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ミチフミ龍之介

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趣味は音楽・映画・ドラマ鑑賞。 人生はスパイス❗️ 明けない夜はない、止まない雨はない、など名言至言が大好き。 投稿の方は絵画・その他のコラムなどを発信しております。
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ミチフミ龍之介

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まざあ・ぐうす # 110

北原白秋訳


☆『まざあ・ぐうす』

 「がァがァ、がちょう」

がァ、がァ、がちょう、
うろついてどこいこ、
階上を、下を、
おくさまのへやで、
じじいにであった、
そのじじいどうした、
不信心(ぶしんじん)ないやなやつ、
そこで、そいつの左の足をすくって、
すってんころりとあがり段からころがした。
GRAVITY
GRAVITY8
ミチフミ龍之介

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風のQualtet
~松本隆作品詩集~ # 448

#松本隆 #詩集


☆『ままごと』

みじん切りした花びらを
葉っぱの皿にもりつけて
赤い色紙 水に溶き
はい葡萄酒とすまし顔

ゆうべ見たのよ怖い夢
かんのんさまが枕元
婆さま連れに来たのって
少し寂しく微笑ってた

ままごと ままごと
布で作った人形は
ままごと ままごと
何も答えてくれません

色とりどりのおはじきを
爪で弾いて遊ぶ路地
ねえ婆さまにもう一度
鶴の折り方訊きたいな

手のもげかけた人形を
優しく撫でて添い寝した
木綿の糸が針の穴
通ればきっと縫えるから

ままごと ままごと
早く大人になりたいと
ままごと ままごと
遠い瞳をして空を見た

ままごと ままごと
失くしたはずのおはじきが
ままごと ままごと
心の底で眠ってる

ままごと ままごと
早く大人になりたいと
ままごと ままごと
遠い瞳をして空を見た

ままごと ままごと
失くしたはずのおはじきが
ままごと ままごと
心の底で眠ってる
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GRAVITY4
ミチフミ龍之介

ミチフミ龍之介

まざあ・ぐうす # 109

北原白秋訳


☆『まざあ・ぐうす』

 「ねこと王さま」

さてもこのたび、ねこが王さまに御拝謁、
ごぶじにおさまりゃ、しあわせだ。
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ミチフミ龍之介

ミチフミ龍之介

風のQualtet
~松本隆作品詩集~ # 447

#松本隆 #詩集


 ☆『昼顔』

菩提樹の木漏れ日の下
寝ころんで頬を撫でてた
太陽の光線たちが
長い髪 羽で飾るよ

静かだね 胸のカーブを
掌でそっと包むよ
生きる痛みなんて感じないように

昼顔 君の中の少女が
青い触手のばして
昼顔 ぼくの閉じた目蓋に
白い花を咲かせる

覗き込む角度によって
瞳の色が微妙に変わる
魂は1秒ごとに
死と生を繰り返してる

静かだね ほら指先に
金色の花粉の絵の具
君の細い首にこすってあげる

昼顔 ごらん川のほとりに
あんな咲いて乱れて
昼顔 胸の奥の闇まで
白く照らし出すのさ

昼顔 君の中の少女が
青い触手のばして
昼顔 ぼくの閉じた目蓋に
白い花を咲かせる
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GRAVITY12
ミチフミ龍之介

ミチフミ龍之介

まざあ・ぐうす # 108

北原白秋訳


☆『まざあ・ぐうす』

 「おらがお父(とと)は」

おらがお父はおっ死(ち)んだ。
何(あん)といってええだが、こちゃしらぬ。
うまを六匹くんさんし。サテ、
犁(スキ)でもってすけちゅうだ、おえちゅうだよ。

うまを六匹売っとばし、
めうしを一匹、こちゃ買ってな、
一身上あんべとごきげんだ。サテ、
何としてええだが、まだしらぬ。

そこでめうしを売っとばし、
ふくらはぎを一本、こちゃ買ってな、
一身上あんべとごきげんだ。サテ、
極上肉を半ぺら、またなくす。

そこでふくらはぎを売っとばし、
めねこを一匹、こちゃ買ってな、
あまっちょのねこめも愛(う)いやつじゃ。サテ、煙突(けむだし)のすみっこに、ちょんとすわる。

またまたねこめを売っとばし、
はつかねずみを、こちゃ買ってな、
尻尾つまんで火になげた。サテ、
おらのお家がぼうともえた。
GRAVITY
GRAVITY14
ミチフミ龍之介

ミチフミ龍之介

風のQualtet
~松本隆作品詩集~ # 446

#松本隆 #詩集


☆『ちょうちょ』

あんたが道で刺された時は
私サラダのトマト切ってた
チンピラ相手 こじれた喧嘩
すぐカッとなるバチあたったね

蝶々 蝶々 幸せが羽を広げて
ひらひらと逃げてゆく
蝶々 蝶々 アスファルト
チョークで描いた 人の絵の上を飛ぶ
蝶が飛ぶ

ショートケーキのつぶれた箱と
ふくらみかけた私のおなか
足を洗って働かなきゃと
言ったそばからなんて嘘つき

蝶々 蝶々 女には手が早くって
いつだって泣かされた
蝶々 蝶々 この指の透き間を抜けて
魂よ 飛んでゆけ 飛んでゆけ

しみついた街の汚れを
石鹸つけて洗ってたね
ヤクザのくせに泣き上戸で
テレビの寅さん見ては泣いた

蝶々 蝶々 目覚めたら朝一番の
飛行機で故郷へ
蝶々 蝶々 天井の蝶に似ている
シミ一つ眺めてた

蝶々 蝶々 幸せが羽を広げて
ひらひらと逃げてゆく
蝶々 蝶々 アスファルト
チョークで描いた 人の絵の上を飛ぶ
GRAVITY
GRAVITY11
ミチフミ龍之介

