……。
「出木杉は勉強ができるから、あんなことが言えるんだ! ……僕なんか、恥ずかしい思い出を無くしたら、なにも残らないかもしれない!」
のび太は、メモリーローンを抱えて早足になった。
しばらく進んだところで、前方に知っている二人組がいた。
ジャイアンとスネ夫だった。
ジャイアンが立ち止まった。
「おう! のび太じゃねぇか!」
その横でスネ夫が、手に持った大きな箱を自慢気に突き出した。
「 これ見ろよ! 出たばっかりの最新ゲーム機だぜ! 今からジャイアンと遊ぶんだ!」
ジャイアンは意地の悪そうな顔をした。
「のび太には、やらせてあげねぇけどなっ!」
のび太は、こぶしをぎゅっと握り、顔を赤らめて叫んだ。
「そんなもの……! 僕だって買えるよ!! 買える思い出だって、あるはずだよ……!」
のび太は、走り出した。
その後ろ姿を見て、ジャイアンとスネ夫は首をかしげた。
((≡゚♀゚≡))
ドラえもんは、冷や汗をかいた。
部屋へ帰ってきたものの、置き忘れていたメモリーローンが無いのだ。
(あの道具は、使い方によっては恐ろしいことになる……! のび太くん、大丈夫だよね!?)
ドラえもんは部屋を飛び出した。
((≡゚♀゚≡))
オレンジ色に染まる公園の土管の陰で、のび太はメモリーローンを起動させた。
「僕だって、あのゲーム機が買えるくらいの思い出があるはずだっ!!」
画面をスクロールする。
……しかし、表示される思い出はマイナスか、高くても50円くらいのものばかりだ。
のび太は、取り憑かれたように、画面をスクロールし続けた。
……その手がピタリと止まった。
眼鏡の奥の目が見開かれる。
「 こ、これは……! いち、じゅう、ひゃく、せん、まん、じゅうまん、ひゃくまん、せんまん……!!」
画面には、丸いシルエットと共にこう記されていた。
・ドラえもんとの思い出
#メモリーローン
#連載小説

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オレンジのしずく🧡
あっ‼️ ドラえもんとの思い出、消しちゃうの⁉️⁉️ まぁ、読み進めてみるね(*´▽`*)