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透明糖

透明糖

え〜彼女さん厳しい〜笑
でも、村の祠を壊したのはお前だものね。
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Msk

Msk

お客様は神様です!!
あなたは邪神なので祠に封印します破ァァ!!!!!!
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朱里

朱里

やっぱりみいちゃんに祠破壊して欲しいし絶対入るな言われてる場所に通ってて欲しいし剥がしたらダメそうなお札剥がしてほしいしよく分からない不気味な人形を可愛いとかいいながら持ち帰って欲しいよ
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きりの

きりの

テ神の渾身の営業スマイルの既視感アレだ、祠の神?に変な輪っかつけられて無理やり善人にされたうさぎの「イヤイヤ……」だ(口元は違うけど)
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ナリオ

ナリオ

おばあちゃん家の近くは山と畑しかないド田舎なんだけど、何故か祠?や神社が大量にあるんだけどなんでだろ。
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く

#花彩命の庭 #初投稿 #タスク

花彩命の庭 ― 夕凪の帰り路

山あいの村は、夕暮れの匂いを濃く吸い込みながら静かに沈んでいた。
川べりに立つ木々が風にゆれ、葉の影が畳のような模様を地面に広げている。

遙(はるか)は、久しぶりに故郷へ帰ってきた。
都会での暮らしに疲れ、仕事も人間関係も限界に近かった。
誰にも言えず、ひとりで夜行列車に飛び乗ったのだ。

村の空気を吸った瞬間、胸の奥の固くなっていた部分がやわらかくほどけるような気がした。
子どもの頃、祖母に連れられて歩いた山道。
夕暮れのざわめき。
虫の声。
どれも失われずそこにあった。

だが、ひとつだけ違うものがあった。

村の外れの神社。
その裏手に、見覚えのない細い小径が伸びていた。

遙は足を止めた。
昔、確かにここには何もなかったはずだ。
だが風に揺れた草の隙間から、吸い寄せられるように淡い光が漏れている。

気づけば足が動いていた。

小径を進むと、空気の色が変わる。
風も音も、自分の呼吸までどこか遠くなる。
視界がふいにひらけ──
そこに庭が広がっていた。

まるで古い掛け軸の向こう側に迷い込んだような庭だった。
色鮮やかな花が咲いているのに、
光は柔らかく抑えられ、どの花も静かに、静かに呼吸している。
花びらは時折色を変え、淡い揺らぎとなって空気を染めていた。

遙は思わず息を飲む。

「……ここは……?」

「“花彩命の庭”。
 ようこそ」

声がした。
振り返ると、白髪の女性が立っていた。
穏やかな笑みを浮かべた、どこか懐かしい人物。

「あなたは……?」

「此の庭の守り人ですよ」

守り人──その言葉を聞いた瞬間、遙の胸がざわりと揺れた。
初めて会う相手なのに、どこか心が覚えている感じがする。

女性は遙を庭の奥へと案内した。
歩くたび、花の色が変わる。
青から桃へ、桃から白へ、白から薄金へ。
だがどの色も、やさしい滲みのように溶けてはまた咲いた。

「遙さん。
 あなたは“失くしたもの”があるでしょう?」

不意に言われ、遙は足を止めた。

言い返す前に、庭の中心にある一本の木が視界に入った。
その木には、見たことのある花がひっそり咲いている。

小さな頃、祖母が大切に育てていた花と同じだった。
四季の移ろいとともに色を変え、
風にそよげば鈴のような音を立てる、不思議な花。

遙はふらりと近づいた。

花の前に立った瞬間、胸の奥にしまい込んだ記憶がゆっくりと浮かび上がる。
──祖母の笑顔。
──縁側で膝枕をしてくれた手の温度。
──いつも言いそびれた「ありがとう」。
──病室の白い天井。
──伝えられなかった「ごめんね」。