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まざあ・ぐうす # 107

北原白秋訳


☆『まざあ・ぐうす』

 「まざあ・ぐうす # 106

北原白秋訳


☆『まざあ・ぐうす』

 「背骨まがり」

背骨まがりのあまのじゃく、
背骨まがりの旅をして、
背骨まがりの石段で、
背骨まがりの六ペンスをひろい、
背骨まがりのねこを買い、
背骨まがりのねずみをとらせ、
背骨まがりの豆んちょの家に、
背骨まげまげおさまった。  

(注)あちらでは、つむじまがりのことを背骨まがりと申します。
GRAVITY
GRAVITY16
ミチフミ龍之介

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風のQualtet
~松本隆作品詩集~ # 445

#松本隆 #詩集


☆『千とひとつの夜』

眠れないあなたに寝物語を話してあげる
千とひとつの夜 竪琴の弦にあわせて
星屑の寝台 二人を包む麝香の香り
窓の三日月が妖しく
絹の肌へ反射するの
打ち寄せる夢の波に
身体ごとまかせて

壁に踊る影絵 窓辺で揺れる魔法の洋燈
何もかも忘れて夢の宴に酔うの
麝香石の瞳が描く幻 見せてあげるわ
星空に浮かぶ絨毯
私の手につかまるのよ
まだ誰も見たことない
高みまでさらうの

金色のまなざしと銀色の吐息
サファイアの囁きで唇を飾る
魂が歌う
美しい調べ

眠れないあなたに寝物語を話してあげる
千とひとつの夜 竪琴の弦にあわせて
真珠色の爪であなたの髪をやさしく撫でて
星空に浮かぶ絨毯
私の手につかまるのよ
まだ誰も見たことない
高みまでさらうの
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GRAVITY12
ミチフミ龍之介

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まざあ・ぐうす # 106

北原白秋訳


☆『まざあ・ぐうす』

 「ジャック・スプラットと」

ジャック・スプラットとその嚊(かか)さ。
じいさはたべてもやせこけだ、
ばばさはふとっても意地汚だ。
ふたりの間中を、ちょとごらん、
お皿はすべすべなめてある。
GRAVITY
GRAVITY11
ミチフミ龍之介

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まざあ・ぐうす # 105

北原白秋訳


☆『まざあ・ぐうす』


  「天竺(てんじく)ねずみは」

天竺ねずみは追っかけごっこがだいすきだ。 
ツラ、ラ、ラ、ラ、ラ、ラ。
捕(とら)よとおもうならまず駈けた、
それ手をはなした、
どっちがはやいか。
ツラ、ラ、ラ、ラ、ラ、ラ。
GRAVITY
GRAVITY11
ミチフミ龍之介

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風のQualtet
~松本隆作品詩集~ # 443

#松本隆 #詩集

☆『さいごの抱擁』

いつか生まれ変わって
見も知らぬ他人になって
出逢っても またあなたを
好きになりそうね

抱擁して 離れかけたら
また不意に力をこめた
あのとき私は
愛されてたと知った

岩に割かれた水が
いつの日か溶けあうように
時の河 その流れを
見つめて生きよう

抱擁して雨に打たれて
目を閉じた最後の2秒
このまま動かぬ
石像になりたくて

別れ際の優しさなんて
冷たいより残酷な夢だって思う

抱擁して雨に打たれて
目を閉じた最後の2秒
このまま動かぬ
石像になりたくて
石像になれなくて
GRAVITY
GRAVITY13
ミチフミ龍之介

ミチフミ龍之介

風のQualtet
~松本隆作品詩集~ # 442

#松本隆 #詩集


☆『心の指紋』

酔ったまま じゃれあいながら
その指を首にまわした
「いいよ」って私ささやく
でもそんな勇気はあるの?

冗談じゃすまなくなった
日常の裂け目がびりり
憎まれ役ね 愛人って
演じるの 疲れちゃったわ

あなたの指紋が残ってる
背中や乳房や腿の内側
自分に嘘などついたって
愛した証拠が残ってる

私の目 そっと盗んで
コンビニでゲームを買った
そうね明日は誕生日
男の子 可愛いもんね

最後まで君の本音が
読みきれないよって嘆いてたね
最初からそうよ半分も
あなたに心を見せてなかった
見せてなかった

あなたの指紋が残ってる
背中や乳房や腿の内側
どんなに綺麗に拭いたって
心に指紋が残ってる
GRAVITY
GRAVITY10
ミチフミ龍之介

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まざあ・ぐうす # 104

北原白秋訳


☆『まざあ・ぐうす』


  「がぶがぶ、むしゃむしゃ」

どうしたことだえ、このおばば、
のんだりくったり、そればかり、
ほかにはなんにもようせぬで、
くうのとのむのが商売かい、
むしゃむしゃ、がぶがぶ、ぐずりばば、
ぶつぶつぶつぶつまだやめぬ。
GRAVITY
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ミチフミ龍之介

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風のQualtet
~松本隆作品詩集~ # 441

#松本隆 #詩集


☆『銀幕の雨』

数寄屋橋 戦争の号外
街中に紙吹雪のようね
召集状 ぼくにもきたよって
顔伏せてあなたは呟いた

監督と女優
レンズ越し 秘密の恋

カメラがカタカタ廻る
泣き顔を作るなといつも叱られた
時代がカタカタ廻る
もう一度 やり直し 冷たく言われた

隅田川 墨絵の黄昏が
空襲の炎に灼かれてく
あの夜の別れの接吻も
銀幕の中かしらそれとも

監督と女優
すれ違い 生き別れた

フイルムがカタカタ廻る
上海で消息がぷっつり途切れた
時代がカタカタ廻る
新橋で復員兵探し回ったわ

監督と女優
映画館 後ろの席

カメラがカタカタ廻る
泣き顔を作るなといつも叱られた
時代がカタカタ廻る
もう一度生きようと泣きながら思う
ねえ今の私っていい顔してる?
その顔さ その顔を待っていたんだよ
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GRAVITY11
ミチフミ龍之介

