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石川県の星
1046人が搭乗中
参加
石川県や県内各地に縁のある皆さまにとって、居心地のよい惑星となったらいいなと思っています。縁の有無はご自身で「縁がある」と思えるかどうかでご判断ください🙂
特別な情報交換や共有だけでなく、この星の皆さまと共有したいなと思うものであれば日常の投稿も歓迎です。
お願いごと。この星への「悪意」のお持ち込みはご遠慮ください。どうぞよろしくお願いします。
宝石の星
653人が搭乗中
参加
天然石の星
199人が搭乗中
参加
天然石が好きな方はどなたでも歓迎していますが、非公開アカウントは承認していませんのでご了承ください!
投稿や他のユーザーとの交流もぜひたくさんしてくださいね✨
もちろん皆さんの投稿を見る専門でも大丈夫です!
【禁止事項】
・勧誘、宣伝、営利目的と思われる行為
・異性の出会い目的と思われる行為
・その他規約に違反する行為
↑投稿やコメントなどで上記に該当するものを見かけた場合削除させていただきますのでお気をつけください!
※明確には【3回】投稿削除の措置を取らせていただいた方は【惑星から追放】いたします。
(あまりに酷い場合は一発で追放になる場合もあります)
治安を守るためにご協力お願いいたします🙏
ルールやマナーを守って楽しみましょう( *ˊᵕˋ)ノ
·.⟡┈┈┈┈┈┈┈┈ ✧┈┈┈┈┈┈┈┈⟡.·
フリーセリフの採石場
96人が搭乗中
参加
フリーセリフを投下する惑星となっております。
バン対象セリフやマナーの無い方は降りて頂きます。またセリフ以外の投稿はご遠慮下さい。
交流等をしたい方は別の星へ是非移住なされて下さい。
セリフ使用時注意事項
基本的には無許可でご自由にお使いください
※改変等をしたい場合書き手様へDMにてご確認下さい※
セリフ生産時
「#フリーセリフ」こちらのタグを必ずご使用下さい
その他ルールはございませんが、より利用しやすくする為複数ハッシュタグを活用して頂けると有り難いです
音ゲー専門店
74人が搭乗中
参加
音ゲーが大好きな人!チュウニズム、maimai、オンゲキ、太鼓の達人などのアーケードゲームや、プロセカ、あんスタ、フィグロス、Arcaea、デレステなどのスマホ音ゲーのリザルトを載せてみんなで仲良く頑張りを認めあったり、アドバイスしあったりしましょう!
鉱石の星
63人が搭乗中
参加
天然石の形や色がすきで
好きな海の近くに水晶のでる山があったことから鉱石採取拾いに興味を持ちました☺️
🌟鉱石にまつわる施設やイベント情報
🌟好きな石、もち石紹介
なんでもどうぞ
採集してはいけないところや
採集でのマナーや予備知識
(注意事項やあると便利なもの、コレクションの仕方などなど)
交換できる場所になればいいなと思います
⚠️ここだめだよー!とか
🙆♀️ここはいいよーとか
ここは採集するツアーやってるよーとか
これ拾ったよーとか
あれば情報お願いします🙇♀️✨
宝石の国の星
47人が搭乗中
参加
『宝石の国』
原作:市川春子 講談社・月刊アフタヌーン
アニメ:orange
好きな方はぜひ!
地学と宝石箱の星
46人が搭乗中
参加
ようこそ🪨ROCK &STAR🌟地学と宝石箱の星へ
石に心奪われるの星
39人が搭乗中
参加
なんでもないただの小石から
海岸等に落ちてる綺麗な石
天然石、宝石等に至るまで
全ての石が対象⟡.·
石のオブジェ、建造物等も可⟡.·
石に心奪われる、石好きの皆様の
心奪われた素敵な石たちを紹介したり
素敵な石に出会えた喜びを共有共感できる
素敵な石たちに癒される場になればいいなと思います⟡.·
❁︎惑星名について
『石に心奪われるの星』は『階段に心奪われるの星』の惑星主様から『心奪われるの星』の使用許可を頂いております。
大石昌良ふぁん
22人が搭乗中
参加
大石昌良さんが好きな人が集まる惑星
名義は全名義どれが好きな方でも入って頂けます
荒らし・暴言❌
投稿などはどんどんしちゃってください!
良ければ好きな曲など教えていただけると嬉しい
です! 楽しく交流しましょう!
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ねりぞ

