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瑞樹

瑞樹

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話を聞くのが好き
絵描き
音楽
歌うこと
瑞樹

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消えない傷を欲したのは私なのに、こんなに
涙を流すなら、きっと私は泣いてもいい理由を
求めていたに違いない。
泣けばいつかは涙が枯れる。苦しさで泣いて
立ち止まることも、枯れているから無くなる。
そうすればまた目的のために生きていられると
そう思ったのではないだろうか。

だが現実はうまくいかなかったと。つまり結果
は伴わなかったという、ただそれだけのこと。
結局立ち止まる理由だけを見つけて、また
迷子の続きが始まっただけで。そして今度は
常識程度では反論もできない納得できる独善
を頭に抱えた状態になって。

これは、なにを得たのかな。
わたしはいったいどこに立ってるのかな。
でも生きたい。生きていたいからまだここに
いることを悔やんでない。じゃあこれは、また
どこかにしまっておくべきことなのかな。
答えも出ないし、許されているとも思わない。
なら今出すものじゃないのかもしれない。
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瑞樹

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いつか泣けなくなる日が来たらと思うと
恐ろしくてたまらない。不満が身体中に
行き渡ったら、一体どんな人間になってしまう
んだろう。
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瑞樹

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言葉を吐く時、一度止める癖をできるだけ
長く持っていたいと思った。
言葉には力がある。それはなにも非現実的な
スピリチュアルみたいな要素としてではなく
本当に力があると思っている。
だからこそ、伝えたいものだけをはっきりと
伝えるために立ち止まる必要があると私は
考える。

人間が感情を動かすものとして、全身からの
感覚、そして「理解する」という行為が存在
する。これらは不変的に人間の中に渦巻き、
ことが進む間にいくつも感情を発生させる。
その中でも言葉というのは多くの感覚と
理解を同時に引き起こす対話という手段
をとっている。原初の対話だ。つまり
それだけ感じるものも、多いということに
なる。

人は簡単に言葉で人を傷つけることができる。
嘘だと理解しても、言葉の意味を知って尚
その言葉を軽々しく使うことに深く抉られる
ことだってある。例えば「死にたい」だとか
「生きてる価値なんかない」みたいな言葉は
人によっては人生そのものの否定にもなる。
それを見て、少しだけ罪悪感が湧いた。
正直であることと、無神経であることは
必ずしも一致しない。相手が傷つくかも
しれないものならば黙っているのが正解
なのだ。そこで言い返せば同じ土俵になる
以上にやり返してやろうという自分の醜さと
対面することになる。
その必要性は、万に一つも存在しない。

人を永遠に殺すのは言葉の殺人だ。
生きながらえさせる地獄。終わりも来ない。
だから私は言葉を選んでいたい。心の澱みを
吐露することだけが正直であるとは思わない。
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瑞樹

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幸せはどこに続いている?
私は誰に肯定されるためにいい人に
なりたかったのだろう。肯定されるために
行うことは悪だと言っておきながら、誰か
にとっての善でなければ自分の善意はただの
独善でしかないと思えて立っていられなくて
何が私のしたいことなのか分からない。
でもそれでもいい人でありたい。
私にできることって本当にないのだろうか。
これは正しいことなのか、分からない。

自分さえ良ければいいと思ってしまう自分が
あんまりに冷たくて嫌いだった。
先なんて見通せないくせに転ぶのが怖くて
必死に準備してその間誰の言葉も耳に入れる
ことのない臆病さが嫌いだった。
けれどもそれこそ私だったと知ってしまった
変な直感の良さが大嫌いだった。
理屈で辿り着けないからこそ、余計に私が
私として変わることのできない現実を
突きつけられて惨めだった。

幸せになりたくなかった。だって幸せに
なって仕舞えば人なんてどうでもよく
なってしまう。私が嫌った一番なりたく
なかった存在になってしまうから、絶対に
なってやるものかと思った。
でも時が経つにつれて、人に対しての
醜い恨みも、自制したい本音も、どうにも
湧き出て仕方なくて、理由と信念を見失って
いったい私がなぜいい人間になりたかった
のかも信じられなくなった。

私はなんのために生きたかったのだろうか。
人を見て、かろうじて息を繋ぐ私は、
はじめから何も関心なんてなかった。
ただ生き延びるために生きた。
のちに苦しむのが嫌で、ずっと準備だけ
し続けた。でも、そこまでして生きたいなんて
思ったことも本当はなくて。
私が唯一素敵だと思えた他者という存在の
ちっぽけな一瞬の喜びをずっと探している。
その喜びもすぐに消える。

そしてその喜びのために生きている私も
やはりどこか罰して欲しくて、時々こうして
立ち止まっては誰かに今を殺してもらう。
そうすることでかろうじて、自分を見失う
ことから抗っている。

惨めで悲しくて、誰のためでもない
誰かのいいことでありたかった私だった。
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分かっていた別れと、知らないままでいる別れ
どちらが辛いのだろう。きっとどちらも違う
苦しさを抱えているんだろうね。

私はいつも覚悟している。でも、覚悟って
きっともっと上手なやり方があるのかも
しれない。だって私は、覚悟していても
辛さが長く続くから。

いい思い出も、時間を重ねると錆びついて
痛みを与えてくる。よく見えていたものに
血がついて、悪く思いたくなくて、でも
ずっと胸の内にいるのが顕著になると、
もう会えない苦しさに押しつぶされそうに
なっていく。綺麗事を言わなくていいのなら
一度関わった人の人生をずっと、関わらずに
見ていたかったとわがままを言いたかった。

世界中から離れたい。そうしたら別れなんて
恐ろしいものから初めから会わなくて済む。
人は別れる。当たり前のことがこんなにも
受け入れられないから、私は人を見るのが
嫌いなのだ。

人なんて、無数にいるのに。誰もに気になる
ところがあるのに。なのにどこまでも残酷に
消えていく。それが耐えられない。
この穴を埋めてくれ、といつも願う。
でもそのために他者を利用するのは嫌だった。
誰のためにもいきたくない、執着する価値も
ない。だけど自分だけを見ては、人でなしに
なってしまう。中間に立てば、自分がないと
言われてしまう。じゃあいったい、どうあれば
正しい私であれる?