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まざあ・ぐうす # 103

北原白秋訳


☆『まざあ・ぐうす』


  「アアサア王」

アアサア王の御治世じゃ、
アアサア王はよいかたで、
挽割麦三斤(ひきわりさんぎん)ぬゥすんで、
袋形(ふくろなり)のプッジングをこさえよか。

いよいよ王さまのお手製で、
それには山もり乾(ほし)ぶどう、
拇指(おやゆび)二つよりかまだふとい
脂肉を二塊(ふたきれ)どしこんだ。

王さまとおきさきとがまずめして、
つぎに大臣たちがおしょうばん、
そしてその夜のおあまりは、
翌朝おきさきが油揚げ。
GRAVITY
GRAVITY10
ミチフミ龍之介

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風のQualtet
~松本隆作品詩集~ # 440

#松本隆 #詩集


☆『かみかくし』

魔都東京に雪が降る
晴雨は赤い筆を置き
束ねた縄を片づけて
火鉢で段をとれという

神楽坂から市ヶ谷へ
軍人さんが走ってた
ねえ北一輝死んだって
悪い噂でもちきりよ

かみかくし かみかくし
おまえの中に魔が住むと
かみかくし かみかくし
いっそ綺麗にこの世から
消え去りたいな

夢二のほうが好きだった
着物も脱げと言わないし
うなじを指でなぞっては
淡い絵の具で描いていた

私はモデル 色白で
絵ほどに美人じゃなかったわ
ねえ満州に連れてって
空がとっても青いって

かみかくし かみかくし
生まれた里じゃ言うらしい
かみかくし かみかくし
生きた証しを残さずに
死ねたらいいね

かみかくし かみかくし
おまえの中に魔が住むと
かみかくし かみかくし
なのにあなたは菩薩だと
抱きしめるのね

かみかくし かみかくし
なのにあなたは菩薩だと
抱きしめるのね
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GRAVITY8
ミチフミ龍之介

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まざあ・ぐうす # 102

北原白秋訳


☆『まざあ・ぐうす』


  「空はじめじめ」

空はじめじめ、
雨もよい、
ちっちゃなおじいさんにでおうたら、
身ぐるみ革きて、
あごに無縁帽(シャッポ)つんだして、
「おさむう、おさむう、こんにちは」

空はじめじめ、
おわかれと、
よぼよぼなかまが手をにぎり、
身ぐるみ革きて、
あごに無縁帽つんだして、
「さよなら、さよなら、またいつか」
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風のQualtet
~松本隆作品詩集~ # 439

#松本隆 #詩集


☆『おかえりなさい』

木の葉たち 秋にふるえて
寒そうに 色づいてるね
旅人よ 風のマントの
裏地には星が瞬く

家路へと急ぐ電車が
踏切をならす夜だね
呼び鈴が響く頃には
コトコト 野菜も煮える

ただいま おかえり
まなざしのキス
ただいま おかえり
あうんの呼吸
あったかいシチューはいかが?

生きていて孤独なんだと
知るときが冬になるとき
旅人は誰の心の
荒野にも一人はいるの

帰る場所あるってだけで
幸福(しあわせ)がこみあげるでしょ
雪を踏む足音だけで
あなただとわかるのも愛

ただいま おかえり
二言三言
ただいま おかえり
あうんの会話
あったかいシチューはいかが?

ただいま おかえり
まなざしのキス
ただいま おかえり
あうんの呼吸
あったかいシチューはいかが?
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GRAVITY10
ミチフミ龍之介

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まざあ・ぐうす # 101

北原白秋訳


☆『まざあ・ぐうす』


  「世界じゅうの海が」

世界じゅうの海が一つの海なら、
どんなに大きい海だろな。
世界じゅうの木という木が一つの木ならば、
どんなに大きな木であろな。
世界じゅうの斧が一つの斧なら、
どんなに大きな斧だろな。
世界じゅうの人たちがひとりの人なら、
どんなに大きな人だろな。
大きなその人がおおきな斧をとって、
大きな木をきり、
大きなその海にどしんとたおしたら、
それこそ、どんなにどんなに大きい音だろな。
GRAVITY
GRAVITY14
ミチフミ龍之介

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風のQualtet
~松本隆作品詩集~ # 438

#松本隆 #詩集


☆『風船ガム』

バタバタと心の
扇風機がまわるよ
途切れた会話の
切り取り線 点 点

鉄棒に逆さまにぶら下がり
空色のキス

頑張れと走るスクーター
俺たちの日々も巻き戻る

風船ガム Ku-cha Ku-cha
駄洒落っぽく生きても
魂の切っ尖は
ピカピカに鋭い
風船ガム ぱちんって
弾けたら出かけよう
俺たちの美意識を
見せつけてやろうぜ

空っぽな気持ちを
息遣いで満たして
しぼんだ未来も
毬のように跳ねるよ

屈折で沈んでたまなざしさえ
もうピアノ線さ

流れゆく水を手にすくう
透明に澄んだ生き方を

あーパンクなチャンバラ
人生なんて
んー遊ばなくちゃ

息切れがOSの時代だね
絶望と痛みでフリーズさ
ざあざあと雨が注ぐ日は
上着脱ぎ君の傘になる

風船ガム Ku-cha Ku-cha
ポケットは空っぽ
百億YENつまれても
プライドは売れない
風船ガム ぱちんって
割れたならまた噛む
噛むほど味の出る
しぶい奴気取って
俺たちの美意識
つらぬいてやろうぜ
GRAVITY
GRAVITY8
ミチフミ龍之介