マシュマロ

ぴくみん
#日出の石門

(´・ω・`)




doari🐨🧢💙
お気に入りすぎてやばい🥹💕
#日出の石門
#恋路ヶ浜
#伊良湖岬


ノベン
ずっと気になってて行ってみたいと思ってるのー!
#musicshower

うめたろう
室姫神社(むろひめじんじゃ徳島県阿南市)→和田の屋(徳島県徳島市)→天石門八倉比売神社(あまのいわとわけやくらひめじんじゃ徳島県徳島市)
天石門八倉比売神社は、天照大神の別名で同じ場所に墓所もあります☺️










まぐ
氷、新鮮フルーツ、価格
全てが、美味しすぎたかき氷🍧
エモいphoto撮れた記念📸
#文旦チーズ氷
#生メロンチーズ氷
#六左エ門
#日出の石門
#どちら様?


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や
『花彩命の庭 ― 雨のあとを歩く人』
彼は、どこにも行き場がなかった。
仕事を辞めたわけでも、
家族と喧嘩したわけでもない。
けれど、朝起きて鏡を見るたび、自分の中の何かが
少しずつ色を失っていくのがわかった。
ある雨の日、傘も差さずに歩いていると、
町外れの旧道に足が向いた。
子どもの頃に一度だけ通ったことがある、
今ではほとんど誰も使わない山道だった。
濡れた土の匂いと、
雨粒が草に吸い込まれる音だけが続く。
ふと、古びた石門が見えた。
かすれて読めないはずの碑にだけ、
奇妙なほど鮮やかに、
“花彩命の庭”と書かれていた。
呼ばれたように門をくぐると、
そこには雨上がりの光が満ちていた。
花が咲いている。
色も種類も、見たことがない。
青いようで金色のような、
光そのもののような花。
湿った空気に、かすかな香りが漂う。
だが、花は美しいだけではなかった。
ひとつひとつが、
まるで声を持つように揺れている。
——あなたは何を見失ったのか。
——あなたはまだ、歩くつもりがあるのか。
そんな問いかけを、
花々の震えから感じ取れた。
庭の中央に、
ひとりの老女が座っていた。
白い髪に、白い着物。
しかし、その目だけは深い色を帯び、
雨上がりの空よりも澄んでいた。
「おまえさん、ずいぶん疲れた顔をしておるね。」
彼は返事をするべき言葉を探したが、
胸につかえて出てこなかった。
老女はゆっくり立ち上がり、
ひとつの花を手のひらに乗せた。
花は淡い紫の光を放っている。
「これは“迷い花”という。
ここに来る者の多くが最初に咲かす花だ。
心が行く先を見つけられぬとき、
必ずこの色になる。」
「……俺は、迷っているんでしょうか。」
「迷っておらねば、ここには来られぬよ。」
老女は歩きながら、庭の奥へと案内した。
「花彩命の庭はね、
人の心の深層をそのまま映し取る庭じゃ。
色が濁っても、美しく咲いても、
それはすべて“その人自身”の姿。」
足元の花が彼の影を照らす。
暗い灰色、
薄い青、
やわらかな白。
「……汚い心だ。」
思わず彼がこぼすと、
老女は首を横に振った。
「どんな色でも、
心が動くなら、それは生きておる証だよ。」
生きている——
その言葉に胸がきゅっと痛んだ。
自分はずっと、
生きている実感をなくしていた気がする。
庭の最奥に着くと、
ひときわ大きな樹が立っていた。
幹は太く、
枝には小さな蕾がいくつも揺れている。
だが、そのどれも咲いていない。
老女は言った。
「ここで咲く花は、“未来花”と呼ばれておる。
咲く色は、おまえさんが明日どう生きたいかによって決まる。」
「未来……なんて……
考えたこともありません。」
「なら、今日から考えればよい。」
老女は微笑んで、
彼にそっと手を添えた。
「未来はな、立派である必要はない。
誰かに誇れる必要もない。
ただ“今日より少しでも呼吸が楽になる方向”に
一歩踏み出したいと願うだけで、
花は咲くものだ。」
彼はゆっくりと、
胸の奥を探るように瞼を閉じた。
誰にも言ったことがない願いが
ひっそりと浮かんできた。
——いつか、心から笑える日がほしい。
その瞬間。
樹の枝に、一輪の花が開いた。
それは、
雨上がりの空のような薄い青。
けれど中心には、
夕暮れのような温かい色が灯っていた。
老女は静かに頷いた。
「良い花じゃ。
これは“再生の色”だよ。」
「……俺にも、そんなものが……?」
「おまえさんが望んだのじゃ。
望んだ未来が、花として答えをくれただけのこと。」
ふと、庭全体の花々が風に揺れた。
雨の匂いではなく、
新しい季節の匂いがした。
「行きなさい。
この庭は道を示すだけ。
歩くのは、おまえさん自身じゃ。」
気がつけば、
石門の前に立っていた。
振り返ると、
庭はもう霧に包まれ、見えなくなっている。
だが胸の中には、
雨上がりの青い花が確かに息づいていた。
もう少しだけ、生きてみよう。
その小さな決意を抱えながら、
彼はゆっくりと歩き出した。
雨のあとを踏む足音が、
少しだけ軽く響いた。