どうあれば満足なのだ。なにを信じればいい
どれが私にとってのベストなのか分からない
目を塞ぎたいのに、それを私が許さない
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本当に辛い時の楽しいことは苦行だと
思ってる。動くだけで嫌な気分が押し寄せて
くるし、理解しててもその場に悪い感じは
留まり続けてるから意味がない。

だから、楽しさに乗ろうって行動できる人を
私は見逃したくない。苦しいことを苦しいって
言わないのは強さで、切り替えようとする
のもまた強さ。許されないと思うならその
一握りでも私が肯定したい。

大丈夫だってその一言になんの根拠もない
のなら、これまでのしてきた事が根拠に
なるって証明したい。生きてていいし、
辛いを変えるために行動したことは褒められる
べきことだと私は思う。
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自分を成長させるために自分を責める、
これを自責だという人がいる。
でも、やり方を間違えるとそれはただの自殺
になると知っている人は、一体どのくらい
いるのだろうか。

自責とは恐ろしい毒である。他責が外側に
貼り付ける棘だとしたら、自責はのちに
じわじわと効いてくる前例の見つからない
猛毒だ。お手軽に着飾れる他責とは違って
いつまでも自分を逃してはくれない。

タチの悪いことに、その毒には
薬のように誰かの悪意をいいものとして
消化させてしまうことがある。
使い勝手が良く、誰も傷つかない事が
多い故に、多くの生真面目な人間はこの
「自責」というものに執着する。

その成長は、ほんとうに成長だったのか。
誰にも責められないための防具を
作り上げたことは成長と呼ぶのだろうか。
それはもはや変化だったのでは、と
時々思う。
いつしか、自分そのものの核すら毒になり、
自ら犯されてしまうのではないか。
わたしはそう思えてならない。

自責は大変な美徳だと思われることがある。
けれどそれは間違いだ。個人が一番苦しめ
られるのは自責、ひいては自傷である。
人間が壊れるのはいつだって内側からである
のに、わざわざその内側を自らの手で荒らして
いくのは非常に恐ろしい。
常に自殺行為をしている人間のように思える。

そんな苦しみ方をするくらいなら解決できる
ように分散していくべきだ。
全てを背負うな、分けろ。自責で潰れて
しまっては、いったい誰があなたを救うと
言うのだろう。
世界も他者も、決して個人を救うのは
容易ではない。だからこそ不動に物事を
眺める個人が必要なのである。
自責というのは、その個人を殺すことでは
決してない。
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瑞樹

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美しいものが許される世界。
言ってしまえば、それだけ単純だと
いうことだ。

ルッキズムという言葉がある。
美しいものを見てみんなが癒されるように、
外見が至上となる扱いのことだ。
これを批判する人の多くが美しい人々
であることはなんとも皮肉である。

世界は思っている以上に美しさに
囚われている。それはもはや外見だけには
留まらない。そして、留まらなくなったと
いうことは決して他が救われるわけでは
ない。

淘汰されるだけだ。存在意義を
見失うだけだ。
世界はこうした理念のもと、さらに綺麗に
なるのだろう。崩れた人々を踏みつけにして。

美しいものが許されていく世界。
なんともまあ、単純なことだ。
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瑞樹

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正解よりもずっと、苦しさを維持できる
自分を期待していた。
なぜこの程度のことに耐えられないのか、
周りが苦労することをなんとも思えないのか
私は私のことが心底理解できなかった。
人手なしだと、よく自分を嘲ったものだ。

だから、誰のために生きることも、決して
私にはできないのだと思った。

どんなに素晴らしい人に出会ってもそれは
変わらなかったから、我が身可愛さに自分の
核を投げ出すことのできない弱い私は、
他者を利用することでしか関心を抱く
ことはできなかった。それも、罪悪感
という曲がった形でしか。

それを悔やんだことはない。実際そうでしか
認識できないのなら、それが最適解だった。
人は結局人と関わることでしか得られない
ものが存在するのだから、仕方のない対処
である。

でも、叶うならば初めから人に対して
尊重したいと思えるだけの関心をもてて
いたらよかったと少し愚痴ったことは何度か
ある。これに関しては叶うことがないから
ただの戯言だけれど、皆が言うように人は
無関心な人間に対して恐ろしく冷たいもの。
であるが故に、ほとんど人に関心のない私の
良心の無さが目につく時もあるというわけだ。

きっと私は今も、自分の良心の在処を
探している。綺麗事は心からそう思って
いるが、別に全てを実現できるほど私が
万能でないことも知っているつもりだ。
それに、この良い事が自分のためになって
いないか不安で仕方なかった。
見返りを求めていないか、助けてやっている
などと対等さを放棄していないかなど、
思い詰めればキリが無い。

結局のところ、私のやる事全ては
偽善の真似事でしかないことは、理解して
いるつもりだ。それでも投げ出すわけには
いかないからこそ、善性を信じられるだけの
わたしの良心を、誰かの言葉ではなく
自分の信じたい「良い事」を私は今も
探している。

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依存している時の自分をどうやって判別
すればいいと思う?簡単だよ。
気力を失っていて、何に関心が湧かなくて
息を繋ぐためだけに行動している時。
そして他者の存在によって左右されて
いる時。

これさえ当てはまればあとは簡単。
体や思想に影響が出るよ。
人によっては太るけど、痩せる人の方が
多いかもね。だって対象がいるとその人
に見捨てられないために必死で努力する
から。
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みんな綺麗な物語に憧れる。
でも、でもね。その物語の多くは
きっと多くの出血によって描かれている。

わたしはだから、綺麗な物語が嫌いに
なった。見てくれで望んだものが、
悍ましくて恐ろしいものだと知った時、
生きていることすら嫌になったから。

誰かが泣いた先に、幸せがあったと
知った時、ありがとうより先に
ごめんなさいが浮かんだ。
あなたの犠牲の上に成り立った幸せに
わたしが立っていたと知った時、
なんで言ってくれなかったの、とか
そんなの頼んでない、とか色々理不尽を
考えた。

わたしには理解できなかった。
自分を犠牲にすることの何が幸せなのかと。
私はそれで喜ぶ人間なんかじゃなかったのに。
なのに「いい人間の物語」を遂行する人は
見ている人のことなんて気にも留めない。
だからまた傷ついて、それなのにまた人に
尽くそうとする。