ミチフミ龍之介

まざあ・ぐうす # 100

北原白秋訳


☆『まざあ・ぐうす』


 「ロンドン橋」

ロンドン橋がおちた。
ロンドン橋がおちた。

なんでこんどかけるぞ。
なんでこんどかけるぞ。

銀と金とでかけてみろ。
銀と金とでかけてみろ。

銀も金もぬすまれた。
銀も金もぬすまれた。

鉄と鋼鉄とでかけてみろ。
鉄と鋼鉄とでかけてみろ。

鉄でも鋼鉄でもへしまがる。
鉄でも鋼鉄でもへしまがる。

材木と粘土とでかけてみろ。
材木と粘土とでかけてみろ。

材木、粘土はながされる。
材木、粘土はながされる。

そんなら石でかけ、そりゃ丈夫だ。
千年万年大丈夫だ。
GRAVITY
GRAVITY16
ミチフミ龍之介

ミチフミ龍之介

風のQualtet
~松本隆作品詩集~ # 437

#松本隆 #詩集


☆『高純度romance』

青空の向こうの銀河を
あなたと見たいねと吐息
キラキラ瞳を光らせ
空仰ぐ横顔の線
なんて綺麗

引きこもってた日もあったよね
悩んだり凹んだり
未来の三叉路で動けず

そんな時背中を
軽くポンと叩く
君の手に救われたのさ
信じる道をぼくら選んだら
迷わずに歩き出そうよ

流星群を見た夜更けに
丘から見た街の灯り
家庭が欲しくなるね
ラブコメの連ドラなんてソファーで見て

純度高めの日々育んだ
気の強い2人だし
どちらか折れないとピンチさ

そんな時駄洒落で笑わせてくれたね
手を伸ばせばそこに愛が
目には見えないけれど大切な
優しさを両手に抱く WOO

ほんとに愛してるよ

そんな時背中を
軽くポンと叩く
君の手に救われたのさ
信じる道をぼくら選んだら
迷わずに歩き出そうよ

純度高めのロマンスだから
まがいものなどないはず
純度高めのロマンスだから
真実の蝶結びだ
GRAVITY
GRAVITY10
ミチフミ龍之介

ミチフミ龍之介

まざあ・ぐうす # 99

北原白秋訳


☆『まざあ・ぐうす』


 「一切空」

一切空ちゅうおばあさんがどこかしらにござった。
豆っちょろのお家におさまりかえってござった。そこへだれだかぬうとでて、
かっと口あけ、すう、ぱくり。
お家もおばあさんも一切空。
GRAVITY
GRAVITY13
ミチフミ龍之介

ミチフミ龍之介

風のQualtet
~松本隆作品詩集~ # 436

#松本隆 #詩集


☆『99%』

踏切並んだ自転車の
フードの横顔覗き込む
卒業の写真より大人の君

99%の恋人
巡り会える確率 ほぼゼロの都会で
こうして出会えたね
顔の斜線消してあげる

涙で汚れたひどい顔
あんまり見ないで 恥ずかしい
世界一綺麗だよ うるんだ目が

99%の恋人
どんなに苦労したかは話さなくてもいいんだ
ぼくらは未完成
愛で余白埋めてあげる

99%の恋人
あと一つわがままを聞いてくれたら完璧
風邪でダウンした夜は
おでこあてて熱をみてよ
GRAVITY
GRAVITY11
ミチフミ龍之介

ミチフミ龍之介

風のQualtet
~松本隆作品詩集~ # 435

#松本隆 #詩集


☆『ヒマラヤ・ブルー』

つづれ折りの谷 バスの土埃
異邦人さ ぼくたち
ミネラル・ウォーター手に

鏡の湖
微風も息止めて
君とこんな地の果てを
旅する奇跡

雲の壁が割れて
蒼い山が透ける
あいつがヒマラヤだよね
神が住む山さ
君に見せたかった
無理にさらうように
綺麗な星の上で生きてると
教えてあげたい

綺麗な真水と空気さえあれば
電気なんかなくても
ぼくら生きられる

生命(いのち)はアナログ
ぼくらの身体には
コンセントもスイッチもついてないはず

雲の壁が割れて
蒼い山が透ける
数分たったら雲の
カーテンが閉まる
蝶は蜜を吸って
鳥は樹々を舞うよ
自然のぬり絵に今ぼくたちを
描き加えてみる

雲の壁が割れて
蒼い山が透ける
あいつがヒマラヤだよね
神が住む山さ
君に見せたかった
無理にさらうように
綺麗な星の上で生きてると
教えてあげたい
GRAVITY
GRAVITY8
ミチフミ龍之介

