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ルターの宗教改革はカトリックの免罪符販売への抗議から始まったのは学校で習うんだけど
それはきっかけであって、それだけだと本質が見えてこない。
ルターは神様が怖かったんだよね。
それは彼が無類の女好きであったからでもあるんだけど
本当の原因はペスト。あの時代はまだペストが定期的に流行してものすごい数が亡くなっていた。
日曜日に教会で礼拝して次の週に行くと三分の一が死んでたりする。
ルターは家族もペストで亡くしてる。
こんなの愛の神ではない、裁きの神。
カトリック教会の教えでは善行を積んで天国に行くはずなのに、何をどうしようとペストで人は死んでいく。
宗教改革の胆はまさにここで、人が天国に行くのには行ないは無意味、信仰にのみ依るんだ、となった。
この言葉だけだと意味がわからないけど、ペストで家族も友達もバタバタ死んでいく中で救済をどこに見出すのか、ということ。

これはニーチェとよく似ている。
ニーチェは神は死んだと言ったけど、ルターは救済をひっくり返した。

カトリックは善行を積んで天国に登っていく
対してプロテスタントは神様が天国から降りてくる。方向性が真逆。

これを調停しようとした文学作品が遠藤周作の沈黙。

あの小説はカトリックとプロテスタントの和解をテーマとしたもの。

だからカトリック内ではウケが悪かった。
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コメント

Jason

Jason

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無慈悲に善良な人が苦しんでいく中で、ルターだけではない多くに人が「何故、神は善良な人を奇跡でお救いにならないのか?」と言う純粋な疑問から生まれたんじゃないかな? そう言う意味で仏教の親鸞の浄土真宗が誕生した経緯と似ていると思う。

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プロテスタント思想と浄土真宗との類似は双方から指摘されて研究されているのですが、意外とこうした思想が成立した背景を考えないんですよね。 どこが似ているとかよりその根本的精神性の類似がなぜ生じたのかを研究してほしいと常々思っています、自分はできないので
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草冠🌿

草冠🌿

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遠藤周作の沈黙読んでみたくなりました!

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おそらくほとんどの人はこのテーマを解らずに読んでいるので、意識しながら読むと面白いかもしれません。
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