私はそれが嫌だった。この綺麗なお話は
血みどろのあなたや道半ばで死んだ誰か
によって作られてる。こんなこと知りたくも
なかったのに。綺麗に見えてた幸せの
本質がこれなんだとしたら、そうだとしたら
「幸せ」なんて、楽しさとは程遠い何かにしか
思えなくて、嫌で嫌で仕方ないの。

不幸は嫌。でも、幸せの方がもっと嫌だ。
それはきっと何かをどこかで踏み躙ってる。
だからいっそ、私が消えればよかったと
願ったんだった。
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もう失った時になにも溢したくないの。
だからたとえ気持ち悪さが残ろうと、
消化なんてできないんだよ。
せめてもの思いで整理するの。

失うことが当然の世界なの。知識があっても
活かせなければ無能なんだよ。だったら
いっそなんの知識も欲しくなかったと
思わない?
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しかしだ。どちらと言わずとも愚かな
弱者である私はこの行為の罪深さを
よく知っている。されることももちろん
知っているが、それ以上に無意識が意識に
変わる瞬間を幾度となく体験してきた。

その体験から、少なからずだが考えられる
ことはある。

弱者には、それを意識して耐えられるほどの
余裕がないということ。悪意を受け入れた方が
楽であること。そして「死にたくないから
仕方ない」が前提にあること、などそんな
感じのことが言えると私は思っている。
悪意がないのは、悪意を持つ価値が本当に
わからないからだ。
自分の首を絞めるだけだと心底理解している。
それが分からないのはよほどの命知らず
だけだ。自分の性質も能力も測れない文字通り
の能無しだけである。

世界から弱者だけを集めた場所を作って
みたいな、と昔思ったことがある。
けど今考えたら恐ろしい世の中になるなと
不安になった。弱さは集まると強さに
なるわけだが本質は変わらない。見捨てる
ということに躊躇しない大人数などいつ崩壊
が起こっても仕方ないことなのだ。

なんともまあ、恐ろしい。
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弱い人間ほど邪悪なものはない。
といっても弱さ単体ではさして問題には
なり得ないのは確かであるが。
私は、弱者には他者や環境を巻き込む性質
があると思っているのである。それこそが
邪悪であるのではないかと、そう思うので
ある。

「弱い」は形を変えると「可哀想」「可愛い」
「取るに足らない」などさまざまな印象が
あるが、対象が善良であればあるほどに人は
弱者に酷く優しくなるのが、平和な世界では
ありがちなことだ。だがしかし、言わせれば
それは意識しないまま行われる搾取である。
弱者が生きるために、生存戦略として行われる
助けを求める行為に、一体どれだけの時間が
囚われるのか、見当もつかない。
ただ一つ言えるのは、人は誰しも弱さを持って
いて、まともに生きてきた人間ほど、そうした
人々を見捨てられないということだ。

悪い人間になった方がいいのはそうしたことが
起こりうるからである。今を生きる人々に
とって、簡単に自分の幸せを崩壊させるのは
自分を害そうと意識してくる輩ではない。
警戒の外からいともたやすく心臓を握り潰し、
なおかつ傷つけた自覚もない弱者である。

人が最も危険なのは警戒心が休まらない
ときではなく、何もせず落ち着いている時だ。
そんな時に不意に攻撃されるほど効くものは
ない。それを私はよく知っている気がする。
善良の皮を被る悪魔は、誰の心にも潜んで
いる可能性のある存在だと。
そして決して悪意のある存在には見えない
ことも。だから本質を見極められる人間は
それこそ弱者には近寄らないのだ。

どんな戦略よりも恐ろしく、理解できない
だけの他者犠牲を無意識に強要してくる
ものだと知っているから。
人間の弱さは美しさであると同時に、
醜さの根本でもあるのだ。

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平穏が得られるためなら、なんだって
したいと思ったの。心地よくて誰にも
侵害されない空間は、何にも変え難い
あたたかさをくれると思うから。

だからね、それを踏み越えられるのは
いつだって怖いんだ。誰かを招くつもりが
元々薄いのもあるけど、多分普通に過ごして
きてる人ほど一生いれないと思うくらいには
不可侵の場所になってる。
最初からその場に踏み込んできた人だけが
入ってきてた気がしたのね。

大事なものは、壊されたら困ってしまうものは
いつだって手元にないと怖いの。たとえそれが
しょうもないと笑われるような見た目でも、
手放せないんだよ。だってそれこそが私
そのものなんだから。
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勉学に気持ちを委ねると、心はなんとも
和らぐものだった。理解した時の高揚感は
たまらない。そういうことだったのかと
納得する時わたしは心から笑ったような
気がした。

どうしたらもっと、面倒くささから離れて
この楽しさを享受できるのだろう。
未来につながるとかどうでもよく学ぶもの
ほど面白いものはない。
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世界一不幸そうにするやつが
実際にもその立場にいるなんてあり得ない。
主観と客観はいつだって一致しない。

だから嫌いだ。
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きっと最初は誰のためでもなかったのだと
思っている。だってどちらかと言えば、
道徳について、「何故自分を曲げてまで
いいことに従わなければならないのだろう」
と考えていたくらいだったから。

その上理想を叶えるための思想が強くて、
きっと世の中には素晴らしい材料がある
はずだと信じて疑わなかった。
その中身も、本質も全部どうでもよくて
自分が輝くことだけを望んでいた気がする。
全ては、自分が生きやすくなるために。
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心の底から苦しいことは、吐き出したところで
何も変わりはしない。嘆き方が上手くないから
いつもどこまでも沈んでいく。

忘れてはいけない。恩を忘れてはいけない。
人を尊重しなければならない。そうでなければ
生きられない。でもこんなに息が詰まる。

逃げ出したいと思った。どこか遠く、誰も
私を知らず、受け入れてくれる場所へ。
汚くて馬鹿らしい私を一体誰が罰して
くれるというのだろう。

ひどく喉が渇く気がした。あの人の影に
縋りたくなった。でもそれは違う。わたしは
あの人じゃないしそんな憧れもないはずだ。
どうして、どうして私には分からないの。
ずっと分かりたいの。でもどうしても、
私は助ける側にはまわれない。