ミチフミ龍之介

まざあ・ぐうす # 98

北原白秋訳


☆『まざあ・ぐうす』


 「かえるの殿御」

お池にござるはかえるどの、
お池にござるはかえるどの、
はつかねずみは粉小屋に。

相手ほしやのかえるどの、
相手ほしやのかえるどの、
でんでんむしの背中にうちのって。

はつかねずみのお宿まで、
はつかねずみのお宿まで、
そこで戸たたく、ものもうす。

「はつかねずみのお姫(ひい)さま、わたしゃ其様(そさま)にあいにきた、
はつかねずみのお姫さま、わたしゃ其様にあいにきた、
お気にめしたか、めすまいか」

「なんとお返事いたさりょうに、
なんとお返事いたさりょうに、
まして叔父様(おじき)のるすのうち」

ねずみの叔父御(おじご)がもどられて、
ねずみの叔父御がもどられて、
「だれかみえたぞ、るすのうち」

「いやな殿御がござんした、
いやな殿御がござんした、
叔父様のおるすにござんした」

そこでなきなき、かえるどの、
なきなき、小川をかえるどの、
めがものお上﨟(おじょうろう)とであわしゃる。

よいものみつけた、ござんなれ、ござんなれ、
めがものお上﨟に、かえるどの
ぱくとのまれてきゅうきゅうきゅう。 

さてもあわれな物語、
ここらあたりで、あなかしこ。
GRAVITY
GRAVITY11
ミチフミ龍之介

ミチフミ龍之介

風のQualtet
~松本隆作品詩集~ # 434

#松本隆 #詩集


☆『ラジコン』

模型飛行機 旋回する
空を見上げて目で追う君の視線
ああ 内緒話 息が触れて
ほら頭の中まで空っぽになる

どこに行こうか? 何がしたいの?
君ははっきり答えないで
ぼくをじっと見るだけ

ラジコンで操られて生きている
背中へと隠したね 操縦機
スティックを爪の先で遊んでる
でもそれで幸福(しあわせ)さ

鋼のような意志が欲しい
だけど出会って2秒で降参する
ああ 心の向く逆の方へ
この身体が自然に動いてしまう

君が舵ならぼくは帆になる
二人の船が未知の海へ
漕ぎ出せたらいいよね

ラジコンで操られて生きている
前世は鋼鉄のロボットさ
計略も君の方が上手(うわて)だね
でもそれでいいじゃない

ラジコンで操られて生きている
背中へと隠したね 操縦機
スティックを爪の先で遊んでる
でもそれで幸福(しあわせ)さ

ラジコンで操られて生きている
前世は鋼鉄のロボットさ
計略も君の方が上手(うわて)だね
でもそれでいいじゃない
GRAVITY
GRAVITY12
ミチフミ龍之介

ミチフミ龍之介

まざあ・ぐうす # 97

北原白秋訳


☆『まざあ・ぐうす』


 「ソロモン・グランディ」

ソロモン・グランディは、
月曜日にうまれて、
火曜日に洗礼うけ、
水曜日に嫁とったが、
木曜日には病気になり、
金曜日にずんと重(おも)って、
土曜日におっ死(ち)ぬちゅうと、
日曜日にはうめられた。
ソロモン・グランディの御一代。
そこでおしまい、ちゃァんちゃん。
GRAVITY2
GRAVITY11
ミチフミ龍之介

ミチフミ龍之介

風のQualtet
~松本隆作品詩集~ # 433

#松本隆 #詩集


☆『同窓会』

懐かしい道を葉書片手に歩いた
大人の視野で見ると道も街も狭い
ママになった子はみんな子供の自慢さ
未婚はぼく一人でなんとなく浮いてた

二次会行かない?と
君から耳打ちさ
いいけどねちょっと飲みすぎて
舌もつれてる気がするよ

あの頃君には嘘ついて
友達でいようと
本音をかくした
ジョークのつもりで告ったら
今さら遅いって
真顔でにらまれたよ

ガラスのおはじき弾く君の白い指
目を閉じればそこにね おさげの君がいる
何年経ってもぼくの心のクレヨン
感情のひだまでも細かく描けるんだ

失敗しちゃったの
ポツリとつぶやいた
バツイチに私なっちゃった
そう遠い目で星を見た

慰め言葉を無数にね
胸の奥シャッフル
声にならないよ
無言で片手で抱き寄せて
優しく叩いたよ
それしかできなかった

あの頃君には嘘ついて
友達でいようと
本音をかくした
ジョークのつもりで告ったら
今さら遅いって
真顔でにらまれたよ
GRAVITY
GRAVITY16
ミチフミ龍之介

ミチフミ龍之介

まざあ・ぐうす # 96

北原白秋訳


☆『まざあ・ぐうす』


 「豆こぞう」

豆んちょの家(うち)の、
豆んちょのこぞうっこ、
よその養魚池(かいぼり)へおしかけて、
魚をぴんぴとつりあげた。
GRAVITY
GRAVITY16
ミチフミ龍之介

ミチフミ龍之介

風のQualtet
~松本隆作品詩集~ # 432

#松本隆 #詩集


☆『スワンソング』

青空に目を伏せて
ぼくは船に乗り込む
桟橋を走ってる
君の髪 雪崩れて
死にゆく鳥が綺麗な声で
歌うように波が泣いた

君の優しい白い手
海の青にも染まらず
どこでボタン間違え
未来がずれたのか
ぼくと生きた数年が
君を綺麗に変えたね
すぐ泣いた君がこんなに
冷静装う

辛いばかりだね
遠距離恋愛
楽しくないのに
続けるのは無理か

ほんとうに終わりなの
君はコクリ頷く
桟橋の端に立ち
手を振っていたけど
潮騒の中 無声映画の
ようにひざを折って泣いた

丘の上から見下ろす
港 この景色が好き
晴れた日は遠い国から
鳥も飛んでくる

聞いて私たち
生きてる重みは
自分で背負うの
手伝いはいらない

青空に目を伏せて
ぼくは船に乗り込む
桟橋を走ってる
君の髪 雪崩れて
死にゆく鳥が綺麗な声で
歌うように波が泣いた

ほんとうに終わりなの
君はコクリ頷く
桟橋の端に立ち
手を振っていたけど

青空に目を伏せて
ぼくは船に乗り込む
桟橋を走ってる
君の髪 雪崩れて
死にゆく鳥が綺麗な声で
歌うように波が泣いた
GRAVITY
GRAVITY10
ミチフミ龍之介

ミチフミ龍之介

まざあ・ぐうす # 95

北原白秋訳


☆『まざあ・ぐうす』


 「かっこ鳥」

きれいな小鳥、かっこ鳥、
とびとびうたうかっこ鳥、
ないてしらするその声は、
つゆうそのないいいしらせ。

小鳥の卵すするゆえ、
なく音(ね)すずしいかっこ鳥、
はやもなきます、かっこうと、
夏がもうじきまいります。
GRAVITY
GRAVITY13
ミチフミ龍之介

ミチフミ龍之介

風のQualtet
~松本隆作品詩集~ # 431

#松本隆 #詩集


 ☆『薄荷キャンディー』

静かに満ちてくる
波のつづれ織り
何度も泣かせたね
ごめん

飴玉 持ってないかな?
これが最後なの
白い歯 舌見せて
微笑(わら)う

君しか You're the one
見えない For love and one
ほんとだよ
薄荷(ハッカ)の匂いの運命のひとさ
ぼくの瞳(め)は
君しか映らない