遙は唇を噛み、視線を落とした。

「……ずっと忙しいふりをしてた。
 会いに行くのが怖かった。
 最後まで、ちゃんと向き合えなかった……」

守り人の女性はそっと遙の肩に手を置いた。

「この花は、あなたが置いていった“悔い”の形です。
 ここで咲くのは、想いの一片だけ。
 苦しみや悲しみを責めるためじゃありません。
 あなたに……戻る力を渡すために咲くのです」

花が風に揺れ、鈴のような音を響かせた。
その音は、遙の胸の奥の奥に触れ、柔らかくほぐしていく。

涙がこぼれた。

「……祖母に、もう一度……会いたい……」

「会えますよ」

守り人はそう言い、庭の奥にある小さな祠を指した。
祠の扉が静かに開き、中から柔らかな光が溢れてくる。

その光の中に──
祖母の影が見えた。

遙は息を呑み、思わず一歩踏み出した。
次の瞬間、光がそっと包み込み、祖母の声が聞こえた。

「遙。
 そんなに泣かんでええよ。
 よう戻ってきてくれたね」

懐かしい声は、過去のすべてを溶かすほど優しかった。
遙は泣き笑いをしながら、祠へ手を伸ばした。
しかし光は穏やかに押し返す。

「もう戻り。
 遙は遙の道を歩くんやで。
 うちはここで見とるから」

祖母の声は遠ざかり、光はゆっくりと閉じていった。

祠の扉が閉まったとき、
遙の胸の痛みは泣き疲れた子どものように静かになっていた。

守り人は微笑んだ。

「あなたは、もう大丈夫。
 悔いは過去に置いていける。
 これからは、あなたの歩みだけを見ればいい」

庭に風が吹き、花が一斉に揺れた。
色が淡い光になり、遙を包んでいく。

次に目を開いたとき、
遙は神社の裏手に立っていた。
夕暮れの風が頬を撫でる。

手のひらには、小さな花弁が一枚。
色は、祖母が愛したあの花と同じだった。

遙は深呼吸をし、ゆっくりと笑った。

「……帰ろう。
 ちゃんと、生きよう」

遠くで風が鈴の音を運んだ。
まるで祖母がそっと背中を押してくれたように。

遙はその音に導かれ、村の道を歩き出した。
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まる

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#花彩命の庭 #初投稿 #タスク

『花彩命の庭 ― 瑠璃狐の約束』

町の外れに、ひっそりと佇む古びた神社がある。
誰も参拝には来なくなったが、境内の奥には
昔から“人の縁を結ぶ庭”の伝説があった。

それが、花彩命の庭。

春でも秋でもなく、
季節外れに咲く色とりどりの花々。
見る者の心にある感情を読み取り、
花はその色を変えるという。

しかし、庭に入れるのは“選ばれた者”だけ。
選ばれた者とは——
心に迷いを抱え、なお誰かを想う人。

紗月(さつき)が庭に招かれたのは、
弟の悠(はる)が亡くなった翌月のことだった。

事故だった。
何度も繰り返し思い出しては、
紗月は胸が裂けそうになっていた。

もっと話せたはずだった。
もっと抱きしめられたはずだった。

そんな後悔を抱えたまま、
彼女は神社へと足を運んだ。

境内は冷たい風が吹き抜け、
枯葉が音を立てて転がる。
誰もいないはずなのに、
ふと視線を感じて振り返る。

そこに、瑠璃色の輝きを帯びた狐がいた。

まるで宝石のように澄んだ光をまとった狐は、
静かに紗月を見上げた。

驚きに言葉を失う紗月に、
狐は首を傾げるようにして
境内奥の薄暗い山道へ歩き出した。

——ついてこい。

言葉ではなかったが、
確かにそう告げられた気がした。

導かれるように進むと、
古い木々の間から、柔らかな光が溢れ出す。

目の前に広がったのは——
淡い虹色の花々が揺れる庭。

夜のはずなのに、
そこだけ春のように温かい。