ろ
夜明け前の霧がまだ地表を覆う頃、
リオナは静まり返った山道をひとりで歩いていた。
手には、古ぼけた鍵。
それは亡き母が最後に残した唯一の遺品だった。
——“この鍵は、あなたの心が限界を迎えたときにだけ使いなさい。
必ず、あなたを導いてくれるから。”
リオナは何度もその言葉の意味を問い続けてきた。
母は、優しくも強い人だった。
だからこそ、リオナは弱音を吐くことができず、
誰にも“助けて”と言えないまま大人になってしまった。
そして今。
背中には重い仕事の失敗。
胸には言い尽くせない孤独。
未来の輪郭はぼやけ、
ひとりで歩く足取りは限界に近い。
山道の奥に辿りつくと、
古びた石門がひっそりと立っていた。
門には、母が残した鍵と同じ紋様が刻まれている。
「……ここ、なの?」
震える声とともに鍵を差し込むと、
静かに、しかし確かな音を立てて門が開いた。
その瞬間、
霧の向こうから光があふれた。
風が花の香りを運び、
耳に触れるような柔らかな音が聴こえた。
リオナは思わず息を止めた。
そこにあったのは——
限りなく広がる“花彩命の庭”。
色彩が波紋のように広がり、
空気そのものが光をまとって揺れていた。
花々は人の心に呼応するように揺れ、
その色は見るたびにわずかに変化している。
「……綺麗……」
呟いた声は、庭に吸い込まれていった。
歩みを進めると、
花の間を白い光が横切った。
光はひとつに集まり、形を成す。
やがて姿を現したのは——
リオナと同じ年頃の女性だった。
しかし、その瞳には年齢を越えた静けさと深さが宿っている。
「ようこそ、リオナ。」
「あなた……誰?」
「私は“ソラ”。
この庭の声を、あなたへ伝える者。」
女性——ソラは微笑み、庭へ手を向けた。
「ここは、迷いと疲れを抱えた者が
“心に戻るため”の場所。
あなたは今、自分を見失っている。
だから庭が、あなたを呼んだ。」
リオナの喉が震えた。
何も言っていないのに、
心の奥底に触れられたようで涙が込み上げてくる。
「……私は、もうどうしていいか分からなくて……
誰にも頼れなくて……
自分が……消えてしまいそうで……」
言葉を絞り出した瞬間、
花々の色がふっと青に染まり、
庭全体が共鳴するように揺れた。
ソラはリオナの肩に手を置いた。
「大丈夫。
逃げてもいいし、泣いてもいい。
ここはあなたを責めない。」
その言葉に、
リオナの目からぽろぽろと涙がこぼれた。
こんなふうに受け入れられる感覚を、
彼女はいつから失っていたのだろう。
「ついてきて。」
ソラに導かれ進むと、
庭の中心に巨大な花樹が姿を現した。
幹は水晶のように透き通り、
枝に無数の光の花が咲いている。
「これは、“心の樹”。
あなたが抱えてきた痛みも、
手放したい願いも、
未来に向かう力も——
すべてここに映される。」
リオナが近づいた瞬間、
樹が淡い光を放ち始めた。
幹の中に影が現れ、
ゆっくりと形を成す。
それは——
幼い頃のリオナ。
小さな手で母の服を握りしめ、
泣くのを必死で堪えている。
「……これ……私?」
リオナの声は震えていた。
ソラが頷く。
「泣いたら弱い。
頼ったら迷惑。
そう思い込んできたのでしょう。」
リオナの胸が痛んだ。
幼い自分を見るのがつらかった。
あの頃は、母に心配をかけまいと必死で、
喜びも悲しみも、すべて胸にしまっていた。
そして母が亡くなってからは、
誰にも頼れなくなった。
「あなたはずっと“ひとりで強い子”でいようとし続けた。
でも、もう限界だった。」
涙が跡を作る。
「じゃあ……どうすればよかったの……?」
ソラはリオナの手を取った。
「ひとりで抱えなくてよかった。
弱さは恥じゃない。
誰かに助けを求めることを、
どうか怖がらないで。」
その瞬間——
心の樹の花々が眩い光を放った。
枝から光の粒が降り注ぎ、
リオナの体を包み込む。
胸の奥にあった重さが
一つひとつほどけていくような感覚。
温かい涙がとめどなく流れた。
「……私、怖かったんだ……
全部失うのも……
誰かに拒まれるのも……
だから強がって……
がんばって……
壊れそうになってた……」
ソラはリオナを抱きしめた。
その抱擁は母のように優しかった。
「ここでなら、何度でもやり直せる。
あなたがあなたを許すまで、庭は寄り添う。」
光が強くなり、
樹の蕾が一斉に開いていく。
ひとつ、またひとつ。
それらはリオナの未来の形を象っていた。
愛する人と笑い合う姿。
大切な仲間と肩を並べる姿。
ひとりじゃない生き方。
それらの景色はまだぼんやりしている。
けれど確かに“希望”だった。
リオナは息を吸い込み、
光の中に手を伸ばした。
「……もう逃げない。
もう一度、ちゃんと生きたい。」
その言葉を聞いた瞬間、
心の樹が大きく脈打った。
花が雪のように降り注ぎ、
世界が白い光に染まる。
そして——
庭の奥から、新しい道が開いた。
それは、リオナが選び直した未来へ続く道。
ソラは微笑む。
「行きなさい。
もう、あなたはひとりじゃない。」
リオナは涙を拭い、
まっすぐ前を向いた。
そして光の道へ、一歩踏み出した。