ごらんよ あの光る星
北極星だよ
横には三日月の
小舟

心の計算機
そんなものないわ
無邪気に言い切った


I found my way

可愛い You're the one
くせして For love and one
芯がある
未来を預ける価値のあるひとさ
嘘じゃない
君しか映らない

涼しい海風に
このまま抱かれて

君だけ… You're the one
For love and one
君だけがぼくが選ぶひと
竜巻みたいな時代に生きても
君となら
上手にやれるさ

君しか You're the one
見えない For love and one
ほんとだよ
薄荷(ハッカ)の匂いの運命のひとさ
ぼくの瞳(め)は
君しか映らない
君しか映らない
GRAVITY
GRAVITY12
ミチフミ龍之介

ミチフミ龍之介



まざあ・ぐうす # 94

北原白秋訳


☆『まざあ・ぐうす』


 「朝のかすみ」

朝のかすみと夕焼け空は、
日和(ひより)よいとの前しらせ。
くもる日ぐれと朝焼け空は、
お寝(よ)るひつじをみなぬらす。
GRAVITY
GRAVITY12
ミチフミ龍之介

ミチフミ龍之介

風のQualtet
~松本隆作品詩集~ # 430

#松本隆 #詩集


☆『ボクの背中には羽根がある』

照れてるとき髪かきあげる
ボクの癖をからかうんだね
寂しい午後 まばたきをして
ほらこんなに近くにいるよ

何かを言いかけて
海がおしゃべりをやめる
悩んで沈んだ日々も
そばにいればホッとした

ずっと君と生きてくんだね
ボクの背中には羽根がある
どんな夢もかなう気がする
君を抱いて空も飛べる
嘘じゃないよ
今、「幸福」に触ったみたい

好きだなんて声に出したら
この空気がひび割れるかも
草の匂い 背伸びして嗅ぐ
そんなとこもうりふたつだね

明るい笑い声
みんな振り向いて見てる
ふと瞳があった瞬間
何もかもが自由だね

ずっと君と生きてくんだね
胸に頬寄せて確かめる
どんな辛い未来が来ても
二人だったら乗り切れるさ
嘘じゃないよ
今、「優しさ」に触ったみたい

きっと君と生きてくんだね
胸に頬寄せて確かめる
どんな辛い未来が来ても
二人だったら乗り切れるさ

ずっと君と生きてくんだね
ボクの背中には羽根がある
どんな夢もかなう気がする
君を抱いて空も飛べる
嘘じゃないよ
今、「幸福」に触ったみたい
GRAVITY
GRAVITY15
ミチフミ龍之介

ミチフミ龍之介

風のQualtet
~松本隆作品詩集~ # 429

#松本隆 #詩集


☆『シンデレラ・クリスマス』

雪の舞う駅は寂しくて
ポケットで手を暖めあう
君は時計を見るたびに
哀しい色濃くして
綺麗になる 不思議さ

バイトして買ったイヤリング
髪の毛が揺れると煌めく
黙りこくっておかしいね
逢えない日はあんなに
話したいことがあるのに

シンデレラ・クリスマス
12時までのDream
無数の雪の華が
君の髪を飾る
シンデレラ・クリスマス
ガラスの靴さえ
ぼくたちにはいらない
普段着のままの君
愛してるよ

ベルの鳴り響く街角で
マンションの張り紙を見たね
窓にポインセチアの鉢植え
ケーキを切る子供は
キャンドルに揺れた幻

シンデレラ・クリスマス
意地悪な時が
二人を引き裂いても
この愛だけ永遠
シンデレラ・クリスマス
閉じた汽車のドア
君は息吹きかけて
指文字で無限大
描いて微笑う

ごらん 雪がやんで
星が瞬いてる
線路に耳あてて
君の鼓動聴こう

シンデレラ・クリスマス
12時までのDream
無数の雪の華が
君の髪を飾る
シンデレラ・クリスマス
ガラスの靴さえ
ぼくたちにはいらない
普段着のままの君
愛してるよ
GRAVITY
GRAVITY12
ミチフミ龍之介

ミチフミ龍之介



まざあ・ぐうす # 93

北原白秋訳


☆『まざあ・ぐうす』


 「五月のみつばち」

五月のみつばちゃ、
乾草一駄(ほしくさいちだ)よ。

六月のみつばちゃ、
銀のさじとおなじ価(ね)よ。

七月のみつばちゃ、
はえの一匹にも、つっかわぬ。
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GRAVITY14
ミチフミ龍之介

ミチフミ龍之介

風のQualtet
~松本隆作品詩集~ # 428

#松本隆 #詩集


 ☆『Happy Happy Greeting』

星が沈む海に
太陽がのぼる
光の矢の中で
君を抱いていた

生きてるって 素晴らしいね
君がそばにいると違う

古い過去は捨てて
時のページめくるように
今 未来へ走れ

Oh! happy happy greeting
おめでとう おめでとう
New Year! 何かが始まる
きっといいことある
予感で胸がさわぐよ
Oh! happy happy greeting
おめでとう おめでとう
Birthday! ロウソク消そうよ
君と生きていると
毎日 夢が生まれる
誕生日

高い壁を築き
孤独に慣れてた
やさしい手がぼくを
ひっぱり出すまで

君は奇跡 悩みを消し
ぼくに勇気をわけてくれた

古い自分捨てて
目覚めるたび生まれ変わる
ぼくを見ててほしい

Oh! happy happy greeting
おめでとう おめでとう
Valentine! 確かめあおうよ
甘くとろけそうな
時間の流れのそこで
Oh! happy happy greeting
おめでとう おめでとう
Wedding! 結ばれあおうよ
夢はまだ小鳥さ
大事に育ててゆこう
いつまでも

