最近読んだ本は?マイベスト本があればそれも教えてください。
タイトルだけでOK。複数回答OK。
あや
フィンランドにいきたい🇫🇮

あまさけ
熊代亨箸
『人間はどこまで家畜か 現代人の精神構造』
清潔な都市環境、健康と生産性の徹底した管理など、人間の「自己家畜化」を促す文化的な圧力がかつてなく強まる現代。だがそれは疎外をも生み出し、そのひずみはすでに「発達障害」や「社交不安症」といった形で表れている。この先に待つのはいかなる未来か?
ねい
かなりお気に入りで実は3周目です。
この本を読むと自分の内に潜めてるストレスであったりむしゃくしゃした感情を主人公が発散してくれてる気がしてそんなところが好きです。
物語の中盤らへんの「所有というのは悲しい。手に入れるという事は、自分の物である事が当たり前になる事。手に入れる前の興奮や欲求はもうそこにはない。」という文章がお気に入りです。やはり人間は手に入れる事よりも手に入れるために手を伸ばしてる時が幸せなのかもしれない。物も人間も名誉も万物においてそうなんだと思います。
またこの本、主人公もなかなか魅力的で孤独じゃないように見えてずーと孤独なんですよ。孤独っていろいろ種類があると思っててこの本に出てくる主人公の孤独感はかなり自分と似てるんじゃないかなと思っています。
少しばかり治安の悪い本なので比較的健康な人におすすめしますが、主人公の孤独感に救われたい人がいればそんな人にもぜひ。

か。
T.T

Mali


律
シリーズ (全10巻、編 松田哲夫)
数々の文豪達に彩られた名作短編が各テーマ事に一冊に詰まった作品。
その中で特に主にオススメしたいのはシリーズ第二巻、いのちの輝きを捉えた作品が詰まった「いのちの話」。
石垣りん「表札」
森鴎外「山椒大夫」
太宰治「魚服記」
原民喜「夏の花」
梅崎春生「チョウチンアンコウについて」
など数々の名作が一冊に詰まっています。
題名通り、これらの短編の共通点は「命について」です。例えば原民喜の「夏の花」は第二次世界大戦末期の広島での被爆体験を綴った考えさせられる短編名作であり、梅崎春生の「チョウチンアンコウについて」はチョウチンアンコウのメスとオスの生態の違いを綴り、ダイレクトに生命の神秘を表しています。これらの話は歴史や文化を背景とした緻密に構成された物語であり、社会的批判、人生の無常感、孤独などがテーマでもあります。時に違った解釈のできるような結末もあり、とても趣深い短編集となっています!
名作短編を読むことで日本文学へ興味を持ち、数々の表現形式、比喩、心理描写などを学び、言語力、表現力、批判的思考の向上にも繋がります。是非手に取って読んでみて下さい。
(ここだけの話、著作権の保護期間が過ぎた作品はネットに掲載はされてますが…)

ゆりり

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ドックラブ
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