「ここが……花彩命の庭……?」

紗月の問いに、
瑠璃狐は静かに頷いた。

庭に一歩踏み入れた瞬間、
周囲の花々がふわりと色づいた。

桜色、空色、やわらかな黄、
そしてどこか儚い白。

紗月の心を、
優しく読み取るように。

歩き進むと、
庭の最奥に小さな祠があった。
その前に、ひとりの少年が膝を抱えて座っている。

夜の光の中で、
その姿は淡く透けていた。

「……はる?」

思わず紗月が名前を呼ぶと、
少年はゆっくり顔を上げた。

間違いなく、弟だった。
あの日と同じ、無邪気な目をしていた。

「ねぇ、姉ちゃん。」
悠は微笑んだ。
「やっと来てくれた。」

紗月の足が震えた。
現実とは思えない。
でも、その声は確かに悠のものだった。

「どうして……ここに……?」
「庭がね、呼んでくれたんだ。」
「庭が……?」

少年は祠をまっすぐ見つめた。

「僕の心、まだ消えてなくてね。
姉ちゃんに伝えたかったことがあるのに、
言えないままになってたから。」

紗月は息を呑んだ。
胸が強く締めつけられる。

「ごめんね。
僕、ほんとはずっと怖かったんだ。
消えるのが。」

「消える……?」

悠は笑いながら、少し寂しげに続けた。

「生き物は死んだらさ、
心も体も全部どっかに流れていっちゃうんだって。
でもね、だれかが“想ってくれると”
その想いに結びついて、少しだけ残るんだ。」

「……私が想ってたから……?」

悠は嬉しそうに頷いた。

「姉ちゃんの心が、僕をここに繋いでくれたんだよ。」

紗月の目に涙が溢れた。
胸にのしかかっていた後悔があふれ出す。

「……ごめん……守れなくて……
もっと、もっと……一緒にいたかった……」

悠はゆっくりと歩き寄り、
紗月の手をそっと握った。

温かかった。

「僕ね、姉ちゃんの笑い声が大好きだったんだ。
だから、ずっと悲しまないでほしいの。
僕がいなくなったからって、
姉ちゃんの世界が色をなくすのは嫌だよ。」

花々が音もなく揺れ、
紗月の涙に反応するように光を放つ。

庭全体が、
二人の再会を包み込んでいた。

「ありがとう、姉ちゃん。
僕を想ってくれて。
大好きだったよ。」

「……だった……じゃない……」
紗月は震えた声で言った。
「私はずっと……今でも……大好きだよ……!」

悠は照れくさそうに笑う。

「それなら、僕はもう大丈夫。」

瑠璃狐がゆっくり近づき、
悠の背に鼻先を触れた。

少年の姿が、
淡い光とともに揺らぎはじめる。

「姉ちゃん。
さよならじゃないよ。
僕はちゃんと、姉ちゃんの中にいるから。」

紗月は小さな身体を抱きしめた。
光が指の隙間からあふれ、
腕の中からそっと離れていく。

消えていくのではなく——
帰っていくように。

庭の花々がふわりと白く染まり、
風が優しく頬を撫でた。

瑠璃狐が紗月の足元に寄り添う。
その瞳はまるで「よく頑張った」と伝えるように
温かく光っていた。

「ありがとう……」
紗月が小さく呟くと、
庭の光がゆっくりと弱まり、夜の静けさが戻った。

気がつくと、
紗月は神社の境内に立っていた。

庭も、狐も、弟の姿もない。
ただ、手のひらに——
一枚の瑠璃色の花びらだけが残っていた。

それは、
ほんの少しだけ心を軽くする
“やさしい奇跡の証”だった。
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タルパゲマン

タルパゲマン

これは寺を観光しようと思ったら全く違う道を進んでおり、獣道を進んでいくとブッ壊れた祠を見つけてホンマ無理と引き返すことを決意。そして振り向いたら夕日がアタクシを照らしています…となった、写真や(思ひ出語り──)
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