Together, Together
Forever, Forever

Oh! happy happy greeting
おめでとう おめでとう
New Year! 何かが始まる
きっといいことある
予感で胸がさわぐよ
Oh! happy happy greeting
おめでとう おめでとう
Birthday! ロウソク消そうよ
君と生きていると
毎日 夢が生まれる

Oh! happy happy greeting
Oh! happy happy greeting
何かが始まる
きっといいことある
予感で胸がさわぐよ

Oh! happy happy greeting
Oh! happy happy greeting
ロウソク消そうよ
君と生きていると
毎日 夢が生まれる

あけまして
おめでとう
happy happy greeting
to you
お・め・で・と・う!
GRAVITY
GRAVITY15
ミチフミ龍之介

ミチフミ龍之介



まざあ・ぐうす # 92

北原白秋訳


☆『まざあ・ぐうす』


 「眼」

青い眼はきれい、
灰色の眼は陰気、
黒い眼は腹黒、
鳶色(とびいろ眼玉はおばァけ。
GRAVITY
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ミチフミ龍之介

ミチフミ龍之介

風のQualtet
~松本隆作品詩集~ # 427

#松本隆 #詩集


☆『このまま手をつないで』

このまま手をつないで眠ろう
雨の音が優しすぎるから
このまま手をつないで夢見よう
横顔がとても綺麗

君を知るたび何かが変わる
薄いセロファン剥ぐみたいに
古いラジオのかすれた歌にも
泣きそうなほど敏感になる

君の脱ぎ捨てた色とりどりの
服の波間へと沈めば
風の微かな匂い

このまま手をつないで眠ろう
指先へと愛がふるえてる
このまま手をつないで夢見よう
夜明けまで二人きりで

甘えて拗ねて突き放したり
時計の針とじゃれあっていた
帰る電車がなくなる時間を
君は知ってて気付かない振り

月は嫌いって君がつぶやく
満ちて欠けるのが嫌だって
好きな言葉は永遠

このまま手をつないで眠ろう
雨の音が優しすぎるから
このまま手をつないで夢見よう
横顔がとても綺麗
このまま手をつないで眠ろう
雨の音が優しすぎるから
このまま手をつないで夢見よう
横顔がとても綺麗
このまま手をつないで眠ろう
指先へと愛がふるえてる
このまま手をつないで夢見よう
夜明けまで二人きりで
GRAVITY
GRAVITY9
ミチフミ龍之介

ミチフミ龍之介



まざあ・ぐうす # 91

北原白秋訳


☆『まざあ・ぐうす』


 「数学」

掛け算はしちめんどう、
割り算は因業(いんごう)、
比例は人なかせ、
応用問題気がちがう。
GRAVITY
GRAVITY7
ミチフミ龍之介

ミチフミ龍之介

風のQualtet
~松本隆作品詩集~ # 426

#松本隆 #詩集


☆『ジェットコースター・ロマンス』

波はジェットコースター
素敵な風を集めながら
君をさらいたい いいだろう?
恋はジェットコースター
時のレールを走りながら
ぼくの手をギュッと抱いてて

夏はアミューズメント・パーク
濡れた髪が踊るたび
Wow wow
虹が飛び散る

サーフ・ボードに
寄りかかりながら見てた
Wow wow
海辺のシルエット

何故かSo Sweet はしゃいだあと
So Sad 黙り込んで
瞳の奥
沈む真珠探しあった

波はジェットコースター
素敵な風を集めながら
君をさらいたい いいだろう?
恋はジェットコースター
時のレールを走りながら
ぼくの手をギュッと抱いてて

仲間たちから
はぐれた振りして二人
Wow wow
遠い岬へ

不意にSo Sweet ほどけかけた
So Sad ビギニの紐
直してって
焦げた背中 指が照れる

波はジェットコースター
走り出したら止まらないよ
キスの火花を散らして
恋はジェットコースター
夏の斜面を滑りながら
何もかもぼくにまかせて

さあ あの月をめがけて
海を掠めて
ぼくたちの魂よ舞い上がれ

君を愛してる
守る誰かができた時に
男って強く変われる

波はジェットコースター
素敵な風を集めながら
君をさらいたい いいだろう?
恋はジェットコースター
時のレールを走りながら
ぼくの手をギュッと抱いてて
GRAVITY
GRAVITY12
ミチフミ龍之介

ミチフミ龍之介



まざあ・ぐうす # 90

北原白秋訳


☆『まざあ・ぐうす』


 「市場へ、市場へ」

市場へ、市場へ、乾葡萄入(プラム)ケイキかいに、
かえろよ、かえろよ、市場にゃおくれた。

市場へ、市場へ、乾葡萄入パンかいに、
かえろよ、かえろよ、市場ははねた。
GRAVITY
GRAVITY10
ミチフミ龍之介

ミチフミ龍之介

風のQualtet
~松本隆作品詩集~ # 425

#松本隆 #詩集


☆『KISSからはじまるミステリー』

君の向こうに海が青く透き通るよ 不思議
黙りこくった時が ほらしゃがみこむよ
ねえ 優しさの意味 教えてよ
君の涙に酔っちまう前に
君の瞳に溺れちまう前に

不器用な天使 キスしたあと
突然つれないポーズだね
ぼくは夢遊病 さまよう難破船だよ

恋はミステリー 人は胸に
悲しい謎をかくして生きている
恋はミステリー 誰かぼくの
胸のナイフを静かに抜いてくれ

ソーダ色した風に はしゃぐ君のスカート 不思議
妙に妖しい光線を放ってるよ
ねえ
しばった髪をほどいてよ
君の匂いをそっと深呼吸
甘い吐息をそっと深呼吸

残酷な遊戯 女の子の
心は魔女の振り子さ
Noと振り向いた巻き毛が誘って踊る

恋はミステリー 教室中
せっぱつまった空気のサスペンス
恋はミステリー 悲劇でいい
自分に嘘をついたりしたくない

君が欲しい
君が欲しい
他には何にもいらないよ
君が欲しい
君が欲しい
失うものなど何も無い

横断舗道を渡る途中
も一度キスをしようよ
世界中敵にまわして愛してもいい
So, Please!