なんのために生きたかったの。
私は私を望めないのに、なぜ望んでくれて
しまったの。なんの価値もないのに、何故
助けてしまったの。みんなごめんなさいと、
何度謝りたくて仕方なくなっただろうか。

目を閉じてしまいたくなった。
何もみたくない。何も感じたくない。
それで終わってくれたら、どんなにいいかな。
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正解の価値、虚無と現実の狭間において


なんとなくではあるのだけど、
世界中が嘘であって欲しいと夢見たことが
ある。全部偽りで、感覚も記憶も実体の
ないものであったなら、と。

でも結局そんなことあるはずもなくて。
次の日も私は変わらず目を覚ましていた。
その時、私はこの世界はそんなに甘くない
と納得するしかなかったように思う。

世の中には思考の中で現実とは異なった
世界を事細かに想像できる人がいるらしい。
もしそんな人の世界で生きられたら、と時々
考える。この現実が全て嫌だ、とか今更言う
つもりもないけれど。やっぱりどこか、私は
ここから逃げていたい気がしてならない。
ひどく惨めに死んでいくことが、恐ろしくて
たまらないのだと、思うのである。

上手く生きるってなんなのだろう。
生き抜くことだけが大切でないこの現実に
おいては、なぜこんなにもおかしな常識が
蔓延っているのか。いっそ原始時代にでも
戻ることができたなら、きっと誰も生きる
価値なんて考えもしなかっただろうに。

なぜ偽らないことと他者を尊重することは
一致させられないのだろう。道理を理解
できない心では、何一つ納得も受容もできや
しないのに。過去を悔やむ気持ちだけを貰って
それで世界は何か変わるだろうか。
ならばいっそ全部嘘でいいのに、なんて
思ったのは、もはや八つ当たりのようなもの
なのだろうか。

誰かのために生きることも、自分のために
生きることも、なんだか全部どうでもよく
なる時が、ふとした瞬間に訪れる。くだらない
つまらないどうせ消えるのにと、ひどく退廃的
な言葉が浮かぶ、そんな瞬間がある。
当たり前のことなのに、それを悔やむのは些か
愚かである。わかっているが、それでも
どこか虚しい気持ちになるのは私だけなの
だろうか。

世界が素晴らしい部分もあることは十分に
知っている。私自身も生きていてよかった、
と思えた時間は確かに存在したから。
でもそれは、希望を持てる理由にはならない。
これから生きていくだけの価値にはなり得ない
と私は感じている。いっそその時間もすべて
嘘でしたと言われたほうがよほど幸せだと
思ってしまうのだ。

全部フィクションにはなり得ないから、
休まるような安堵も、心を揺らす感動も、
苦難を乗り越える熱量も、なんて悲しい
体験だろうと悲観する。
これがフィルターを通したような、すぐに
やめられるような偽りなら、きっとこんな
気持ちになることもなかったろうなと。

まあきっと、こんなことを書いているけど。
「疲れている」と。ただその一言で片付けて
しまえるような私の妄言である。
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手元にあるものを、そっと壊れないように
扱っている。自分を守るためにだけ使って
いたものを少しずつでも大切にしたい人へ。

そうして残ったものは、ほとんどない。
でもそれが一番幸せだと思った。
未来はわからないけど、これ以上手を伸ばす
つもりはない。他の人へは尊重はしたいけど
さほどの関心はやはり持てていないから。

他者に対して個人としての興味が異様に低い。
時々判別できない時があるのは単に私の
記憶力の課題が大きいが、果たして
どこまでが本心なのか、私自身もよく
分かっていないことがある。
どうか傷つけませんようにと、今も自分を
縛りきれているか不安である。
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一瞬で一生分の財産となる出会について


生きていると、必ずと言っていいほど
許された時間だけしか関わることの
できない人と出会う。
人生においてたった一度しか会えない
人たちが、この世には存在している。
わたしはそんな人たちを見るといつも思う。

わたしは、きっとこの日のために生きてきた
のではないかと。

どんな有名人に会うことも、確かに嬉しい
と言えると思う。
けれどわたしは、こういう何気ない日常に
溶けてしまったどうしようもない奇人こそ
真の喜びを与えてくれたような気がして
ならなかった。

私たちは確かに忘れていく。
どんな人と出会ったのかも、あの時の自分が
どんな姿をしていたのかも思い出せない。
だからずっと、あの瞬間にまた出会える
かもしれないという希望を抱いて生きてる。

街を歩けば人がいる。ライフステージも
変わっていく。その中で運が良ければ出会う
訳のわからない人。きっと1割にも満たない
そのくだらない会合が、わたしは好きだった。
それは紛れもないわたしの財産になった。

本当はよくないことだけど、私は私が
出来損ないのままあったからこそ出会った
人物がいた。ある時は力を借りて、また
ある時は新しい世界に背中を押してもらった。
多分本当は、もっと早く自立して、自分の将来
を設計していた方がよほど真っ当なのは私でも
分かっている。
だけどそれでも、やっぱりこうであった
からこその偶然に感謝してしまうこともある。

出会ったからといって私が偉くなるわけでも
明日を生きやすくなるわけでもない。
なのにこんなにもわたしは嬉しかった。
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瑞樹

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本当に救わなければならないほどの人は、
救いたい形をしていないことがある。
そんな話は、結構有名だ。

納得はできると思う。
人間は完璧じゃないからこそ誰かのことは
決して救えないこともあるが、特に顕著に
その「救えない」が出てしまう人々には、
少なからず共通点があるからだ。
その点この言葉は非常に痛いところをつく。
それこそ、普段からよい人間で
あろうとすればするほど苦しむ言葉だ。

例えばこの言葉を解釈してみるとして、

一番分かりやすいのはおそらく、救われる側
の人間性が許容できない場合であるものだ。
人を傷つけても何とも思わない、とか
救われることを目的に振り回し続ける、とか
他にも気に触るような言動が多い、なんて
ものもあると思う。これは本人が気づいて
いない場合はより苦しい現状になると考える。

次に分かりやすいのは、救われる側の環境が
悪すぎる場合ではないだろうか。
よほどの人間でもない限り、望んで戦地に
赴きたいような人はいない。手を出せばその人
の周りから被害を受けるなど、善意だけでは
救えない顕著な部分が出るのがこの点だ。
また、先ほどの場合と重ねて、というような
気分の悪いものだってある。