い
少女ユナの世界には、色というものがなかった。朝も昼も夜も、すべてが灰色で塗りつぶされ、人々は色の存在を語ることすらない。ユナは子どもの頃からときどき夢を見た。夢の中だけに現れる、色鮮やかな花々の庭。その名前も知らないまま、大人たちに話しても「そんなものは存在しない」と笑われ続けた。けれどユナは、その庭が「ある」と信じていた。理由なんてなかった。ただ、その庭の花たちは、いつも彼女をじっと待っている気がしたのだ。
ある日、街を歩いていると、古い本屋の奥で一冊の薄い本が目に止まった。ページは黄ばんで、表紙には見覚えのある模様。震える指で開くと、そこにはたった三行だけの文章があった――“世界のすべての色は、花彩命の庭から生まれる”“色を失った者だけが庭に辿り着ける”“庭は、心の声を聞く”。その瞬間、ユナの胸の奥で何かが強く跳ねた。本に挟まれていた地図のような紙片を握りしめ、彼女は家へ戻ることもせず、そのまま歩き出した。
地図が示す先は街の外れ、誰も近づかない森の境界だった。そこに古びた石門がひとつ、世界から取り残されたように立っていた。色のない世界の中でも、その門だけは妙に存在感があった。ユナが門をくぐると、空気の質が変わった。湿った木の匂い、足元の土の柔らかさ、遠くから聴こえる見たことのない鳥の声。それはユナが生まれて初めて感じる“生の匂い”だった。
道なき道を進んだ先、急に視界が開けた。そこに広がっていたのは、まさに夢で見た場所――花彩命の庭。ただし夢に見たような色鮮やかな風景ではなく、そこに咲く花々はすべて灰色で、まるで息を潜めて眠っているようだった。ユナは困惑し、夢との違いに心を揺らした。すると、背後から柔らかい声がした。
「色がないのは、庭があなたを試しているからだよ」
振り返ると、一匹の白狐が立っていた。額に小さな葉の紋が光っている。ユナが声を失っていると、狐は静かに言葉を続けた。
「私はミオ。この庭の守り狐。花彩命の庭は、人の心に触れたときに色を咲かせる。けれど君は、生まれてから一度も色を見たことがないだろう? だから庭は、まず君の心の形を知りたがってるんだ」
ユナは自分の胸に手を当てた。心の形なんて、自分でも知らない。けれど庭に引き寄せられた理由が、ようやく少しだけ理解できた。
ユナはゆっくりと庭の中央へ歩いた。そこには、一輪だけ他の花よりもかすかに光る蕾があった。手を伸ばすと、その瞬間、胸の奥で押し込めてきた記憶が溢れ出す。誰にも気づかれなかった寂しさ。いつも“平気なふり”をしていた幼い自分。泣きたくても泣けなかった夜。溢れた記憶は涙となり、蕾に落ちた。
