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幻界戦記制作の星

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惑星主: tadashi
神々の声が聞こえぬ世界で、運命に抗う者たちの物語が始まる―― 『幻界戦記』は、王子、少女、青年、精霊獣たちが織りなす、壮大な幻想戦記。 “見える者”と“見えぬ者”の交差が、世界の真実を暴いていく。

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浅葱ノア

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#惑星初投稿 #改めて自己紹介
執筆活動しながらアドバイス出来ればと思っております。
辛口コメント多いですが、より良い作品になれるよう切磋琢磨していきましょ( ` -´ )b
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tadashi

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# 『忘却の森と沈黙の少女』

## 第一章 目覚めの兆し

神々への信仰が薄れ、人々が己の欲望のままに生きるようになった時代。祈りの言葉は忘れられ、神殿には蜘蛛の巣が張り、かつて神聖とされた儀式は迷信として嘲笑われるようになっていた。

人々は気づいていなかった。それは、かつて封じられし”魔人”が、再び目を覚ますことを意味していたのだと。

-----

深い闇の底から、か細い声が響いてきた。

「……私を見つけて……助けて……」

それは懇願だった。長い間、誰にも聞かれることのなかった切実な叫び。

「あなたが犯した罪は……私を受け入れたこと――」

声は続いた。それは責めるような、しかしどこか悲しみを湛えた調子で。

闇の底から響く、か細くも切実な声。それは懇願か、呪いか。あるいは、未来への警鐘なのか。

すると、もうひとつの声が聞こえてきた。

「……ごめんなさい……あなたを苦しめたのは……あなたじゃない……私……」

今度の声は優しかった。まるで誰かの心に寄り添うように、静かに囁いていた。

「……自分を……責めないで……」

二つの声は闇の中で交わり、やがて静寂に飲み込まれていった。

-----

海の神のまなざしが弱まりつつあった頃。

深い森の奥、静寂と緑の影が重なるその場所で、一人の青年が目を覚ました。身体には無数の傷があり、意識は朧で、過去の記憶は霧に包まれていた。

何が起こったのか。自分は何者なのか。なぜここにいるのか。

青年の問いかけに答えるものは、森の静寂だけだった。

そんな彼の前に、一人の少女が立っていた。

少女は何も語らず、ただ青年を見つめていた。声を発することもなく、表情を変えることもなく。だが、その瞳には深い慈愛が宿っているようだった。

青年は重たい夢の名残を振り払うように頭を抱えた。夢の中で聞こえたあの声が、まだ耳の奥に残っていた。

「……ごめんなさい……」

少女の口は動いていない。けれど、その沈黙が夢の声とどこか重なる気がして、青年は心の奥に名もなき違和感を抱いた。

「君は……誰なんだ?」

青年の問いかけに、少女は首を横に振った。知らないという意味なのか、答えられないという意味なのか。

「僕は……僕は誰なんだろう」

今度は少女も困ったような表情を見せた。やはり答えは返ってこなかった。

何者でもない自分。何者かであったはずの自分。過去をなくした青年と、声をなくした少女。

ふたりの小さな旅が、今、静かに始まろうとしていた。

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その頃。

遥か彼方、世界の深奥で、長い眠りから目覚めようとする存在があった。

「……さぁ、我が魔の幻子たちよ……」

低く、重い声が闇に響いた。

「監視の目は、もはや届かぬ……目覚めの時だ……」

封印の力が弱まっていた。神々への信仰が薄れるにつれ、封印を支える力もまた失われていく。

「私を……解放せよ……」

忘れ去られた森の外で、かつての英雄が目を覚まそうとしていた。

だが、それはもはや英雄ではなく、神々の負の感情に支配された魔人だった。

世界は再び、大いなる災いを迎えようとしていた。そして、その鍵を握るのは、記憶を失った青年と沈黙の少女かもしれない。

二人はまだ知らない。自分たちがどれほど重要な存在であるかを。そして、どれほど大きな運命を背負っているかを。

森の静寂の中、新たな物語が静かに動き始めていた。
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#惑星初投稿 #自己紹介
【この惑星で楽しみたいこと】
これからお話がどうなっていくのか、期待しています。ギリシャ神話のようですね。

【最近のマイブーム】
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reonaJN:

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#惑星初投稿 #自己紹介
【この惑星で楽しみたいこと】


【最近のマイブーム】 幸(サチ)あらんことを…と祈る〜
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ましゅ

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#惑星初投稿 #自己紹介
【この惑星で楽しみたいこと】
キャラデザが好きなので、設定を活かしたいい一次創作が描けるように頑張ります〜!


