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ハシオキ龍之介
#グラビティ昭和部
・昭和10年(1935年)
☆『この年の文・学』
3月 「日本浪曼派」創刊(画像)。プロレタリア
文学運動崩壊後、浪漫主義的機運に促され詩精
神の高揚と古典復興をうたって創刊。魚井一
郎、保田与重郎、神保光太郎、太宰治、伊東静
雄など多数の文学者を同人とする。十三年八月
まで刊行されたが、同人代表格である保田与重
郎の近代否定の思想は、戦時体制化の超国家主
義へと右傾化していき、十五、六年以降にはジ
ャーナリズムの寵児となり、一般に熱烈な崇拝
者をもつ。
7月17日 文芸懇話会では、午後六時永田町山の
茶屋に例会を開き松本学、安藤蒸、徳田秋声、
近松秋江、中村武羅夫、広津和郎、上司小剣、
豊島興志雄、宇野浩二の諸氏会合、協議を重ね
た結果、昭和九年度文芸作品中の優秀作品とし
て左記の二作品に昭和九年度文芸賞状と賞金
一千円を授与することになった。
一、横光利一 『紋章』(画像は初版本)その他
一、室生犀星『あにいもうと』(画像は初版本)
その他
*芥川賞・直木賞設立。
昭和九年の直木三十五の死を機に、文芸春秋社
社長の菊池寛(画像)が設定。故芥川竜之介を記念
した 。
芥川賞は新進・「見えない飛行機」無名作家の
発掘、故直木三十五を記念した直木 賞は大衆文
学の新人発掘を目的としており、この年の上半
期から半年ごとに選出(二十〜二十三年は中
止)。第一回の芥川賞受賞は石川達三の「蒼
氓』、直木賞は川口松太郎の「鶴八鶴次郎』
『風流深川唄』が受賞した。
11月26 日本ペンクラブ結成、発会式(会長=島
崎藤村)*画像は歴代会長)。
*文芸復興期 昭和六、七年以降のいわゆる“大家
復活”を示すものとしてまず島崎藤村の『夜明け
前』が書きつがれ、谷崎潤一郎『春琴抄』、徳
田秋声『仮装人物』、志賀直哉『暗夜行路』、
永井荷風『選東綺譜』など近代文学史上の“古
典”が七~十二年にかけて続々と発表されたこと
があげられる。昭和九年のプロレタリア文学運
動の崩壊を機に、既成作品の復活と時を同じく
して、新人の台頭もおこり、島木健作、高見順
らの転向文学者もふくめて、丹羽文雄、伊藤整
坂口安吾、尾崎一雄、尾崎士郎、林芙美子、石
川達三、石坂洋次郎、坪田讓治、太宰治、石川
淳、北条民雄、岡本かの子らが、昭和十年前後
に輩出、発表の場も、「文学界」、「日本浪漫
派」、「人民文庫」などをはじめとして、この
時期多くの雑誌が創刊され、昭和文学史上稀に
みる活況を呈したが、戦時下の弾圧、文化統制
で漸次消滅。
*高見順「故旧忘れ得べき」
(「日暦」)/徳田秋声「仮装人
物」(「経済往来」他)/吉川英治「宮本武蔵」(東京朝日)/島木健作「再建」(「社会評論」)/川端康成「雪国」(「文芸春秋」)/中野重治「村の家」(「経済往来」)/小林秀雄「私
小說論」(同)/外村繁「草筏」(「早稲田文学」他)/横光利一「純粋小説論」(「改造」)/小 林秀雄「ドストエフスキイの生活」(「文学界」)/高垣眸「快傑黒頭巾」(「少年倶楽部」)/山中峯太郎「見えない飛行機」
(「幼年倶楽部」)。
*伊東静雄『わがひとに与ふる哀歌』/「中野重
治詩集』/津村倍夫「愛する神の歌』/土屋
文明『山谷集』/和辻哲郎「風土』/戸坂潤「日本イデオロギー論』/務台理作『ヘーゲル研究』
/南洋一郎「海南冒険物語』。
*ベストセラー矢田挿雲『大閣記」/菊池寛「貞操
問答』/山本有三『心に太陽を持て』/林不忘「丹下左膳』。
*「歴程」(草野心平ら)\「世界文化」(新村
猛・中井正一・武谷三男・久野収ら)/
「社会評論」「新少年」「労働雑誌」「ホームライフ」(大阪毎日・大型グラフ雑誌)「日本評
論」創刊。
*『ムッソリーニ全集』(日本
評論社)/「中央公論」特集=
転落自由主義(長谷川如是閑、
中野正剛、清沢冽ら)。






黎明卿


ツトム
20歳から格闘技始めてMMAは1年未満、キャラも立ってるし楽しみだからすぐ試合が見たい
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