すると、蕾が静かに震え、灰色の花びらが淡い桃色を帯びていった。光が灯るように、色が広がっていく。ユナは目を見開き、手を口に当てた。
「これ……私の色……?」
ミオがうなずく。
「そう。君の悲しみが咲かせた色。でもそれは弱さじゃない。長い間、誰にも見せず抱えてきた“強さ”でもあるんだ」
その言葉に胸が熱くなった。ユナは涙を流しながら笑った。自分の心が花を咲かせたという事実が、たまらなく嬉しかった。
その後、庭のあちこちを歩くたびに、ユナの心の断片に触れた花が色づいていった。過去の恐れは深い青に、誰かに向けた優しさは薄紫に、小さな勇気は黄金色の光となって咲いた。庭はユナの人生そのもののように彩りを増していき、彼女は自分の中にこんなにも多くの感情があったのだと初めて知った。
しかし、色が増えるほどに、庭を囲む森の奥から黒い霧が立ち上り始めた。ミオは険しい顔をして言った。
「影が動き出したね。色を手にした者は、必ず影と向き合わなければならない」
影――それはユナが生きてきた世界の痛み、恐れ、見ないふりをしてきた心の暗部。逃げれば庭は再び色を失う。ユナは震える手を握りしめ、霧の中へ足を踏み入れた。
霧の中心に、ユナは“もう一人の自分”を見た。色を持たず、瞳は深い闇のよう。声はユナのものなのに、どこか幼い。
「私を置いて色を探しに来たの?」
その一言だけで、ユナの胸が痛んだ。影のユナは、色を知らない世界でずっと押し込められ、泣きたくても泣けなかったもう一人の自分だった。
ユナは首を振って言った。
「置いてなんかいない。あなたがいたから、私はここへ来られたの。だから……一緒に色を見たい」
影のユナは驚いたように瞬きをし、その体が小さな光の粒に変わってユナの胸へ吸い込まれていった。黒い霧が晴れ、庭の中央に一本の大きな木が姿を現す。その枝には、今にも開きそうな大きな蕾がひとつ。
ユナが近づき、そっと手を重ねると、蕾はゆっくりとほころび、彼女の生きてきたすべての感情が色となって花を咲かせた。赤、青、紫、黄色、白……色が混ざり合い、一つの大きな光となる。庭全体が光に包まれ、世界で初めて見る“色”が空へと駆け上がった。
遠くの街にも色があふれ、人々の頬に温かな彩りが戻っていく。ユナは空を見上げ、胸に手を当てながら静かに微笑んだ。
「ありがとう。私……やっと、自分の色を見つけたよ」
花彩命の庭は風を揺らし、色づいた少女を送り出すように光を散らした。庭はまた次の誰かが来る日まで、静かに命の色を育て続けるのだった。