恋はミステリー 心覗く
望遠鏡があったら素敵だね
恋はミステリー 髪を少し
切りすぎたのは揺れてる証拠だね

恋はミステリー 夏の風は
心騒ぎを奏でるクレッシェンド
恋はミステリー 電車に乗る
君の背中を密かに尾行した

君が欲しい
君が欲しい
時間は若さの味方だよ
君が欲しい
君が欲しい
両手に時代を抱きしめて
君が欲しい
君が欲しい
他には何にもいらないよ
君が欲しい
君が欲しい
失うものなど何も無い
君が欲しい
君が欲しい

君が欲しい
君が欲しい
GRAVITY2
GRAVITY13
ミチフミ龍之介

ミチフミ龍之介



まざあ・ぐうす # 89

北原白秋訳


☆『まざあ・ぐうす』


 「これ、これ、こいきな」

「これ、これ、こいきなおむすめご、
おまえはどちらへおいでです」
「お乳しぼりにまいります」

「これ、これ、こいきなおむすめご、
わたしもいっしょに行てあぎょか」
「ええ、ええ、そんならうれしいわ」

「これ、これ、こいきなおむすめご、
おまえのお父さんはなになさる」
「わたしのお父さんはおひゃくしょうよ」

「これ、これ、こいきなおむすめご、
おまえさんに財産(おたから)ありましょね」
「いえ、いえ、御器量が財産よ」

「これ、これ、こいきなおむすめご、
そんならお嫁さんにゃちとこまる」
「いらぬおせわでござります」
GRAVITY
GRAVITY10
ミチフミ龍之介

ミチフミ龍之介

風のQualtet
~松本隆作品詩集~ # 424

#松本隆 #詩集


☆『硝子の少年』

雨が踊るバス・ストップ
君は誰かに抱かれ
立ちすくむぼくのこと見ない振りした

指に光る指環
そんな小さな宝石で
未来ごと売り渡す君が哀しい

ぼくの心はひび割れたビー玉さ
のぞき込めば君が
逆さまに映る

Stay with me
硝子の少年時代の
破片が胸へと突き刺さる
舗道の空き缶蹴とばし
バスの窓の君に
背を向ける

映画館の椅子で
キスを夢中でしたね
くちびるがはれるほど囁きあった

絹のような髪に
ぼくの知らないコロン
振られると予感したよそゆきの街

嘘をつくとき瞬きをする癖が
遠く離れてゆく
愛を教えてた

Stay with me
硝子の少年時代を
想い出たちだけ横切るよ
痛みがあるから輝く
蒼い日々がきらり
駆けぬける

ぼくの心はひび割れたビー玉さ
のぞき込めば君が
逆さまに映る

Stay with me
硝子の少年時代を
想い出たちだけ横切るよ
痛みがあるから輝く
蒼い日々がきらり

Stay with me
硝子の少年時代の
破片が胸へと突き刺さる
何かが終わってはじまる
雲が切れてぼくを
照らし出す
君だけを
愛してた
GRAVITY
GRAVITY11
ミチフミ龍之介

ミチフミ龍之介



まざあ・ぐうす # 88

北原白秋訳


☆『まざあ・ぐうす』


 「かささぎが一羽よ」

かささぎが一羽よ、なしの木にとォまった。
かささぎが一羽よ、なしの木にとォまった。
かささぎが一羽よ、なしの木にとォまった。 
おおしんど、ああしんど、おおしんどよう。

うれしそに一度よ、ちちんがちんとはねた。
うれしそに二度よ、ちちんがちんとはねた。
うれしそに三度よ、ちちんがちんとはねた。 
おおしんど、おおしんど、おおしんどよう。
GRAVITY
GRAVITY8
ミチフミ龍之介

ミチフミ龍之介

風のQualtet
~松本隆作品詩集~ # 423

#松本隆 #詩集


☆『ハローサンシャイン』

ハロー サンシャイン
ありふれた言葉だけれど
ハロー サンシャイン
あなたは私の太陽みたい

くすぐったいわ 私の胸に
砂をこぼして 好きと書くのね
ビキニを着てる 他の誰かに
瞳(め)うつりしたら つねるかもね
アイスクリームとけないうちに
瞳(め)をつむるから
優しいキスで私の胸を
バラ色に 染めて
ハロー サンシャイン
真夏の光を浴(あ)びると
ハロー サンシャイン
見えない気持ちがはっきり読める

くすぐったいわ 熱い背中に
オイル塗ってる あなたの指が
空の青さが 海にとけたら
ボート浮かべて 漂ようのよ
コーラがひとつストローふたつ
おでこを寄せて あなたの瞳
くらくらゆれる まぶしくてこわい
ハロー サンシャイン
真夏の光を浴びると
ハロー サンシャイン
裸の心をぶつけたくなる
GRAVITY
GRAVITY10
ミチフミ龍之介

ミチフミ龍之介



まざあ・ぐうす # 87

北原白秋訳


☆『まざあ・ぐうす』


 「卵うりましょうと」

卵うりましょうと、わしがゆく道で、
でおうた、でおうたよ、ねじれ足とでおうた。
足はねじれ足、爪まがり爪、
こいつおもしろいとかかとをちょいとすくう、
そこで、すとんと地べたに小鼻をぶっつけた。
GRAVITY
GRAVITY13