本人の裁量ではどうしようもできないが故に、
重くやるせなさがのしかかる。
私は初めてこの言葉を解釈した時には
この2つが出て、苦しんだものだった。

しかし、だ。私は最近になってこの言葉を
見返して、さらにもう一つ場合があるの
ではないかと思うようになった。

それが、救われる側が手を取らない場合
のことである。

これは何も、「拒否している人だから」
ということではない。
本当に救わなければならないほど傷ついている
人の中には、もはや痛みに対して無関心になり
今を形成し尽くした後の人間が、
苦難を乗り越えた成功者のように一見思える
から、ということを言いたいである。
本当なら、致命傷を負っている人は救護の
対象である。だがこの場合はなにか違う。

誰もその状態だとは考えないのだ。
救いたい形、というより救う必要のない形
に対象が見えることがある。
本人も見ないふりや本当に気づいていない
などがあるから、余計に恐ろしい。
救われる側にいるのは、決して分かりやすい
人間だけではない。

立っていれば、死ぬ直前に見えなければ
マシなのだろうか。
その背中に、ナイフが突き刺さっていた
としても?毒が回りきっていたとしても?
全身血塗れだとしても?

見えないし、気が付かない。きっとその人は
2つとは違った意味で、救いたい形を
していない。
何でこんなにも、救われて欲しい人たちは
救われないのかなといつも思っていたけど、
もしかしたら、そうした理由があったのかも
しれない。
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瑞樹

瑞樹

人を受け入れることが、わたしにできる
唯一の優しさであるように思えた。
けれど、わからない。
優しさは、いつもどうしてか幸せには
直結しない。
どうしてなのだろう。優しさを与えてくれる
人たちはみんな与えた後にほっとしたような
表情を浮かべていたのに?

もしかすると優しさというものは、想像以上に
重くて甘さのない世界なのかもしれない。
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瑞樹

瑞樹

でも、悲しいな。慣れてしまったみたい。
今でも何となく苦しくて悲しい気持ち
ばかり浮かんでくるのに、わたしはいい人
を見ると拒否反応でより苦しくなる。

いい人は嫌いだ。
だってみんな、自己犠牲ばかりしてそれで
傷ついても相手のせいになんてしない。
すればいいのにといつも思う。どうして
傷つけられて黙っているんだろう。
イライラする。だからわたしはいい人なんて
ならないで欲しいといつもいい人たちに
思っていた。

それに、私は優しくされてきたけれど
優しさにはずっと慣れていない。
心を守るためには、優しさを跳ね除けて
いないと崩れてしまいそうだったから。
俗にいう依存になりかけてしまうから、
わたしは優しさも嫌いだ。
そして、それでもいいと言ってくる人が
一番嫌いだ。それでいいのは貴方だけだ。

自分が崩れたこともないくせに、
崩れてもいいなんて軽々しく口にする人が
嫌いだ。支え合うとはどちらかに寄りかかる
ことではない。それをなぜ理解してくれない
わたしが弱いから?実現できないから?
効率が良いと知っても、本心だけは隠せない
のだから、わたしは誰かを犠牲にするつもり
なんてさらさらない。
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GRAVITY
瑞樹

瑞樹

必要でないものを人は求めたりしない。
当たり前のことだけど、なんだか少し
気持ちが滅入ることがらだ。

わたしは安心と小さな幸せが欲しい。
これがあればわたしはあまり必要としている
ものはないと思う。
無欲なように捉えられることもあるらしい。

あの人は新しく自分を揺さぶる何かが欲しい。
それ以外は興味がないそうだ。
これもまた無欲だと捉えられるらしい。

実際、必要のないものに人は必死になる
ことなどないとは思う。
じゃあ逆に、その必要なものはなぜ必要に
なったのか。これを除くと、いつも少し
悲しいものに出会うのだ。

例えばわかりやすく言えば、あの人が
それを必要としたのは、困難な状況に
おかれて、感覚的な良さや安心に何の
感情も湧かなくなってしまったからだ。

私だって、これを必要としたのは
逃げ場が欲しかったから。誇れる
理由などでは決してないのだ。

辛くて苦しくて、その中で人は幸せを
見つけるというけれど、その実際は
もしかすると欠けてしまった部分を
埋められたことを幸せだと錯覚して
いるだけなのかもしれない。

幸せは形を持たないが、その実理由まで
きちんと説明のつくものなのだと思う。
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瑞樹

瑞樹

ほんの少しだけでいい。
あの人たちともう一度話したかった。
なんの将来の心配もなく、ただくだらない
と笑ってくれたら、わたしはそれが一番
幸せだったの。

バカでいて、初めて嬉しいと思ったのは
そんなわたしの姿を見て笑顔になって
くれた人たちがいたからだったんだよ。
そうじゃなきゃ、こんなに自分を許せずに
生きてきたのに今も動けている理由がない
でしょう。

たった一言でいいんだよ、人を救うのも
人を殺すのも。それだけの意味が本当は
言葉には存在しているの。
本当であることは、何より鋭い。
ごまかしは一切効かないんだからね。
人間性は1日じゃ作れない。だからきっと
積み重ねたものを人は判断するのね。
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瑞樹

瑞樹

弱さが息苦しさにつながると思った。
ただこうして生まれただけなのに、
人として弱ければ利用し利用される世界に
足を踏み入れることになったから。

どうして人は人を利用するの?
何で人を騙すの?弱いってこんなに
愚かで悲しいものだっけ。
失望すればするほどに、自分が何も
知らなかったことを思い知らされるのだ。
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瑞樹

瑞樹

守りたかったのはいつだって自分の心で
あったと知った時、最初に感じたのは
絶望だった。

いい人になりたいと思っていた。
それはきっと純粋な善意だと、その時の私は
考えていた。
自分を救ってくれたような、いい人になって
私はこの人生を生きてよかったと思える
ようになりたいとおそらく本気で願っていた。

けれどその願いは、自分本位の独善的な思想
だったのかもしれないと、今となって思う。
内容自体が悪いわけではない。むしろ他の
人間に善を与えたいというのは立派とすら
言える場合もある。
違うのは、私自身のその場での思想と一致
しないということだ。

私には力がない。生きていくのが困難な、
惰性と不器用に塗れた文字通りの足手まとい
である。
そんな私は、誰かのための力なんて持ち得る
はずも当然なく、むしろ助けられてばかりに
なった。それゆえに、いつまで経っても他者
を助けたいとその場で思える精神は育たず、
理想は膨れ上がるばかりであった。

守るのはいつだって、自分の心であった。
その度に、許されないと私は思った。
何のために私は生きているのだろう、他者に
迷惑をかけるため?違う私は「いい人」に
なって守る側になりたかったのに。どうして
私は今も助けられ続けているの?