さ
花彩命の庭と、色を失った青年
青年・蒼一は、生まれつき「色が見えない世界」で生きていた。
正確には、色そのものが存在しないのではなく、彼自身が色という概念を理解できなかった。
空は白い。
葉も壁も人の顔も白い。
唯一わかるのは、光と影の濃淡だけ。
だから彼はいつも、自分だけが世界から置いていかれているように感じていた。
そんな彼が、ある日、森の奥で“不自然な光”を見た。
光は霧のように揺れながら一本の道を作り、彼を誘うようにゆっくりと進んでいく。
導かれるままに歩いた先に、古い石門が立っていた。
その向こうに広がっていたのは、見たこともない現象だった。
──色があった。
彼にはまだ名がつけられない混ざり合う光の塊が、庭いっぱいに咲き誇っていた。
赤、青、橙、紫……
そんな言葉を彼は知らない。
だが花々は、風に揺れるたびに違う音を響かせ、違う匂いを放ち、彼の心に直接語りかけてくるようだった。
「ここは……なんだ……?」
その時、庭の中央で一輪だけ輝く花が、彼の足元まで歩み寄るように光を伸ばした。
触れた瞬間、視界に突き刺すような奔流が走った。
色だ。
色という感覚が脳に流れ込み、彼の知らない記憶を呼び起こす。
幼い頃、母が「いつかあなたにも色が見える」と笑った顔。
そして、自分が色を感じないせいで母がどれほど泣いていたかをようやく理解した。
胸の奥が焼けるように痛んだ。
庭は彼に語りかける。
「色は命だ。命は記憶だ。あなたは忘れているだけ」
青年は膝をつき、花に額を寄せた。
庭の光が彼を包み込み、長い間閉ざされていた感情が溶け出していく。
やがて彼の目には、世界がゆっくりと色づき始めた。
最初に見えたのは、空の青。
風に揺れる花々の赤。
自分の手の温かな肌色。
すべてが眩しく、いとおしく、涙が止まらなかった。
庭は静かに彼を見守り、最後に一輪の花を残して色の霧へと還った。
「また迷ったら、戻っておいで」
そう言わんばかりに。
蒼一はその日初めて、確かな“世界の美しさ”と、自分が生きている理由を理解した。
そして小さな花を胸に抱きながら、母が待つ家へ帰る道を歩きだした。
M
長く使える物は味があって素敵
ちょっと前に訪れた古民家カフェ
辿り着くまでの道も含めて、開拓するの楽しいよね☺️⭒ꠂ᩠🥢᮫