【最近のマイブーム】
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# 『幻子の英雄と神々の戯れ』

## プロローグ

天の高みに座す神々の退屈は、永遠と同じ重さを持っていた。

創造の衝動が神々を突き動かしたのは、天空から下界を覗き込んだ時のことだった。天の神がふと呟いた。

「何か面白いものを作ってみようではないか」

かくして人間は生まれた。神々の気まぐれによって。

神々は新たな創造物に心を躍らせ、彼らに「祝福(プレッシング)」を与えることにした。その祝福の中心に宿したのが、“幻子(げんし)“と呼ばれる神秘の力だった。

幻子は目には見えず、触れることもできない。だが魂の奥底に静かに宿り、成長とともに持ち主に特別な力をもたらす”光の種”だった。人間たちは自分たちが神の力を宿していることを知らず、ただ日々を平穏に暮らしていた。

しかし神々の興味は、やがて人間そのものから幻子の輝きへと移っていった。

人間の魂に宿る幻子は、それぞれが異なる光を放っていた。温かな黄、涼やかな青、情熱的な赤、穏やかな緑。その多様性こそが、神々を魅了してやまなかった。

そんな中、一際強く、清らかに、眩く輝く幻子が現れた。

その光は他の幻子とは明らかに異なっていた。純白の光でありながら、見る角度によって万華鏡のように変幻し、まるで生きているかのように脈動していた。

天の神は、その美しさに心を奪われた。

「なんと素晴らしい光だろう」

興味本位だった。後にあれほどの惨劇を引き起こすことになるとは、この時の天の神は思いもしなかった。

天の神は、その幻子に”神の力(ディバイン)“を与えた。

結果は、神の予想を遥かに超えていた。幻子は信じられない速さで成長し、自我を持ち、やがて神すらも凌駕する力を持つ”英雄”へと変貌した。

英雄は美しかった。完璧だった。そして何より、天の神だけに忠誠を誓っていた。

天の神は英雄に夢中となり、他の幻子たちの存在を忘れてしまった。見捨てられた幻子たちは、次第に光を失い、暗闇に沈んでいった。

それを見かねた海の神は、静かに行動を起こした。

海の神は見捨てられた幻子たちに、そっと力を与えた。天の神のような激しい力ではなく、優しく包み込むような、慈愛に満ちた力を。

施しを受けた幻子たちは、海の神に感謝と信仰を捧げた。やがて人々の祈りもまた、海の神へと向けられていった。人間たちは海の神の名を口にし、海の神の恵みに感謝を捧げた。

それは、天の神にとって耐えがたい屈辱だった。

嫉妬、怒り、孤独、羨望……。

神の抱く感情は、あまりに人間的でありながら、その激しさは神ならではの”絶対”の業を宿していた。感情は天の神の内で渦を巻き、やがて制御不能な災いへと変貌していった。

ついにその”負の感情”は形を成し、天の神が最も愛した英雄の幻子と融合してしまった。

英雄は理性を失い、魔人と化した。

かつて美しかった英雄の姿は歪み、純白の光は闇に染まった。魔人は破壊の限りを尽くし、大地を裂き、海を沸騰させ、空を血の色に染めた。

事態の深刻さにようやく気づいた天の神は、大地の神と協力し、魔人の封印を試みた。

戦いは七日七晩続いた。大地の神が大地に深い穴を掘り、天の神が全力で魔人を押さえ込む。ついに魔人は世界の深奥へと封じ込められた。

だがその時、魔人の放った”魔の感情”は、黒く小さな粒となって空中を漂い、粉塵のように世界中へと拡散していった。

その黒い粒の中に、一粒の涙が混ざっていた。

それは英雄だった者の、最後の人間らしい感情だった。静かに、ゆっくりと空を舞い、やがて海の神の手のひらに、そっと落ちた。

海の神は、その涙を無言で握りしめた。

英雄を救えなかった無念。人間たちを守れなかった悔恨。そして、これから先も続くであろう災いへの深い憂慮。

海の神は、深い決意と共に、自らの存在を四つの光へと変えた。

北風、南風、東風、西風。

それは神の眼差しとなって大地を巡り、幻子たちと人の世を、そっと見守る風となった。四つの風は世界の隅々まで駆け巡り、人間たちが再び同じ過ちを犯すことのないよう、静かに見守り続けることを誓った。

世界は今なお、この”神々の戯れ”の名残の中にある。

そして、封印された魔人は、いつの日か復活の時を待ち続けている。
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