責めているというより、その事実を直視
しているという方が正しかった。
誰も弱い私を責めないでくれたし、そのまま
でいいと言ってくれた。
でも、どうしてだろうか。その言葉を聞く
たびに、私の中で何かが死んでいった。

生きていてごめんなさい。私はこんなことを
言いたい人生ではなかったのを知っている。
今を見て、過去を見て、謝っていなければ
自分を裏切り続けた罪を背負いきれないから
謝るのだ。
全ては私の責任であることを私は知ってる。

大好きだった平和も、尊敬できた人達も、
私のせいで汚して苦しめてしまった。
何のために、何のために生きればいい?
だからわたしは今も探している。
弱いわたしは探している。自分の心を
救ってくれる何かをずっとずっと。

もはやいい人が手段に見えてしまうことが
何より恐ろしくて悲しいから、わたしは
いい人になることをやめたいと思った。
絶望するのは、いつだって悲しいものである。
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瑞樹

瑞樹

会っても意味なんかない。
だからもういいの。いいんだよ。
囚われなくていいの。何も悪くない。
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瑞樹

瑞樹

あの人の不幸で頑張ろうとするなんてことは
ないんだけどね、適当に生きてたらあの人に
申し訳ないと思っちゃうんだよ。

不幸にあったから辛い、なんてあの人なら
絶対に言わないし、後悔もしない。
信じているから何も言わない。
あの人の言葉が好きだった。何の根拠も
なくても、あんな人がいるのだと、生きてて
よかったなと私は思ったから。

許されるよりも、記憶に残る生き方を
したいと初めて思った。
もらったものの価値は自分によって常に
変化する。だから私は支えにはしないけど
ふと眺めたいのだ。
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瑞樹

瑞樹


慣らしていくしかない。
ずっとずっとやっていかなくちゃ。
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瑞樹

瑞樹

夢の中で揺られている。
ひどく優しい夢を見て、少しだけ気持ちが
休まった。いつかは静かに、この夢だけを
見続ける生活がしたいな。
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瑞樹

瑞樹

自分が能力を得るのはとても困難だし
元々好きでもなかったのね。
だから、いつも誰かの真似事をするつもりで
やってきたの。そうでないとやる気にすら
ならなかったから。

でも、メンタルはいつも削られる。
なんで生きなきゃいけないのって、普段から
思うくらいには。
嫌だったなあ。苦しかったなあ。

やらなくてもいいって誰かに言われても、
過剰に拒否してたっけ。
あなたには分からないって言ったことも
あったかな。

馬鹿みたいだと思ったよ。私なんかが
どうしてそんなこと言ったんだろう。
きっと悔しかったんだよね。好きだって
気持ちで何かをやれることが羨ましいと
思ったんだよね。
分かるよ。だって好きなこと、ないもんね
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瑞樹

瑞樹

叶わないでほしい夢があるなんて、
弱い私は知らなかった
知らなかったから、守りもせずに
興味の向くまま夢を見た
そうして得たのは、後悔だ

遠く遠く離れた場所で、誰にも知られない
一瞬の会合で、私の人生はまた変化した
世界は何も変わらないのに、私だけが、
失った何かをぽっかりと見つめている

人差し指はいつも震えていた
指差した先にはもう何もなかった
なのに私はひどく苦しそうな顔をする
そんな姿を見て、私はとても不快だと思った
何がそんなにあなたを暗闇に突き落としている

許されたかったのではないのか、欲しかったの
ではなかったのか、問いかけるのに答えなし
けれども私は私にしがみ付く、面倒だ
心の底にはゴミ箱があるのに

ああ、捨てた方がいいんですね。へえ、
忘れてしまった方が楽なんですか。そっか
確かにもう戻せないですもんね。確かに。
納得します。うん、ありがとう。

切った瞬間、吐き気が込み上げた
必死になって口元を抑えたのに頭が回って
ガンガンして、その場で動けなくなった
分かっていることをもう一度言われるほど
苦しいことはないと知っていたのに
選んだものを抱えられない馬鹿な私を、
あの人は笑うだろうか
いいや、きっと笑ってはくれないだろうな

忘れてしまえたら、全部忘れてしまえたら
きっと楽なのだろう
この苦しさを飲み込めていたら、今頃
ちゃんとまともに生きていた
いつからこんな風になったのかな
こう生きられてしまったのかな
こんなに、過去が大きく見えてしまう
ようになったのに

分かりたくないから目を瞑って耳を塞いだ
私は尊厳を守る
誰にも渡さないし誰も受け入れられない
手を出さないで、近寄らないで
私はあなたのものじゃない
いいや本当は分かっている
私はあなた達のものになりたかった






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瑞樹

瑞樹

歳を重ねるほど、好きは言えなくなる
のだそうだ。確かにそうだなと思う。
相手の都合も考えず、自分の立場も弁えず、
好き勝手にそういったことを伝えていた昔の
自分はあんまりに滑稽だと思う。
ただ、それ以外にも好きと言わなくなる理由
は私はあると考える。

少し、昔の私を振り返りたい。
ある時までは、受け止めてくれた人がいれば、
その人は私の神様になってくれると思った。
でも世の中に聖人なんていない。
私は他者のために自分を殺すような
自己犠牲をすることはできなかった。
その時に気がついたのだ。
滑稽で惨めだと、全ては錯覚なのにと。

私はきっと、今も変わらず人を追っている。
好きだからとか、たいそうな理由はない。
ただ、違う人生を見たかったからだ。
あの人の姿は私が望んだはずの人生だった
のだから。

冷たき優しさというものに関して、あの人は
私にとってのはじめてだった。
何一つ参考になんてならないのに、駄弁って
時間が過ぎていく感覚。あれは夢の中で対話
しているみたいだったのである。
心地よくて、でもずっと緊張してて。
小学生の頃に、公園でよくわからないお兄さん
と人生について話していた時みたいだった。