こうじ
紅葉はまだピーク前なのか、ところどころ色づいてる感じでしたね。
ロープウェイ乗り場から仙娥滝を見て石門くらいまで往復しました。
秋晴れとはいきませんでしたが、暑くもなく寒くもなくちょうど良い気温で気持ちよく歩けました。
今度は違う季節に来てみようかな。
#昇仙峡
#山梨県
#紅葉



ハシオキ龍之介
#グラビティ昭和部
・昭和10年(1935年)
☆『冥友録 .3』
1月13日 アルフレッド・ドレフュス(75)
フランスのユダヤ系軍人。一八九四年軍機漏洩
の嫌疑で終身刑に処せられる(ドレフュス事
件)が、有罪判決への疑惑が左翼運動と共に疑
惑が拡がり九八年ゾラが再審要求の抗議文を発
表するに及んで文化人を巻き込んだ社会問題に
発展。反ユダヤ主義者、国家主義者等が再審反
対を唱え、フランス国内は一時期二派に分裂。
九九年の恩赦を経て一九〇六年無罪確定。
1月19日 杉山茂丸(73) 政治浪人。元治元年
福岡県生まれ。十三歳でルソー「民約論」を読
み上京、政治活動へ。明治十八年頭山満を知
り、二十二年大隈重信外相襲撃に関係、投獄。
後に伊族博文、山県有朋らと親交を結び、南満
州鉄道会社創立、日韓併合などの裏面で暗躍。
官途の誘いに応ぜず生浪人。小説家夢野久作の
父。
8月15日 ポール・シニヤック(71) パリで
死去。フランスの画家。一八六三年同地に生ま
れる。スーラと共に新印象主義の代表的存在。
理論家としてもすぐれ「ドラクロワから新印象
主義まで』という重要な著作を残した。
8月30日 アンリ・バルビュス(71)モスクワで
客死。フランスの詩人、小説家。一八七三年ア
ニエールに生まれる。九五年詩集『泣く女た
ち』を刊行。一九〇八年自然主義的手法による
小説「地獄」が注目され、第一次世界大戦従軍
による生々しい体験とリアルな表現が結びつい
た一六年の作品「砲火』でゴンクール賞を受
賞。一九年『クラルテ」で社会主義へと接近し
「クラルテ運動」を展開。二三年共産党に入党
し実践的活動へと踏み込んでいった。
9月2日 藤牧義夫(24) 行方不明。版画家。明
治四十四年群馬県館林生まれ。大正十五年上
京。図案工房につとめるかたわら木版画を独
習。昭和七年新版画集団の結成に参加し作品を
発表、帝展、国画会展に入選。十年東京神田の
東京堂画廊で個展を開き、注目される。前年よ
り葛飾北斎の「隅田川両岸一覧」に触発され描
きはじめた版画のための写生図巻「隅田川絵
巻」(3巻)完成後、九月二日消息を絶った。九
年作の「赤陽」など東京下町の都会風景を描い
た木版画は、荒けずりの線と直情的表現で異色
である。
12月31日 寺田寅彦(57) 物理学者、随筆家。
明治十一年東京生まれ。理学博士、東大教授。
日常身辺の現象を研究対象とし地球物理学など
物理学のあらゆる分野に関心をもった。五高時
代に夏目漱石に教わり、明治三十八年漱石宅の
文章会に参加、「ホトトギス」に俳句や随筆を
発表、漱石門下となる。『吾輩は猫である」の
寒月、「三四郎」の野々宮は寅彦がモデルとい
われる。『冬彦集』「像の実」など多数の随筆
集は吉村冬彦名で人間や小動物を科学者らしく
描出。






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日記つらつら📔
生き物、植物、演奏ルームすきです
狭く交流するタイプなのでフォロバしないのごめんなさい
出会いNo,thank you👵🏻熟熟です
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ハシオキ龍之介
趣味は読書・音楽鑑賞・評論文筆・エアチェック📼📀💿・別アカにて音声ルームで音楽ルーム~岸辺🏝~を挙行中です。納豆とチャーハンが大好物ですが、納豆チャーハンは好きではありません。長芋は好きですがとろろは苦手です。
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うめたろう
色んな人と話してみたい。
旅とお酒と温泉が好き😁
都市伝説や日本の神話にはまり込んでます。
よろしくお願いします。
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自然とか動物とか音楽とかアートとか好きな人です
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こうじ
50代おじさんです。
真面目だったり、不真面目だったり。
ここでは、楽しく過ごしたいと思っています。
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