ちっぽけなストーリーにすらなり得ない
小さな宝物。私にとって命をかけたいと
思えるほどの重要な時間。
こういうものは、きっと名前をつけない
方がいい。私はこの人のことを表す言葉を
当てはめたくないのだ。
どんな言葉もあの人への気持ちには相応しい
と思えない。

つまり、好きでは表せないほど複雑な
気持ちがあるからこそ、大人になればなるほど
単純な「好き」が言えなくなる、とも思える
のである。
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瑞樹

瑞樹

あの人に教わった生きていいことの証明、
あの子から学んだ人生の楽しさ、
あの方々に貰った人としての図太さ、
全部私を裏切らない。

泣いても悔やんでも、準備できるのは
今しかないって私は知っている。
誰にも縋れないわけじゃないし、どこにも
道がないわけじゃない。恵まれた環境だ。
使いこなせていないのは、私が未熟で臆病な
足踏み状態だからだ。

こんな時、あの人だったらどうしたかな。
皆んなだったら、どんなことを今の私に
言うだろうか。そんなことばかり最近考える。
本当は、生きている理由を見つけたいから、
ずっと生きていた。
でもいつからか気づいてしまった。
余程の環境にいなければ、生きている理由も、
生きている価値も、そこまで目に見えて分かる
ものではないのだと。
私のレベルの災難では、手帳すらもらえない。
知っている。弱者だからという証明は、決して
都合の良いものではない。言い訳にするなど
言語両断なのだ。それでも生きている人々に
対する冒涜であるとすら思う。

苦しんでいる人々が、どんな気持ちで生きて
きたのかなんて私には分かってあげられない。
甘ったれた私は、自分の不幸にばかり目をやる
のだから。
みんな生かして欲しいと伝えれば、その優しさ
を惜しみなく提供してくれて、そんな彼らを
私は時に傷つけた。

嫌だなと思った。どうしても、改善よりも
先に後悔と自己嫌悪がきた。分析しなければ
改善しなければ。また同じ過ちを繰り返して
しまう。
もう許されたい。誰も傷つけたくない。
それに1人にも、なりたくない。
誰かと笑って幸せな状態で消えたい。
もう老後のことも考えたいの。これ以上、
辛い思いなんてしたくない。
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瑞樹

瑞樹

馬鹿は馬鹿のふりをしないの。
そう言われているからあえて馬鹿なのに
馬鹿のふりを真似てるの。
おかしいでしょ、ちゃんと馬鹿なだけなの。
真っ当に生きてもバカにされるなら、いっそ
バカにされてた方が生きやすいのね。
その分ちゃんと大嫌いだけど。
普通になる苦労も知らないくせにと
心の底から失望してるけど、でも私がなんで
失望なんて偉そうなこと言えるのかなと
思って何も言わないだけだよ。

いいところばっかりの人たちだからね。
私の性根とトラウマが腐ってるだけ。
知ってるから言わないよ。大嫌いだけど。
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瑞樹

瑞樹

見栄っ張りで嘘つきな私ができることは、
必死になることだけだよ。
小さな絶望の積み重ねだけが私に過去を
見せてくれるから。そうしたら、また
あの人たちに会えるでしょ。
私はね、その瞬間思うの。生きてて
よかったなって。

この人たちに出会えたから、今の私が
あって、それを無駄にしないために
頑張れてるから、また見れたんだなって。
私そういうときが一番幸せ。
大好きなんだよ。ほんとに。
現実より過去の人を大切にしてるって
おかしな話だよね。でもね過去だけは
絶対に不変なんだよ。だから記憶だけは
私を裏切らない。

裏切らないものが好き。それだけのこと
だと単純に私は思ってるよ。
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瑞樹

瑞樹

自分に価値を作るのは難しい。
価値だと思うことがそもそも難しいから
私には至難の業だ。
というのも、私は私が持つことでその
価値自体が下がると思っている。
知性も経験もない私が、手に入れられる
ものなんてなんの価値もない。
「私程度でも」得ることができた、
というような代物を、どうやって素晴らしい
と思えば良いのだろう。

私が得てよかったと思えたのは他者がそれを
喜んでくれた時だけだ。自分のためにやった
我儘が、幸運にも役に立っただけで。

くだらない。全部くだらない。
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瑞樹

瑞樹

あの人からもらった言葉はほとんど記録
してる。あの頃の私とは違って、媒体が
増えたからね。いつかも、絶対に無くし
たくない大切なものなの。

生きてる理由なんて欲しくない。
でもねそれでも生かしてくれた人たちが
いるの。諦めなくていいって教えてくれた
人たちがいるんだよ。
だからそれでいい。これ以上いらない。
私は立たなきゃいけないんだから。
そうじゃなきゃ、あの人たちの善意を
無駄にしてしまう。それだけは嫌なの。
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瑞樹

瑞樹

嘆く時間が欲しかっただけ。
動きたい気持ちはあるから、きっと大丈夫。
大丈夫って思わせて。私が極端なだけだって
言ってよ。

不安で仕方なくても、生きていていいって
思わせて。自分は誰のためでもないんでしょ。
ならいいじゃん頑張ろうよ。
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瑞樹

瑞樹

将来が怖い。怖いよそりゃあ。
能力も飛び出す力もない。継続力なんて
もってのほかだし人を妬むし愛もない。
愛されて当然の環境で、何不自由なく
育てられた生粋のお花畑だよ?

精神的にも脆くて、他者のことなんて
見てる余裕はないのに他者のために
なれないと嘆くことだけは一丁前だから。
こんな人生になんの価値があると思うね。

でも今やっていることに結果が出たら
嬉しいなって、考えるよ。
努力なんて大嫌いだよ。苦しいもん。
痛いし誰も褒めてくれないし。
でも私はどうかな。まだ諦めてないから
生きててもいいかなとは思うんだ。
まだまだ生きやすくなれる。
もっともっと生きやすくなる。そう思う。
自分を形作るたびに思うよ。
嘘でも好きだといっていい。大切だと
思うと言ってもいい。行動さえ伴えば
気持ちなんて自由意志で構わないのだ
そうだから。

なんとなく、救われた気持ちなんだ。
ずっとそう思ってる人はゴミだといわれて
きたから。なんだこんなに世界って悪くは
なかったんだって。嘘やっぱ、悪いとは思う。
けど、私はそんなにもう恨んではいないと
思うんだ。

時々出る時は大抵危機を感じてる時だしね。
まだまだ動けて嬉しいね。頑張ろう。
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瑞樹

瑞樹

記憶の底で出会う人たちは大抵自分より
大人びているのだけど、なんだか皆んな
妹のように扱ってくれたなと思う。

私が弱々しいのもあるだろうけど、
時には末っ子の人だっていたのに
私はいつも年下みたいな感じだった。
面倒の見られ方がそれぞれ違うけど、
優しかったなあ。あったかかったなあ。

家族はもちろん末っ子の私を可愛がって
くれたと思うけど、やっぱり周りの人たち
からもらったぬくもりも私はあると思う。
優しくされるのは少しくすぐったいもの
ではあるけど、思い出してもいい気分だな。

けど、なんでなんだろう。
私がお世話になった人って、どこか家族と
似た人が多いんだよな…。これってやっぱり
慣れが愛着を生み出してるってことなのかな。
あの人だって、なんかうちのお兄ちゃんと
似てるなあとか思ってたら、兄貴していた
みたいだし。

弱いものは、なんとなく甘えたがりな
気がする。かといって下のきょうだいが弱い
わけではないけど、愛され方が似ている。
上はどうしてもしっかり育てられることが
おおいけど下は自由があったりするから。
甘やかされてた、ってことなんだろうな。


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瑞樹

瑞樹

あの人は発達障害を持ってたしPTSDも
あったけど、知的好奇心が強くて恐怖にも
打ち勝ってたからいろんなことを経験して
強くなってた。
だからこそ彼自身の能力は他の人と比べても
良いものになったし、尊敬される部分も存在
したんだろう。

でも、私はどうかな。
好奇心も薄くて、論理的な思考だって苦手。
というか出来ない。スタートラインは同じ
じゃない。でもそんなの言い訳だよ。

あの人はそれでも努力してた。
天才の素質があってなお、努力と壁を
乗り越える体験はしてたんだ。
じゃあ凡人以下がそれをしてなかったら
どうなると思う?そりゃあ、言わなくても
分かる。悲惨になるよね。

どうしたって、弱さも馬鹿さも理由に
するのは簡単なんだよ。出来ない人だって
何かしらやってるの。それをしないのは
愚者だよ。愚かで救えない。そう、救えない。

本当はね、私あの言葉の意味をよく知ってる。
「本当に救わなければいけない人々は、
救いたい形をしていない」って。
よく分かるよ。そういう弱者はね、助けても
気分が悪いものなんだよ。いいことに悪いこと
でお返しをしてくるような人々が、実は本当に
救わなきゃいけない人なんだよ。

自分でも、よく分かってる。
だから努力していたんだった。1人で生きよう
としたんだった。忘れていたかったな。
こんな人間を救おうとしてくれた人に、
申し訳なくて敵わないんだ。
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瑞樹

瑞樹


例えば、ある分野についてずっと考え続けて
いた人がいたとして、だからその分野に
関心が大きい、というのはわかるけど、
「誰よりも詳しい・強みになる」というのは
また違うんじゃないかなと思った話。

詳しさや強みというのは、実際の能力として
利用できて価値があるもののことを言う。
関心がある、というのはその前段階。強みを
作り上げていく上での必要な要素である。

深ぼるのであれば、なぜその分野に興味を
持ったのかというところも見ていくことが
重要なのではないかと思う。

例えば私は絵が好きだ。理由は分かりやすく
表現しやすいからである。そうすると、
自然と姿形を捉えることに重きを置いている
自分の姿が見える。
確かに私は、全体像を捉えてからの方が知識
として定着しやすい性質を持っている。

他にも、私は音楽が好きだ。
早いものではなく、ゆったりとしていて、
なおかつ耳に優しいものが好きだ。
理由は、感覚で音を捉えて、急かされない
空間にいると安心するから。
これも、私は周りが穏やかな場所で自然体で
いやすく、なおかつ感覚で覚えていることが
多いという性質をきちんと表している。

自分の性質の理解は、危険を回避すること
にも大変役に立つ上に、自分にとっての
効率を見つけることができると私は思う。
何かを行っている人が自分の強みを
見つけられるのは、行った中からきちんと
自分を捉えているからではないだろうか。

そう思うと、推し活をしている人や
バイト・サークルをしている人に私も意味を
なんとなく見出せる。

やっぱり、人というのは気づきを与えてくれて
ありがたい存在だ。

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瑞樹

瑞樹

本心を話してくれる人が好きなのは
きっと私が本心を話さなかったりそもそも
本心がわからない時があるからだろうな。

でも嘘つきは、嘘つきとしか一緒には
なれないよ。だって、相手が傷ついて
しまったらどう責任を取るの?
私は私のせいで人が傷つくのは嫌。
だけども自分のしたい事を優先すること
しかできないから、離れる選択を取る。

誰も傷つけないし、誰にも本当の意味で
尊重する気がない。それが私なんだと思う。
気持ちを尊重して欲しいならきっと他の人
に頼んだ方がいい。私には察する力はない。
応えるつもりもない。
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瑞樹

瑞樹

久々の涙は、前よりもずっと意味のないものに
変わり果てたようだった。

ひどく惨めな気持ちになって、処理できなくて
自然と溢れていたものだったけれど、こんなに
虚しいものだっただろうか。
消化されるはずの激情も、心労も、なぜだか
さらに増すばかりだ。流れる水分の温度も
煮えたぎるような熱は感じられない。
そして頭の中では、
「なぜ泣くなんて非効率なことをしている?
そんな暇がどこにある」と酷く冷たい声が
反復していた。

それは泣けば許される訳ではないと学んだ
大人のフリをした私だったのかもしれない。
ある意味で、成長していたのかも。
けれどきっと、私は失ったのだなとも思った。
ついに自分にすら冷徹になったのだろう、
この頃は責めていない時間を数える方が
難しかった。

どうして自分の涙はこんなに薄汚れた色を
しているのだろう。他人の涙はあんなに
綺麗なのに、私は自分の苦しさのために
ただ泣いていて、なんの価値も感じない。

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